「理想の家づくりに必要な費用を具体的に知りたい!」
「今の貯金や給与でどの程度の家を建てられるのかな?」
「資金計画をどう立てれば良いかわからず不安」
注文住宅の費用を簡単にシミュレーションできる方法を探している方は多いのではないでしょうか?
注文住宅は自身の希望を反映できる一方で、どの程度の建築費がかかるかわかりにくいことがデメリットです。理想の家を考えても、予算に収まらなければ実現させられません。
この記事では、注文住宅の費用のシミュレーションについて、以下の内容を解説します。
- 事前準備
- 注意点
- 費用やローンをシミュレーションできるサービス
- 間取りをシミュレーションできるアプリ
間取りを考えるのに役立つ無料アプリも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!
注文住宅の費用シミュレーションを行う前の準備5選
注文住宅の費用シミュレーションを行う前には、自身の支払い能力、住宅費用の基礎知識を理解しておくことが必要です。
こちらでは、注文住宅の費用シミュレーションを行う前に行うべきことを紹介します。
- 自己資金を確認する
- 月々のローン返済額の目安を考える
- 注文住宅の費用の相場を理解する
- 建築費用の内訳を理解する
- 建築費と土地購入費用のバランスを理解する
シミュレーションを行う際には最低限の知識を理解しておきましょう!
1. 自己資金を確認する
住宅ローンを組む場合、借り入れ総額の2割程度を頭金として準備しなければなりません。
引っ越し費用や税金の支払いに必要なお金もあるため、貯金のすべてを頭金として使えないことを理解しておきましょう!
住宅費用のシミュレーションを行う際に、購入に充てられる自己資金を把握しておくと、より具体的に検討できます。
2. 月々のローン返済額の目安を考える
住宅ローンは一般的に30~35年程度で組むため、自身の年齢も考慮した返済額を考えなければなりません。
毎月いくら住宅ローンの返済に充てられるかを、シミュレーションしておく必要があります!
なお、住宅ローンの借り入れ額については、関連記事「【要チェック】住宅ローンの借りすぎで後悔しない7つのポイント!借り入れ額の目安や対処方法を解説」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
3. 注文住宅の費用の相場を理解する
相場を理解しておけば、自身の理想の家の金額と比較できます。
以下の表は、2022年度フラット35利用者調査による注文住宅及び土地付注文住宅の費用です。
地域 | 注文住宅 | 土地付注文住宅 |
---|---|---|
全国 | 3,717万円 | 4,694万円 |
首都圏 | 4,015万円 | 5,405万円 |
近畿圏 | 3,990万円 | 4,893万円 |
東海圏 | 3,788万円 | 4,693万円 |
その他地域 | 3,502万円 | 4,150万円 |
注文住宅の全国平均は、2014年度以降8年連続で上昇しています。また、土地付注文住宅の全国平均も2013年度以降9年連続で上昇しており、相場は上がっています。
土地を自分で探して購入する場合は、関連記事「【これだけは見て】土地購入でよくある10個の後悔!対策方法や探し方を紹介」もチェックしてみてください!
4. 建築費用の内訳を理解する
注文住宅の費用は、本体工事費だけではありません。以下の表は、注文住宅の建築費用の内訳と割合です。
区分 | 割合 | 内容 |
---|---|---|
本体工事費 | 70% | 基礎工事、外装工事、内装、住宅機器設備工事 |
付帯工事費 | 20% | 地盤改良、外構工事など |
諸費用 | 10% | 登記費用、税金(不動産取得税、印紙税)、住宅ローン諸費用など |
諸費用としてどのようなお金がかかるのかも理解しておきましょう!
家を建てる際の費用については、関連記事「【シミュレーションあり】家を建てる際に必要な9つの初期費用!目安の金額や安く抑える方法を解説」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください!
5. 建築費と土地購入費用のバランスを理解する
一般的に、建築費用と土地購入費用のバランスは「6:4」から「7:3」と言われています。土地費用が過剰にかかってしまっては、建築費を圧迫してしまうからです。
建築費と土地購入費用のバランスについて意識しておきましょう!
注文住宅を建てる際の費用について不安な点がありましたら、ぜひ「すーさんの相談窓口」にご相談ください。
元大手ハウスメーカー営業マンだったプロが、どんなお悩みにも無料で回答します。
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注文住宅の費用をシミュレーションするときの5つの注意点
注文住宅の費用をシミュレーションする際には、主に以下5つのポイントに注意しましょう。
- 現在組んでいるローン支払いを考慮する
- 頭金を高く設定しすぎない
- 金利タイプを理解する
- ランニングコストを踏まえる
- 将来かかる費用を考える
これらに気を付けなければ「支払いが難しくなった」「こんなに費用がかさむと思っていなかった」などの状況に陥る恐れがあります。ぜひチェックしておきましょう。
1. 現在組んでいるローン支払いを考慮する
自動車のローンや奨学金などの支払いが残っている場合は、注意が必要です。住宅ローンの返済額や審査に影響を与える可能性があるからです。
もちろん住宅以外のローンがあっても、住宅ローンは組めます。しかし、収入に対して返済額があまりにも高すぎる場合には「返済ができなくなる可能性がある」と判断されてしまうかもしれません。
今組んでいるローンに加えて、住宅ローンの支払いが増えると、家計を圧迫するリスクもありますよね!
現在ローンを抱えている方は、残りの期間や支払いを確認しておきましょう。
2. 頭金を高く設定しすぎない
頭金は多ければ多いほど、住宅ローン総額が少なくなります。そのため、住宅ローンの審査が通りやすくなったり、月々の支払いが少なくなったりするなどのメリットがあります。
しかし、頭金を多く設定しすぎるのは危険です!
貯金のほとんどを頭金に費やすと、突発的な出費に対応できなくなる恐れがあるためです。たとえば、急な入院や車の修理などの予期せぬ支払いが発生する可能性があります。
急な出費にも対応できるように、貯金はある程度残しておく必要がありますね!
住宅費用に関する頭金については、関連記事「マイホームの頭金は住宅価格の1〜2割!価格別のシミュレーションや頭金ゼロの場合の注意点も解説」にて詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。
3. 金利タイプを理解する
住宅ローンを組む際には、金利タイプを選びます。主な金利のタイプとそれぞれの概要は、以下のとおりです。
金利タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
全期間固定金利 | 金利が上がっても返済額が一定で、家計の収支計画を立てやすい | ほかの金利タイプと比べて金利が高い |
当初固定金利 | 固定期間が短いと適用される金利が低くなる | 固定期間終了後の毎月返済額がわからない |
変動金利 | ほかの金利タイプと比べて金利が低い | 金利が上昇すると返済額が増える |
あくまでも目安ですが、一般的に資金に余裕がある方は変動金利を、余裕がない方は固定金利を選ぶ傾向にあります!
注文住宅の費用をシミュレーションする際には、金利タイプも考慮しておくことをおすすめします。
4. ランニングコストを踏まえる
注文住宅を購入すると、ローン以外にもランニングコストがかかります。考慮すべき費用は、主に以下のとおりです。
- 光熱費
- 固定資産税
- 修繕費
- 外壁塗装や内装貼り替えなどのリフォーム費
特に注意したいのは、修繕費やリフォーム費です。内容によっては数十万円かかることも珍しくないため、注文住宅の費用をシミュレーションする際には考慮しなければなりません。
賃貸に比べると、注文住宅には必要なランニングコストが多いことがわかりますね!
5. 将来かかる費用を考える
注文住宅を購入する際には、将来的にかかる費用も考慮する必要があります。家関連以外に考えるべき費用は、主に以下のとおりです。
- 結婚式の費用
- 子どもの教育費
- 車の買い替え
- 家電や家具の買い替え
これらの費用は、まとまった支払いが必要です。場合によっては、数百万円の出費になるケースもあります。
「子どもは大学まで行ってほしい」「車は〇年で買い換えたい」など、将来の計画を練ることが大切です!
注文住宅の費用をシミュレーションできるサービス3選
こちらでは、間取りや設備など自身が建てたい家のイメージをもとに、費用をシミュレーションできる3つのサービスを紹介します。
- タウンライフ:家づくり計画書
- 住宅見積.com:住宅見積・ローンシミュレーター
- Forestyle:木の家¥シミュレーター
それぞれのサービスの特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. タウンライフ:家づくり計画書
タウンライフ「家づくり計画書」は、階数やこだわりなどの条件を選択していくだけで、間取りや注文住宅の費用を算出してくれるサービスです。
複数のハウスメーカーのプランを比較できるので、自身に最適な費用や間取りを選べます。
複数のハウスメーカーのプランが比較できるのは便利ですね!
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 住宅見積.com:住宅見積・ローンシミュレーター
住宅見積.comの「住宅見積・ローンシミュレーター」は有料サービスですが、無料でお試しできます。「間取り」や「外観」の希望を選択していくと、見積もりが表示されます。
イラストや写真が豊富に使われているため、実際の家をイメージしやすいことが特徴です。また、費用をもとにローンのシミュレーションができます。
シンプルでわかりやすいサイトなので、気軽に利用できますね!
3. Forestyle:木の家¥シミュレーター
Forestyleの「木の家¥シミュレーター」は、ブラウザ上で間取りを作成して、費用を算出できるサービスです。間取りは、ゲーム感覚で誰でも簡単に作成できます。
自分で簡単に間取り作成ができるのは楽しいですね!
また、他のユーザーが作成した間取りと費用を見られることも特徴です。他のユーザーが作成した間取りを確認して、自身の理想する家に近い間取りでの費用を確認できます。
注文住宅のローンのシミュレーションができるサービス4選
注文住宅を建てる際には、ローンの支払いのシミュレーションをしておくことも大切です!
こちらでは「毎月の支払い額」や「借り入れ可能額」などをシミュレーションできるサービスを4つ紹介します。
- モゲチェック:住宅ローンシミュレーション
- ミサワホーム:資金シミュレーション
- LIFULL HOME’S:住宅ローンシミュレーター
- HOME4U:注文住宅予算シミュレーション
理想の家づくりに必要な費用とあわせて、実際にどの程度の資金が用意できそうか確かめてみてください。
1. モゲチェック:住宅ローンシミュレーション
モゲチェックは、金融機関の金利比較ができるサービスです。また、金融機関の比較だけでなく、以下の資金シミュレーションができます。
- 借り入れ可能額シミュレーション
- 毎月返済額シミュレーション
- 借り換えメリット額シミュレーション
借り入れ可能額シミュレーションでは、年収や自己資金などを入力すると、すぐに自身が借りられる金額がわかります。
借り入れ希望額といった条件を入力すると、あなたにあった住宅ローンも紹介してくれるので、ぜひ活用してみてください!
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. ミサワホーム:資金シミュレーション
ミサワホームでは、以下の4つの資金シミュレーションを提供しています。
- 借り入れ額シミュレーション
- 支払い額シミュレーション
- 家賃・ローン比較シミュレーション
- 住まいと家計のシミュレーション
借り入れ額シミュレーションでは、月々の支払い予定額を入力し、予算や借り入れ可能額を算出できます!
また「住まいと家計のシミュレーション」では、家族のライフイベントにあわせた支出といった、家計全体のシミュレーションが可能です。
住宅ローンの返済は長期に渡るので、将来の支払いに困らないようにシミュレーションしておくことが大切ですね!
3. LIFULL HOME’S:住宅ローンシミュレーター
LIFULL HOME’Sでは、以下2つのシミュレーションが可能です。
- 購入可能額
- 月々の返済額
注文住宅の費用シミュレーションをもとに、月々の返済額を算出できます。また、LIFULL HOME’Sでは、お住まいの地域の住宅ローンを借りられる金融機関の検索も可能です。
月々の返済額は、固定金利の期間や金利のタイプ別に算出可能です!
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
4. HOME4U:注文住宅予算シミュレーション
HOME4Uの注文住宅予算シミュレーションでは、以下の金額を算出できます!
- 借り入れ可能額
- 毎月の返済額
他のサービスと同様に、条件を入力すると借り入れ可能額や返済額を算出してくれます。
また、土地の相場を調べられる「土地相場検索サービス」も提供しています。土地を自身で探して購入する方は、活用してみてください!
注文住宅の間取りをシミュレーションできる無料アプリ・ソフト5選
注文住宅の費用は広さ、間取りによって大きく異なります。実際の家のイメージが湧かない方は、間取りシミュレーションサービスを使って、どの程度の家が理想か考えると良いでしょう。
こちらでは、注文住宅の間取りをシミュレーションできるサービスを5つ紹介します!
- ユニバーサルホーム
- マイホームクラウド
- Excel DE 間取り図
- 間取りTouch
- ルームプランナー
順番に見ていきましょう。
なお、間取りシミュレーションサービスは、関連記事「【プロ厳選】間取りシミュレーションが無料でできるツール10選!意識すべき動線も解説」でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
1. ユニバーサルホーム
ユニバーサルホームの間取りシミュレーションでは、延べ床面積やこだわり条件を入力すると、複数の間取り案を提案してくれます。
条件に合った複数の間取り案を提示してくれるので、比較検討しやすいですね!
マイページ登録で、気に入った間取りを保存しておくことも可能です。
条件を変えて、さまざまな間取り案を見てみると良いでしょう!
2. マイホームクラウド
マイホームクラウドは、ブラウザ上で間取りを作成できるサービスです。
用意されている図面をもとに編集できるので、設計の知識のない方でも気軽に利用できます!
また、作成した図面は3D表示ができるため、平面図よりもリアルな家のイメージを確認することが可能です。
3. Excel DE 間取り図
Excel DE 間取り図は、Excelを使って間取り図を自身で作成できるフリーソフトです。有料プランもありますが、無料でも間取り作成には十分な機能が備わっています。
Excelに慣れている方にとっては、勝手がわかるため使いやすいでしょう!
Excelのツールバーに部屋や柱などの図形が登録されており、間取りづくりに最適化されています。
4. 間取りTouch
間取りTouchは、Apple製品向けの間取り作成アプリです。部屋のパーツを選択して配置していく、またはサンプルの間取りをもとに編集して、間取りを作成します。
スマホでも簡単に操作ができるアプリですが、家具や設備の配置が細かく設定できるため、本格的な間取り作成が可能です!
5. ルームプランナー
ルームプランナーは、AndroidとiPhoneのいずれにも対応した、間取り作成アプリです。
間取りに家具を配置して、実際の生活空間を再現できることが特徴です!
家具は、実際に販売されている商品を配置できます。作成した間取りは2D、3Dでの表示が可能なため、生活をイメージしやすいでしょう。
注文住宅の費用目安をシミュレーションサービスで明確にしておこう
注文住宅のシミュレーションサービスは、自身の理想の家を建てるためにどの程度の費用が必要かわかる便利なサービスです。また、ローンのシミュレーションサービスを利用すれば、借り入れ可能額を算出できます。
シミュレーションサービスを利用することで、理想とする家の建築費用や実際に自身が用意できる資金をあわせて確認できますね!
シミュレーションサービスを利用して注文住宅のイメージができたら、ハウスメーカーといった専門家の手を借りて計画を具体化していく必要があります。
しかし、ハウスメーカーをどう選べば良いかわからない方も多いでしょう。注文住宅を建てる際には、ハウスメーカーだけでなく、第三者の専門家への相談も有効です。
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