「マイホームの購入を考えているけど、どれくらい年収があれば建てられるの…?」
「予算をシミュレーションしたい!」
「20代で購入するのは早すぎる?おすすめの年齢は?」
マイホームを購入したいものの、年収が低いため不安を感じていませんか。できればマイホームを購入して、のびのびと生活したいですよね。
戸建住宅は、マンションにはない自由さや広さが魅力です。
マンションだと、子どもの泣き声を注意されたり、ルールが細かかったりして注意しなければいけないことが多く大変です。

無駄なストレスを溜めないためにも、しっかり準備してマイホームを購入しましょう!
この記事では、マイホーム購入時の平均年収が気になる方に向けて、家づくりのプロである筆者が以下の内容を紹介します。
- マイホーム購入時の年収
- 年収別の予算シミュレーション
- 年齢別のマイホームを購入するメリット・デメリット



理想のマイホームを建てるために、予算の具体的なイメージを持っておきましょう!


マイホーム購入時の平均年収は747万円


国土交通省の「住宅市場動向調査報告書」(令和3年度)によると、マイホームを購入した際の平均年収は747万円でした。
マイホームの種類 | 平均年収 |
---|---|
注文住宅(全国) | 779万円 |
注文住宅(三大都市圏) | 909万円 |
分譲戸建住宅 | 719万円 |
中古戸建住宅 | 687万円 |
リフォーム住宅 | 640万円 |
すべての平均 | 747万円 |
住宅のタイプはさまざまですが、どれも年収800万円未満の方が約半分を占めています。また、賃貸住宅・戸建住宅・マンションそれぞれの購入時の平均年収は、以下のとおりです。
住宅タイプ | 年収 |
---|---|
マイホーム | 747万円 |
賃貸住宅 | 516万円 |
マンション | 828万円 |
できるだけ費用を抑えたい方は賃貸住宅、こだわりがある方は注文住宅がおすすめです。



住宅のタイプによって平均年収は異なるので、マイホームを購入するときの目安にしておきましょう!
マイホームの購入価格は年収の5~7倍が目安
マイホームの購入価格は、年収の5〜7倍が目安です。たとえば、年収500万円の方なら、2,500万〜3,500万円のマイホームを購入すると、無理なくローンを返済していけるでしょう。



目安を覚えておけば、どれくらいの価格のマイホームを購入すればいいのかわかります!
ただし、都市圏は地価が高くなるため、場所によっては年収の8倍あったほうが安心な場合もあります。年収が同じでも、家族の人数やライフスタイルで支出は異なるので、あくまで目安程度にしておきましょう。
返済負担率は2~3割が目安
返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合のことです。マイホームを購入する際は、年収の2〜3割の返済負担率を目安にして考えましょう。
返済負担率が大きいと、日々の生活費を削ったり、貯金を切り崩したりしなければなりません。万が一スムーズに返済できない場合は、以下のようなペナルティが課される場合があります。
- ローンを組めない
- 借り入れ額を減らされる
- 自宅を手放さなければならない



額面年収で計算すると、負担が大きくなるので注意しましょう!
マイホームを購入するときの費用は関連記事「【要チェック】家を建てる費用は3,500~4,500万円!価格別のマイホームのイメージや注意点を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


【年収別】マイホーム購入の予算シミュレーション


マイホームを購入する際の予算シミュレーションを、以下の年収別に紹介します。
- 年収300万円
- 年収400万円
- 年収500万円
- 年収600万円
- 年収700万円
なお、今回の予算シミュレーションは以下の条件を設定しています。
- 返済負担率:20%
- 固定金利:1.5%
- 返済期間:35年
マイホームを建てたいけれど今の年収で購入できるのか不安な方は、ぜひチェックしておきましょう。
1. 年収300万円の場合
年収300万円の場合の借り入れ可能額は、1,630万円が目安です。年収300万円なら月の総支給額は25万円で、手取りの平均は約20万円です。
20万円の中で返済額を5万円程度に設定しておくと、生活費が15万円残ります。人によりますが、2人暮らしや子どもが成人した方なら15万円あれば、無理なく生活できるでしょう。



月に5万円ならなんとか返済できそうです!
返済額は都市圏や生活スタイルによって異なるので、ローンを想定した生活費で暮らしてみるのがおすすめです。
2. 年収400万円の場合
年収400万円の場合は、2,190万円を目安にして借り入れ額を設定しましょう。国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、男性の平均給与は545万円、女性は303万円で、全体の平均は424万円です。
年収400万円は平均の424万円に近いので、マイホームを購入することも難しくありません。400万円の場合は手取りの月収が25万円前後のため、返済額は月7万円を目安にしてみてください。



ただし、年収400万円以下だと、ローンの条件が厳しくなるので注意です!
3. 年収500万円の場合
年収500万円の場合の借り入れ可能額は、2,710万円が目安です。年収500万円は手取りの月収で約33万円なので、8万円をローン返済にあててもひと月に25万円ほど残ります。
家族の生活費が少ない方や、貯金額が多い方は返済額を増やして後々の負担を軽くするのもよいでしょう。



8万円をローンにあてられるなら、希望のマイホームも建てられそうです!
4. 年収600万円の場合
年収600万円の借り入れ可能額は3,270万円で、無理なく返済できるのは月10万円程度でしょう。



一般的に、ローン返済額の家計負担が少ないのは、手取り年収の20〜25%です!
年収600万円の場合、手取りの月収が40万円だと仮定すると、月に8万〜10万円の間で返済額を決めるのがおすすめです。
借り入れ可能額の上限まで借りると、返済の負担が重くなるので注意しましょう。
5. 年収700万円の場合
年収700万円の借り入れ可能額は、3,820万円が目安です。月収の手取りは47万円なので、月に11~13万円以内にすると無理なく返済できるでしょう。
返済負担率が30%を超えると、生活を切り詰めなければならない場合があるので注意が必要です。



年収の目安はわかったものの、まだ不安が残る方やより詳細なシミュレーションをしたい方は「すーさんの相談窓口」にご相談ください!
適切な予算やローンの組み方など、家づくりに必要なアドバイスを無料で行います。相談に乗るのは大手ハウスメーカーで15年間勤めた経験のあるプロなので、実体験をもとに一人ひとりにあったサポートが可能です。
\ ノープランでOK /
年収以外にも押さえたいマイホーム購入時の3つのポイント


マイホームを購入するときは、年収以外に以下3つのポイントを押さえておきましょう。
- 頭金は物件の2割を目安にする
- あらかじめ予算を決めておく
- 無理のないローンを組む
あらかじめ予算を決めておくと、家づくりの相談に行っても予算の範囲内で選べます。マイホーム購入時のポイントを押さえて、後悔のない家づくりをしましょう。
1. 頭金は物件の2割を目安にする



頭金とは、ローンを契約するときに、物件の費用の一部を支払うお金のことです!
たとえば、物件が3,000万円の場合、300〜600万円の頭金を支払っておくと、今後の生活の負担を抑えられます。また、頭金を払うとローンの総額を減らせるので、老後の負担を軽くできるでしょう。
ローンを減らすために頭金を多く支払うケースもあります。しかし、手元にある程度残しておかないと、生活が圧迫される場合があるので気をつけてください。



余裕があっても、頭金を払い過ぎないように注意しましょう!
頭金について詳しく知りたい方は関連記事「【貯金0はNG】マイホームの頭金は住宅価格の1〜2割が目安!支払うメリット・デメリットや注意点を解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


2. あらかじめ予算を決めておく
マイホームを購入する際は、あらかじめ予算を決めておかないと、希望のものを選んでいるうちに費用が高くなってしまいます。
担当者によっては高価な設備やデザインをすすめる場合があるので、事前に上限を決めておくことが重要です。おすすめは、業者と打ち合わせする前に決めておくことです。



打ち合わせの前に決めておけば、予算内で考えられますね!
マイホームを購入する際は、住宅のお金だけではなく、土地代や手続きの費用がかかることも覚えておきましょう。
3. 無理のないローンを組む
住宅ローンは、無理なく返済できるプランを組むことが大切です。長期的な計画を立てるために、今後のライフプランを書き出してみましょう。
子どもができれば今よりお金がかかるため、余裕のある返済額を設定するのがおすすめです。万が一の場合にも備えられるように、低めの返済額にしておくとよいでしょう。



住宅ローンは3種類の金利があるので、ぴったりのものを選べます!
住宅ローンについては、関連記事「【後悔しない】初心者に最適な住宅ローンの選び方5ステップ!失敗を防ぐポイントも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


【年齢別】マイホームを購入するメリット・デメリット


マイホームを購入するおすすめの年齢は30〜40代です。国土交通省の「住宅市場動向調査報告書」(令和3年度)によると、マイホーム購入時の年齢は30代後半から40代が多いことがわかります。
住宅タイプ | 購入時の平均年齢 |
---|---|
分譲戸建住宅 | 38.4歳 |
注文住宅(新築) | 40.9歳 |
分譲マンション | 44.3歳 |
こちらでは、マイホームを購入するメリット・デメリットを年齢別に解説します。
なお、マイホーム購入年齢について詳しく知りたい方は、関連記事「【まだ間に合う】マイホーム購入の平均年齢は30代!年代別メリット・デメリットや返済シミュレーションも紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


1. 20代でマイホームを購入するメリット・デメリット
20代でマイホームを購入するメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・定年前にローンを完済できる ・返済額を抑えられる ・資産形成ができる | ・年収が少ない ・将来の想像が難しい ・頭金の貯蓄が少ない |
住宅ローンは最長で35年に設定されているので、20代でマイホームを購入すると定年前に完済でき、ゆとりのある生活を送れるでしょう。返済期間を長く設定できて、毎月の返済額を抑えられることも大きなメリットです。



支払った分は不動産になるため、資産形成したい方におすすめです!
ただし、年収が少ない場合が多いので、希望通りのマイホームを建てられないこともあります。20代でマイホームを購入するなら、年収やライフプランをふまえて考えましょう。
2. 30代でマイホームを購入するメリット・デメリット
30代でのマイホーム購入は貯蓄があり、ライフプランが定まっていることが多いためおすすめです。そのほかのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・ライフプランに合った家づくりをしやすい ・定年までに返済できる ・家賃の無駄を省ける | ・転勤の可能性がある ・生活費とローンの両立が大変な場合がある ・返済期間が長いと利息が多くなる |
30代は20代より年収が上がっている場合が多いため、希望に沿ったデザインや設備が整った家づくりができます。ローンを借りても定年までに返済可能なので、老後の心配をする必要は少ないでしょう。



ただし、転勤の可能性がある方は注意です!
子どもがいると、生活費とローンの両立が大変な場合があります。毎月の返済額は余裕を持って設定するのがおすすめです。
3. 40代でマイホームを購入するメリット・デメリット
注文住宅やマンション購入時の平均年齢は、40歳を超えています。多くの人がマイホーム購入を決断する年齢層なので、メリット・デメリットはしっかり確認しておきたいところです。
メリット | デメリット |
---|---|
・理想に沿った家づくりをしやすい ・頭金を増やしてローンの負担を減らせる ・老後に家を建て直す必要がない | ・40代後半だと35年ローンを組めない ・子どもと一緒に生活する時間が少なくなる ・定年後の返済負担が多い |
40代になると、しっかり貯蓄がある人がほとんどなので、理想の家づくりをしやすいでしょう。デザインや設備にこだわることも可能です。



40代でマイホームを建てると、老後のことを考えた家づくりができます!
しかし、定年後の負担が大きくなる場合があるため、頭金を増やしたり毎月の返済額を増やしたりすると安心です。
4. 50代でマイホームを購入するメリット・デメリット
50代は仕事や子育てが比較的落ち着いているので、マイホームの購入を考える方もいるでしょう。
50代でマイホームを購入するメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・資金面で余裕がある場合が多い ・ライフスタイルの変化が少ない ・老後にあわせた家づくりができる | ・借り入れ期間が短い ・ローン審査に落ちる可能性が高い ・団体信用生命保険に加入できない場合がある |
50代は他の年齢と比べて資金面で余裕があるので、理想の家づくりをしやすいでしょう。老後も安心できるように、バリアフリーにしたり平屋にしたりする工夫もできます。



ただ、50代はローン審査に落ちる可能性が高いので、事前に調べておきましょう!
年収を考慮して理想のマイホームを建てよう


マイホーム購入時の平均年収は747万円です。マイホームを購入するときは、物件価格だけではなく、土地代や手続き費用をふまえて考えましょう。
ローンの返済額は2〜3割を目安にして、無理のない計画を立てるのが重要です。30〜40代なら年収もあり、ライフプランも想像しやすいのでマイホームを購入しやすいでしょう。



無理のないローン計画が重要です!
「マイホームを購入したいけど不安がある」「年収が多くないので心配」という方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご活用ください。
これまで4,000名以上の方の相談に乗ってきており、多くの悩みを解決してきました。



マイホームについての悩みを解決して、理想の家づくりをしましょう!

