「平屋の4LDKにしたいけど間取りはどうすればいいの?」
「間取りのコツや注意点はあるのかな?」
「成功例があれば教えて」
4LDKの平屋はLDKに加えて部屋が4つもあり、2階建てと変わらない部屋数の間取りです。寝室や子ども部屋、ワークスペースなど状況に応じて有効活用ができます。
ワンフロアでの生活は階段がないため、高齢者や赤ちゃんがいても転倒や段差でつまずく心配がありません。また、家事や生活動線がコンパクトにまとめやすく、朝の忙しい時間帯もゆとりが持てるでしょう。

階段がないので、将来バリアフリーにも対応しやすいですね!
しかし、4LDKの平屋は参考にできる物件が少なく、間取りのイメージが難しいのも事実です。
そこでこの記事では、平屋4LDKの間取りを考えている人に向けて以下の情報を解説します。
- 4LDKの平屋に必要な延べ床面積
- 失敗しない間取りのコツ
- 間取りの成功例
- 魅力と注意点
最後まで読むことで、理想の間取りが実現します。家づくりに悩んでいる人は、ぜひ最後までお読みください!


平屋4LDKを実現するなら延床面積は30坪が目安!理由をサクッと解説


4LDKの平屋は4つの部屋とLDKがワンフロアにあるので、土地面積の確保が必要です。国土交通省「住生活基本計画」では豊かな住生活を実現するため、家族の人数に応じた居住面積水準を以下のように示しています。
居住面積水準 | 4人家族 | 5人家族 |
---|---|---|
最低居住面積 | 15坪(50㎡) | 18坪(60㎡) |
都市型居住面積 | 28坪(95㎡) | 34坪(115㎡) |
一般型居住面積 | 37坪(125㎡) | 45坪(150㎡) |
4人家族であれば、30坪(100㎡)の平屋でも余裕のある4LDKが実現可能です。20帖(約10坪)のLDKと6帖の個室が4部屋(約12坪)であっても、16帖(約8坪)の余裕が残ります。



洗面所やトイレ・浴室も余裕のある間取りが可能ですね!
ただし、敷地面積に対する建築面積は建築基準法の建ぺい率によって規定されています。そのため、建ぺい率が50%の地域で30坪(100㎡)の平屋を建てる場合は、60坪(200㎡)の土地が必要です。
平屋で4LDKの間取りを実現するコツ5選


4LDKの間取りを平屋で実現するために、理解を深めておきたい5つのコツを紹介します。
- 生活動線を短くする
- 自然光を確保する
- 風通しを良くする
- トイレを2ヶ所設置する
- 外観に凹凸を入れる
間取りに悩んでいる人は、ぜひチェックしてみてください。
1.生活動線を短くする
4LDKの平屋はワンフロアにLDKと4つの居室があるため、ゆったりとした間取りです。しかし、すべての空間が1つのフロアにあるので生活動線が長くなります。



トイレや目的の居室に行くまでが遠いと、生活が億劫に感じますね!
そのため、全ての部屋へのアクセスをコンパクトにして家事や生活動線を短くする必要があります。動線を短くする工夫は、以下の通りです。
- 間取りの中心にLDKを配置する
- 水回りは1ヶ所にまとめる
- 廊下を減らす
生活動線を短くすれば、家事の負担を減らしストレスが軽減します。
2.自然光を確保する
4LDKの間取りはワンフロアが広いため、中心部に自然光が届きにくいです。また、各居室が仕切られているので自然光を取り入れる工夫をしましょう。
リビングやダイニングに大きな窓を設置すれば、日差しがたっぷり入り込みます。屋根の勾配を利用した高窓の設置も、室内全体を明るくするのに効果的です。



吹き抜けを利用すれば、開放感もアップしますね!
中庭を囲んだコの字型やロの字型の間取りは、すべての空間が外に接します。プライベート空間と日当たりが確保できるでしょう。
3.風通しを良くする
風通しの良い住宅は室内に新鮮な空気を保てるだけでなく、カビや湿気を防いで健康的な室内環境を維持できるのが利点です。しかし、部屋数の多い平屋は、壁や長い廊下が風の通りを塞いでしまいます。
また、強い風は地面より高い位置で吹くため、平屋は風通しの確保が難しいです。そのため、設計の段階で風通しを良くする以下のような計画を立てる必要があります。
- 窓を対角線に配置して風の出入口を作る
- プライバシーを確保したサイズの窓を選ぶ
- 高低差を利用した窓の設置で自然換気を促す



窓のサイズや配置は、着工後は変更ができないので注意してください!
風通しの良い家を実現する方法については、関連記事「【窓が重要】風通しの良い家を実現する5つの方法!おすすめの設備や注意点も解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。


4.トイレを2ヶ所設置する
平屋はワンフロアで生活するため、トイレは1つのみの設置を検討しているかもしれません。しかし、4人以上のファミリーに人気の4LDKの住宅に1つだと不便を感じるはずです。
1ヶ所だと、朝の出勤・通学前は使いたいタイミングが重なり渋滞します。



トイレが2つあれば、渋滞が防げるのでストレスが減りますね!
また、両親や友人など来客が多い家では、先に入った人のニオイや汚れが気になる可能性があります。来客用と家族用のトイレを分けることで気にせず使用できるのがポイントです。
5.外観に凹凸を入れる
平屋の間取りは生活しやすいですが、外観がシンプル過ぎると公民館のような施設に見えてしまいます。そのため、凹凸のある外観や片流れ屋根にするなど、立体感やデザイン性を工夫しましょう。
建物に凹凸を出せば、平屋のシンプル過ぎる外観にデザインの深みと奥行きが生まれます。また、植栽や軒を深くするなども視覚的な魅力を高めるのに効果的です。



なお、平屋の外観で悩んでいる人は、私のInstagramの投稿を参考にしてみてください。ダサく見えない外観のコツを紹介していますよ!
平屋4LDKの間取り成功例3選


ここでは、4LDKの間取りの成功例を3つ紹介します。
- 中庭のある間取り
- 回遊性の高い間取り
- 自然光がたっぷり入る間取り
成功例を知っておくと、間取りがイメージしやすいです。ぜひ参考にしてみてください。
1.中庭のある間取り


こちらは、LDKから出入りできる中庭を配置した間取りです。壁で囲んだ中庭は外からの視線が気にならず、防犯性の高い空間を実現しました。
ピクニックやビニールプールなど、子どもとの時間を満喫できます。また、外遊びをしている様子をキッチンから安心して見守れるでしょう。



吹き抜け天井と大きな窓を設置したリビングは、開放感と風通しの良い暮らしが送れますよ!
2.回遊性の高い間取り


こちらの間取りは、和室を中心に各居室やキッチン・リビングを回遊できるのがポイントです。個室以外の扉をなくし、キッチンから水回りへアクセスをしやすくしました。
洗面室に隣接させたファミリークロークとウッドデッキが、家事の大幅な時短を可能にしています。



洗濯物を、洗う・干す・畳む・しまうがスムーズに行えますね!
3.自然光がたっぷり入る間取り





こちらは、自然光が降り注ぐ高窓をLDKに設置した間取りですよ!
居室に囲まれた4LDKの平屋は、中心部への採光が課題です。そこで、リビングにロフトと高窓を設置して自然光をたっぷりと採り込める工夫をしました。
4LDKの平屋は、家事動線や採光を意識した間取りが重要です。理想の家づくりを実現するため、LDKや水回り・窓の配置を検討しましょう。
とはいえ、間取りを考えるのは悩みがつきものです。家事動線や窓の配置などに不安を感じている方は、すーさんの相談窓口へご相談ください。



これまで5,000名以上の相談に乗ってきたプロが、予算に応じた家づくりのアドバイスをいたします。
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平屋で4LDKの間取りにする魅力3選


平屋で4LDKの間取りにする魅力は、以下の3つです。
- 外構管理の手間が減る
- 部屋数に余裕ができる
- テーマにあわせた開放感のある部屋をつくれる
順番にみていきましょう。
1.外構管理の手間が減る
平屋はワンフロアにすべての居室が入るので、2階建てに比べて基礎部分が増えます。そのため、土地の余白が少なく雑草が生えるスペースも限られるでしょう。
4LDKの間取りであれば基礎がより広くなるため、さらに土地の維持管理の負担が軽減します。花や草木をプランターや鉢に植えると、手軽に季節感を味わえるのでおすすめです。



面倒な庭の除草作業が軽減されますね!
2.部屋数に余裕ができる
部屋数に余裕があると、家族それぞれにプライベート空間が持てます。子ども部屋は幼いうちは必要ないことが多いですが、多感な時期にプライベート空間がないと家族関係が悪化する原因です。
それぞれがプライベート空間を持つことで、家族が程よい距離を保てます。また、夫婦で寝室を共有すれば、子どもが増えても問題ありません。



子ども部屋だけでなく、趣味室やリモートワーク・ゲストルームなどにも使えますよ!
平屋のおしゃれな間取りについては、関連記事「【憧れを実現】平屋の間取りをおしゃれにする7つのポイント!外観を考えるコツや注意点を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。


3.テーマにあわせた開放感のある部屋をつくれる
平屋は、天井空間を活用した開放感のある家づくりが可能です。LDKに吹き抜けや屋根の勾配を利用したロフトを設置すれば、単調な空間になりやすい平屋をおしゃれに演出します。
また、4つの居室をテーマごとのインテリアに揃えると、非日常を味わえる楽しい暮らしができるでしょう。テーマごとの活用例は、以下の通りです。
テーマ | インテリア |
---|---|
アジアンテイスト | 高い天井に木の梁 |
欧風 | 大きなシャンデリアや高い窓 |
西海岸風 | レンガタイルや観葉植物 |
和モダン | 畳コーナーや和紙の照明 |



家族の好みに合わせてそれぞれの理想空間を実現できますね!
平屋4LDKの3つの注意点


4LDKの平屋の注意点は、以下の3つです。
- 土地代が高くなる可能性がある
- 各居室が狭くなりやすい
- 生活動線が長くなることがある
平屋の家づくりに失敗したくない人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.土地代が高くなる可能性がある
4LDKの平屋を建てる場合は基礎部分が多くなり、広い土地が必要になるので土地代が別途かかります。一方、2階建て住宅であれば坪数を上下階で分けられるため、少ない土地で建築可能がです。



4LDKの平屋を建てる際は、その分の土地と費用を確保しましょう!
2.各居室が狭くなりやすい



都市部は取得できる土地が限られているので、希望の広さを確保するのは難しいです!
広い土地が確保できない時や建ぺい率の制約がある場合は、各居室が狭くなってしまいます。土地の確保が難しい時は、各居室の広さを削減するか間取りの変更を余儀なくされるでしょう。
3.生活動線が長くなることがある
LDKと4部屋がワンフロアにあるため、生活動線が長くなりがちです。間取りプランを考える際は、シンプルな生活動線を意識すると後悔しない家づくりが実現するでしょう。



各居室の用途を考慮して、間取りを設定してみてください!
平屋4LDKの間取りにはコツが必要!悩んだらすーさんに相談しよう


4LDKの平屋は部屋数に余裕があるため、家族それぞれにプライベート空間が持てます。子どもの人数が増えたり、仕事がリモートワークになったりしても柔軟に対応できるでしょう。



インテリアを部屋ごとに変えるのも楽しそうですね!
しかし、平屋は広い土地が必要で、建ぺい率によっては間取りや居室の広さに制限がかかります。また、4LDKの平屋は物件数が少なくイメージが難しいので、解説した間取りの成功例やコツを参考に理想の家づくりを実現してください。
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