「平屋はやめたほうがいいって聞いたけど本当?」
「メリットとデメリットがどれくらいあるのか知りたい!」
「平屋を建てたいので事前にデメリットを把握しておきたい!」
平屋はやめたほうがいいと、聞いたことのある人もいるのではないでしょうか。しかし実際には、平屋にも魅力がたくさんあります。
ワンフロアで生活のすべてが完結し、階段を上り下りが必要ありません。

小さなお子さんがいる家庭や介護を必要とする家族がいる家庭では、階段がないほうが安心です!
そこでこの記事では、平屋はやめたほうががいいのか気になる方に向けて、以下の内容を解説します。
- 平屋が人気の理由
- やめたほうがいいと言われる理由
- おすすめな理由
- 向き不向きのチェック
大手ハウスメーカーに15年勤務した経験のある私が解説するので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。


平屋はやめたほうがいいの?人気の理由をデータを基にチェック


ここ数年、平屋の着工数は増加しています。こちらでは、平屋が人気の理由を知るために、データを基に以下の内容を解説します。
- 平屋の着工率が12年間で約2.5倍に増加している
- 80.6%が平屋に住んでみたいと回答している



「平屋が人気の理由」が知りたい人は、押さえておきましょう!
1.平屋の着工率が12年間で約2.5倍に増加している
平屋は、ワンフロアで生活が完結する一階建て住宅です。上下移動がない生活は転倒のリスクが少なく、高齢になっても安心した暮らしが実現します。
国土交通省の「建築着工統計調査」によると、2012年に6.8%だった平屋の着工割合は、2024年には16.8%となり、割合としては約2.5倍に増えています。



上下の移動がなければ、年を重ねて足腰が弱くなったとしても快適に過ごせますね!
平屋が増加した背景には、家族の少人数化や高齢化世帯の増加が考えられます。シンプルな生活動線が実現できるため、子育て世帯にも人気が高まっています。
参考:政府統計の総合窓口|建築着工統計調査 建築物着工統計 年次 2024年
2. 80.6%が平屋に住んでみたいと回答している
全国の男女520人にアンケート調査を実施すると、80.6%が「平屋に住んでみたい」と回答しています。平屋が人気の理由は、ワンフロアの生活による暮らしやすさです。
- 1位 老後も住みやすい
- 2位 移動が楽
- 3位 家事が楽



シンプルな家事動線の実現で、家事の時短が可能ですよ!
平屋であれば、全フロアをお掃除ロボットが通れます。また、2階に洗濯物を運ぶ必要がなく子どもを見ながら料理も可能です。
また、小さな子どもは行動が予測できないため、階段から落ちないか心配でしょう。そのため、段差がない平屋の生活は高齢者だけでなく、小さなお子さんも安心して暮らせる魅力があります。
引用:【平屋住宅のメリット・デメリットランキング】男女520人アンケート調査
平屋はやめたほうがいいの?11の理由と対策を解説


平屋は段差がなく家事や移動がしやすいため、近年人気の住宅です。しかし、本当に平屋でいいのか知りたい人も多いのではないでしょうか。
そこで、平屋はやめたほうがいい理由と対策を紹介しますので、自分にとって許容できるか判断しておきましょう。
- 広い土地が必要になる
- 水害が発生した場合に逃げられない
- 2階建て以上の住宅に囲まれると日陰になりやすい
- プライベートが筒抜けになる
- 防犯を強化する必要がある
- 建設費用が高くなりやすい
- 固定資産税が高額になりやすい
- 収納が不足しやすい
- 風通しの悪い場所がある
- 庭の手入れが必要になる
- 外からの騒音が気になりやすい
一つひとつ解説します。
1. 広い土地が必要になる
2階建てと同じ広さの平屋を建てる場合は、2階の広さ分の土地がさらに必要です。
広い面積の土地が必要になり、都心で平屋を建てるのは難しくなります。なぜなら、都心は商業施設や集合住宅の需要が多いからです。



たとえ都心で広い土地が見つかっても、土地代が高額になります!



平屋を建てることを最優先にしたいなら、土地代が高くない地域を選択するのがおすすめです!
ただし、ほとんどの場合は田舎であり、便利な生活ができなくなる可能性があります。
家を建てる優先順位を明確にして、検討するのが良いでしょう。
2. 水害が発生した場合は上に逃げられない
万が一水害にあってしまった場合、平屋だと被害が大きくなる恐れがあります。2階がないため、いざというときの避難場所が屋内にないからです。
2階建てなら荷物を2階に移せて、自分たちも避難できますよね。平屋より被害が少なくて済みます。



万が一、平屋に住んでいて水害に遭いそうな場合は、低いところにあるものをなるべく高い位置に移動させましょう!
一番の対策は、家を建てる前にその土地に危険性がないかをハザードマップで確認しておくことです。住宅を購入するときは、以下の4つの項目を確認しましょう。
- 海の近くにしない
- 川の近くにしない
- 地盤がゆるいところにしない
- 水が溜まりやすい低い位置にある地域にしない
被害の対策を考えるよりも、被害に遭わないための対策が一番効果的です。
3. 2階建て以上の住宅に囲まれると日陰になりやすい
平屋は家の高さが低いため、周囲にある建物の影響を受けやすく日陰になりやすいです。
周囲に高い建物が多い場合は、対策をすることで改善される場合があります。



時間をかけて日当たりを調査するのもひとつの方法です!
日当たりの調査をする場合は、どうしても1年近くかかります。理由は、夏と冬では太陽の高さが異なり、影のでき方が変わるためです。
日陰になりやすく部屋が暗くなるのが気になるなら、リビングを南の方角において大きめの窓を設置するのが良いでしょう。



外から光が入る面積が多くなり、部屋が明るくなります!
できることなら、建物に囲まれていない土地を選びたいところです。
4. プライベートが筒抜けになる
建物の床面と道路が同じくらいの高さのため、家の中が外から見られやすいと感じることがあります。



実際、道路を歩いていると、家の中の様子が目に入って来ることがありますよね!
悪気がなくても見えることが多いです。平屋を購入して後悔する人もいるようなので、事前にしっかり調査しておきましょう。
対策として設計を考える段階で、家のつくりを工夫する必要があります。
- リビングダイニングでは、椅子に座ったときの目線の高さに窓を設置しない
- 視線を遮るために木塀を配置する
- 高さのある木を植えておく
目線の位置に目隠しになるものを設置することで、家の中が見えにくくなります。譲れない条件や生活スタイルに合わせて決めていくことが大切です。
5. 防犯を強化する必要がある
室内に入れる窓が2階建てより多いため、防犯面が気になる人が多いでしょう。
平屋に限ったことではないですが、戸建ての防犯対策は自分で行う必要があります。何もしないと空き巣や強盗に入られるリスクが上がります。



せっかく建てたマイホームで、空き巣や強盗の被害に遭遇したくないですよね!
格子付きの窓にしたり、シャッターを取り付けたりすることで対策できます。オープン外構にすることで人目につきやすくなり、空き巣が隠れられる場所を少なくすることも有効です。



私のInstagramの投稿では、防犯カメラついて紹介しています!推しの防犯カメラについてチェックしてみてください!
6. 建設費用が高くなりやすい
2階建てと比較して、平屋は基礎と屋根の面積が多くなります。
基礎と屋根は住宅を構成するうえでとても重要な箇所です。屋根は形次第でコスト削減できますが、基礎はしっかりつくり込む必要があります。



使用する資材が増えるため、建設費用が高くなりやすいです!
建設費用を少しでも安く済ませたいなら、平屋より2階建てのほうがおすすめです。
なお、500万円台の新築平屋ついて知りたい方は、関連記事「【夢が叶う】土地ありなら500万円台の新築平屋が建てられる!おすすめハウスメーカーと注意点も解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。


7. 固定資産税が高額になりやすい
平屋はどうしても屋根と基礎の面積が多くなります。土地の所有面積も大きくなるため、固定資産税が高くなりやすいです。
固定資産税は、家を買う時点で必ず発生します。



平屋だから極端に高額ということはありません!
平屋と2階建てで極端な違いがないため、固定資産税のことは気にしないほうが良いでしょう。



税金を気にしすぎて納得のいく家を建てられないほうが、きっと後悔します!
せっかく家を建てるなら、納得のいく住みやすい家を建てるようにしましょう。
8. 収納が不足しやすい
平屋は2階建てや3階建てに比べて延べ床面積が限られるため、収納スペースが不足しやすいです。生活用品や暖房器具など季節で必要なものが増えると、すぐに物が溢れてしまうでしょう。



平屋を建てる際は、事前に収納量を把握して設計する必要がありますよ!
事前に収納量を計算しておけば、設計の際に収納スペースを確保できます。また、デットスペースや屋根裏収納・ロフトの活用もおすすめです。
9. 風通しの悪い場所がある
平屋はすべての間取りがワンフロアにあるため、風通しの悪い場所ができてしまいます。また、隣の建物の影響を受けやすいので注意が必要です。



風通しが悪いと、湿気や結露が気になりますよね!
風通しが気になるのであれば、吹き抜けを設けて高窓を設置するのがおすすめです。高低差を利用すれば、家全体に風が届きます。
窓を対角線に設置する方法も、風の流れに効果的です。縦や横のすべり出し窓を設置することで、より快適な空間が実現するでしょう。
10. 庭の手入れが必要になる



広い土地が必要な平屋は、庭も広くなりがちですよ!
庭が広いと草むしりや草木の手入れが大変です。そのため、庭はなるべく手入れの少ない外構設計を立てましょう。
- 建物を大きくして庭部分の面積を削る
- 剪定頻度が低い庭木を選ぶ
- コンクリートやタイルで雑草が生えにくくする
- 落葉が少ない木を植える
落ち葉掃除や水やりが苦手な人は、本物の木を忠実に再現したフェイクツリーもおすすめです。耐久性が高いので、雨風にさらされる屋外でも長く使えます。



雑草に悩まされる我が家の戦いついてはInstagramでも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
11.外からの騒音が気になりやすい
平屋はすべての部屋が1階にあるため、道路や隣家、通行人など外部の音が室内に伝わりやすい構造です。特に、幹線道路沿いや人通りの多いエリアでは、「車の走行音」や「話し声」が気になることがあります。



平屋は外との距離が近いため、騒音の影響を受けやすい住宅なんです。
2階建て住宅であれば、生活空間を上階に配置することで外部の音から距離を取れますが、平屋ではそれが難しいのが現実です。そのため、静かな住環境を望む場合は、設計や立地選びに十分な注意が必要です。



対策として、防音性の高い窓を採用したり、道路側にクローゼットや水まわりを配置したりするのも効果的ですよ!
また、敷地の形状や隣家との距離によっても騒音の感じ方は異なります。家づくりの前には、現地を訪れて周囲の音環境を確認しておくことが大切です。
平屋はやめたほうがいいは嘘!おすすめな理由10選


国土交通省の建築着工統計調査によると、平屋は年々増えています。昔ながらの戸建てに魅力を感じて、人気になりつつあるのかもしれません。
こちらでは、平屋がいいと言われる10の理由を紹介します。
- ワンフロアでスムーズに動ける
- 階段がないので生活しやすい
- 家族同士のコミュニケーションがとりやすい
- 間取りや外観の自由度が高い
- 家の修繕費が抑えられる
- 耐震性が高く丈夫につくられている
- 屋根が広いため太陽光発電を活用できる
- 天井空間が使える
- 屋外との一体感を楽しめる
- 階段にあてるはずの敷地を活用できる
順番に確認していきましょう。
1. ワンフロアでスムーズに動ける
平屋はワンフロアのため、荷物の持ち運びや家事の動線が非常に楽です。



重たい洗濯物を持って階段を登るのは大変ですよね!
1階で洗濯して2階へ干しに行かなくて良くなります。
平屋のメリットはワンフロアですべて完結することです。開放的な空間でスムーズに移動できるのは、大きなメリットでしょう。
2. 階段がないので生活しやすい
小さなお子さんや介護を必要とする高齢者がいる家庭では、階段があると心配事が増えます。



目を離した隙に階段から落ちてしまわないかと、不安になりますよね!
平屋なら階段がないので、転んだり怪我をしたりするリスクが減ります。小さなお子さんや介護が必要な高齢者がいる家庭では、階段がないほうが生活しやすいでしょう。
階段やエレベーターを設置するスペースを確保しなくて良いため、部屋が広く使えるのもメリットです。



収納を増やしたり作業スペースを増やしたりして、有効活用できます!
3. 家族同士のコミュニケーションがとりやすい
部屋と部屋の距離が近く顔を合わせやすいため、家族間のコミュニケーションがとりやすいです。



部屋に行くためにリビングを通るような間取りにしておくと、毎日必ず顔を合わせるので家族の様子がわかります!
2階建ての場合、玄関の近くに階段があると、帰ってきてそのまま2階に行くケースが多いです。思春期を迎えたお子さんとのコミュニケーションが不足することもあるでしょう。
一方で平屋は顔を合わせやすいので、お互いの様子がわかりやすいのが魅力です。
4. 間取りや外観の自由度が高い
平屋の形はさまざまなパターンから選べます。生活習慣や優先順位を考慮して、使いやすい間取りにすることが可能です。



屋根のバリエーションも豊富で、予算があればおしゃれに設計できます!
平屋は2階に部屋をつくる必要がないため、天井を高くできて開放感のある家を演出しやすいです。
2階建ての家より個性やこだわりを出しやすいので、自由度の高い家をつくりたいなら平屋がおすすめです。
5. 家の修繕費用が抑えられる
2階建て以上の戸建ての場合は、修繕の際に高所で作業するため、足場設置にも費用がかかります。
平屋は修繕時のメンテナンス費用が、2階建てより抑えられます。足場の高さが2階建ての半分で済んだり、足場を設置しなくて良い場合があったりするためです。
戸建ては、修繕費用の積立を自分でしなければなりません。



修繕の依頼も自分でするため、できるだけ費用は抑えたいですよね!
修繕の費用や定期的なメンテナンスの費用が2階建てより抑えられるのは、平屋のメリットです。
6. 耐震性が高く丈夫につくられている
平屋は2階部分がないため、建物全体がコンパクトで重心が低く、構造的に安定しやすいのが特徴です。シンプルな構造により荷重が分散しやすく、地震や強風の影響を受けにくい傾向があります。
また、2階建てに比べて重さも軽くなるため、揺れにくく、倒壊リスクも抑えやすいとされています。特に耐震性を重視したい方や、安全な住まいを求める方にとって、平屋は安心感のある選択肢といえるでしょう。



建物の構造上、重心が低い平屋は地震に強いと言われているんですよ!
耐震性を気にして丈夫な家に住みたいと感じる方には、平屋がおすすめです。
7. 屋根が広いため太陽光発電を活用できる
平屋は2階建ての住宅より床面積が広いため、屋根の面積も大きくなります。大きな屋根に太陽光発電を取り付ければ、効率よく発電できますよね。
面積が大きいほどたくさん発電できるので、電気代が安く済みます。



使わなかった分の電気は売電できるので経済的です!
8. 天井空間が使える
平屋は2階部分がないので、天井高を確保できます。そのため、小屋裏を収納スペースとして利用が可能です。また、ロフトを設置すれば寝室や子供部屋など居室空間が増やせます。
天井高が1.4m以下で床面積を直下の階の2分の1未満であれば、多くの自治体で固定資産税の課税対象外として扱われることが一般的です。



床面積が増えるのに税金が抑えられるので、ぜひ利用したいですよね!
小屋根は、収納に活用するのはもちろん、趣味やワークワークの部屋としても利用できます。限られた床面積でも居住空間の自由度が広がるため、空間を効率よく使いたい方におすすめです。
9. 屋外との一体感を楽しめる
平屋は外へのアクセスがしやすく、庭や駐車場とつながる暮らしを実現しやすいのが特徴です。ウッドデッキやタイルテラスを設ければ、家と庭が自然につながり、より開放的な空間が楽しめます。
また、フェンスを設ければ通行人や近隣の視線が気にならなくなるので、屋外をリビングの延長として利用する「アウトドアリビング」も実現しやすくなります。外からの目線を気にせずに、子どもとの外遊びや植栽が好きな時にできます。
さらに、天気の良い日は家族で食事をしたり、友人を招いてのホームパーティーを楽しんだりと、暮らしの幅が広がるでしょう。



我が家は、外構の追加工事を行いました。完全クローズド外構でカーテン不要生活をInstagramで紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
10. 階段にあてるはずの敷地を活用できる
平屋であれば、2階部分がないので階段が要りません。そのため、階段スペースを生活空間として有効活用できます。



一般的に、階段やホール部分には4~5帖のスペースが必要です!
キッズコーナーや収納・趣味のスペースとして利用できます。また、階段を設置しないので建築コストの削減にもつながるでしょう。
平屋のメリットとデメリットを比較しても決めきれずに迷っている方は、一度すーさんにご相談ください。
すーさんは、大手住宅メーカーに15年勤務していた住宅のプロです。ハウスメーカーの社員向けに、営業の講師もしています。
今までの経験と知識から、あなたに合わせた最適の提案をいたします。平屋にするか2階建てにするか迷っているなら、ぜひお気軽にご相談ください。
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私は平屋をやめたほうがいいの?向いているかチェック


平屋か2階建てかで迷っている人は、多いのではないでしょうか。そこで、平屋に向いている人とやめたほうがいい人の特徴を紹介します。
自分はどちらに向いているのか、チェックしてみましょう。
1. やめたほうがいい人
平屋は快適で魅力的な住まいですが、すべての人にとって最適な選択とは限りません。立地やライフスタイルによっては、平屋を選ばないほうがいいケースもあります。ここでは、平屋に向いていない人の具体的な特徴を紹介します。
1. 都市部で生活したい人
2. 水害が多い地域の人



リモートワークや在宅勤務など自宅での仕事が多い人は、スペースづくりが課題になるでしょう!
平屋にするか悩んだ時は、関連記事「【失敗しない】平屋にすればよかったと後悔した5つの事例!5つの工夫や2階部分のメリットも紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


1.都市部で生活したい人
都市部で生活したい人は、平屋を建てるのはやめたほうがいいでしょう。都市部では土地の価格が高く、希望エリアで広い敷地を確保するのが難しいため、平屋は延床面積を十分に確保しづらく、生活空間が手狭になることがあります。



リモートワークや在宅勤務など自宅での仕事が多い人は、スペースづくりが課題になるでしょう!
2.水害が多い地域の人
川沿いや低地など、水害リスクの高い地域では、平屋住宅の建築には注意が必要です。1階建ての平屋は、万が一の浸水時に住宅全体が被害を受けやすく、住み続けることが難しくなる恐れがあります。
2階建て住宅であれば、万一の際に2階へ避難したり、大切な家具や家電を移動したりといった対応が可能ですが、平屋にはその余地がありません。特に小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、浸水による孤立や避難困難といったリスクが高まる点にも留意が必要です。



平屋は暮らしやすいですが、水害リスクが高い地域だと避難場所が確保できないのが難点です。土地選びの段階で必ずハザードマップを確認しておきましょう。
住まいの安全を守るためにも、自治体のハザードマップを確認し、過去の浸水実績や将来のリスクが低いエリアを選ぶことが重要です。あわせて、高基礎構造や盛土などの対策を検討することで、一定のリスク軽減につながります。
2. 向いている人
平屋は暮らしやすさやメンテナンス性の高さなど、多くの魅力を持つ住宅スタイルです。特に、以下のようなライフスタイルや家族構成に当てはまる人は平屋暮らしが向いています。
1.郊外で老後も住み続けたい人
2.広い土地を持っている、または購入できる人
3.家族の人数が少なく、2階部分が不要な人



一階部分だけであれば、足場が要らないのでメンテナンス費用が節約できますよ!
1.郊外で老後も住み続けたい人
郊外で老後も住み続けたい人は、平屋が向いています。郊外であれば広い土地が確保しやすく、費用も抑えられるでしょう。
また、老後に車椅子が必要になっても、段差が少ないので車椅子での移動がしやすくなります。バリアフリーに対応しやすく、大規模なリフォーム工事の必要がありません。



一階部分だけであれば、足場が要らないのでメンテナンス費用が節約できます!
2.広い土地を持っている、または購入できる人
平屋はすべての生活空間がワンフロアに収まる構造のため、快適な動線が確保しやすいのがメリットです。一方、建物の占有面積が広くなります。
つまり、同じ延床面積の2階建て住宅と比較して、広い敷地が必要です。都市部では土地価格が高く現実的でないこともありますが、郊外や地方であれば広い土地を確保しやすくなります。



平屋はどうしても横に広がる分、敷地に余裕がないと難しいんですよね。でも土地がしっかり確保できれば、ワンフロアで開放的な暮らしが楽しめます!
すでに土地を所有している方や、ゆとりある敷地でのびのびと暮らしたい方には、平屋は相性がよい住宅スタイルといえるでしょう。
3. 家族の人数が少なく、2階部分が不要な人
夫婦2人暮らしや、子どもが独立して夫婦だけで暮らしているシニア世帯など、部屋数がそれほど必要ない家庭には平屋が向いています。
必要最低限の部屋数でも、工夫次第で無駄の少ない設計が可能になります。家事動線がシンプルになることで、毎日の生活がスムーズになるのも魅力です。
コンパクトな暮らしを目指したい方や、老後の生活を見据えてシンプルな住まいを求める方にとって、平屋は安心で快適な住環境といえます。



夫婦ふたりや子どもが独立した世帯には、平屋のシンプルさがちょうどいいんです。掃除や家事もしやすくて、暮らしの負担がぐっと減りますよ。
平屋と2階建てで迷ったらどちらを選択するべき?
家づくりで多くの人が悩むのが「平屋か、2階建てか」の選択です。どちらも魅力がありますが、最適な選択はライフスタイルや土地条件、将来の暮らし方によって異なります。
平屋はワンフロアで生活が完結し、階段の昇り降りがないため、小さな子どもや高齢の家族がいる家庭に人気です。将来的なバリアフリーにも対応しやすく、つまずきによる転倒リスクも軽減できます。
一方、2階建ては限られた敷地でも広い延べ床面積を確保しやすいのが魅力です。特に都市部など土地が高額なエリアでは、平屋よりも2階建てのほうが現実的な選択肢となるでしょう。2階からの採光や眺望も期待でき、子育て世帯や多人数の家庭ほど暮らしやすさを実感できます。
以下に両者の違いを比較しましたので、判断の参考にしてください。
平屋(1階建て) | 二階建て | |
階段の有無 | なし(安全・バリアフリー) | あり(上下移動が必要) |
土地の広さ | 広めの敷地が必要 | 狭い土地でも建築可能 |
コスト | 基礎・屋根面積が大きくなりやすい | 延べ床面積で調整しやすい |
将来性 | バリアフリーで安心 | 子育て・多人数向け |
平屋と2階建て、両方のメリットを活かした「1.5階建て」という暮らし方
「平屋が理想だけど収納が足りないかも…」
「2階建ては階段が不安…」
そんな声に応える選択肢が「1.5階建て」という住まいです。1.5階建ては、平屋のような暮らしやすい生活動線を保ちながら、屋根裏やロフト、中2階などをプラスして空間を有効活用できる間取りです。平屋と2階建ての“いいとこ取り”をした住宅スタイルとして、近年注目を集めています。
たとえば、リビングやキッチンはワンフロアに集約し、家族が集まりやすく快適な空間を確保します。そのうえで、ロフトに収納や趣味のスペースを設けたり、中2階に子ども部屋や書斎をつくったりと、暮らしに合わせた空間づくりが可能です。
「少しだけ空間が欲しい」「将来に備えて柔軟な使い方をしたい」といった希望を叶える柔軟性の高さが注目されています。
平屋はやめたほうがいいは嘘!向いているか迷ったら専門家に相談しよう


平屋はやめたほうがいいという意見があるのは事実ですが、魅力的に感じる人がいるのも事実です。



人によっては平屋のほうが2階建てより魅力的に感じる場合があります!
単純に平屋と2階建てを比較するのではなく、家族構成や生活スタイルを考慮したうえで選択するのがおすすめです。
平屋にも2階建てにも魅力がたくさんあります。迷ったらすーさんに相談して、悩みを解決してもらいましょう。
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