「マイホームを建てる流れを知りたい」
「中古住宅の購入の際はまず何から手をつけたら良いの?」
「資金計画はどう立てれば良い?」

マイホームを購入する経験は、ほとんどの方が初めてでわからないことばかりですよね!
マイホームを購入する意思は決まっても、何から始めたらいいかわからないという方は多いのではないでしょうか。マイホーム購入の流れを理解していないと、営業マンのペースにのってしまい、納得のいく家づくりができない可能性があります。
この記事では、新築・中古別にマイホーム購入までの流れを解説します。
- マイホーム購入のタイミング
- 新築マイホームを建てるステップ
- 中古マイホームを購入するステップ
- マイホーム購入に必要なお金
迷ったときの専門家への相談方法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。


マイホーム購入のタイミング


令和4年度住宅市場動向調査によれば、住宅を購入した人の約半数が30~40代です。住宅ローンは35年程度で組む方が多いため、30代のうちに住宅を購入すると、定年までに返済を終えられます。
マイホーム購入は、初期投資0円では返済額が多くなり、住宅ローンに苦しむことになります。住宅ローンの頭金は、一般的に住宅購入額の2割です。



マイホームを購入する際には、頭金となる金額程度の貯蓄が必要になります!
また、子どもが小学校に上がるタイミングや、家族の状況によってもマイホーム購入のタイミングは変わります。
家を買うタイミングは関連記事「【2023年最新】家を建てるタイミング7選!社会情勢の変化や補助制度を解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


一戸建てマイホーム購入の3つの選択肢


一戸建てのマイホームの購入を考えている方は、注文住宅と建売住宅どちらが良いのか迷っている方は多いのではないでしょうか。
こちらでは、一戸建てのマイホームを購入する際の、3つの選択肢について解説します。
- 注文住宅
- 建売住宅
- 中古住宅
それぞれのメリット・デメリットを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 注文住宅
注文住宅は、土地探しや住宅設計をゼロから行う方法です。注文住宅は、すべてゼロから自身の意見をもとにつくれるため、理想の家に近づけられます。
一方で、土地探しや設計には多くの時間が必要な点がデメリットです。住宅設計は、間取りや設備などすべてゼロから決めていかなければなりません。
壁のクロスの色、床の素材など細かなところまで決めていく必要があります。



ゼロから設計するため、規格のある建売住宅よりもコストが高くなる点にも注意が必要です!
注文住宅は、すべてゼロから決める「フルオーダー」のほか、規格をもとに部分的に設計を変更する「セミオーダー」という方法もあります。
2. 建売住宅
建売住宅は、土地と建物をセットで購入する方法です。
建売住宅は規格化されているため、注文住宅に比べて設計や資材調達のコストが下がります。一方で、建売住宅は自身の希望を反映させることは難しいと言えます。



低コストや効率の良さを重視する方は、建売住宅を検討してみると良いでしょう!
注文住宅と建売住宅の比較は関連記事「【徹底比較】注文住宅と建売どっちがいい?価格差やメリット・デメリットを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


3. 中古住宅
中古住宅は、新築とは違い実際に建っている家を見られるため、住みやすさを確かめやすいことが特徴です。住みたい地域がある場合、新築を建てる土地よりも、中古住宅のほうが見つけやすい場合もあります。
また、新築住宅に比べて価格が安いことも大きなメリットです。



ただし、購入時のリフォームや修繕の費用がかかる点に注意しましょう!
関連記事の「【見極めよう】新築と中古どっちが得か比較する7つのポイント!おすすめな人の特徴や費用の違いを紹介」では、10のポイントから新築と中古を比較しているので、ぜひ参考にしてみてください。


何から始める?新築マイホームを建てる11のステップ


新築マイホームを建てる場合の流れは、以下の11ステップです。
- 理想の家を考える
- 資金計画を立てる
- 立地と建物の条件を整理する
- 販売・請負業者を選ぶ
- 住宅設計を詰める
- 土地を探す
- 住宅ローンの仮審査を受ける
- 販売・請負業者と契約する
- 住宅ローンの契約を結ぶ
- 工事を着工する
- 入居・登記する



実際に自分でこの流れを踏んでいくイメージを持ちながら、確認してみてください!
1. 理想の家を考える
家づくりの第一歩は、自身にとっての「理想の家」を考えるところから始まります。いきなり住宅展示場を訪れてしまうと、ハウスメーカーの営業マンのペースで物事が進んでしまいます。
まずは、現在や将来の自身の家族構成や理想とする暮らし方をイメージしてみましょう。具体的にイメージできると、家づくりにおいて譲れないポイントが見えてきます。
イメージが湧きにくい場合は、複数のハウスメーカーのカタログを取り寄せてみると良いでしょう。



カタログを見ながら、ご家族でどんな家にしたいのか話し合ってみてください!
カタログの取り寄せは、LIFULL HOME’Sを利用すると便利です。複数のハウスメーカーのカタログを一括で取り寄せられます。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


2. 資金計画を立てる
理想だけ追っていても、家づくりは具体的に進みません。資金計画を立てる際には「初期費用」と「住宅ローンの返済可能額」を確認しましょう。



初期費用は、住宅ローンの頭金として総支払い額の2割程度が必要です!
自身がどの程度の借り入れができるかわからない場合は、モゲチェックを利用してみてください。簡単に借り入れ可能額シミュレーションができますよ。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3. 立地と建物の条件を整理する
具体的には、建売住宅か注文住宅のどちらを選ぶか検討します。また、立地や平屋か二階建てかなど、具体的な条件もできる範囲で整理しておきましょう。
新築の注文住宅を建てる場合には、土地が重要です。土地がなければ、家を建てるスケジュールが大きく変わってしまいます。



家を建てたいエリアを複数候補リストアップしておくと良いでしょう!
家を建てる場所をどう選べば良いかわからない方は、関連記事「【後悔しない】家を建てる場所の決め方5ステップ!立地選びのコツや注意点も解説」を参考にしてみてください。


4. 販売・請負業者を選ぶ
業者は、まず以下の3つの業種から選びます。それぞれの特徴は、下表のとおりです。
種類 | 特徴 |
---|---|
ハウスメーカー | 規格化されていることで比較的安価で家を建てられる |
工務店 | ・設計から施工までの対応範囲が業者によって異なる ・ハウスメーカーより営業コストがかかっていない分安価に建てられる |
設計事務所 | ・設計・監理が役割で、施工は工務店などに別で発注する ・柔軟な設計やデザイン性が高い一方で、コストや時間がかかる |
どの業者に依頼すれば良いかわからない方は、本メディアを運営している「すーさんの相談窓口」をご利用ください。



もとハウスメーカー営業マンの私が、業者選びのサポートにも対応します!
相談は無料なので、お気軽にご質問ください。
\ ノープランでOK /
5. 住宅設計を詰める
通常、打ち合わせを経て、業者から間取り案の設計図が提示されます。設計図をもとに、要望等を伝えて図面をブラッシュアップしていく流れです。



自身の希望と業者が提示する間取りがなかなか擦り合わない場合は、セカンドオピニオンとして第三者に相談することも可能です!
セカンドオピニオンは、要望を聞いたうえで業者が作成した図面の改善点を提案してくれます。
セカンドオピニオンの活用については、「【無料あり】プロがおすすめする間取り相談サービス7選!セカンドオピニオンのメリットや注意点を紹介」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!


6. 土地を探す
土地を探す必要がある場合には、住宅設計と平行して進めましょう。土地は、不動産会社に相談するほか、インターネットや自身で足を運んで探す方法があります。
土地探しは、広さや電気・水道・ガスなどのインフラの整備状況の確認が必要です。良い立地を見つけたとしても、広さが足りない場合には住宅設計を見直す必要もあるでしょう。



土地探しのコツは関連記事「【失敗しない】土地探しのコツ7選!基礎知識や探し方を家づくりのプロ解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


7. 住宅ローンの仮審査を受ける
住宅ローンは、数十年間金利を払い続ける必要があります。



わずかな金利の差であっても、積もり積もると大きな金額になることも!
住宅ローンの仮審査を受けることで、実際に借り入れ可能な金額を把握できます。
金融機関選びの際には、モゲチェックをご活用ください。住宅ローンの金利を比較して、金融機関を選べます。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


8. 販売・請負業者と契約をする
契約後は、大幅な変更はできないため、慎重に行いましょう。



契約までに、不安な点はすべて解消しておくのがベストです!
9. 住宅ローンの契約を結ぶ
住宅ローンを組む際には、住宅を購入する証明として、業者との契約書が必要です。
また契約を結ぶ際には、頭金を準備しなければなりません。住宅ローンの契約前までに、必要な初期費用を準備しておきましょう。
10. 工事を着工する



工事が着工したら、進捗状況を確認するために時々足を運びましょう!
着工後に資材調達の遅れ、土地の問題など予期せぬトラブルが発生する場合があります。引き続き、業者との連絡や現場の確認は怠らないようにしましょう。
11. 入居・登記する
工事が完了したら、設計通りにつくられているか必ず確認することが大切です。
また新築の場合、建物完成後1ヶ月以内に法務局への登記が必要になります。
何から始める?中古マイホームを購入する5つのステップ


中古住宅の場合、以下5つのステップで購入手続きを進めます。
- 売主・不動産会社に購入申し込みする
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 重要事項説明を受けて売買契約を結ぶ
- 住宅ローンの契約を結ぶ
- 引き渡し・登記をする
ひとつずつ見ていきましょう。
1. 売主・不動産会社に購入申し込みする
中古住宅は、不動産会社やインターネットを通じて探します。知人を通じて、持ち主と直接取引をする場合もあるでしょう。



中古住宅の場合はまず欲しい家を見つけて、売主に対して購入の申し込みをすることが最初のステップです!
2. 住宅ローンの事前審査を受ける
頭金をいくら準備できるのか確認したうえで、必要な借り入れ額を計算します。
金融機関の金利の確認や自身の借り入れシミュレーションを行う際には、モゲチェックをご活用ください。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


3. 重要事項説明を受けて売買契約を結ぶ
売買契約を結ぶ前には、不動産会社から重要事項説明書の説明があります。重要事項説明書とは、不動産売買の知識がない消費者を保護するための制度です。
重要事項説明書の内容は、登記事項といった「取引物件に関する事項」と、手付金や違約金などを定めた「取引条件に関する事項」の2つです。



物件、取引条件を十分に理解してから、契約を結びましょう!
4. 住宅ローンの契約を結ぶ
住宅ローンの契約には、売買契約書が必要です。
また頭金といった初期費用が必要になるため、契約前に準備しておきましょう。
5. 引き渡し・登記をする
引き渡し後には、法務局で「所有者移転登記」の手続きをする必要があります。手続きは、所有権を得てから1ヶ月以内に行いましょう。



所有者移転登記は、不動産会社が手続きを代行してくれる場合もあるため、事前の確認が大切です!
マイホーム購入に必要なお金





マイホームを建てる段取りと合わせて気になるのが、お金のことですよね!
こちらでは、マイホーム購入に必要なお金を解説します。
- 初期費用
- ランニングコスト
マイホームは初期費用に気を取られがちですが、完成後の毎月の支払いについても頭に入れておきましょう。
1. 初期費用
マイホームを建てる際の初期費用は、住宅ローンの頭金だけではありません。登記に必要な費用や事務手数料などについても理解しておきましょう。
費用 | 目安の金額 | 内容 |
---|---|---|
頭金 | 物件価格の10~20% | 住宅ローンの頭金 |
申し込み証拠金(新築) | 2~10万円 | 契約締結前に物件を確保するために必要な費用(契約締結後は手付金の一部になる) |
手付金 | 物件価格の5~10% | 契約の証拠として支払う費用(住宅購入費用に繰り入れられる) |
仲介手数料(中古) | 物件価格×3%+6万円+消費税 | 物件を仲介した不動産会社に支払う |
登記費用 | 固定資産税評価額×2%+代行料 | 登録免許税を法務局に支払う |
不動産取得税 | 固定資産税評価額の3~4% | 物件取得時に発生する税金 |
印紙税 | 1,000万円超・5,000万円以下の場合2万円 | 「不動産売買契約書」や「建築工事請負契約書」にかかる税金 |
住宅ローン事務手数料 | 借り入れ額の1~3% | 住宅ローンを組んだ金融機関に支払う |
新築工事の準備費用(必要に応じて) | 地盤改良工事費用30~150万、水道負担金15~30万円 | 新築一戸建ての土地やインフラ整備費用 |
マイホームを建てる際の初期費用については関連記事「【シミュレーションあり】家を建てる際に必要な9つの初期費用!目安の金額や安く抑える方法を解説」で詳しく解説しています。初期費用を安く抑えるための方法も解説しているので、ぜひチェックしてみてください!


2. ランニングコスト



ランニングコストとしては、住宅ローンのほか、税金や保険料がかかります!
費用 | 目安の金額(月額) | 内容 |
---|---|---|
住宅ローンの返済 | 8~12万円/月 | 住宅ローンを組んだ場合の返済 |
固定資産税 | 8千~1.25万円/月 | 土地と建物にかかる税金 |
都市計画税 | 2.5~4千円/年 | 市街化区域内に土地と建物を所有している場合にかかる税金 |
火災保険料 | 2.5~8.3千円/年 | 住宅にかける保険 |
関連記事の「【事前に確認】マイホームに毎月かかる5つのお金!総額の目安や節約する方法を解説」では、節約の方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


マイホームを建てる際には何から始めるか理解してから行動しよう


マイホームを建てる際には、完成までの流れを理解しておくことが大切です。しかし、土地探しやハウスメーカー選びなど、自身では判断に迷うことは多いでしょう。
家づくりに不安がある方は、第三者の専門家への相談がおすすめです。ハウスメーカーの担当者とは違い、第三者の立場で家づくりのアドバイスをしてもらえます。
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