「廊下のない家に住みたい」
「後悔する理由はあるのかな」
「間取りで成功するポイントはある?」
廊下のない家は、限られた居住スペースを有効活用した間取りです。部屋を移動するための廊下がないため、リビングなどにスペースを充てられます。

廊下に使われる建築費や材料費が削れるのが魅力ですよ!
しかし、部屋同士が直接つながっているため間取りが制限されます。また、話し声や湿気、ニオイなどを遮断できなくなるため、対応する必要があるでしょう。
そこでこの記事では、廊下のない家について以下の内容を解説します。
- 廊下のない家の特徴
- 後悔する理由と魅力
- 間取りを成功させるポイント
- おすすめのハウスメーカー
- 間取り実例
廊下のない家で後悔したくない人は、ぜひ参考にしてみてください。


廊下のない家とは?間取りをサクッと解説


廊下のない家は、部屋を直接移動できる間取りが特徴です。普段、人がいない廊下のスペースを居住空間に有効活用すれば、間取りの自由度が増えます。



ゆったりしたリビングやランドリールームも実現できますよ!
リビングを中心とした間取りが多く、部屋同士が近いことで家族間の活発なコミュニケーションが期待できます。また、廊下にかかる建築費や材料が節約できるため、建築全体のコスト削減につながるでしょう。
一方、部屋同士が近いのでプライバシーが守られにくいのも事実です。話し声や生活音が漏れやすく、来客時でもお風呂後にはリビングを通り抜ける必要があります。
そのため、動線の確保やプライバシーを保護する対策が必要です。
廊下のない家で後悔する5つの理由


廊下がない家で後悔する理由は、以下のことが考えられます。
- 間取りの自由度が低くなる
- 収納が不足する
- 個室に行くとき必ずリビングを通ることになる
- 冷暖房費がかかる
- 生活音や臭いが気になる
順番に見ていきましょう。
1.間取りの自由度が低くなる
廊下には各部屋をつなぐ重要な役割を担っているため、間取りの自由度が下がります。多くの家では、廊下により空間を分けることで、効率的な間取りを実現しているのです。
そのため、廊下がない場合、全ての部屋がリビングに直結するため、間取りの選択肢が限定されます。



例えば、浴室からウォークインクローゼットへ向かいたいのに、リビングを経由しないといけない場合、不便を感じるでしょう。
リビングの広さは確保できますが、日常的な生活導線にストレスが発生する可能性があります。
必要以上に廊下をなくすと、間取りの自由度が下がり日常生活に不便さを感じるかもしれません。必要な通路は確保して、長さや場所を最小限に抑えた設計を検討することがおすすめです。
2.収納が不足する
廊下のない家は、空間の仕切りとなる壁の面積が少ないです。そのため、収納家具を置くスペースに苦労するでしょう。



廊下には空間を仕切る役割のほか、収納場所としても活用できますよ!
収納が少ないと物が散らかりやすいため、階段下やベットの下などを活かすことをおすすめします。デッドスペースになりがちな空間を収納スペースとして有効活用しましょう。
3.個室に行くとき必ずリビングを通ることになる
各個室への移動の際に、リビングを経由する必要があることはデメリットとしてあげられます。



廊下のあれば、子どもの友人が家に来た際に、リビングやダイニングを通らず2階の部屋にアクセスできるでしょう。
しかし、廊下がなければ、2階への動線上にリビングやダイニングを通る必要があるため、日常的な整理整頓に気を抜けません。



洗濯物や子どものおもちゃで室内が散らかっていれば、丸見えになるので恥ずかしい思いをするかもしれません。
頻繁に人が出入りする家庭では、自宅なのにリラックスできない可能性があります。また、リビングに来客者を案内した際は、キッチンやお風呂場などの水回りが見えて生活感が出てしまうでしょう。
4.冷暖房費がかかる
廊下のない間取りは仕切りがないため、全ての空間の温度を一括で調整することになります。外気が入りやすい空間の温度調整もするので、余計に冷暖房費がかかるでしょう。
とくに玄関は外気の影響を受けやすく、夏は熱気と湿気、冬は冷気が室内に入り込んできます。断熱性能の低い玄関ドアを設置した場合、一日中エアコンが欠かせないかもしれません。



玄関ドアや階段からの温度変化に注意してください!
また、廊下のない家はリビングに階段を設置する間取りが多く、冬は二階から冷気が下りてきてしまい寒さを感じやすい傾向にあります。
5.生活音や臭いが気になる
空間を遮る廊下がないので部屋同士が近く、音やニオイが気になるでしょう。とくにトイレは対策をしなければ、家族や来客に恥ずかしい思いをさせてしまいます。
なお、音やニオイが気になるケースは、以下の通りです。
- 料理のニオイが家中に広がる
- トイレの音が響いていないか心配になる
- お風呂に入っている音が聞こえてしまう
- リビングの話し声が家中に響く



洗濯物や生ごみの臭いにも注意が必要ですね!
老後の負担が軽減できるリビングトイレについては、関連記事「【知っておいて】リビングトイレは最悪じゃない!後悔する理由や7つの対処法を解説」でより詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。


廊下のない家の魅力5選


廊下のない家を建てる場合、主に以下の5つの魅力があります。
- 空間を広く使える
- 部屋を移動しやすい
- 建築費用が抑えられる
- 温度差が少ない
- 風通しが良い
一つひとつ見ていきましょう。
1.空間を広く使える
廊下の面積を居住空間に活用できるため、家族がくつろぐスペースが広げられます。視界を遮らない空間にすれば、家全体に開放感が生まれるでしょう。
空間を広く使えることで得られる効果は、以下の通りです。
- 広いリビングでくつろげる
- 趣味の部屋や書斎が持てる
- パントリーやファミリークローゼットが設置できる
- 子どもがのびのび走り回れる
- 家族が増えても対応できる



家が広いと子育てがしやすくなりますね!
広い家にあこがれている方は、関連記事「【狭小地でもOK】広い家に住みたいを実現する方法10選!アイデアと注意点をプロが解説」がおすすめです。ぜひ参考にしてみてください!


2.部屋を移動しやすい
部屋同士がつながっているため、部屋の移動がスムーズになります。家事や生活の動線が近くなるため、ストレスの少ない生活が送れるでしょう。スムーズな動線と効果は、以下の通りです。
生活がしやすい動線 | 効果 |
---|---|
玄関と洗面所が近い | ・帰宅後すぐに手が洗える ・身支度したらすぐに外出できる |
玄関とパントリー・キッチンが近い | ・買い物した食材をすぐにしまえる ・ゴミを出す距離が短くなる |
リビングとトイレが近い | ・使用頻度が多いので便利になる ・介護がしやすい |
キッチンとダイニングが近い | ・できた料理を運びやすい ・食器を片付けやすい |



動線がスムーズだと、朝の時間帯にありがちな、家族同士のすれ違いが解消されますよ!
3.建築費用が抑えられる
廊下がない家の坪単価の多くは50~80万円です。廊下のスペースに使う建具が必要ないと、建築費用が削れます。廊下のない家の坪単価による費用相場は、以下の通りです。
広さ | 目安 |
---|---|
25坪 | 1,250~2,000万円 |
30坪 | 1,500~2,400万円 |
35坪 | 1,750~2,800万円 |



費用が安くなるのは嬉しいですね!
一般的な住宅の一階部分は、約2坪の廊下が作られます。そのため、2坪分の削られた費用を家具の購入や設備のグレードアップに充てられるでしょう。
なお、私のInstagramでは、我が家の減額調整の実例を紹介しています。予算オーバーでお悩みの方は、こちらもあわせてチェックしてみてください!
4.温度差が少ない
廊下のない家は空間の仕切りがないので、空気の流れがスムーズです。冷暖房の効果が各空間に広がり、温度差が少なくなるでしょう。
各居室で温度差があると、血圧の乱高下や心臓・血管の疾患を引き起こします。寝室やお風呂場、トイレなど温度差が原因で引き起こされるヒートショックは、最悪の場合死に至るケースも少なくありません。



廊下のない家は、老後も安心して暮らせますよ!
5.風通しが良い
空気の流れを遮る廊下をなくすことで、風通しの良い間取りを実現できます。空気の流れを遮るものが少ないため、空間全体の風通しが良くなるからです。
とくに、平屋はワンフロアに多くの部屋を配置していることが多いです。家の中心部に窓の設置が難しいため、うまく換気できないことがあるでしょう。
廊下が無い場合、隣接した部屋の窓と扉を開ければ、風が通るため簡単に換気できます。



風通しの優れた間取りでは、カビやダニの発生を防げます。
心地よい風が家に入ることで、清潔な空間を保ちやすくなることはとても大きな魅力でしょう。
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廊下のない家で後悔しないために!間取りを成功させる方法3選


廊下のない家の間取りを成功させるポイントは、以下の通りです。
- リビング階段にドアをつける
- 玄関に引き戸を設置する
- 気密性能と断熱性能を上げる
順番に見ていきましょう。
1.リビング階段にドアをつける
廊下がいらないリビング階段にすれば、広いリビングが実現します。しかし、冬は二階から冷たい空気が下りてくるコールドドラフト現象で寒さを感じる場面が多いでしょう。
コールドドラフト現象とは、冷たい空気が下に行き暖かい空気が上に集まる現象です。そこで、リビング階段にドアをつけることで、寒さ対策をしましょう。
カーテンやロールスクリーンでは隙間が多く効果が感じられないため、ドアを設置して冷気をシャットアウトすることをおすすめします。



開き戸を設置する時は、階段側へ開くようにすると人にぶつかりませんよ!
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2.玄関に引き戸を設置する
廊下がないと開放的な空間になりますが、玄関からリビングが丸見えになるデメリットもあります。リビングが散らかっていると、宅配業者や来客が訪れた際に慌てることになるでしょう。



心配な方は、玄関と居住空間の間に引き戸の設置を検討してみてください!
急な来客や宅配業者が来ても、扉を閉めれば対応できます。普段は開けておけば、開放的な空間を邪魔しません。
3.気密性能と断熱性能を上げる
廊下のない家は、広い空間が魅力です。しかし、広い空間の温度調節をすると、光熱費が高くなるでしょう。そこで、高気密高断熱の家を建てることで外気の影響を受けにくく、快適な室温が維持できます。



玄関ドアやサッシを断熱性の高い素材に変えると、より効果を実感できますよ!
高気密高断熱の家は、経験豊富なハウスメーカー選びが重要です。
廊下のない家づくりが得意なハウスメーカー3社


廊下のない家を建てる時は、間取りや断熱性能などに工夫が必要です。経験豊富なハウスメーカーを選ぶことで、マイホームづくりの後悔をなくせます。
ここで、廊下のない家づくりが得意なハウスメーカーを3社紹介します。
- 一条工務店|i-smart(アイスマート)
- トヨタホーム|Smart stage+ (スマートステージプラス)
- クレバリーホーム|CXシリーズ(シーエックスシリーズ)



ぜひ、参考にしてみてください!
1.一条工務店|i-smart(アイスマート)


項目 | 概要 |
---|---|
工法 | 木造2×6(ツーバイシックス) |
商品 | i-smart(アイスマート) |
対応エリア | 北海道 東北(青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県) 関東(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県) 中部(新潟県、山梨県、長野県、富山県、石川県、福井県、愛知県、岐阜県、静岡県) 関西(三重県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県) |
特徴 | 全室床暖房完備で、冬の間はずっと家の中が暖かい |
一条工務店は、高い断熱性能で光熱費を大幅にカットします。国が定める省エネ基準を5倍以上もクリアする住宅性能です。



冷暖房費に課題がある廊下のない家におすすめのハウスメーカーですよ!
業界トップレベルの断熱性能と高い省エネ性能が魅力の住宅です。
2.トヨタホーム|Smart stage+ (スマートステージプラス)


項目 | 概要 |
---|---|
工法 | 鉄骨ラーメンユニット構造 |
商品 | Smart stage+ |
対応エリア | 東北(岩手県、宮城県、福島県) 関東(茨城県、栃木県、群馬県、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉v) 中部(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県、山梨県) 近畿(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県) 中国(広島県、岡山県、山口県) 四国(香川県、徳島県) 九州(福岡県、大分県、佐賀県、熊本県) |
特徴 | 全館空調と床冷暖で、どこにいてもキレイな空気と快適な温度 |
トヨタホームは強靭な鉄骨を使用して、自由な間取りを実現します。開放的な間取りが特徴の、廊下のない家に向いている住宅です。



なんと60年の長期保証がついていますよ!
トヨタ生産方式による徹底した品質で、生涯安心してマイホームに住み続けられます。
魅力がある中堅ハウスメーカーについては、関連記事「【知らないと損】中堅ハウスメーカーおすすめ10選!比較ポイントや注意点も住宅のプロが解説」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!


3.クレバリーホーム|CXシリーズ(シーエックスシリーズ)


項目 | 概要 |
---|---|
工法 | プレミアム・ハイブリッド構法 |
商品 | CXシリーズ |
対応エリア | 全国 |
特徴 | ローコスト住宅でありながら、高い耐久性を誇る家 |
クレバリーホームは、騒音対策に配慮した住宅です。廊下のない家は音を遮ることができない、活用すればトイレやお風呂などの気になる音を解消できます。



来客時にも安心してトイレに行けますね!
吸音性の高い断熱材や複層ガラス窓を使用して、高い遮音性能で快適な室内環境を提供します。
廊下のない家の間取り実例3選


ここでは廊下のない家の間取りの実例3選を紹介します。
- 愛猫と家族が快適に過ごせる広々としたリビングが特徴の平屋
- 細かな工夫で家事効率が最適化された平屋
- 家事動線にこだわったストレスの少ない2階建て
それぞれ特徴の異なる間取りなので、ぜひ参考にしてください。
1.愛猫と家族が快適に過ごせる広々としたリビングが特徴の平屋


廊下をなくすことで実現した広々としたリビングにより、飼い猫と家族がお互い快適に過ごせる空間になっています。
リビングの一部にはワークスペースが設けられているため、家事や仕事の合間でも子どもや飼い猫の様子を気にかけることが可能です。



また、浴室から収納やランドリースペースまでは直線でつながっているため、家事動線も考えられている間取りです。
2.細かな工夫で家事効率が最適化された平屋


廊下をなくしたことで家事効率を大幅に向上させている間取りです。コンパクトな空間を上手に活用し、家事の負担を軽減できることを希望した家主の思いが反映されています。



玄関の土間収納スペースには、キッチンへと続く隠し扉があり、ゴミ出しや重たい荷物を運ぶ際に非常に便利です。
3.家事動線にこだわったストレスの少ない2階建て


家事動線を整えて時短し、家の中で過ごす時間を充実することを意識された間取りです。



外から入ってきた人にキッチンの中を見られないよう、手元が隠れる高さのカウンターが設けられています。
また、料理から洗濯までの一通りの動線を意識し、家事全般がストレスなく行えるようにしているのも魅力的な住宅です。
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廊下のない家で後悔する理由には「室内が見えてしまう」「冷暖房費がかかる」などといったことが考えられます。そのため、間取りや住宅性能について事前に対策を立てる必要があるでしょう。



住宅性能が高いハウスメーカーを選ぶのも有効な手段ですよ!
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