「狭い土地であっても広い床面積を確保したい!」
「3階建ては不便という声があって不安…」
「3階建ての間取りや動線の工夫を知りたい!」
土地が狭いことから3階建てにしたいと考えている方は多いでしょう!
3階建ての家は狭い土地であっても、床面積を広く取れることが大きなメリットです。しかし、3階建てにすることでデメリットがあるのも事実です。
この記事では、狭小住宅で3階建ての住宅を検討されている方に以下の内容を解説します。
- 後悔するポイント
- メリット
- 設計のポイント
- 建てる際の注意点
狭小3階建て住宅のメリット・デメリットや設計のポイントをわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
狭小3階建て住宅で後悔する7つの理由
3階建ての狭小住宅を建てて後悔する理由は主に以下の7つです。
- 動線が悪い
- 階段の上り下りが大変
- フロアによって温度差が大きく出る
- 地震の揺れが大きい
- Wi-Fiの電波がすべてのフロアに届かない
- 建築費が割高になる
- 隣家の生活音が聞こえる
適切な対策を取るためにデメリットをしっかり理解しておきましょう!
1. 動線が悪い
狭小3階建て住宅では、家事や生活の動線が悪くなる可能性があります。たとえば、洗濯物を洗う場所と干す場所が異なる階にあると、移動に時間がかかります。
また、キッチンやリビングと個室が離れていると、家族のコミュニケーションが取りにくくなることもあるでしょう!
スムーズな動線を実現するためには、同じ階に家事に関連する設備を配置するといった工夫が必要です。
2. 階段の上り下りが大変
3階建て住宅の階段の上り下りは、身体への負担となります。とくに年配者や小さな子どもがいる家庭では、階段の利用が大きな課題です。
解決策として、家庭用エレベーターの設置や各階に必要な設備を配置することが考えられます。
ただし、家庭用エレベーターには多額の費用がかかるので、慎重に検討する必要があるでしょう!
3. フロアによって温度差が大きく出る
3階建て住宅の各フロアでは、季節によって温度差が生じることがあります。暖かい空気は上に溜まる性質があるため、夏は上階が暑く冬は下階が寒くなるのです。
すべてのフロアや部屋に冷暖房を設置する必要が出る可能性がありますが、多額の費用がかかってしまいます!
4. 地震の揺れが大きい
狭小3階建て住宅では、高さがあるため地震の際の揺れが大きくなります。
とくに最上階である3階では、強い揺れを感じるでしょう!
地震による揺れが大きいと、建物内の家具の転倒や人が怪我をするリスクが高くなります。地震による揺れを軽減するためには、免震工法を採用することが必要です。
地震に強いハウスメーカーは関連記事「【暮らしを守る】地震に強いハウスメーカー10選!選び方や耐震性の高い家の特徴を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
5. Wi-Fiの電波がすべてのフロアに届かない
3階建ての家では鉄骨や鉄筋コンクリートが使われることが多いため、フロアによってはWi-Fiの電波が入りにくくなる可能性があります。
Wi-Fiの電波が弱く、インターネットが遅くなるとストレスですよね!
この問題を解決するためには、追加のルーターを設置することが必要です。
6. 建築費が割高になる
狭小地では資材の搬入や施工の手間がかかるため、建築費が高額になります。
土地代を安く抑えられるメリットはありますが、建築費が高くなるため両者のバランスを考えることが必要ですね!
3階建て住宅の価格相場については関連記事「【耳寄り情報】3階建て住宅の価格相場!メリットや費用を抑えるコツを紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
7. 隣家の生活音が聞こえる
狭小住宅では隣家との距離が近くなるため、生活音が聞こえやすくなります。
狭小地では床面積を広げるために土地ぎりぎりまで家を建てることが多いためです!
隣の家の生活音が聞こえるということは、自身の音も響いてしまいます。防音対策として、壁や床の遮音材料を強化する、窓の二重サッシを採用するなどの措置が考えられます。
狭小住宅のデメリットと対策については関連記事「【設計次第】狭小住宅で後悔する7つの理由!間取り実例や注意点を解説」で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!
狭小3階建て住宅の3つのメリット
3階建ての狭小住宅にはメリットも多くあります!
こちらでは、狭小3階建て住宅の3つのメリットを紹介します。
- 狭い土地でも床面積を広く取れる
- 日当たり・風通しが良い
- 用途によってフロアを分けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 狭い土地でも床面積を広く取れる
狭小3階建て住宅の最大のメリットは、限られた土地であっても広い床面積を確保できることです。都市部や駅前のような土地が高価で狭いエリアでも、3階建てにすることで必要な床面積を得られます。
交通の便利さや近隣施設の利用のしやすさを重視する人にとっては魅力的な選択肢となりますね!
2. 日当たり・風通しが良い
2階と3階は通常、日当たりが良く風通しも良くなります。これにより洗濯物が乾きやすい、夜景を楽しめるなどのメリットがあります。
さらに、屋上やルーフバルコニーを設けることで、これらの効果はさらに高まりますね!
日当たりの良い家の設計については関連記事「【良いこと尽くめ】日当たりのいい家の5つのメリット!方角ごとの違いや悪い場合の改善策を紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 用途によってフロアを分けられる
3階建て住宅では、各フロアを用途別に分けることが可能です。
たとえば、家事をするフロア、リビングを中心としたリラックスできるフロアなど、フロアごとに用途をまとめられます!
生活にメリハリをつけられ、間取りやデザインを工夫することで、さらに快適な住空間を実現できるでしょう。
実際に狭小3階建てに住んで後悔した事例を知りたい方には、すーさんの相談窓口の利用をおすすめします。
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後悔しない狭小3階建て住宅を建てる3つのポイント
狭小3階建て住宅で後悔しないためには、設計時に以下の3点に注意しましょう。
- 上下移動を極力減らせる間取りにする
- 断熱性能を上げる
- 3階建ての特徴を活かした間取りをつくる
設計時の参考にしてみてください!
1. 上下移動を極力減らせる間取りにする
狭小3階建て住宅を建てる際の重要なポイントは、上下移動を極力減らせる間取りにすることです。
たとえば、洗濯物を洗う場所と干す場所、さらに収納する場所を同じ階に配置することで、無駄な移動を減らして家事効率を向上させられます。
また、トイレや洗面所を各階に設置することで、日常生活の利便性を高められますよ!
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タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 断熱性能を上げる
各階の温度差を減らすためには、家全体の断熱性能を上げることが大切です。これにより、1階と3階での極端な温度差が生まれなくなります。
とくに高齢者がいる家庭では、ヒートショックのリスクを減らすことにもつながります。
全館空調のようなシステムを導入すれば、さらに快適な居住環境を実現できるでしょう!
ただし、断熱性能の向上や全館空調システムの導入には、初期費用やランニングコストがかかることを考慮する必要があります。
3. 3階建ての特徴を活かした間取りをつくる
3階建ての特徴を活かした間取りをつくることも大切です。たとえば、狭小地でも1階をビルトインガレージにすれば、車を置くスペースを確保できます。
庭をつくるスペースがなくても、屋上を設けることで屋外空間を持てますね!
さらに、スキップフロアや吹き抜けを設けることで、フロアごとの動線が分断される問題を解消できます。
狭小3階建て住宅を建てる際の3つの注意点
狭小住宅を建てる際には、法律面から以下の3つに注意する必要があります。
- 高さ制限
- 建ぺい率・容積率
- 耐火基準
法律による規制は都市計画法に基づいています。しっかりチェックしておきましょう!
1. 高さ制限
土地計画法上の用途地域によっては、住宅の高さに制限があります。用途地域とは、計画的に市街地を形成するために、用途に応じた土地区分のことです。
具体的には、用途地域が「第一種低層住居専用地域」または「第二種低層住居専用地域」である場合には、建物の高さは10mまたは12m以内に制限されています。
3階建て住宅の標準的な高さは13mであるため、制限に抵触してしまいます!
高さ制限に対応するためには、12m以内に収める設計上の工夫が必要です。たとえば、通常30cm以上の高さでつくられる床下を低くするといった工夫が考えられます。
2. 建ぺい率・容積率
建ぺい率とは敷地面積に対する建築面積の割合で、容積率とは敷地面積に対する延床面積の割合を指します。それぞれの割合は用途地域ごとに自治体が指定しており、建ぺい率は30~80%程度、容積率は50~1,000%程度です。
たとえば、敷地いっぱいに住宅を建てたくても、建ぺい率が50%の土地では建築面積としては半分しか利用できません!
狭小3階建て住宅を建てる際には、建ぺい率と容積率の制限に抵触していないか事前に確認することが重要です。
3. 耐火基準
都市計画法第9条21項で定められている防火地域(市街地における火災の危険を防除するため定める地域)では、法律に則った耐火基準を満たす必要ことが必要です。
主に駅前や幹線道路沿いなどの建物密集地域で指定されています!
耐火基準とは、具体的には主要構造部が火災に対して一定時間耐えられることが定められています。耐火基準を満たすためには、屋根や外壁、窓サッシなどの材料選択にも注意しましょう。
狭小3階建て住宅は設計次第で利便性が高くなる
狭小地に家を建てる場合、3階建ては有力な選択肢のひとつです。デメリットは存在しますが、適切な設計によりこれらを解決できます。
狭小3階建て住宅を建てる際には、デメリットも良く理解した設計ができるハウスメーカーを選ぶことが大切です。住宅の設計やハウスメーカー選びの際には、すーさんの相談窓口をご利用ください。
ハウスメーカー営業担当者として15年の経歴を持つ私が、狭小3階建て住宅の設計に適した事業者を紹介いたします!