「スキップフロアってやめたほうがいいって本当……?」
「老後のことを考えたら作らない方がいい?」
「老後でも安心なスキップフロアの対策を知りたい」
スキップフロアは、空間を広く魅せられたり、収納を増やしたりできるといったメリットがあります。ただ構造上、段差や階段が発生するため、老後が心配と思われている方もいるのではないでしょうか。
後悔しないためにも、老後を見据えたうえで取り入れるようにしましょう。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年の勤務歴のある筆者が以下の内容を解説します。
- スキップフロアづくりの注意点
- 老後におすすめな理由
- 老後に後悔しないための対策
スキップフロアの導入に悩まれている方にとって役に立つ記事となっていますので、ぜひ参考にしてみてください!
スキップフロアとは?サクッと解説
スキップフロアとは、階段や段差のある床構造を持つ間取りのことです。階段や段差を活かして空間を広く見せたり、開放的な雰囲気を感じさせたりするのが特徴です。
敷地の広さにかかわらず床面積を最大に有効活用できるので、居住スペースを増やしたり収納を増やしたりすることにも役立ちます。
吹き抜けのように縦の空間が特徴的で、広々とした開放的な空間に憧れますよね!
スキップフロアづくりは老後も見据えて!4つの注意点
広々とした空間が特徴的なスキップフロアですが、老後を見据えておかないと後悔してしまう可能性があります。ここでは、老後も見据えた際に考えておくべき4つの注意点を紹介します。
- 階段を上るのが大変
- 掃除が大変
- 冷暖房効率が悪い
- プライバシーが確保しにくい
これらは、スキップフロアのデメリットでもあるのでしっかり押さえておきましょう。
1.段差を上るのが大変
年を重ねると共に関節の動きが制限されたり筋力が衰えたりするため、段差の上り下りが困難になる可能性があります。スキップフロアは、階段や段差がつきものなので、老後に使いづらさを感じるかもしれません。
使いやすさや安全性を確保するために、手すりを設置したり段差を小さくしたりするといった配慮が必要です。
2.掃除が大変
スキップフロアは、複数の段差を伴うため掃除が面倒に感じるかもしれません。特に老後に掃除を行う場合、手間や体力の面で負担となる可能性があるため注意が必要です。
軽いコードレス掃除機の導入を検討し、少しでも負担を減らしましょう。
「スキップフロアを作りたいけど老後やっぱり心配……」といった方は、すーさんに相談してみませんか?
4,000人以上の家づくりの相談に乗ってきた知見を活かし、あなたに合ったアドバイスをさせていただきます。相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせくださいね!
\ ノープランでOK /
3.冷暖房効率が悪い
スキップフロアの構造上、冷暖房効率が低下することがあります。空間が縦につながっているため、吹抜けと同じように暖かい空気が天井に逃げてしまうためです。寒い季節は、肌寒さを感じることがあるかもしれません。また、1つの空間が広くなりがちなので、冷房も効きづらいと感じるでしょう。
冷暖房効率の悪さから、電気代がかさむことがあるので注意が必要です。
4.プライバシーの確保がしにくい
各フロアが繋がっているオープンな構造が特徴的であるため、プライバシーの確保が難しいことがあります。特に、家族が多い場合には不安ポイントとなるでしょう。
二世帯、三世帯で同居を考えている場合も考慮しておきたいところですね。
ほかにもマイホームに関する後悔を少しでもなくしたいといった方は、関連記事「【要確認】マイホームを買って後悔する7つの理由!失敗しない住宅購入のポイントを解説」をあわせて参考にしてみてください!
スキップフロアが老後にもおすすめな4つの理由
スキップフロアは、老後にはデメリットが多いと感じたかもしれませんが、実はメリットもたくさんあります。この章では、スキップフロアが老後にもおすすめな理由を4つ紹介します。
- 座ったり立ち上がったりが楽である
- 空間を広く演出できる
- 収納スペースが増える
- どこにいても家族の気配を感じられる
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.座ったり立ち上がったりが楽
腰掛ける高さのスキップフロアであれば、「座ったり立ったり」といった動作が簡単におこなえます。関節が動かしにくくなったり筋力が低下したりする老後でも、この特長が快適な生活を支えてくれるでしょう。
日常生活の動作がストレスなくおこなえるのはありがたいですね!
2.空間を広く演出
段差を利用して空間を広く演出できるため、住宅全体が明るく開放感のある雰囲気となります。
自宅で過ごす時間が増える老後だからこそ、明るく開放的な空間でゆっくりしたいですよね。
3.収納スペースが増える
段差を利用した引き出しや収納ボックスを組み込むことで、スッキリとした空間を維持しつつ、効果的な収納スペースを増やせます。
整理整頓がスムーズにおこなえることで、老後にも心地よい環境を生み出してくれます。
スキップフロアを利用して収納を増やすことも一つの手です。
4.どこにいても家族の気配を感じられる
スキップフロアのオープンなデザインは、家族が異なる場所にいても視覚的につながりやすく、気配を感じやすいのが特徴です。
特に老後は、仕事を退職して社会との疎外感が生まれやすくなります。家族のコミュニケーションやサポートが必要となる老後の生活において、スキップフロアのあるお家は住みやすさを感じるでしょう。
お孫さんが遊びに来たときには、秘密基地みたいな空間だと喜んでもらえそうですね!
スキップフロアの魅力を活かす!老後に後悔しない3つの対策
「スキップフロアに憧れているけど、老後が心配……」といった方は、この章で紹介する3つの対策を取り入れてみてください。
- 全館空調システムを導入する
- 高気密高断熱仕様の住宅にする
- 補助的な空間として考える
老後に後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1.全館空調システムを導入する
スキップフロアは縦に空間が吹き抜けているため、暖房効率が悪くなります。そこでおすすめなのが、全館空調システムを導入することです。家中を同じ温度に保てるので、どこにいても快適に過ごせます。
特に、老後は急激な温度差が原因でヒートショックを引き起こすことがあるかもしれません。
全館空調システムの導入で冷暖房の効率が向上すれば、各部屋の温度差をなくせます。
2.高気密・高断熱仕様の住宅にする
繰り返しになりますが、複数のフロアがあるスキップフロアは、冷暖房効率が悪いといったデメリットがあります。
外の空気や熱の影響が受けにくい「高気密・高断熱仕様の住宅」なら、冷暖房の効率が向上するうえに、電気代・ガス代のコストの削減にも繋がります。
全館空調システム+高気密・高断熱仕様の住宅であれば最強ですね!
3.補助的な空間として考える
リビング・ダイニングのようなメインで使うスペースにするのはやめておきましょう!
昼寝をするスペース、ちょっとした物を置くスペースなど補助的な空間として利用することで、老後に後悔することがなくなるでしょう。老後には無理なく動ける空間が大切ですので、スキップフロアはあくまでも補助的な空間として考えることがおすすめです。
ステップダウンフロアを検討してみるのもおすすめ
「ステップダウンフロア」は、床の一部分が通常よりも低い高さに配置されている間取りのことです。部屋ごとの段差によって視覚的な区切りを生み出します。また、広がりを感じられるので、開放的な空間を演出する効果があります。
一方で、スキップフロアと同じように段差が発生するので、将来車椅子生活となった場合には使いづらさを感じる可能性があります。
スキップフロアもステップダウンフロアも一長一短あるので、自分のライフスタイルや好みなどにあわせて選択することをおすすめします。具体的な間取りに関してお悩みの方は、関連記事「【プロが厳選】間取りを無料でシミュレーションする方法10選!スマホアプリやPC別におすすめを紹介」もあわせて参考にしてみてくださいね。
無料で間取りのシミュレーションがおこなえるのでおすすめです!
スキップフロアで老後に後悔しないためにすーさんに相談してみよう
スキップフロアは、住宅全体が明るく開放感のある雰囲気となり、生活空間が広がることが期待できますが、老後を見据えてしっかり設計しないと後悔してしまう可能性があります。
憧れのスキップフロアは簡単に諦められない……でも、老後が不安といった方もいるのではないでしょうか?
そんな方は、私にお任せください!
大手ハウスメーカーで15年勤務し、これまで4,000件以上の家づくりの相談を受けてきた知見を活かして、家づくりのアドバイスをさせていただきます。相談は無料ですので、安心してお問い合わせくださいね。