「注文住宅を建てるなら相見積もりを取ったほうがいいと聞いたけど本当?」
「相見積もりを取るには時間と手間がかかるのが嫌だな」
「どんなリスクがあるのか知りたい」
ハウスメーカーや工務店など、家づくりができる会社にはそれぞれ強みや特徴があります。理想的なマイホームを実現するために、見積もりを1つの判断材料にしておくと後悔がなくなるでしょう。
とはいえ、相見積もりを取ったら断りを入れる会社に申し訳なさを感じます…!
そこでこの記事では、注文住宅を建てようと考えている方に向けて、以下のような内容を解説します。
- 相見積もりを取らないリスクと取るリスク
- マナー違反ではない理由
- 相見積もりを取るコツ
- 注意点
理想のマイホームを実現させたい方は、ぜひ最後までお読みください。
大手ハウスメーカーに15年勤務し、今では全国の営業マンに向けて講師を務める私が紹介します。
注文住宅の相見積もりを取らないリスク4選
注文住宅を建てる前には、複数のハウスメーカーや工務店などを比較検討することになるでしょう。依頼先を絞り込む際には、見積もりを判断材料の1つにすると家づくりがスムーズに進みます。
ここでは、相見積もりを取らなかったことで起こりうる4つのリスクを解説します。
- 理想のハウスメーカーなのか判断しづらい
- 得られる情報が少なくなる
- 住宅の知識が身につきにくい
- 値引き交渉が難しくなる
相見積もりの重要性がわかるはずなので、参考にしてみてください。
1.理想のハウスメーカーなのか判断しづらい
1社だけに決め打ちすると、最適な会社なのか判断しづらいといえます。複数社を比較検討することで、それぞれの会社の強みや特徴が理解できるためです。
高気密・高断熱にこだわっていたり、デザイン性を重視していたりなど、強みはさまざまです!
また、各社に提案してもらうことで、より素敵なアイデアを知るきっかけができる可能性があります。理想を叶えられるかを判断するためには、相見積もりは欠かせません。
2.得られる情報が少なくなる
相見積もりを取らなければ、限られた情報の中で家づくりのすべてを決定していくことになります。結果的に「住宅価格が高かったかもしれない」「外観デザインはこっちの会社のほうが良かった」などと、後悔するかもしれません。
複数社に提案してもらうことで、最新設備やトレンドのデザインなどを知るきっかけができますよ!
相見積もりを取ると、注文住宅のさまざまな情報を得られます。たとえば、断熱性能がアップする断熱材や窓などです。複数社から情報収集することで知識が増え、より多くの選択肢の中から1つを選択できるようになるでしょう。
3.住宅の知識が身につきにくい
家づくりに携わることがなければ、注文住宅について詳しく知らない人は多いでしょう。
建材の種類や工法の違いなど、自身が家を建てることにならなければ知らなかったことはたくさんあるはずです。複数社から相見積もりを取ると自然とさまざまな知識が身につくことから、施工検査の際に有利に働きます。
専門的なことが少しでもわかっていれば、疑問は思い浮かぶものです。知識がなければミスを見逃してしまうことにつながるので、自信を持って家づくりを進めたいなら相見積もりを取り、家づくりの知識を深めるべきだといえます。
私のInstagramの投稿では、我が家の施工検査で見つけたミスについて紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
4.値引き交渉が難しくなる
注文住宅は、生涯に一度の最も高い買い物といえます。そのため、少しでも安く購入したいという気持ちから、値引き交渉を検討する人は多いでしょう。
相見積もりを取っていないと、値引き交渉がスムーズにできませんよ!
1社だけに見積もりをもらった場合、比較対象がないため適正価格なのかを見極めるのが困難です。その点、相見積もりを取っていると「A社はこの価格帯ならB社に交渉できそうだな」と判断がつきます。
なお、注文住宅でどの程度の費用が値引けるかを知りたい方は、関連記事「【失敗しない】注文住宅の値引き交渉を成功させるコツ5選!おすすめのタイミングや言い方の例を解説」が参考になります。あわせてチェックしてみてください。
注文住宅の相見積もりを取る3つのリスク
注文住宅の相見積もりを取ることで起こりうるリスクは、以下の3つです。
- 時間がかかる
- 断りにくくなる
- コストがかかる
1つずつ解説します。
1.時間がかかる
見積もりは、依頼してから発行までに数日~数週間程度の時間を要します。その間は依頼先を決定できないので、早く家づくりを進めたい方には相見積もりを取る時間がわずらわしく感じるかもしれません。
とはいえ、一生に一度のマイホームを建てる機会なので、ある程度の時間がかかることは想定しておくことが必要です。
入居したい時期が決まっている場合には、なるべく早めに相見積もりを取っておきたいですね!
2.断りにくくなる
複数社に見積もりを依頼しても、最終的には1社に絞り込むことになります。そのため、選ばなかった会社には断りの連絡を入れる必要があります。
しかし、担当者は「うちだったらお値段安くできますよ」「理想のデザインを叶えます」などと、熱心に引き留めてくるかもしれません。
担当者の人の良さが垣間見えると断りにくいです…!
とはいえ、相手は営業マンなので、断りを入れることは失礼なことではありません。かえって曖昧な返事をしていると「契約の意志があるかもしれない」と思われる可能性があります。
期待させることがないよう、きちんと意志を明確に伝えましょう。
3.コストがかかる
相見積もりを取るには時間がかかります。依頼してから数日~数週間程度は見込む必要があるので、そのぶん家づくりの着工は遅れることを想定しておきましょう。
そのため、賃貸住宅に住んでいる場合には、遅れたぶんの家賃などのコストがかかります。相見積もりを取る際には、依頼先に「いつまでに」発行してほしいかを伝えておきましょう。
あらかじめ期限を設けておくと、相見積もり段階で家づくりが大幅に遅れることを防げますね。
ここまで、注文住宅の相見積もりにかんするリスクについて紹介しました。取るも取らないもリスクはあるものの、後悔のない家づくりをしたいなら相見積もりはもらっておくべきだといえます。
とはいえ、理想の家づくりができるか不安な方がいるかもしれません。そのような方は、住宅のプロに相談することをおすすめします。
すーさんは土地探しから住宅完成後のホームインスペクションまで、家づくりをワンストップでおまかせできる住宅のプロです。これまでに、5,000名以上の家づくりに携わっているので幅広い知識を持っています。
一人ひとりに適したアドバイスができるよう、親身になってお悩みをお伺いします!
家づくりで後悔したくない方は、以下のボタンからLINEですーさんに相談してみてください。
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注文住宅で相見積もりを取るのがマナー違反ではない理由
相見積もりを取ることに抵抗感がある方がいるかもしれませんが、過度に心配する必要はありません。多くの営業担当者は、相見積もりを取られることを「当たり前」として受け止めているからです。
相見積もりを取るということは、提案の機会をもらえているとも言い換えられます。
競合他社に負けないように作り込まれた提案は、より理想に近いマイホームを叶えるための材料となるでしょう。
なお、相見積もりを取る際には、各社の担当者に伝えておくことをおすすめします。比較検討する際の決め手となる「自社にしかできないこと」や「得意なこと」などを明確にしてくれる可能性が高まります。
注文住宅の相見積もりを取る際に押さえておきたいコツ4選
注文住宅の相見積もりを取る際には、以下の4つのコツを押さえておくと家づくりがスムーズに進みます。
- いつまでにほしいかの期限を伝える
- 3社程度に依頼する
- 同じ条件にしておく
- 相見積もりすることを伝えておく
1つずつ解説するので、後悔のないマイホームを叶えたい方は参考にしてみてください。
1.いつまでにほしいかの期限を伝える
見積もりを作成するには、数日~数週間程度かかることを見込んでおきましょう。ただし、希望条件が特殊なケースなどには想定以上に待たされる可能性があります。
事前にいつごろ完成するか、できればいつまでにほしいと伝えておくことが大切です。
1社の見積もりに時間がかかりすぎてしまい、他社への返事ができず、値下げプランから除外される可能性があります。家づくりのスケジュールを立てるためにも、依頼する時点で期限を伝えておきましょう。
2.3社程度に依頼する
相見積もりを取る際には、1社に絞り込む際の負担を軽減させるためにも3社程度の依頼に留めましょう。
見積もりが多ければ多いほど良いわけではないんですね!
また、打ち合わせに時間を割けるため、希望条件をしっかり伝えられるでしょう。
とはいえ、初めから3社に絞る必要はありません。カタログなどを見て「いいな」と思った会社を5~6社程度調べてみると、家づくりの知識が深まります。
その中から実際に家を建てるならどこがいいかを検討し、3つ程度に絞ったうえで相見積もりを依頼してみてください。
3.同じ条件にしておく
見積もりを比較検討する際に迷うことがないよう、各社とも同じ希望条件を伝えることが大切です。
たとえば、以下のように条件を指定しておきましょう。
- 延べ床面積は40坪
- リビングは吹き抜けにしたい
- トイレは各階に1つずつの設置 など
各社の特徴や価格の違いを明確にするためには、条件を統一しておく必要があります。値下げ交渉にも役立つので、見積もりを依頼するときはこだわりを伝えておきましょう。
4.相見積もりすることを伝えておく
見積もりを依頼する際には「ほかの会社にも依頼しています」と、ひとこと伝えておきましょう。競合がいることを事前に伝えておくことで、断りづらくなることを防げます。
また、相見積もりを伝えておくことで冷やかしではないことが担当者に伝わります。そのため、競合他社にはない強みや特徴を教えてくれることがあるでしょう。
営業担当者との信頼関係の構築につながるので、こっそり相見積もりを取るのはやめておきましょう。
関連記事「【相見積もり必須】注文住宅の見積もりを依頼する手順3ステップ!注意点や予算オーバー時の対処法も紹介」では、見積もり依頼をする方法を解説しています。家づくりをするなら押さえておきたいポイントなので、あわせてチェックしてみてください。
注文住宅の相見積もりを取る際に押さえておくべき注意点2つ
注文住宅の相見積もりを取るなら、以下の2つは押さえておいてください。
- 値引きが出来ないことがある
- 断るハウスメーカーへの連絡を忘れない
後悔のない家づくりをするための重要ポイントなので、確認しておきましょう。
1.値引きが出来ないことがある
ハウスメーカーなどの施工会社のなかには、一切値引きができない会社があります。そのため、値引きだけを目的として見積もりを取るのはおすすめできません。
値引きを前提にした希望条件を伝えることもやめましょう!
価格が固定されているということは、言い換えれば公平性があるともいえます。
相見積もりを取った際に値下げが出来なかったとしても、他社とはどのようなことが異なるのかを基準にしてみると、比較検討がうまくできるでしょう。
2.断るハウスメーカーへの連絡を忘れない
相見積もりをもらったものの契約しないハウスメーカーには、きちんと断りの連絡をしましょう。見積もりを取るために時間を割いてくれたことを忘れてはなりません。
なお、断る際にはメールでも問題ありませんよ。
他社で契約することにしたこと、時間を取ってくれたお礼をきちんと伝えることがマナーです。さらに、今後は連絡が不要なことを伝えると、営業担当者の負担を減らせます。
曖昧な返事ではなく、きっぱりと断りの連絡を入れておきましょう。
注文住宅で相見積もりを取らないのはリスクが高い
注文住宅を建てる際には、相見積もりを取っておくと理想のマイホームを叶えられます。なお、見積もりを依頼する際には3社程度にとどめ、同じ希望条件を伝えておくことが大切です。
比較検討する際に、各社の違いがよくわかりますよ!
とはいえ、見積もりの見方や各社の比較方法がいまいちわからないという方がいるかもしれません。そのような方は、住宅のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
すーさんは、5,000名以上の家づくりにかんするお悩みを解決してきた住宅のプロです。どのような悩みにも親身になってアドバイスしてくれます。
中立的な立場の意見がほしい方は、以下のボタンからすーさんに相談して、理想のマイホームを手に入れましょう。