「注文住宅の値引き交渉のコツは?」
「注文住宅の値引きの相場を知りたい!」
「値引きで失敗したくない……」
家の購入は一生に一度の大きな買い物だといわれています。だからこそ、価格を抑えて購入したいと思われている方も多いでしょう。
費用を抑えるための方法として値引き交渉があります。ただし、コツをおさえておかないと失敗してしまうため注意が必要です。
この記事では、家づくりのプロである筆者が
- 値引きの相場
- 交渉のコツ
- 注意したいポイント
- 値引き以外で費用を抑えるコツ
について紹介します。注文住宅の値引き交渉で失敗したくない方や、できるだけ費用を抑えて家を建てたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
注文住宅は値引きできる?相場を解説
結論、注文住宅の値引きは可能です。ただし、施工会社によっては一切値引きをしていないこともあるため、事前に情報収集することをおすすめします。
たとえば、一条工務店は「顧客を公平に扱う」といった理由から値引きはしていないと公言しています。
実際に交渉可能な具体的な値引率は、工務店で3%、大手ハウスメーカーで3〜8%程度といわれています。以下の表に具体的な値引き額をまとめました。注文住宅の総額から値引率ごとに換算しているので、参考にしてください。
値引き率 | 2,000万円 | 3,000万円 | 4,000万円 | 5,000万円 |
---|---|---|---|---|
3% | 60万円 | 90万円 | 120万円 | 150万円 |
5% | 100万円 | 150万円 | 200万円 | 250万円 |
8% | 160万円 | 240万円 | 320万円 | 400万円 |
実際に可能な値引き額は、さまざまな要因によって異なります。地域や時期、会社の経済状況にも大きく影響を受けるため、一概には特定の相場を示すことは難しいのが現状です。
上記の値引き額は、あくまで目安として考えておくとよいでしょう。
注文住宅の値引き交渉のコツ4選
実際に注文住宅の値引きをおこなう際にどういったポイントを押さえておけばよいのかとお悩みの方もいるでしょう。ここでは、値引き交渉のコツを4つ紹介します。
- 他社と比較して提案する
- タイミングを見計らっておこなう
- モデルハウス公開を提案する
- 無理な提案はしない
それぞれ詳しく解説します。
1.他社と比較して提案する
価格や条件を比較することは、値引き交渉において有利に働くことがあります。
別の工務店やハウスメーカーから見積もりや提案を取り寄せておきましょう。少しくらい値下げをしてでも自社で立ててほしいと思っている会社が多いためです。
他社の具体的な見積もり額や優れている点などを説明し、最終的には価格帯で迷っていることを伝えましょう。値引き交渉がスムーズにおこなえます。
2.タイミングを見計らっておこなう
値引き交渉は適切なタイミングでおこなうことも大切です。特に以下の時期は、値引き交渉におすすめです。
- 契約直前
- 仮契約時
- 決算前
たとえば決算前は、売り上げアップのために契約数を意識している時期なので、交渉がスムーズに進みやすい傾向にあります。
このように適切な時期を狙うと、値引き交渉が通りやすくなります。
3.モデルハウス公開を提案する
完成した住宅をモデルハウスとして公開することで、値引きしてもらえるケースがあります。実際の物件を見てもらえば、建築会社と新しい顧客との間に信頼関係を育みやすくなるためです。
実際に、モデルハウス公開を提案し数十万円値引きしてもらったという事例もあります。
完成した家に誰かが入るといったデメリットはありますが、特に気にならないといった方は交渉材料として使うといいでしょう。
4.無理な提案はしない
交渉は相手の立場を考慮することが大切です。無理な要求や提案は、相手に断られる可能性が高まります。
また、値引きしてもらえるのは契約前です。契約前に相手と溝ができてしまうと、家づくりに影響を与える可能性があります。
中には、値引きは一切しないと公言しているハウスメーカーもあります。事前調査をおこなったうえで、相手に合理的に受け入れてもらえる提案を心がけましょう。
「具体的な提案方法がわからない……」「この方法で交渉しても大丈夫かな?」と疑問や不安に思われている方は、すーさんに相談してみるのがおすすめです。
私は大手ハウスメーカーで15年の勤務歴があり、これまで4,000人以上の家づくりに携わってきました。
値引き交渉についてもたくさんの知見を持っていますので、ぜひご相談ください。
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注文住宅の値引きで注意しておきたい3つのポイント
この章では、注文住宅の値引き交渉の際に注意したい3つのポイントを紹介します。
- 値引き交渉は契約前におこなう
- 値引きの内容について把握しておく
- 絶対に値引きができるわけではない
スムーズに値引き交渉をおこなうために、しっかりと確認しておきましょう。
1.値引き交渉は契約前におこなう
値引き交渉は、必ず契約前におこなうようにしましょう。注文住宅を購入するときの「契約」は、提示された条件や金額などの内容に同意したという意味を持つためです。
基本的に本契約後は、金額や内容を変更できません。
値引き交渉におすすめのタイミングは、仮契約の直前です。原価や利益率がほぼ確定しており、担当者も値引きの余地を判断しやすくなるため、スムーズに交渉がおこなえるでしょう。
2.値引き内容について把握しておく
値引き交渉をしたものの、使う材料のグレードを下げて値引きされていたといったケースもあります。
このような事態に陥らないためにも、値引き前後の見積もり書をしっかりと確認しておきましょう。
安くなったものの、希望する家が建たなかったのでは本末転倒です。材料のグレードが下がったからといって耐震基準での問題が生じるわけではありませんが、性能や耐久性が下がる可能性があります。
毎月の光熱費がかさんだり、メンテナンス費用が高額になったりするかもしれません。どうして値引きしてもらえたのかを確認しましょう。
3.絶対に値引きできるわけではない
ハウスメーカーによっては値引きを受け付けていない場合があります。ほかにも、思ったより値引きしてもらえなかったといったケースもあるでしょう。
絶対に値引きできるわけではないこと、希望通りの値引きをしてもらえるわけではないことを理解したうえで、情報収集したり交渉をおこなったりすることをおすすめします。
「値引き前提」で話しを進めると、予算オーバーすることがあるので注意が必要です。
注文住宅の値引き以外の費用削減方法5選
注文住宅の費用を抑える方法は、値引きだけではありません。ここでは、値引き以外で費用を削減する方法を5つ紹介します。
- 不要なオプションがついていないか見直す
- 予算にあわせてハウスメーカーや土地を選び直す
- 実現したいことの優先順位を考え直す
- 建売を検討する
- 可能な範囲で施主支給を検討する
それぞれ詳しく解説します。
1.不要なオプションがついていないか見直す
工務店やハウスメーカーによって、さまざまなオプションがあります。
注文住宅は、決めることがたくさんあるため、気づかぬうちに不要なオプションがついていたケースもあります。
費用を抑えるために、不要なオプションがついていないか再確認してみましょう。また、最新設備が使いこなせるかもチェックしてみてください。ご家庭によっては使わない機能が搭載されていることがあります。必要ないものはカットすることで、コストを抑えられます。
2.予算にあわせてハウスメーカーや土地を選び直す
工務店やハウスメーカーによって、提供される建築プランは異なります。そのため、会社を変えるだけで価格が下がることがあるでしょう。また、分譲地の売れ残りや売り急ぎの土地は、安く済むことがあります。
コストを抑えたうえで理想の家を建てたい方は、予算にあったハウスメーカーや土地に変更するのがおすすめです。
品質や仕様を保ったまま、費用だけを削減できる可能性があります。ハウスメーカーや土地選びは予算に大きく関係します。コストで悩んだ際には、再検討してみるといいでしょう。
土地を安く買う方法については、関連記事「【プロが伝授】土地を安く買う方法7選!値引き交渉や諸費用を抑えるコツを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.実現したいことの優先順位を考え直す
実現したいことを全て書き出して、優先順位を決めることをおすすめします。
一生に一度の大きな買い物なので、さまざまなことを実現したくなるでしょう。しかし、全てを採用しようとすると予算オーバーになる可能性があります。
必要最低限の設備を取り入れつつ、予算内で実現できるか考え直してみてください。優先順位が低い項目をカットすれば、総費用を抑えられるはずです。
新築時に理想が叶わなかったとしても、リフォームして将来的に実現させることも可能です。
家を建てる際には予算を十分に把握したうえで、実現したいことの優先順位を決めるようにしましょう。
4.建売を検討する
一般的に建売住宅は、効率的に設計・施工できるため、人件費や設備費用などのトータルコストが安く抑えられます。
設備や間取りを自分たちで決められませんが、住宅購入にかかる費用を減らしたい方は建売がおすすめです。
また、家づくりにかかる打ち合わせの時間などが大幅にカットできることも魅力です。建売は家事動線などをプロがしっかり考えた住宅となっているので、不便さを感じることはあまりないでしょう。コストも時間も削減できるので、検討してみてください。
建売については、関連記事「【絶対見て】建売にすればよかったと感じる7つの理由!注文住宅との違いや後悔しないためのポイントを解説」で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
5.可能な範囲で施主支給を検討する
施主支給とは、一部の建材や設備を自分で調達することです。施主が直接購入することで、仲介業者や建築業者の利益が発生しないため、コストを節約できる可能性があります。
ただし、品質や工事の進行に関する責任も発生するため、工務店やハウスメーカーによっては断られるケースもあります。
費用対効果も踏まえたうえで、施主支給を検討することがおすすめです!
注文住宅の値引きならすーさんに相談してみよう!
注文住宅で値引き交渉は可能です。しかし、値引き交渉を受け付けていないと明言しているメーカーもあります。値引きを前提として間取りなどを決めたり、契約したりしないようご注意ください。
値引きに成功すると数十万〜数百万円安くなる可能性があるため、交渉する意味は十分にあります。
とはいえ、値引き交渉に不安が残るといった方もいるのではないでしょうか。
そのような方は、ぜひすーさんの無料相談窓口を活用してみてください。
家づくりに関するお悩みや疑問点に関して、住宅販売のプロであるすーさんが詳しくお答えしています。注文住宅の値引き交渉の方法についてのアドバイスもしていますので、お気軽にお問い合わせください!