「地震に強いハウスメーカーはどうやって選べば良いのかな?」
「地震に強いハウスメーカーが知りたい!」
「壊れない家の特徴ってなんだろう…」
ライフスタイルが変化しても、長く暮らし続けるマイホーム。地震に強い構造なら、いざというときも安心です。
この記事では、地震に強いハウスメーカーについて、以下の内容を解説します。
- 地震に強いハウスメーカーの選び方
- おすすめのハウスメーカー10選
- 地震に強い家の特徴

ハウスメーカーごとの違いや特徴をしっかり押さえておけば、地震で家が壊れるリスクが防げます!
日本に住んでいる限り、巨大地震に見舞われることは珍しくありません。しっかりと対策することで、快適な環境で暮らしましょう。


地震に強いハウスメーカーの選び方3選


地震に強いハウスメーカーを探すうえで、見ておきたいポイントは以下の3つです。
- 耐震等級
- 構造・工法
- 耐震実験
順に解説します。
1. 耐震等級
耐震等級は、住宅の性能表示制度を定める「住宅と品質確保の促進等に関する法律」で定められた、地震に対する建物の強度を示す指標のひとつです。



1〜3の3段階で表されており、数字が大きくなるほど強い家になります!
耐震等級3は、建築基準法の1.5倍の耐震性とされます。震度6〜7の1.5倍の地震でも倒壊しないので、地震に強い家を作るうえでチェックしておくと安心です。
2. 構造・工法
住宅会社によって採用している構造・工法は異なります。また、一括りに木造といっても「木造軸組工法」「木造枠組壁工法」などがあるので、耐震性以外のメリット・デメリットにも注目しましょう。



構造や工法はハウスメーカーがこだわっているポイントなので、見逃せません!
構造・工法が間取りに影響することもあるので、耐震性と住みやすさのバランスを取る必要があります。
3.耐震実験
耐震実験を行うことで、地震の強さを数値で明確化できます。



そのため、多くのハウスメーカーが耐震実験を実施しているのです!
例としては、実物の建物を実験施設の台に載せることで、地震と同じような揺れを作り出す実大振動実験が挙げられます。
実際に起こった地震をリアルに再現するために、揺れの周期や周波数もあわせてテストしているので、信頼度の高い結果が得られます。
地震に強いおすすめのハウスメーカー10選


地震に強いハウスメーカーは以下の通りです。
- 住友不動産
- 一条工務店
- ミサワホーム
- 三井ホーム
- アキュラホーム
- ヘーベルハウス
- パナソニックホームズ
- セキスイハイム
- ダイワハウス
- 積水ハウス
順番に見ていきましょう。
なお、2023年のおすすめのハウスメーカーは関連記事「【2023年最新】ハウスメーカーのおすすめ20選!失敗しない選び方やよくある質問も解説」で解説しています。あわせて参考にしてみてください!


1. 住友不動産


住宅のタイプ | 木造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | 独自の超耐震構法「ニューパワーコラム」 |
耐震実験 | 新制震システム「ニューパワーキューブ」で建物の変形を最大約55%低減できることを実証 |



住友不動産は、耐震・制震機能が優れているのはもちろん、壁や手すりに抗菌・抗ウイルス加工を施した部材を揃えています!
独自のウッドパネル工法・2×4工法・2×6工法などを組み合わせることで、地震だけでなく、火事にも強い家を建設しています。
2. 一条工務店


住宅のタイプ | 木造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | ツインモノコック構造 |
耐震実験 | ・建物を倒壊する揺れ方などを中心に、さまざまな地震の揺れを実験 ・東日本大震災後、2年間で253回もの加震を行う |



一条工務店は、高い性能でありながら納得の価格で実現できる住まいを提供しているハウスメーカーです!
独自の取り組みとして、断熱材や窓などを自社グループで開発・生産し、通常は現場で施工する工程を工場で行っていることが挙げられます。
これにより、現場でのクオリティのばらつきを防ぐと同時に、かかるコストを大幅に削減しているのです。
3. ミサワホーム


住宅のタイプ | 木造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | モノコック構造 |
耐震実験 | 阪神・淡路大震災以上の揺れに対して損傷なし |
ミサワホームは、耐震木造住宅「MJ Wood」と制震装置「MGEO」を導入しており、地震発生時の安全対策がバッチリです。
「MJ Wood」や「MGEO」によるダブルの地震対策だけでなく、省エネやスマート化に力を入れています。



エネルギーの無駄遣いを防いだ、先進的な住まいを提供しているハウスメーカーですね!
4. 三井ホーム


住宅のタイプ | 木造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | プレミアムモノコック構法 |
耐震実験 | 連続60回の震度7の耐震実験を耐えた地震に強い家 |
三井ホームは、耐震・断熱・耐久の3つのポイントにこだわることで、地震に強い家を実現しています。



耐震実験では、震度7の地震を想定したテストを連続60回し、耐えた実績を誇ります!
また、プレミアムモノコック構法により、6面体で構造を形成された盤石な造りが、暮らしを支えてくれますよ。
5. アキュラホーム


住宅のタイプ | 木造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | 木造軸組工法の結合部を金物で強固にしたメタルウッド工法 |
耐震実験 | 国内で起こった震度7レベルの地震の揺れを実験し損傷なし |



アキュラホームは、倒壊や耐風の実験を何回も繰り返すことで、強固な構造を造り上げています!
国内で起こった震度7レベルの地震の揺れに耐えられるほどの強固な構造を強みとしており、太陽光発電や省エネ性能にこだわりつつ全館空調システムを導入しているので、季節を問わず快適に過ごせるでしょう。
6. ヘーベルハウス


住宅のタイプ | 鉄骨造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | 2階建て:ハイパワード制震ALC構造 3・4階建て:重鉄・システムラーメン構造 |
耐震実験 | 阪神・淡路大震災の1.5倍の地震波などで繰り返し加振して損傷なし |



ヘーベルハウスは、ALCコンクリート・ヘーベルや鉄骨射体を組み込むことで、災害で壊れない家を実現しています!
強固なフレームで構造を作りながらも、強さとしなやかさが融合した構造躯体が独自の魅力として知られています。
阪神・淡路大震災の1.5倍の地震波を耐え抜いた実績があるので、地震への強さはお墨付きです。
7. パナソニックホームズ


住宅のタイプ | 鉄骨造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | HS構法「制震鉄骨軸組構造(軽量鉄骨)」 重量鉄骨ラーメン構造(NS構法) 大型パネル構造(F構法) |
耐震実験 | 東日本大震災などの大地震57回・中地震83回の過酷な振動実験を実施し大きな損傷なし |
パナソニックホームズは、建て替えや補修を最長35年保証しているので、いざというときも安心です。
東日本大震災といった大地震・中地震を想定した振動実験をトータル100回以上実践し、耐え抜いてきた実績があります。



強靱な鉄骨と独自の構造技術により、倒壊だけでなく家の揺らぎを防ぎ、暮らしの安全を確保しているのです!
8. セキスイハイム


住宅のタイプ | 木造・鉄骨造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | ボックスラーメン構造 |
耐震実験 | ・2階建ては100回以上の実証実験を実施 ・3階建ては東海地震の予測波レベルでの実験をして大きな損傷や倒壊なし |
セキスイハイムは、独自技術によるボックスラーメン構造体や強度と耐久性に優れたベタ基礎により、巨大地震にも耐えうる強靭な構造体を持つハウスメーカーです。
建設時に「デイジーリベットプラス」と呼ばれる特殊金具を使うことで、外壁と構造体をしっかりと固定。さらに、外壁に付帯する「スプリングジョイント」はばねのような効果で揺れを吸収するので、びくともしない丈夫な家を建築可能です。
9. ダイワハウス


住宅のタイプ | 木造・鉄骨造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | 鉄骨軸組構造 |
耐震実験 | 「xevoΣ」は震度7レベルの実験を繰り返すも大きな損傷なし |



ダイワハウスは、独自のエネルギー吸収型耐力壁「KyureK」を導入することで、地震の揺れや内外装の損傷の抑制を実現しています!
地震で飛来物が当たってガラスが割れることを想定し、高耐久軽量屋根材の「ROOGA」や防災防犯グラスを導入しています。
また、注文住宅の「xevoΣ」に関しては、震度7レベルの実験を繰り返しても大きな損傷がないという結果が報告されているので、安心して暮らせるでしょう。
10. 積水ハウス


住宅のタイプ | 木造・鉄骨造 |
耐震等級 | 3 |
構造・工法 | 二階建て:外壁パネルロッキング工法 三階建て:フレキシブルβシステム |
耐震実験 | ・制震構造「シーカス」は245回の耐震実験を実施 ・未だ経験したことのない揺れでの実験もクリア |
積水ハウスは、設計の自由度と耐久性・耐震性を兼ね備えたオリジナル構法を導入しており、木造・鉄骨造のどちらにも対応しているハウスメーカーです。
阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震において全壊・半壊ゼロという実績から、年月を経ても丈夫な家を提供し続けていることが伺えるでしょう。
ここまで地震に強いハウスメーカーを紹介してきましたが、それでもどこを選べば良いかわからない方もいるのではないでしょうか。迷った場合は、ぜひすーさんの相談窓口にご相談ください。



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地震に強い家の特徴3選


ここでは、地震に強い家の特徴を紹介します。
- シンプルな形状
- 強い地盤
- 耐震・制振・免震構造
順番に見ていきましょう。
1. シンプルな形状
上空から見たときに正方形または長方形になっているような、シンプルな形状の家は地震に強いです。



正方形・長方形の家は、構成している6つの面が地揺れに耐えようとするので、地震のときでも崩れにくいです!
一方、L字型や2階の一部分が1階よりも飛び出している特徴的な構造の家は要注意。揺れが一点に集中するのでゆがみが発生しやすく、倒壊につながる可能性があります。
揺れを分散させるためにも、シンプルな形の建物を選ぶと安心です。
2. 強い地盤
平成12年の法改正により、家を建築する際の地盤調査が義務化されました。そのため、家の間取りや建てる位置が決まったあとに、地盤調査が行われます。
調査の結果、もし地盤が弱いことがわかった場合、地盤改良工事が必要です。



工事の例としては、2mほどの土を掘って固化剤と土をかき混ぜる表層改良工法や、コンクリートの柱を注入して地盤を強くする柱状改良工法があります!
盤石な家を建てるためにも、地盤を安定させる対策を行いましょう。
3. 耐震・制振・免震構造
耐震性を高めるうえで注目したい構造は以下の3つです。
耐震構造 | ・地震の揺れに対して十分に耐えられるように設計された構造 ・柱・梁・床・壁等を有効に配置して建物の構造体で支える仕組みであり、多くの戸建住宅で耐震対策に用いられている |
制振構造 | ・建物と土地の間に免震装置を設置して、建物に揺れを伝えにくくした構造 ・導入コストは高いが、振動を和らげる効果があるとされ家具の転倒防止も期待できる |
免震構造 | ・建物内部にダンパー等を組み込み、地震による振動を吸収する仕組み ・振動を吸収することで、柱・梁・壁の損傷を抑えられる |



どれも、家を支えるために非常に重要な構造です!
これらの構造を施すことで、地震に強い家が建てられます。
地震に強いハウスメーカーを利用して暮らしを守ろう


地震に強いハウスメーカーを見極めるには、耐震等級や構造・工法、耐震実験の結果に注目すると安心です。信頼できるハウスメーカーにお願いすることで、地震に強い家が建てられるでしょう。



長く住み続けるからこそ、災害に強い家だと心強いですよね!
また、地震に強い家の共通点には、シンプルな形状や強い地盤であること、耐震・制振・免震構造が確保されていることが挙げられます。これらもあわせて確認しておくと安心です。
「どのハウスメーカーを選べば良いのだろう」「どんな工夫をすれば良いのかわからない」という方は、ぜひ一度「すーさんの相談窓口」をご利用ください!



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