「間取りで後悔したくない!」
「住みやすい家にするためにはどうすればいい?」
「間取りの考え方がわからない」
間取りで後悔しないためには、失敗しがちなポイントや理由を把握しておくことが大切です。成功させるために、事前に話し合ったりシミュレーションしたりしておきましょう。
この記事では、15年以上の住宅販売の経験がある筆者が、以下の内容を紹介します。
- 間取りで後悔する理由
- 後悔しがちなポイント
- 後悔しないためのコツ

生活し始めてから後悔しないように、しっかりチェックしておきましょう!


間取りで後悔する3つの理由


多くの人が新居に住んでから「こうすればよかった」と間取りを後悔しています。後悔する理由は以下の3つです。
- 動線を考えない
- とりあえずスペースを作る
- 土地の特徴を確認しない
今から家を買う予定がある方は、後悔しないようにしっかりチェックしておきましょう!
1. 動線を考えない
間取りを決める際、動線をしっかり考えずに部屋を配置すると生活しにくいと感じて、後悔するかもしれません。動線とは、日常生活で人が移動する経路のことです。
家の動線は以下の5種類があります。
動線 | 用途 |
---|---|
家事動線 | 炊事・洗濯 |
生活動線 | 食事・就寝 |
来客動線 | ゲスト用 |
通勤動線 | 通勤 |
衛生動線 | トイレ・手洗い |



間取りを考えるときは、動線が複雑にならないようにすると後悔を減らせますよ!
たとえば、物干し竿が1階で押し入れが2階の場合、何度も家を往復しなければならず不便です。間取りを考えるときは、実際の生活を想像してみて、過ごしにくいところがないか考えるのが大切です。
2. とりあえずスペースを作る
「もしかしたら使うかも」と考えて、とりあえずスペースを作っている人は少なくありません。
しかし、とりあえずスペースを作ったり、多めに作っておいたりすると使わない場合が多く、後悔する可能性があります。
部屋を配置するときは、何に使うのか大まかに考えておきましょう。



不動産屋で間取りを作ってもらうこともありますが、建築士がよく見せようと不要なスペースを入れている場合もあります!
部屋より狭く、物置より大きいような中途半端な大きさのスペースを作ると、使い道がないため後悔します。何に使うのかしっかり考えてみてください。
3. 土地の特徴を確認しない
家の周囲の人通りや日当たりなどを確認せず間取りを作ると、実際に住んでから後悔するでしょう。大通りと玄関の位置が反対だったり、通行人の視線が気になるところを窓にしてしまったりすることがあります。



特徴を確認しないまま間取りを決めるのは危険です!
可能なら、間取りを決める前に複数回行ってみるのがおすすめです。
人気の間取りについては、関連記事「【プロが厳選】一戸建ての人気間取り7選!注意点や事前に確認したいことを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


【場所別】間取りで後悔しがちなポイント10選


間取りで後悔しがちなポイントは以下の10点です。
- 玄関
- リビング
- キッチン
- 収納スペース
- 寝室
- トイレ
- 浴室
- 窓
- 家事動線
- 部屋の広さ
このポイントさえ押さえておけば、住んでからの後悔を減らせるでしょう。順に解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
1. 玄関
- 道路に面している方向に玄関を作らないと不便を感じる
- リビングがつながっていると外気が流れ込んでしまう
- シュークローズに靴の臭いがこもる



玄関の広さは家族の人数に比例します!
玄関の間取りを決める際は、家族の人数に合ったシュークローズを選びましょう。リビングと玄関をつなぐと費用を抑えられるため、安易につなげてしまう人も少なくありませんが、外気で寒いと感じることもあります。
玄関とリビングをつなぐデメリットもしっかり確認しておくことが大切です。
2. リビング
- 日当たりがよすぎて暑い
- 外からの光が入りにくい
- 吹き抜けにしたため寒い



日当たりや温度に不満を感じている人が多い傾向ですね!
リビングは長時間家族が過ごす場所のため、生活するうえで不便さを意識しやすいところでもあります。おしゃれな形だけにとらわれず、快適に過ごせるように間取りにもこだわりましょう。
3. キッチン
- キッチンが使いにくい
- 狭くて動きにくい
- リビングに調理中の臭いが充満する
キッチンは毎日使う場所なので、後悔する人も多いです。キッチンとリビングの広さをふまえて、使いやすい間取りを意識してみてください。



家族の人数が多い場合は、広めのキッチンがおすすめです!
複数人入れるようにしたり床下にスペースを作ったりして、使いやすいキッチンを実現させましょう。
4. 収納スペース
- 収納スペースが足りない
- 必要以上のスペースを作ってしまった
- 使いにくい
家族の人数から必要な収納スペースを考えると、過不足なく間取りを決められます。戸建住宅の場合の収納スペースは、全体の15%を目安にするとよいでしょう。



各自が必要な収納スペースを想像しておくのが大切ですね!
収納スペースが決まったら、必要な分を割り振りしていくのがおすすめです。
5. 寝室
- 直射日光でまぶしい
- 大きなベッドが置けない
- 生活リズムを考慮しなかった
寝室は西や北の光が入りにくい場所を選ぶのが一般的です。光のせいで寝つきが悪くなると、余計にストレスがたまってしまうため、リビングと同じくらい時間をかけて間取りを決めてみてください。



リビングとは条件が逆になるので、注意しましょう!
将来のライフプランや生活リズムを考えて、使いやすい寝室を配置するのが重要です。
6. トイレ
- 音が気になる
- 狭すぎて扉の開け閉めが大変
- 窓がなく暗い
トイレの音が心配な場合は、リビングとの間に建具を入れたり、廊下をはさんで遠い位置に配置したりしましょう。長時間使う場所ではありませんが、ある程度の使いやすさは必要です。
間取りは西や北を選ぶことが多いため暗くなりがち。そのため、窓を取り入れるのがおすすめです。



外の光を適度に取り入れるとストレスなく暮らせるので後悔を減らせます!
7. 浴室
- 収納スペースが足りない
- オプションをつけたがほとんど使わない
- 窓が低く通行人の視線が気になる
タオルやアンダーウェアなどの収納スペースを事前に作っておきましょう。お風呂のオプションは魅力的なものが多いですが、本当に必要なのかを考えてみてください。



ほとんど使用しないなら、なくても大丈夫です!
通行人の視線が気にならないように、窓を高くしたり目隠しのためのブラインドを設けたりすると、外を気にすることなく入浴できます。
8. 窓
- 窓からの日差しが強すぎる
- 窓が少なく外気を取り入れられない
- 日当たりが悪い
間取りを考える際、窓はどうしても後回しになってしまいます。



間取り決めのときに窓の配置も決めておくんですね!
リビングや寝室の場合、高さの異なる窓を2つ以上配置するのがおすすめです。そうすることで空気が通りやすくなるので、快適に過ごせるでしょう。
間取りの決め方については、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


9. 家事動線
- 家事で使うスペースが複雑で使いにくい
- 何度も往復しなければならない
- 家事に時間がかかる
家事に使う部屋はできるだけ近くして、使いやすくしましょう。玄関とキッチンが離れていたり、洗濯機と収納スペースが遠かったりすると行き来に時間がかかってしまいます。



家に一番長い時間いる人の意見を参考にしましょう!
10. 部屋の広さ
- 置きたい家具が入らない
- コンセントが使いにくい
- 部屋が狭い
置きたい家具がある場合は、間取りを考えるときにどこに配置するかイメージしておくことで後悔を減らせます。冷蔵庫やテレビの近くには忘れずにコンセントを配置しましょう。



家具のイメージもしておかなければなりませんね!
なお、すーさんの相談窓口ではハウスメーカーに15年間勤務していた経験から、豊富な失敗談を教えてもらえます。
間取りだけでなくハウスメーカーや営業マンの選び方、返済シミュレーションなど家づくり全般の悩みに回答しているので、ぜひお気軽にご相談ください!
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間取りで後悔しないための5つのコツ


間取りで後悔しないためのコツは以下の5つです。
- 家族で話し合いをして意見を固めておく
- 実際の暮らしをシミュレーションする
- 建築の知識をつけておく
- 外観と間取りの妥協点を見つける
- 希望を実現できる業者を選ぶ



家を建ててから後悔しないように、しっかりチェックしておきましょう!
1. 家族で話し合いをして意見を固めておく
間取りを決める際は、家に長時間いる人の意見を参考にすると後悔を減らせます。



どんな家にしたいか具体的なイメージを持つとスムーズに進められますね!
それぞれが譲れないポイントを話しておくと、不満が少ない家づくりができます。
住み始めてから不満が出てくると、穏やかに生活できません。



しっかり話し合いをして、家族の意見をまとめておきましょう!
2. 実際の暮らしをシミュレーションする
間取りを考えるときは、何のための場所なのか明らかにしておくのがおすすめです。実際の暮らしをシミュレーションすることで、動線や部屋の配置などを決めやすくなります。
間取り図だけで決めずに、具体的に想像して配置してみてください。
3. 建築の知識をつけておく
不動産屋と間取りを決める際は、住宅についての最低限の知識が必要です。簡単な専門用語や知識は身につけておきましょう。



LDKや建ぺい率などを知っておくと、スムーズに進められます!
家づくりに必要な知識は、LIFULL HOEM’Sの「はじめての家づくりノート」に記載されています。無料の資料請求をするとダウンロードできるので、ぜひ利用してみてください!
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


4. 外観と間取りの妥協点を見つける
外観にこだわりたい場合は、間取りも意識しておかないと使いにくく後悔することもあります。



どちらも希望通りにするのは難しいかもしれませんね!
複雑なものやオリジナルの外観を希望する場合は、早めに不動産屋に相談しておくのがおすすめです。
5. 希望を実現できる業者を選ぶ
希望を実現するために、各業者をしっかり比較して選びましょう。ハウスメーカーによって得意な工法は異なるので、事前のチェックは欠かせません。



ホームページやSNSで過去の実績が確認できますよ!
なお、間取りの考え方については、関連記事「【家づくりに必須】間取りの考え方のコツ7選!家族構成別に適した部屋の配置を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


間取りで後悔しないためには事前準備が大切


家づくりをしたあとに間取りで後悔しないためには、事前準備が大切です。不動産屋に行く前に、家族で意見をまとめて実際の暮らしをシミュレーションしてみてください。
建築についての知識をつけておくと、スムーズに進められます。
ほとんどの人は、一生に一度の家づくりに失敗したくないと考えるかもしれません。失敗しないためにも、間取りで後悔する理由を確認して当てはまらないように注意しましょう。



「家族で間取りを考えるのは難しい」と感じている方は「すーさんの相談窓口」を利用してみてください!
長年家づくりに関わっていたため、さまざまな間取りを提案できます。



後悔しないためにも、一度ご相談ください!

