「マイホームに全館空調を採用しようか迷っている」
「全館空調にはどんなデメリットがあるの?」
「全館空調を採用する際のポイントを押さえておきたい」
全館空調は、家のなかの温度を一定に保つシステムです。快適な空間を作りだすことから、人気を集めています。
とくに、小さいお子さんやペットがいる家庭は、全館空調は魅力的に感じますよね!
しかし、そんな全館空調には、いくつかの注意点があります。よい面だけしか知らないままでいると、設置したあとに「もっと調べておけばよかった」と後悔することも考えられます。
この記事では、全館空調を取り入れるか迷っている方に向けて、
- やめたほうがいい理由
- 採用するメリット
- 後悔しないためのポイント
などを解説します。
最後まで読むことで、全館空調を採用すべきか判断でき、理想の住まいづくりを叶えられるでしょう!
ぜひご一読ください。
【口コミあり】全館空調をやめたほうがいいと言われる8つの理由
全館空調をやめたほうがいいと言われるのは、主に以下8つの理由があるためです。
- 初期費用が高額だから
- メンテナンス・点検費用がかかるから
- 電気代が高いから
- 故障時にシステムが全停止するから
- 高額な修理費が必要だから
- 部屋ごとに温度調節ができないから
- 冬に乾燥しやすいから
- 稼働音が気になるから
全館空調を採用している方の生の声も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
1.初期費用が高額だから
全館空調の導入費用は、100~300万円程です。初期費用が高い分、建築コストがかさんでしまいやすいです。
家を建てるのには3,500~4,500万円かかり、プラスで全館空調の導入費用が必要となります!
一方、エアコンを設置する場合、1台が10万円のものを4部屋に入れるとしても40万円しかかかりません。
2.メンテナンス・点検費用がかかるから
全館空調は、最低でも年に1回のメンテナンスが必要です。
主に、定期健診やフィルター交換をおこないます。依頼するとなると、1回で1~4万円程度の費用がかかります。
毎年メンテナンスや点検コストがかかるのは痛いですね…。
3.電気代が高いから
全館空調は、家の温度を常に均一な状態に保ってくれます。それゆえ、稼働時間が長くなり、必然的に電気代が高くなってしまうのです。
季節や室内の状況次第ではありますが、1ヶ月で3~4万円することも珍しくありません!
総務省の「家計調査」調べでは、2人以上世帯における電気代の全国平均は1万円前後です。全館空調が1ヶ月で3~4万円とすると、平均的な電気代と比較すると高い傾向にあることがわかります。
4.故障時にシステムが全停止するから
全館空調は、どこか1カ所でも不具合を起こすと、空調全体の操作ができなくなります。そのため、暑さや寒さが厳しいときは、我慢したり別の家電を用意したりする必要があります。
小さいお子さんやペットがいる家では、システムが全停止するのは怖いですよね…。
加えて、修理するのには、1週間程度かかることも珍しくありません。
5.高額な修理費が必要だから
全館空調システムが故障した際には、10~100万円ほどの費用がかかります。
なかには、修理費が100万円を超えるケースもあるようです!
一方、エアコンの交換であれば、1台あたり10万円程度で抑えられます。なにかあったときに、全館空調は費用がかさみやすいのが注意点です。
6.部屋ごとに温度調節ができないから
家のなか全体を一定の温度に保てることはメリットですが、場合によってはデメリットになることがあるので注意が必要です。
たとえば、どこかの部屋が日当たりがよく室内の温度が30℃まで高くなったと想定します。全館空調にて27℃設定にしていた場合、その部屋の温度を3℃下げようと冷房が自動で強くなります。
すると、快適な温度であったはずの他の部屋が寒くなってしまうことがあるのです。
反対に、どこかの部屋が極端に寒ければ、暖房が効きすぎてしまう恐れもありますよね!
ただし、近年では部屋ごとに温度調節できる全館空調システムが展開されているのでチェックしてみるといいでしょう!
7.冬に乾燥しやすいから
暖房により室温が上がると、湿度が下がりやすいです。冬場に全館空調を稼働することで、乾燥が気になる傾向にあります。
そのため、加湿器や保湿剤が欠かせないケースも考えられるでしょう!
8.稼働音が気になるから
全館空調は、システムを常に動かしておく必要があります。そのため、稼働音が気になる方もいるでしょう。
人によっては「寝付けない」「集中できない」などの声も見受けられました!
また、全館空調は空気の通り道を作るために、ドアの下にあえてすき間を作ります。これにより、別の部屋の音が気になりやすいことも特徴です。
【口コミあり】全館空調はやめたほうがいいは嘘!採用してよかった3つの理由
全館空調には注意点がありますが、反対に、メリットがあることも事実です。こちらでは「全館空調を採用してよかった」と思える3つの理由を紹介します。
- 室内の温度を一定に保てる
- 室内外の見た目がすっきりする
- きれいな空気を維持できる
順番に見ていきましょう。
1.室内の温度を一定に保てる
室内の温度を一定に保てるのは、全館空調システムの最大のメリットです。
主に、以下の効果が期待できます。
- 温度調整の手間が省ける
- ヒートショックを防止できる
- ペットが快適に過ごせる
ヒートショックとは、温度差がある場所へ移動することで心臓や血管に異常が生じ、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象です。とくに、年配の方がなりやすいといわれています。
室内の温度を一定に保つことで、健康面でもメリットがあるということですね!
2.室内外の見た目がすっきりする
全館空調を採用していれば、扇風機やストーブなどの家電を用意する必要がありません。そのため、室内に置く家電が少なく、部屋がすっきりしやすいです。
冷暖房器具の購入費用を抑えられるというメリットもあります!
さらに、設置する室外機も少ないため、外観がすっきりと見えます。
3.きれいな空気を維持できる
全館空調のなかには、換気機能をあわせもっているものがあります。わざわざ換気をしなくても、新鮮な空気を循環させられるのがメリットです。
さらに、高性能フィルターが搭載されたものであれば、花粉やハウスダストの除去効果が期待できます。
家のなかの空気がきれいになるのは、うれしいポイントですね!
全館空調はやめたほうがいいと言わせない!後悔しない3つのポイント
全館空調を採用する際には、主に以下3つのポイントを意識しましょう。
- 初期費用やランニングコストを確認する
- 冷暖房の型を理解する
- アフターサービスが手厚い企業を選ぶ
これらに気をつけなければ「導入しなければよかった」と後悔する恐れがあります。ぜひ押さえておきましょう。
1.初期費用やランニングコストを確認する
全館空調は、初期費用やランニングコストが高くなりやすいです。そのため「どのくらいの費用がかかるのか」を知っておくことが大切です。
「想像以上にコストがかかった…」とおいう後悔は避けたいですよね!
費用を確認するには、ハウスメーカーや工務店など、複数社に見積もりを依頼することをおすすめします。
2.冷暖房の型を理解する
全館空調と一言でまとめても、種類はさまざまです。主に、以下の種類があります。
種類 | 概要 |
---|---|
天井吹き出し型 | 天井裏にダクトを配置して、天井の吹き出し口から冷暖気を送る |
エアコン型 | 1台の壁掛けエアコンで家全体を冷暖房、壁の採風口で冷暖気を送る |
床下冷暖房型 | 断熱した基礎部分に蓄熱し、床からの輻射熱とガラリによる送風で冷暖する |
壁パネル型 | 室内に冷温水が流れるパネルを設置し、輻射熱で冷暖する |
輻射熱は、赤外線を介して伝わる熱です。ガラリは、屋外と室内を隔てる壁やドア、窓などに取り付ける通気口を指します。
全館空調を採用する際には、冷暖房の型にも目を光らせましょう!
3.アフターサービスが手厚い企業を選ぶ
全館空調には、定期的なメンテナンスが必要です。また、故障した際には、高額な修理費がかかることも珍しくありません。
しかし、アフターサービスが手厚い企業に依頼すれば、メンテナンスや修理にかかるコストを抑えられる場合があります。そのため、内容や期間などを比較して、依頼先を選ぶようにしましょう。
とはいえ「アフターサービスの手厚い企業わからない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
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全館空調に強みを持っているハウスメーカー3選
こちらでは、全館空調に特徴のあるハウスメーカーを3社紹介します。
- トヨタホーム
- パナソニックホームズ
- 三井ホーム
「全館空調を採用したいけど、どのハウスメーカーがよいのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.トヨタホーム|スマート・エアーズ
項目 | 概要 |
---|---|
導入費用 | 100~150万円 |
冷暖房の型 | 床下冷暖房型天井吹き出し型 |
アフターサービス | ・60年長期保証 ・定期点検(長期保証終了後も実施) |
トヨタホームの全館空調は、100万円台と導入費用が安めです!
さらに、有害物質を除去する「ピュア24セントラル」を標準搭載しています。そのため、きれいな空気を保ちやすいのが魅力と言えるでしょう。
2.パナソニック ホームズ|エアロハス
項目 | 概要 |
---|---|
導入費用 | 200~250万円 |
冷暖房の型 | 天井吹き出し型 |
アフターサービス | ・最長保証期間60年 ・24時間365日受付サービス |
パナソニック ホームズの全館空調は、部屋ごとに温度調節が可能です。そのため、部屋によって寒すぎたり暑すぎたりするのを防げます。
さらに省エネ性能が高く、電気代を抑えられるのもポイントです!
3.三井ホーム|スマートブリーズ
項目 | 概要 |
---|---|
導入費用 | 150~300万円 |
冷暖房の型 | 天井吹き出し型 |
アフターサービス | ・最長60年間の保証 ・点検システム・24時間365日受付サービス |
三井ホームの全館空調には、加湿機能が標準で搭載してあります。そのため、冬の暖房時の乾燥を抑えられるのがメリットです。
加えて、高性能フィルターにより、花粉やホコリを90%カットしてくれます。
ぜひハウスメーカー選びの参考にしてみてくださいね。
とはいえ「本当に自分にあったハウスメーカーなのか」「他にもよい選択肢があるのではないか」と考える方も多いと思います!
ハウスメーカーを選ぶ際のポイントは、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」にて紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
全館空調をやめたほうがいい理由を知り後悔のないマイホームを建てよう
全館空調は、初期費用やランニングコストが高額だったり、故障時に全システムが停止したりなどの注意点があります。そのため、ハウスメーカーや工務店に誘導されるまま、なんとなくで採用するのは控えましょう。
とはいえ、室内の温度を一定に保てたり、きれいな空気を維持できたりするのは全館空調ならではのメリットです。コストや稼働後のメンテナンスなどを加味して、取り入れるかどうかを判断することが大切です。
ぜひこの記事を参考にして、後悔のないマイホームづくりを進めてみてくださいね!
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