「注文住宅を建てたいが予算オーバーしている」
「減額調整をして予算内に費用を抑えたい!」
「減額調整をする際の見直しポイントは?」
注文住宅を建てる際は、自分たちのこだわりを詰め込みたくなりますよね。しかし、実際に見積もり依頼をしてみると、提示金額が予算オーバーしてしまう方も多いのではないでしょうか。
予算を越えたからといって、自分の希望を諦めてしまうと、一生後悔するかもしれません。夢のマイホームを実現するために、できる限り希望を取り入れたいですよね。
そんなときは、希望を最大限に活かしつつ、コストを予算内に下げる減額調整を行いましょう!
この記事では、家づくりの専門家である筆者が以下の内容を解説します。
- 注文住宅の減額調整で見直すポイント
- 減額調整における考え方
- 減額調整から契約までの流れ
実際に後悔した事例を学び、対策しておきましょう。専門家に相談できる機会もあるので、ぜひ参考にしてみてください!
減額調整とは?
減額調整とは、注文住宅を建てる際にお客様の希望を最大限に取り入れつつ、コストが予算内に収まるように見直す工程のことです。
減額調整は、注文住宅を建てるときの見積もりを取得した後に行います。注文住宅の設計をひとつずつ確認していき「コスト削減できるところはあるか」「要望を取り入れたまま予算内に収められるか」などを検討します。
理想のマイホームを建てるために大切な工程です!
予算と見積もり金額に、あまりにも大きなギャップがあるときは、積極的に減額調整を行いましょう。
注文住宅の減額調整で見直す16のポイント
注文住宅の見積もりが予算オーバーした際は、減額調整をするのが一般的です。
ここからは、注文住宅の減額調整で見直すポイントを紹介します。
- 面積の小さい土地を検討する
- 床面積を減らす
- 総2階にする
- 間取りを変更する
- 建具を減らす
- シンプルな形の屋根にする
- 水回りを集約する
- バルコニー・勝手口をなくす
- 窓を変更する
- 床暖房をなくす
- 玄関のドアを変更する
- 既製品の家具にする
- 設備機器のグレードを下げる
- 駐車場を変更する
- 門扉を変更する
- 施主支給にする
それぞれの項目を参考に、注文住宅の設計を見直しましょう。
1. 面積の小さい土地を検討する
注文住宅を建てる際は、建物以外に土地の費用もかかります。
面積の小さい土地を選ぶことで、土地そのものにかかる費用が下がります。そのため、より建物に使える費用が増えるでしょう。
マイホームに取り入れたい要望を諦めずに済みますよね!
家そのものにこだわりを詰め込みたい方は、小さい土地を検討してみてください。
土地探しのコツの詳細は関連記事「【失敗しない】土地探しのコツ7選!基礎知識や探し方を家づくりのプロ解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 床面積を減らす
床面積は注文住宅の費用に大きく関わる部分です!
床面積が広いほど、建設する住宅のサイズも大きくなってしまいます。床面積を減らすことで、注文住宅の建設にかかるコストダウンが可能です。
しかし、あまりにも床面積を減らしてしまうと、狭い家になってしまう恐れがあります。
小さくても広さを感じられる家をつくれるような設計の依頼をしましょう!
3. 総2階にする
総2階とは、1階と2階の面積・つくりがほとんど同じ住宅のことです。
そもそも住宅の形が複雑になっていると、外壁の長さが増えたり、基礎面積・屋根面積が大きくなったりします。それにより、建設コストが増加してしまうのです。
住宅を総2階にすることで、建物のデコボコが少なくなり、最小限の工事で済ませられます。
さらに、建設の材料も節約できるため、コスト削減につながりますよ!
4. 間取りを変更する
住宅の間取りを少なくすることで、部屋の仕切りや壁を減らせます。建設にかかる材料費や施工費などを節約でき、建設コストの削減が可能です。
たとえば、書斎をリビングの一角に設置したり、部屋の仕切りをなくしてオープンにしたりする方法が挙げられます。
部屋の仕切りを減らしてオープンな空間にすると、コスト削減に加えて、家族同士の自然な交流も生まれやすくなります!
間取りで後悔しがちなポイントについては、関連記事「【経験者から学ぶ】間取りで後悔しがちなポイント10選!失敗する理由や成功させるためのコツを紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
5. 建具を減らす
建具とは、開口部の障子やドアといった可動部分、それを支える枠などの総称のことです。
住宅の中の建具が増えることで、その分工事費用がかかってしまいます!
減額調整をする際は、建具の数を見直して、できる限り減らしましょう。
また、収納扉はあってもなくても、それほど影響はありません。
収納扉をなくすことでも、コストダウンを実現できます!
6. シンプルな形の屋根にする
住宅の屋根にはさまざまな種類があり、それぞれでかかる費用が異なります。屋根の費用は、片流れ→切妻→寄棟の順番で高くなるのです。
シンプルな形の屋根にすることで、資材や施工費用を下げられます!
また、屋根は使われる素材によっても費用が異なります。たとえば、瓦よりもガルバリウム鋼板や化粧スレートといった素材のほうが費用が低下する傾向です。
減額調整では屋根の形に加えて、素材の変更も検討してみてください!
7. 水回りを集約する
住宅を建てる際は、トイレやキッチンなどの水回りが必須です。
水回りを集約させることで、配管の長さを抑えられます!
とくに2階建ての住宅で、トイレを1階と2階で別に設置すると、その分配管が長くなってしまいます。トイレを1階だけにすると、水回りの配管が1階で完結できるので、建設コストや維持管理費の削減が可能です。
8. バルコニー・勝手口をなくす
減額調整では、使用頻度の低い部分をカットするのが重要です。バルコニー・勝手口の使用頻度が低いなら、なくすことでコストカットできます。
バルコニーは屋外に設置するので、洗濯物を干す際に使用されます。
しかし、室内干しや衣類乾燥機を使うなら、バルコニーの使用頻度はほとんどないでしょう!
さらに、バルコニーがあることで、雨漏りや掃除などのメンテナンスコストもかかります。
また、勝手口(台所の出入り口)を設置しても、玄関から出入りができるので使わなくなるケースがあります。
9. 窓を変更する
減額調整では、窓の数を減らしたり、サイズを小さくしたりすることが有効です。
窓の施工費や開口部の補強材料を削減できるため、コストを下げられます!
また、窓の数を減らすことで、熱の出入りを少なくできます。家の断熱効果を高められるため、冷暖房の効きがよくなり、光熱費を抑える効果も期待できるのです。
10. 床暖房をなくす
床暖房はあってもなくても生活できるので、減額調整で見直しをしましょう。
床暖房を設置する際は、1畳で数万円のコストがかかります!
住宅全面はもちろん、部分的に設置したとしても、それなりの費用になってしまいます。
床暖房は、1年の中でも気温が寒い冬にしか使用しません。さらに、エアコンの暖房を使えば寒さで困ることはないでしょう。
11. 玄関のドアを変更する
玄関ドアには、さまざまな種類があります。変更することで、コストカットが可能です。
たとえば、親子ドアよりも、片開きドアのほうが費用が安くなります。
特別な理由がなければ、玄関ドアを片開きにして減額調整しましょう!
12. 既製品の家具にする
注文住宅を建てる際に、家にジャストサイズの造作家具を設置したい方もいますよね。
しかし、造作家具は材料費のほかに、設計費・施工費などが別途かかります!
造作家具は、既製品の家具よりも高額なので、予算オーバーにつながる原因のひとつになってしまいます。
こだわりがなければ、既製品の家具にしましょう。
13. 設備機器のグレードを下げる
減額調整をする際は、住宅の設備機器のグレードも見直したいポイントです!
たとえば、キッチン・トイレ・風呂などの設備機器は、メーカーごとに費用が異なります。さらに、同じメーカーのものでも、グレードを下げることでコスト削減につながります。
希望の設備と同じような性能を持ち、費用が安いものを選定しましょう!
14. 駐車場を変更する
駐車場も見直すことでコスト削減につながります。たとえば、駐車場を全面土間コンクリートにすると、費用がかさんでしまいます。
タイヤ部分のみ土間コンクリートにして、他は砂利や芝にすると減額調整が可能です!
15. 門扉を変更する
門扉にはさまざまな種類があるので、減額調整ができます!
たとえば、両開きよりも片開きタイプにすることで、費用の節約が可能です。
また、門扉はグレードによっても、価格差が異なります。希望の範囲内でグレードを下げると、要望を満たしながらの減額調整に有効です。
16. 施主支給にする
施主支給とは、施主(発注者)が自ら購入した住宅設備を施工会社に取り付けてもらうことです!
たとえば、以下のようなものが施主支給できます。
- カーテン
- 照明
- ポスト
- タイル
- 表札
- 玄関フック
施主支給を活用することで、自分の好きなものを購入できます。
アウトレット品や中古品など、価格が安いお店を探して住宅設備を導入しやすいです!
ここまで減額調整の見直しポイントを紹介しましたが、自分はどれを実践すべきか想像できていない方もいるでしょう。迷った場合は「すーさんの相談窓口」の活用がおすすめです。
大手ハウスメーカーで15年間営業を務めたすーさんが、一人ひとりの希望にあわせて減額調整すべきポイントを丁寧に解説します。相談は無料なので、ぜひお気軽にご連絡ください!
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減額調整における考え方
減額調整をする際は、以下の考え方を意識して行いましょう。
- 優先順位をつける
- 減額案を把握する
- 設備の耐用年数を把握する
それぞれ紹介します。
1. 優先順位をつける
減額調整でコスト削減のみを意識してしまうと、最終的に要望を叶えられない可能性があります。
優先順位を決めることで、施工業者から要望に添った減額調整案を提示してもらえますよ!
また、見積もり内容の精査もしやすくなり、スムーズに減額調整を進められます。
2. 減額案を把握する
減額調整をする際は、どの部分が見直しできるか把握しておくことも大切です。
減額案を把握することで、注文住宅の見直しの選択肢が広がります!
そのため、自分の要望を最大限に活かし、予算内に収めた住宅を建てやすくなるでしょう。
3. 設備の耐用年数を把握する
住宅設備は建物とは異なり、耐用年数があります。
将来的な取り替えや更新を考慮して、設備を選定しましょう!
たとえば、数年後に買い替えを検討しているなら、要望を満たしつつ、耐用年数が短く価格の安いものを選択する方法があります。
注文住宅の減額調整から契約までの流れ
注文住宅の検討をする際は、減額調整から契約までの流れを把握するのが大切です!
具体的な流れがわかっていれば、スムーズに各工程を行えます。
減額調整から契約までの流れは以下のとおりです。
- 相談
- プランニング
- 見積もり
- 減額調整
- 再見積もり
- 契約
減額調整は見積もりを取得した後に行います。
事前に複数社から見積もりを取っておくと、冷静な比較・検討がしやすくなります!
減額調整をして予算内で注文住宅を建てよう
注文住宅を建てる際は、何かと自分の要望を詰め込んでしまい予算オーバーすることが少なくありません。自分の要望を活かしつつ、予算内に収めるために減額調整を行いましょう。
理想のマイホームを建てるには、後悔しない選択をすることが大切です!
この記事を参考に、減額調整に取り組んでみてください。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーで15年住宅販売した経験を活かし、どんな些細なことでも丁寧にアドバイスします!
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