「5,000万円の家を買うために必要な年収を知りたい!」
「自分の年収でどれくらいの家が買えるんだろう?」
「家を買いたいけど費用のイメージがつかない!」
5,000万円の家を買うなら、最低でも625万円以上の年収が必要です。しかし、5,000万円でどれくらいの家が建てられるのかわからないという方もいるでしょう。
金額が大きいのであまりイメージできませんよね!
この記事では、5,000万円の家について家づくりのプロである筆者が以下の内容を紹介します。
- 5,000万の家を買える人の年収
- 間取りの事例
- 費用の内訳
- ローンの組み方
- 後悔しないポイント
- 5,000万円以下に抑えるポイント
5,000万円の家にかかる費用や実際の事例をチェックして、理想のマイホームづくりに活かしましょう!
5,000万の家を買える人の年収は625万円以上
5,000万円の家を買うためには、最低625万円の年収が必要です。家を買うときは年収倍率を目安に考えましょう。
年収の5〜8倍の家を選ぶと、返済の負担も大きくなりすぎません!
年収625万円でも5,000万円の家を買うことは可能ですが、月々の返済額が大きく、万が一の事態があった場合に対応できないこともあります。
たとえば、転勤したり子どもが生まれたりするとお金がかかりますが、返済額が満額だと生活に余裕がなくなるでしょう。
余裕を持って800万円以上の年収があると安心です!
【事例紹介】5,000万円で建てられるの家の間取り例3選
ここでは、5,000万円の家の間取りを3つ紹介します。
- 東京都内3階建て
- 田舎で平屋
- 二世帯住宅
5,000万円の家でも、場所によって土地代が大きく異なるため、物件にお金をかけたい方は田舎や郊外を選ぶのがおすすめです。
間取りを紹介するので、5,000万円の家を建てるときの参考にしてみてください!
1. 東京都内3階建て
都内は土地代が高く、1㎡で115万円するエリアもあります。土地代データによると、最も土地代が安い秋田とは113万円の差があるため、東京で広い土地を買うのは難しいでしょう。
都内で家を建てるなら、土地を広くするより階層を増やすのがおすすめです!
3階建てにしたり地下を活用したりして、土地が狭くても広く感じる工夫をしてみてください。5,000万円の家を建てるなら、3階建てにすると欲しい設備やこだわりを詰められます。
2. 田舎で平屋
田舎や郊外なら、都内と比べて安い価格で土地を手に入れられます。東京では1㎡あたり100万円以上する場合もありますが、都内以外なら10万円以下で購入できる地域も多くあります。
田舎や郊外なら、土地の広さを活かして平屋を建てることも可能です!
デザインや設備の選択肢を狭めたくない方は、土地代の安い場所を選びましょう。土地代を知るためには、不動産屋に相談したり、インターネットでしっかり調べたりすることが重要です。
なお、平屋のマイホームについては、関連記事「【完全版】平屋のメリットとデメリット10選!おすすめな人の特徴や2階建てとの比較も紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 二世帯住宅
二世帯住宅には以下のような形があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
完全共有型 | キッチンや浴室などがひとつで、住む場所が分かれていない |
部分共有型 | リビングだけ共有したり浴室がひとつだったりする |
完全分離型 | 設備を2つずつ作る必要があるため費用が高額になりがち |
二世帯住宅を考えている方は、どのスタイルにするのか話し合って決めておきましょう。
おおまかな希望はあるけど、実現できるのか心配な方は「すーさんの相談窓口」をご利用ください!
住宅販売のプロである筆者が一からサポートします!
間取りだけではなく、家づくりについて知りたいことや疑問点があれば、お気軽にお問い合わせください!
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【パターン別】5,000万円の家にかかる費用の内訳
5,000万円の家にかかる費用の内訳を2パターン紹介します。
- 物件費が5,000万円の場合
- 土地費用込みで5,000万円の場合
家を買いたいけれど、どんな費用がかかるのかわからないという方は、ぜひチェックしておきましょう。
1. 物件費が5,000万円の場合
物件費5,000万円の場合、かかる費用は約6,250万円です。
総額 | 約6,250万円 |
---|---|
工事費 | 5,000万円 |
付帯工事費 | 約880万円 |
諸費用 | 約370万円 |
物件に5,000万円かけられる場合は、ある程度の要望がとおりやすく設備の整った家を買えます。総額6,250万円と仮定すると、返済年数35年、金利1%で、月の返済額は14万円です。
細かくシミュレーションすることが大切ですね!
年間の返済額は20〜25%が目安なので、年収が800万円以上あれば無理なく返済できるでしょう。
2. 土地費用込みで5,000万円の場合
土地費用込みで5,000万円の場合の内訳は以下のとおりです。
総額 | 5,000万円 |
---|---|
本体工事費 | 3,150万円 |
付帯工事費 | 約550万円 |
諸費用 | 約300万円 |
土地代 | 1,000万円 |
2022年度フラット35の利用者調査によると、土地費用込みの注文住宅の平均価格は約4,694万円でした。5,000万円あれば平均以上の家を建てられるでしょう。
しかし、要望が多すぎたりこだわりが強すぎたりすると5,000万円を超えてしまうこともあります。
建築費用と土地代のバランスは6:4を目指しましょう!
5,000万円の家を買うときのローンの組み方3ステップ
5,000万円の家を買うときのローンの組み方を3ステップで紹介します。
- 金利タイプを決める
- 金融機関を決める
- 毎月の返済額を計算しておく
順番に確認していきましょう。
1. 金利タイプを決める
ローンを組むときは以下の3つから金利タイプを決めましょう。
種類 | 特徴 |
---|---|
全期間固定金利 | 金利が一定で安定感があるが負担が大きい |
変動金利 | 金利は低いが上昇のリスクがある |
当初固定金利 | 全期間固定金利・変動金利どちらのメリットもあり、期間終了後は金利が上がる |
生活に合わせて考えることが大切ですね!
2. 金融機関を決める
金利タイプを決めたら、ローンを借りる金融機関を以下の3つから決めましょう。
- 民間融資
- 公的融資
- フラット35
変動金利や当初固定金利なら、金融機関の選択肢の多い民間融資がおすすめです。全期間固定金利ならフラット35を選んでみてはいかがでしょうか。
ローンについて不安なことがある方はモゲチェックの利用がおすすめです!
モゲチェックをすると、希望の条件から最適なローンを見つけられます。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
3. 毎月の返済額を計算しておく
選んだ金利タイプ、金融機関を利用した場合の毎月の返済額を計算しておきましょう。毎月の返済額が明確になることで、家を建てたあとの返済イメージがつきやすくなります。
ここでは、5,000万円の住宅ローンを頭金0円、35年ローンで組んだ場合の毎月の返済額を紹介します。
金利タイプ | 毎月の返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
全期間固定金利:1.830% | 162,000円 | 6,775万円 |
変動金利:0.290% | 125,206円 | 5,259万円 |
当初固定金利(10年固定):0.950% | 139,981円 | 5,879万円 |
選ぶ金利によって毎月の返済額は4万円近く違うんですね!
住宅ローンを借りる金融機関でもシミュレーションをしてくれると思いますが、毎月の返済額が長期間に渡って支払いができるかを検討する必要があります。
ライフプランを立てることで教育費や老後に必要な費用がわかるので、住宅費にどれぐらいかけられるかわかりますよ!
毎月の返済額が高額で支払いを困難に感じる場合には、頭金を増やせないか、金利が安い金融機関がないかを再度探す必要があるでしょう。住宅ローンを組んだあとに支払いに困らないために、しっかりと毎月の返済額を計算して、把握しておくと安心です。
5,000万の家を建てて後悔するポイント3選
次に、5,000万円の家を建てて後悔するポイント3つを紹介します。
- ペアローンを組まなければよかった
- 大手ハウスメーカーを選んで工務店よりも価格が高くなった
- 一軒家とマンションの違いを理解していなかった
順番に確認していきましょう。
1. ペアローンを組まなければよかった
5,000万円の家を建てる際に、ペアローンを組んで後悔することがあります。実際に、ペアローンについて以下のようなつぶやきがありました。
ペアローンを組む理由は一人でローンを払えないからという家庭が多いですが、出産後に収入が減ってローンの返済が大変になってしまう可能性があります。また、妻が退職してしまって、住宅ローンの支払いが大変になるケースもあります。
ローンの組み方のところでも解説しましたが、ライフプランを立てて夫婦どちらかの収入がなくなっても住宅ローンの支払いができるか確認しましょう!
2. 大手ハウスメーカーを選んで工務店よりも価格が高くなった
5,000万円の家を建てる際に大手ハウスメーカーを選んで工務店よりも価格が高くなってしまったことを後悔することがあります。
大手ハウスメーカーは価格に以下の内容が含まれているため、工務店よりも価格が高くなりやすいと言われています。
- テレビCMなどの宣伝費用
- 住宅展示場の維持費
- 従業員の人件費
ただし、坪単価の安いローコスト住宅を建てられる大手ハウスメーカーもあるので、工務店の価格と比較をするのがおすすめです。
価格を抑えたい場合には、近くの工務店に依頼することも検討しましょう!
3. 一軒家とマンションの違いを理解していなかった
マンションよりも広い家を希望して一軒家を建てた場合に、マンションとの違いを理解しておらず後悔することがあります。
一軒家とマンションでは、住み心地が違うと感じる方が多いです。
一軒家とマンションの違いは以下の通りです。
- 外からの視線が気になる
- 日当たりが悪くなる可能性がある
- 日当たりが悪いことで暖房が欠かせず光熱費が高くなる
外からの視線や日当たりについては間取りや外構の工夫で気にならなくなる場合もあるので、施工会社に事前に相談しておくのがおすすめです。
現在マンションに住んでいる方は、一軒家とマンションの違いをしっかりと理解してから購入するようにしましょう。
5,000万円の家を買うときに後悔しないための4つのポイント
5,000万円の家を買うときに後悔しないポイントは以下の4つです。
- 余裕を持ったローン計画を立てる
- 初期費用以外も考慮する
- 家族でしっかり話し合う
- 実績が豊富な施工会社に依頼する
後悔しないポイントを押さえて、納得できる家づくりを目指しましょう。
1. 余裕を持ったローン計画を立てる
余裕を持ったローン計画を立てないと、万が一の事態が起こったときやライフスタイルの変化に対応できず、返済を負担に感じてしまいます。
たとえば、独立したり転職したりすると、年収が下がる可能性があります!
借り入れ額いっぱいのローンを組んでしまうと生活に余裕がなくなり、返済が滞ってしまう場合も少なくありません。ローンを早く完済したいと思うかもしれませんが、余裕を持って生活するために計画は慎重に進めましょう。
ローン返済をシミュレーションして、実際の生活費で暮らしてみるのもよいですね!
後悔しないローンの選び方については、関連記事「【後悔しない】初心者に最適な住宅ローンの選び方5ステップ!失敗を防ぐポイントも紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 初期費用以外も考慮する
家を買うときは初期費用に目がいきがちですが、維持費やメンテナンス代がかかることも覚えておきましょう。生活費や光熱費も必要なため、月に1〜2万円の計画を立てておくと安心です。
ローンを計画するときは、初期費用以外の料金もふまえて、余裕のある返済額の設定が大切です!
初期費用については、関連記事「【メモ必須】マイホーム購入時にかかる初期費用の目安と内訳を解説!予算を抑える4つの方法も紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 家族でしっかり話し合う
各自譲れない条件や、改善したいことを話し合い整理しておくのがおすすめです。今共同生活をしているなら、暮らしやすくするために、家族の希望としてまとめておきましょう。
家で一番長く生活する人の意見を尊重すると、上手くまとまりやすいです。
家を建ててから後悔しないように、希望や改善点を伝えておいてくださいね!
他にも、家を買うときにまずやることは、関連記事「【初心者向け】家を買うときにまずやること5選!購入までの流れや失敗しないためのポイントを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4. 実績が豊富な施工会社に依頼する
家を建てる際には、実績豊富な施工会社に依頼するのがおすすめです。
実績豊富な会社に依頼することで、失敗や後悔を避けられる可能性が高くなります。大手ハウスメーカーにするのか小規模の工務店にするかは、費用や希望する間取りによっても異なりますが、建てたい住宅に関して実績が多い会社を選ぶのがおすすめです。
例えば、平屋を建てたい場合には、実績をホームページや口コミサイトで探して確認しておくとよいでしょう。5,000万円の家を建てて後悔しないためには、経験豊富な会社を選ぶことが重要です。
家の費用を5,000万円以下に抑える3つのポイント
家の費用を5,000万円以下に抑えるポイントは以下の3つです。
- 規模の小さい業者を利用する
- 不要なスペースをなくす
- 郊外の土地を選ぶ
できるだけ安く家づくりをしたい方は、ぜひチェックしておきましょう。
1. 規模の小さい業者を利用する
大手メーカーは価格に以下の内容が含まれるため、規模の小さい業者より高くなりやすい傾向です。
- テレビCMなどの宣伝料
- 展示場の維持費
- 従業員の人件費
それに比べて規模の小さい業者なら、宣伝料や人件費があまりかからないので、安く済ませられます。ただし、知名度は劣るため、何を優先するかで選ぶのがおすすめです。
少しでも安くしたいなら、地元の工務店や設計事務所に依頼してみましょう!
2. 不要なスペースをなくす
建築業者は間取りをよく見せようと、不要なスペースを入れている場合があります。
提案された間取りを見て、何に使うか予想を立てておくのがおすすめです。不要なスペースを取り除けば、100万円くらいの節約になります。
引き渡し後の生活をイメージすることが大切ですね!
3. 郊外の土地を選ぶ
都内の土地は高く、最も安い場所と100万円ほどの差があるため、郊外や田舎の土地を買うほうが安く済みます。
土地を安く買って物件費にあてたいなら、郊外がおすすめです。住みたい土地が明確に決まっていない場合は、土地費用を考えて探してもよいでしょう。
条件のよい土地は早めに売れるので、見つけたらしっかり押さえてくださいね!
土地探しについては、関連記事「【穴場を見逃さない】土地探しにおすすめのサイト10選!リサーチのコツや注意点を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
5,000万円の家を買うときは計画をしっかり立てよう
5,000万円の家を買うときは、土地費用込みなのか事前に考えておきましょう。土地あり・なしどちらも平均以上の家を建てられますが、都内だと土地費用が高くなるので注意が必要です。
内訳を確認して、資金計画を立ててみてください。
費用を5,000万円以下に抑えるためには、間取りを確認して不要なスペースをなくすことが大切です。どのような用途で使うのか考えておくと節約できます。
具体的なイメージを持つことが重要ですね!
「すーさんの相談窓口」では、間取りの考え方やローンについて徹底的にサポートしています。家づくりに不安がある方は、お気軽にご相談ください!
5,000万円の家を買うときは、事前に計画を立てておきましょう!