「旦那がブラックリストだと住宅ローンを組めないって本当?」
「妻名義で住宅ローンを組むしかないの?」
「このまま一生賃貸物件で暮らさなくてはならないの?」
念願のマイホームに住めると思ったのに、住宅ローンを組もうとしたら旦那がブラックリストに登録されていることが発覚。
一生賃貸暮らししかできないのかなと不安になりますよね。
実は、一度ブラックリストに載ってしまったとしても、数年経てばその情報は消えるので、再度申し込めばローンが組める可能性があります。
この記事では、大手ハウスメーカーに15年勤務していた筆者が以下の内容を解説しています。
- 旦那がブラックリストに載っていても住宅ローンを組める理由
- ブラックリストに載ってしまう理由
- ブラックリストに載っているかどうかを確認する方法
- 住宅ローンの審査に通らなかったときの対処法
- 妻名義で住宅ローンを組むときの注意点
マイホームの購入ができないんじゃないかと不安になっている方は、ぜひ参考にしてみてください!
旦那がブラックリストに載っていても住宅ローンを組める理由
借金やクレジットカードの支払いが遅延したことなどによってついた信用情報の傷は、一定期間経つと消えます。そのため、傷が消えてしまえば住宅ローンを組める可能性があるのです。
ブラックリストに載っているうちは、申し込んでも審査に通らない可能性が高いです!
旦那がどうしてブラックリストに載ってしまったのか、いつになったら信用情報は回復するのかについて調べて、申し込める時期を探ってみましょう。
住宅ローンの選び方については関連記事「【後悔しない】初心者に最適な住宅ローンの選び方5ステップ!失敗を防ぐポイントも紹介」で解説しています。ぜひチェックしてみてください!
ブラックリストに載ってしまう3つの理由
ブラックリストに掲載されてしまう理由には以下の3つが考えられます。
- 返済の支払いが遅れてしまった
- 債務整理をした
- 保証会社が立て替えた
順番に見ていきましょう。
1. 返済の支払いが遅れてしまった
ローンやクレジットカードの返済が遅れることで、信用情報に傷がつくことがあります。ちなみに、数日遅れただけではブラックリストに掲載されることはありません。
しかし、2~3ヶ月以上遅れると金融事故として情報が残ってしまいます。信用情報に傷がつくと、返済が完了してから5年間はローンを組むのが難しい状態になります。
ブラックリストには、返済が遅れた日(異動発生日)や延滞解消日が残っていますよ!
2. 債務整理をした
弁護士を介して行う任意整理や過払い金請求、裁判所を介する個人再生や自己破産を行うと、ブラックリストに掲載されます。
債務整理の情報は5~10年ほど残るため、期間中はローンを組むのは極めて難しい状態です。
ローンだけでなく、クレジットカードの新規発行もできないので要注意です。
3. 保証会社が立て替えた
ローンやクレジットカードの返済が滞った場合、保証会社が代わりに金融機関にお金を支払っています!
そのため、保証会社が肩代わりをしたという情報が金融事故として登録されます。
もちろん代わりに支払ってくれただけなので、その後保証会社へお金を返済していかなくてはなりません。5年程度はブラックリストに掲載された状態となるため、期間中はローンを組むことは難しいと考えておきましょう。
保証会社が立て替えるということは、数ヶ月間返済できなかったということです。
ブラックリストに載っているかどうかを確認する方法
住宅ローンの申し込みをする前に、ブラックリストに掲載されているかどうかを調べる方法は、信用情報機関への開示請求です。
ブラックリストに載っているかどうかを知りたい場合は、インターネットや郵送にて開示請求してみてください。
ローンやクレジットカードの利用履歴は、以下3機関のいずれかに登録されています。
請求方法 | 手数料 | 必要書類 | |
---|---|---|---|
CIC | ・インターネット ・郵送 | ・インターネット:500円 ・郵送:1,500円 | ・本人確認書類 ・開示申込書(郵送のみ) |
JICC | ・アプリ ・郵送 | 1,000円 | ・本人確認書類 ・開示申込書(郵送のみ) |
KSC | ・インターネット ・郵送 | ・インターネット:1,000円 ・郵送:1,124~1,200円(コンビニによる) | ・本人確認書類 ・開示申込書(郵送のみ) |
旦那がブラックリストで住宅ローンの審査に通らなかったときの7つの対処法
住宅ローンの審査に通らない理由は、ブラックリストに掲載されていることだけではありません。そのため、以下のような対処法を取ると審査に通ることがあります。
- 借入を申し込む銀行を変える
- フラット35で申し込む
- 信用情報が回復するまで待つ
- 頭金を多めに準備する
- 現在の借金を返済し返済負担率を下げる
- 旦那の属性を改善させる
- 妻名義で申し込む
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 借入を申し込む銀行を変える
金融機関によって、審査基準は異なります。そのため、審査基準や申し込み条件が甘い金融機関であらためて申し込みしてみると、審査に通ることがあります。
ただ、どの金融機関も審査方法について明確には開示していません。
いくつかの金融機関の申し込み条件を比較して「ここなら審査に通るかもしれない」という銀行に申し込んでみましょう。
2. フラット35で申し込む
一般的な住宅ローンよりも審査が甘いため、フラット35なら契約できる可能性があります。勤続年数や雇用形態などに自信がなかったとしても、審査に通りやすいといわれているローンです。
また固定金利のため、低金利のときにローンが組めれば総支払額が少ないことも嬉しいポイントです。
支払額が減るのは嬉しいですよね!
さらに、保証人を立てる必要がないこと、繰り上げ返済時の手数料がかからないこともメリットといえるでしょう。
審査では、家の担保価値や返済負担率が重視されていますよ。
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合です。一般的には、30~35%が基準といわれています。
3. 信用情報が回復するまで待つ
ブラックリストに掲載されていることが明確なら、事故情報が消えたことを確認してから再度申し込むのが一番確実です。
個人信用情報に金融事故が登録されている期間は5~10年間。登録情報が消えてしまえば安心して申し込めます。
金融事故情報が残っているうちは、住宅ローンの審査に影響を与えてしまいます。
マイホームの購入が先になってしまうことは残念ですが、貯蓄をしたり、借金の繰り上げ返済をしたりして、住宅ローンを申し込むときに少しでも有利に働くよう備えておきましょう。
4. 頭金を多めに準備する
頭金を多く準備することで、金融機関に「しっかり返済してくれそうだ」という印象を与えられます。融資する金額が少なければ、金融機関が抱えるリスクも下がるため、審査に通る可能性が上がるのです。
住宅ローンの頭金は、購入価格の20%が目安といわれています!
3,000万円の購入費用がかかるなら、600万円以上を用意しておきたいところ。また、頭金を多めに出しておくことでローンの総支払額が少なくなったり、返済期間が短くなったりといったメリットがあります。
頭金を支払うメリットやデメリットについて詳しく知りたい方は、関連記事「【貯金0はNG】マイホームの頭金は住宅価格の1〜2割が目安!支払うメリット・デメリットや注意点を解説」も参考にしてみてください!
5. 現在の借金を返済し返済負担率を下げる
自動車ローンや医療ローンなどの借金が原因で返済負担率が高く、住宅ローンの契約を断られてしまった可能性があります。
返済負担率の審査基準は、一般的に30~35%といわれているため、現在の借金の返済を進めることで審査に通る可能性が上がります。
年間返済額÷年収=返済負担率
(例)年間返済額210万円÷年収600万円=返済負担率35%
借金がある方は、返済負担率が高くないか確認してみましょう。
返済比率については関連記事「【年収別】住宅ローンの収入に占める返済額の割合は20%以下が目安!返済比率を抑える3つの方法を解説」でより詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
6. 旦那の属性を改善させる
属性とは、本当にお金を返せる能力があるかどうかを確認するもので、以下のような項目をチェックします。
- 職業
- 年収
- 勤続年数
- 年齢
- 健康状態
- 家族構成
- 返済負担率
- 過去の返済状況 など
属性で何か問題があると判断された場合には、改善することで審査に通る可能性が上がります。
よりよいといわれているのは、返済負担率を下げることや年収、勤続年数の改善です。できることから改善してみましょう。
就職・転職してすぐよりも、数年働いてから申し込んだほうが有利といえますね!
7. 妻名義で申し込む
妻にある程度の収入があるのなら、配偶者名義で申し込むのもひとつの手法です!
ただし、妻の年収が低いと、想定していた金額でローンが組めない可能性があります。借入上限額は年収に関係するからです。
なお、住宅ローンや家づくりの資金調達に悩んでいる場合は、すーさんの相談窓口の活用がおすすめです。ハウスメーカーで15年間の営業経験のあるすーさんが、あらゆるお悩みに無料で回答します。
返済シミュレーションも設定しますので、ぜひ一度お気軽にご連絡ください!
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妻名義で住宅ローンを組むときの3つの注意点
妻名義で住宅ローンを組むときに気をつけたい点は以下の3つです。
- 連帯保証人を旦那にするよう指定されることがある
- 収入金額によっては借入額に影響する
- 収入がない状態でも妻が返済しなければならない
ひとつずつ解説します。
1. 連帯保証人を旦那にするよう指定されることがある
金融機関によっては「連帯保証人を旦那さんにしてください」と指定されるケースがあります。連帯保証人も返済能力があるかどうかの調査対象となるため、審査に通らないことがあるのです。
また、妻名義で住宅ローンを申し込める金融機関は限られています。
事前にどの金融機関なら申し込めるかをチェックしておくと、スムーズに申請できますよ。
2. 収入金額によっては借入額に影響する
融資してもらえる金額は年収に関わります。妻の収入が低い場合には、希望するよりも少ない金額しか借りられないことがあるため注意しなくてはなりません。
さらに、雇用形態によっては高額のローンは組めないことも。
パートやアルバイトなどの働き方の場合は、高額は借りられない可能性があることを想定しておきましょう。
住宅の購入費用は高額だから、少額しか借りられないのは不安ですよね…
3. 収入がない状態でも妻が返済しなければならない
出産や育児中でも、妻が住宅ローンの返済をしなくてはなりません。
住宅の購入後に働けない期間があるかもしれない場合には、資金の確保をしておきましょう!
不動産はあくまでも個人の所有物です。働けない期間だけだからと旦那が返済すると「贈与した」とみなされてしまうことがあるため、注意してください。
いつ何が起こるかわからないため、予定がなくてもある程度の資金があると安心です。
旦那がブラックリストに載っていても信用情報を回復させることで住宅ローンは組める
旦那がブラックリストに載っていたからといって、住宅ローンが組めないわけではありません。数年経てば金融事故情報が回復し、住宅ローンが組める可能性があります。
また、審査に落ちる理由はブラックリストに載っていることだけではありません。
審査基準の甘い金融機関に申し込んだり、返済負担率を下げたりすれば住宅ローンが組めることもあります!
すーさんの相談窓口では、家づくりやハウスメーカーだけでなく、お金に関することも相談できます。
4,000名以上の相談に乗った実績があるので、さまざまな観点からアドバイスできますよ!
相談は無料です。「こんなこと聞いても大丈夫かな」と不安な方でも丁寧にヒアリングして悩みを解消しますので、ぜひお気軽にご相談ください。