「未公開土地の探し方がわからない」
「いい土地が見つからず焦っている」
「周りよりも早くいい土地を見つけたい」
未公開土地の存在を知ったはいいものの、探し方がわからない方はいないでしょうか。
未公開の土地であれば、周りよりも早くいい土地を見つけられそうですよね。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年間勤務した経験のある筆者が、未公開土地について以下の内容を解説します。
- 生まれる理由
- 探し方
- 探すときのコツ
- メリット
- 注意点
探し方や注意点を知り、好条件の土地を見つけやすくなります。ぜひ最後までお読みください!
未公開土地が生まれる3つの理由
インターネット上に公開されていない未公開土地が生まれる理由は、以下の3つです。
- 売り主の都合である
- 一般公開までの準備期間である
- 広告不要でも売れると判断されている
順番に見ていきましょう。
1. 売り主の都合である
主に売り主がプライベートを守る理由で、未公開土地にしている場合があります。
たとえば、引っ越し前でまだ居住しているタイミングでは、未公開土地にしているケースが少なくありません。一般に情報を公開すると、多くの人が家まで見学にきてしまうかもしれないためです。
ほか、離婚や借金などが原因の場合、近隣にバレることを避ける目的で未公開にしています。
ご近所トラブルの場合は、なおさら隠しておきたいですよね…。
不特定多数からの閲覧を防ぎ、周りに知られる可能性を減らすためにも、未公開土地が設定されています。
2. 一般公開までの準備期間である
土地の情報が一般公開されるためには、担当の不動産会社によるレインズの登録が必要です。レインズとは、保有している土地情報を一括で閲覧できるサイトのことです。
土地の写真撮影や図面作成など、一般公開のためにはさまざまな準備をしなければなりません。
レインズへの登録は、契約内容により5~7日と義務付けられており、そのあいだに不動産会社が掲載の準備を整えます。
実際に掲載するまでの準備期間を、未公開土地として扱っているのですね!
3. 広告不要でも売れると判断されている
不動産会社は、ハウスメーカーの営業員や個人などから、土地探しの相談を日々受けています。条件のいい土地の情報は、一般公開をせず見込み客へのみ提供するケースがあります。
駅から近く、日当たりがいいところは、条件のいい土地だといえますね!
不動産会社からすれば、見込み客へ土地の販売ができるのであれば、わざわざ広告を出す必要がありません。そのため、一般公開されないまま売りに出されている土地が存在しているのです。
未公開土地の探し方3選
未公開土地の探し方は主に以下の3つです。
- 工務店・ハウスメーカーの営業に任せる
- 地元の不動産会社に相談する
- 直接足で土地を見つける
好条件の土地を手に入れるためにも、できるものから始めていきましょう。
1. 工務店・ハウスメーカーの営業に任せる
工務店・ハウスメーカーの営業に任せると、不動産会社から未公開土地の情報を入手してくれるケースがあります。自分で不動産会社を回らなくとも、希望条件に近い土地の紹介を受けられる可能性があるでしょう。
また、工務店・ハウスメーカーの営業は、実際に建築をする目線で土地を探せるところもメリットです。
いくら自分の力で条件の良さそうな土地を見つけても、家を建てるのに適しているかの判断は難しいですよね。
工務店・ハウスメーカーの営業に任せれば、未公開土地のなかでも建築しやすい土地の発見が可能です。
土地だけを先に買うメリット・デメリットについては関連記事「【後悔しない】土地だけを先に買うメリット・デメリット8選!ローンや税金についても解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 地元の不動産会社に相談する
マイホームを建てたい地域が決まっている場合は、地元の不動産会社への相談がおすすめです!
未公開土地の情報は、不動産会社に集まります。なかでも、対応エリアが限られている地元の不動産会社であれば、地域の未公開土地の情報を豊富に持っている可能性があるでしょう。
長く地域密着で経営している会社であるほど、地元の家主とのつながりが強いかもしれません。ほかにはない未公開物件を求める場合は、地元の不動産会社へ相談してみてください。
3. 直接足で土地を見つける
未公開土地の状態でも、売地として看板を先に設置しているケースがあります。看板に記載してある不動産会社へ問い合わせをすれば、一般公開前の契約も可能です。
範囲も決めずに歩き回るのは大変なので、住みたい地域がピンポイントで決まっている場合におすすめの方法といえますね!
売地の看板が見つからずとも、更地になっていたり、建物を解体していたりするところはチェックしておきましょう。これから未公開土地として売られるケースがあるため、周りより早く気付ける可能性があります。
未公開土地を探すときの3つのコツ
未公開土地を探すときには、以下3つのコツがあります。
- 予算や希望条件を明確にしておく
- ローンの仮審査を済ませておく
- 依頼する住宅会社を決めておく
実践すれば、自分にあった未公開土地を見つけやすくなるでしょう。
1. 予算や希望条件を明確にしておく
未公開土地だとしても、早くに購入を決意した人の手に渡るところは、一般公開されている土地と変わりません。予算や希望条件をあらかじめ明確にしておき、購入までに迷う時間を減らすことが大切です。
また、不動産会社へ要望を細かく伝えておけば、条件にあう未公開土地を優先して紹介してもらえる場合があります。
不動産会社からすれば、一般公開のために時間と広告費をかけるより、見込み客へ購入してもらったほうがメリットがあるためです。
条件が曖昧だと不動産会社も紹介をしにくいので、具体的に伝えることをおすすめします!
2. ローンの仮審査を済ませておく
ローンの仮審査とは、契約者がローンの利用をできるかどうかを、銀行が簡易的にチェックすることです。本審査と比べて手軽にできるため、契約前の確認として実施されています。
いくらいい土地を見つけたとしても、あとからおこなったローンの仮審査に落ちてしまっては契約ができません。
不動産会社の立場になると、ローンの仮審査がとおっている顧客であれば、安心して未公開土地の案内ができると考えられますね!
少しでもいい未公開土地を優先してもらうためにも、ローンの仮審査をとおしておくことはひとつの手です。
ローンの仮審査をしてみたいけれど、どの銀行へ相談すればいいのか迷う場合は、モゲチェックから始めてみることをおすすめします。
モゲチェックであれば、希望条件からあなたに最適な住宅ローンの提案が可能です!
とくに、少しでも安い金利で契約をしたい方にぴったりのサービスです。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
3. 依頼する住宅会社を決めておく
不動産会社は、契約の可能性が高い人に対して、優先的に未公開土地を紹介している傾向があります。そのため、依頼する住宅会社を決めている顧客であれば、未公開土地を紹介する価値があると判断されるでしょう。
住宅会社が決まっていて、あとは土地だけの顧客には、積極的に紹介をしてくれそうですよね。
また、依頼する住宅会社を決めておけば、営業担当も力を入れて未公開土地を探してくれます。どのような家を建てるかの構想も同時に練れるので、納得のいく土地の発見ができるかもしれません。
もしどこの住宅会社に相談をすればいいのか迷う場合は、まずは無料でできる「すーさんの相談窓口」の利用をおすすめします。
私は、ハウスメーカーで15年の勤務経験のある家づくりのプロです!ヒアリングをもとに、あなたにあった住宅会社を紹介します!
こんな初歩的なことを聞いて迷惑じゃないかな?と思うことでも、広く質問を受け付けています。家づくりの第一歩を踏み出したい場合は、ぜひお気軽にご相談ください!
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未公開土地を探す3つのメリット
未公開土地には、以下3つのようなメリットがあります。
- 周りが気付く前に申し込みできる
- 出会える土地の幅が増える
- 好条件の土地を発見できる可能性がある
ひとつずつ確認していきましょう。
1. 周りが気付く前に申し込みできる
一般公開されると、誰でも簡単にインターネットで土地の情報を入手できてしまいます。一方で、未公開土地であれば、一般公開に比べて情報を入手している人は少ないといえるでしょう。
周りが気付く前に申し込みができるのは、未公開土地ならではのメリットです!
ライバルより早く申し込みをして、自分にあった土地を手に入れましょう。
2. 出会える土地の幅が増える
土地の購入は早いもの勝ちのため、未公開土地の状態で契約をしてしまえば、一般公開として流れることはありません。そのため、未公開土地のチェックをすれば、出会える土地の幅が広がるといえるでしょう。
住みたい地域が決まっていたとしても、肝心の土地が見つからなければ、いつまでも住宅は建てられません。
未公開土地を探して、出会える土地の幅を増やせば、いち早くマイホームの夢を叶えられます!
3. 好条件の土地を発見できる可能性がある
好条件の土地は、未公開土地の時点で契約に至っているケースがあります。一般公開された情報だけでは、自分にあった条件の土地があったことに気付けていないかもしれません。
また、気になる土地が一般公開されていたとしても、悩んでいるうちにライバルが契約してしまう可能性も考えられますね。
未公開土地を積極的に探していれば、まだ誰も気付いていない好条件の土地の発見が可能です。
買わないほうがいい土地の特徴については関連記事「【保存版】買わない方がいい土地の10の特徴!いい土地を選ぶコツやチェックリストも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
未公開土地を探すときの3つの注意点
未公開土地を探すときには、以下3つの注意点があります。
- 相場よりも高い可能性がある
- 購入を急かされるケースがある
- 訳あり物件の場合がある
未公開土地のすべてが魅力的とは限らないので、順番に見ていきましょう。
1. 相場よりも高い可能性がある
未公開土地は、一般公開される前の状態であることを理由に、相場よりも高い金額で売られている可能性があります。
条件のいい土地であるほど、高額に設定されていることも少なくありません。
とはいえ、自身の希望している条件と合致するなら、周りに気付かれる前に契約をするチャンスです。公開されている周りの物件と比較して、納得できる金額かどうかをチェックしたうえでの購入がおすすめです。
2. 購入を急かされるケースがある
未公開土地のなかには、不動産ポータルサイトのレインズに掲載する前の段階のものがふくまれています。
不動産会社には、土地売却が決まってから5~7日のあいだに、レインズへ登録をする義務があります!
レインズ掲載前の段階で未公開土地が購入されれば、一般に公開する手間がかかりません。そのため、1日でも早く決断をしてもらうため、不動産会社から購入を急かされるケースがあります。
土地への条件が合致していれば、周りに発見される前に契約するチャンスかもしれません。しかし、これから長く住む土地になるため、焦って購入して後悔をすることがないよう注意が必要です。
土地購入でよくある後悔については関連記事「【これだけは見て】土地購入でよくある10個の後悔!対策方法や探し方を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 訳あり物件の場合がある
訳あり物件とは、過去に事件があったり、近隣トラブルがあったりする物件のことですね。
未公開土地のなかにも、訳あり物件はふくまれています。購入前には、過去に問題がなかったかの確認が大切です。
事故物件の場合は、契約者にその旨を伝える告知義務があるため、気付かぬまま購入することは少ないでしょう。訳あり物件がある可能性を知ったうえで、自分にあった土地を見つけてみてください。
「訳あり物件買取プロ」の記事「事故物件を買ってしまったときの対処法3選!【完全保存版】」では、事故物件を実際に買ってしまった場合の対処法について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
未公開土地の探し方やコツを把握して一生住める家を建てよう
未公開土地は、ただ待っているだけでは情報を入手できません。
工務店・ハウスメーカーに依頼をしたり、地元の不動産会社をたずねたりなど、自ら行動することが大切です!
また、自分にあった未公開土地を見つけるためにも、予算や希望条件を明確にしておくことをおすすめします。不動産会社に本気度が伝われば、優先的に未公開土地の情報をもらえるかもしれません。
未公開土地を探してみたいけれど、そもそもどのような土地がいいのかわからない場合は、プロに相談をしてアドバイスをもらう手が有効です。
私は、営業担当者への講師をしている家づくりのプロです!住宅だけでなく、土地についての相談も受け付けていますよ!
「すーさんの相談窓口」では、丁寧なヒアリングをして、あなたにあった最適なアドバイスを実施しています。自身がどのような未公開土地を探すべきなのかを明確にしたい場合は、ぜひ一度ご相談ください!