「平屋3LDKの間取りにはどのようなものがある?」
「30坪前後のおしゃれな間取りの実例は?」
「平屋の間取りのアイデアで自分が採用できるものを知りたい」
平屋の3LDKは「夫婦だけ」「夫婦+子ども」などの家庭に人気がある間取りです。とはいえ、2階建てとは異なりすべての部屋や設備がワンフロアに集まるため、どのような間取りにすればよいか迷う方が多いでしょう。
どうすれば暮らしやすいか知りたいですよね!
そこでこの記事では、住宅のプロが以下の内容について解説します。
- 平屋3LDKの間取りに必要な広さや費用の目安
- 間取りの成功例
- 採用したいアイデア
- 間取りづくりのポイント
大手ハウスメーカーで15年勤めた私が、間取りづくりのポイントについても解説します!
平屋3LDKの間取りで理想を叶えたい方は、最後まで読んで参考にしてください。
平屋3LDKの間取りに必要な広さや費用の目安を解説
ここでは、平屋3LDKの間取りに必要な広さや費用の目安について解説します。
- 広さ|30坪
- 費用|1坪あたり約136万円
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.広さ|30坪
平屋の3LDKの場合には、30坪以上の広さがあることが望ましいと言われています!
「一般型誘導居住面積水準(都市の郊外及び都市部以外の一般地域における戸建住宅居住を想定した)」では、家族の人数による建物の面積が以下のように定められています。
- 単身者の場合:55m²
- 2人以上の世帯:25m²×世帯人数+25m²
3人世帯では100m²(約30坪)、4人世帯では125m²(約37坪)が最も適切な居住面積(建築面積)とされています。そのため、平屋3LDKの場合、30坪以上の広さが望ましいでしょう。
2.費用|1坪あたり約136万円
平屋3LDKの費用は、1坪あたりに約136万円かかります。
フラット35利用者調査(住宅金融支援機構が実施)によると、2023年度の注文住宅建築費用は4,903万円、延床面積は119.5㎡(約36.1坪)でした。1坪あたりに換算すると約136万円かかる計算です。
また、3人世帯で100m²(約30坪)、4人世帯では125m²(約37坪)の広さが理想なので、136万円×30坪=4,080万円、136万円×37坪=5,032万円かかる計算となります。
つまり、平屋3LDKの費用は4,080万円(30坪)~5,032万円(37坪)かかる点を把握しておきましょう。
家族の数によって必要な土地の面積が変わるので、費用を大まかに把握しておきたいですね!
なお、ローコストで建てられる平屋については、関連記事「【驚愕】ローコストの平屋は300万円台でも建てられる?間取りやおすすめハウスメーカーを解説」で紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
新築平屋3LDKの間取り成功例5選
平屋3LDKの家を建てたい方は実際にどのような間取りがあるのか、どのような成功事例があるのか知りたいと思う方が多いでしょう。
ここからは新築平屋3LDKの間取り成功例を5つ紹介します。
- 【約25坪】勾配天井でリビングの開放感をアップした長方形の間取り
- 【約32坪】全居室をウッドデッキとつなげて自然を感じられる間取り
- 【約33坪】2人暮らしにちょうどいいウォークインクローゼットで寝室をつなげた間取り
- 【約33坪】コの字型で中庭のプライバシーに配慮した間取り
- 【約40坪】L字型の長いウッドデッキで屋内と外の空間に一体感を生み出した間取り
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.【約25坪】勾配天井でリビングの開放感をアップした長方形の間取り
リビングを勾配天井にすることで、家全体に解放感が生まれますよ!
引き戸で仕切れる洋室はリビングと続き間になっており、ドアを開ければ22畳の大空間になります。勾配天井との相乗効果で平屋全体に解放感が生まれているのが特徴です。
老後に夫婦2人で暮らすのにちょうどよいサイズの、コンパクトな平屋です。
2.【約32坪】全居室をウッドデッキとつなげて自然を感じられる間取り
ウッドデッキは全居室とつながっており、自然を感じられる間取りとなっています。また、ウッドデッキの上には大きく張り出した軒があることで、日差しを遮ったり雨から濡れるのを防いだりしてくれます。
リビングとウッドデッキをつなぐ敷居には段差がなく、空間を広く感じられるのが魅力ですね!
洋室も庭側のデッキとつながり、採光や通風がよいだけではなく、住まいを取り囲む豊かな自然とつながれる空間が実現しています。
3.【約33坪】2人暮らしにちょうどいいウォークインクローゼットで寝室をつなげた間取り
どちらの洋室からもアクセスできるウォークインクローゼットが便利な間取りです!
ウォークインクローゼットは5畳の広さを確保しており、2人分の衣類をたっぷり収納できます。各居室からつながっているため、朝の支度がスムーズにできるでしょう。
また、リビング側のポーチは雨でも使えるように工夫されています。どのような天候でも、来客と食事やBBQが楽しめるのが魅力です。
4.【約33坪】コの字型で中庭のプライバシーに配慮した間取り
コの字型の自宅の中心に、子どもたちが走り回れる開放的でプライバシーを確保した中庭を設置した間取りです。
リビング・ダイニングの大きな窓やテラスから、遊ぶ様子を見守れるのがうれしいポイントですね!
リビング・ダイニングの広さが約23畳あるため、子どもたちが大きくなっても家族団らんがしやすいように配慮されています。
なお、コの字型の平屋については、関連記事「【攻略できる】平屋をコの字型にするデメリット4選!快適に過ごすためのポイントや間取り事例も解説」で紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
5.【約40坪】L字型の長いウッドデッキで屋内と外の空間に一体感を生み出した間取り
奥行のある土地で、日当りのよい快適な住宅をつくるために、L字型を採用した間取りです。
リビング・寝室・子ども部屋に長いウッドデッキを設置して、室内と屋外のつながり、各部屋のつながりを演出できています。
ウッドデッキ上の軒を深くすることで、「雨の日も濡れにくいようにしたい」という希望を実現しています!
なお、平屋3LDKの間取りを知りたい方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご活用ください。大手ハウスメーカーで15年間勤務した経験のある家づくりのプロが、あなたに合った間取りをつくるお手伝いをします。
相談は無料なので、お気軽にご相談ください。
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平屋3LDKの間取りに採用したいアイデア6つ
ここからは、平屋3LDKの間取りに採用したいアイデアを紹介します。
- 勾配天井
- ランドリールーム
- 小屋裏収納
- シューズクローク
- 土間スペース
- ウッドデッキ
それぞれ詳しく見ていきましょう。
なお、関連記事「【憧れを実現】平屋の間取りをおしゃれにする7つのポイント!外観を考えるコツや注意点を解説」では、平屋の間取りをおしゃれにするポイントを紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
1.勾配天井
平屋の屋根形状を活かした勾配天井は、LDKと組み合わせることでおしゃれで開放的な空間をつくれます。
天井の位置が高くなると視界が広くなり、壁の面積が増えるので、家全体を広く感じられるからです。
高い場所に窓を設置できるので、家全体が明るくなりますよ!
2.ランドリールーム
平屋にはバルコニーがないので、ランドリールームをつくって物干しスペースにするのがおすすめです。
部屋干しスペースをつくることによって、家事効率がアップするため日々の家事負担を減らせます。
3.小屋裏収納
小屋裏とは屋根と天井にある空間のことで、通常は天井材で塞がれています。しかし、あえてあいた空間を活用することで、収納を増やせます。
平屋は2階がないので収納力が少なくなってしまいがちですよね。
平屋3LDKの収納を増やしたい方に小屋裏収納はおすすめです。
4.シューズクローク
3~4人家族なら、シューズクロークをつくることで玄関がすっきりします!
シューズクロークには靴だけではなく、子どもの遊具なども片付けられるので、玄関の収納力を高められます。
5.土間スペース
土足で歩ける土間空間をつくって、屋外で使う物を収納するのがおすすめです。子どもの遊具やベビーカー、キャンプ用品やガーデニング用品などを収納する場所をつくることで、家の中が砂などで汚れずにすみます。
DIYやガーデンニングなど趣味を楽しむスペースとしても使えますね!
6.ウッドデッキ
ウッドデッキとリビングの床と高さをそろえれば、リビングが外に広がったような感覚になり、開放感を味わえます。
庭にすぐに出られるので、自然を身近に感じられますよ!
平屋3LDKの間取りづくりの3つのポイント
理想のマイホームを建てるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、平屋3LDKの間取りづくりのポイントを解説します。
- 水回りをできるだけまとめる
- 採光や通風を確保する
- 道路の向きと玄関の位置を考慮する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.水回りをできるだけまとめる
キッチン、洗面室、浴室などの水回りをできるだけ近くに配置すると家事が楽になります。また、回遊動線を意識した間取りにできれば、より快適に家事をこなせます。
家の中で行き止まりがなく、ぐるりと回って移動できる動線設計のこと
キッチンと洗面室が近くにあれば、料理と洗濯を効率よくこなせますね!
ご自身の1日の動きをシミュレーションして、効率よく動けるかを考えて間取りに活かしましょう。
2.採光や通風を確保する
採光や通風を確保して、快適な平屋の生活を送りましょう。なお、採光や通風を確保するためには、L字型やコの字型の間取りを取り入れるのがおすすめです。
窓を設置できる面が増えるので、家の中心に太陽光が届きやすくなるからです。
平屋は広くなると家の中心部に光や風が届きにくくなるので、家の形にこだわるといいですよ!
3.道路の向きと玄関の位置を考慮する
道路が土地のどの方位に接しているかで玄関の位置を決める必要があります。
南向きの土地で日当たりの良い南側に玄関をつくると、リビングや居室に光が届きにくくなります。一方で、北向きの土地では、玄関は寒くなりやすいですが、リビングなどは日差しを確保しやすいでしょう。
家を建てる土地の方位と間取りをトータルで考える必要があります!
平屋3LDKの間取り成功例を参考にして理想を叶えよう
平屋3LDKの間取りの成功例は、たくさんあります。事例を参考にしたうえで、自身の家づくりに活かしてみてください。その際、住みよい家を実現するためには、家事動線や玄関の位置などを考慮することが必要です。
家庭に適した平屋3LDKの間取りを決めるのは難しいですね…!
理想のマイホームづくりでお悩みの方は、住宅のプロに相談することで解消できる可能性があります。たとえば、すーさんは大手ハウスメーカーに15年勤めた経験があり、現在は全国の住宅営業マンの講師をしている住宅のプロです。
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