「注文住宅の購入を考えているけど、どこから手をつけたらいいの?」
「どんな手順で進んでいくのかわからなくて不安」
「失敗したくないから注意すべき点を知りたい!」
家を建てようと思っても、ハウスメーカーや土地を選んだりローンの手続きをしたりと、やったことがないことも多く不安を感じてしまいますよね。
しかし注文住宅の購入は、一生に一度の大きな決断です!進め方を間違えて、後悔してもやり直しはできません。
この記事では、大手ハウスメーカーに15年間勤めた経験のある筆者が、以下の内容について解説します。
- 注文住宅の進め方
- 必要な費用
- 注意点
- ハウスメーカー選びのポイント
理想の家づくりを後悔なく進めるために必要な情報が満載です。
これから注文住宅を建てる方は、ぜひ最後までお読みください!
【土地なし】注文住宅の進め方17ステップ
注文住宅を建設するまでの手順は、以下の17ステップです。
- 理想の家のイメージを固める
- 予算を設定する
- ハウスメーカーを選ぶ
- 土地を探す
- 土地を仮押さえする
- プランの提案や見積もりを依頼する
- 金融機関を比較検討する
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 土地の購入を進める
- 住宅ローンの本審査を受ける
- 土地が引き渡される
- 近隣へあいさつをする
- 着工する
- 工事の進行を確認する
- 家電・家具の選定をする
- アフターサポートを確認する
- 完成して家が引き渡される
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 理想の家のイメージを固める
理想とする住まいをつくるためには、イメージを明確にすることが大切です。
注文住宅はオーダーメイドです。どのような家を建てたいのかイメージが具体的であると、ハウスメーカーや建築家へ正確に要望が伝わります!
理想の家のイメージを膨らませるために、まずは情報収集しましょう。カタログやインターネットなどで調べて、理想の外装や間取りをピックアップし、ノートにまとめていく方法がおすすめです。
また、誰かひとりが決めるのではなく、家族みんなで話し合うとより理想に近い家を建てられます。
デザインや間取りの要望を詰め合わせると、予算オーバーしてしまうので、優先順位を決めておくのもポイントです!
2. 予算を設定する
注文住宅を建てる際に、明確な予算の設定を事前に行うのは計画的な家づくりの基本です。
予算を設定せずに機能や品質の要望を重ねると、後から追加費用が発生して支払いに苦しむことになります!
注文住宅の建築を進めるにあたり、事前の予算設定は必須です。
「住宅ローンの借り入れ可能額+頭金といった諸費用」の合計金額が予算の目安で、年収の7倍〜8倍程度と言われています!
予算内でどのような家を建てるか、どの部分に重きを置くかを明確にしましょう。追加の要望が出た場合も予算の範囲内で調整すると、後のトラブルや予期せぬ出費を避けられます。
3. ハウスメーカーを選ぶ
ハウスメーカーの選定は、理想の住宅を建てるための鍵です。費用や得意とするデザインなどは、ハウスメーカーごとに異なります。
また、家づくりの提案を行う営業担当者との相性も確認すべきポイントです!
カタログや住宅展示場を見学するなどし、複数のハウスメーカーから自分にあった会社を選びましょう。
「どのハウスメーカーを選べば良いのかわからない」とお悩みの方は、すーさんの相談窓口をご活用ください!ハウスメーカーで15年間営業をしていた経験を活かし、あなたにピッタリの営業担当者をご紹介いたします。
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4. 土地を探す
理想の注文住宅を建てるための土地選びは、生活の質を左右する重要な要素です。日常の生活を快適にするためのアクセスや周辺環境の良さは、土地選びの際に重視すべきポイントとなります。
単に建物を建てる場所としての役割だけでなく、長期的な生活の質を考慮して選ぶ必要があるため、以下の内容を確認することを心がけてみてください!
- 通勤・通学が便利か
- 治安が良いか
- 買い物ができるか
- 線路の近くかどうか
- 自然災害のリスクがないか
サイトを活用したり、近くの不動産会社に相談したりしてみましょう。ハウスメーカーが土地選びに協力してくれる場合があります!
5. 土地を仮押さえする
良い土地が見つかった場合には、他の購入希望者に先を越されないよう、迅速に押さえる必要があります。
良好な立地条件や環境の土地は競争率が高く、別の購入希望者に買われるケースが多いです。とくに、都市部や交通の便が良い地域では、早めの決断と行動が求められます。
お気に入りの土地を見つけたら「買付証明書」を提出し、土地の仮押さえを行いましょう。サイン・印鑑で提出でき、お金はかかりません!
6. プランの提案や見積もりを依頼する
初回のヒアリングを受け、要望を伝えた後にハウスメーカーから設計提案を受けます。プランの提案や見積もりを依頼すると、土地を含めた最終的な費用の計算が可能です。
また、工程での予算オーバーや建設内容の誤解といったトラブルも回避できるでしょう。
他にも気になるメーカーがある場合は、同時並行して見積もりを受けても良いです。比較検討しやすいのでおすすめです!
7. 金融機関を比較検討する
住宅ローンを組む場合、金融機関の比較検討はとても重要です。
金利や融資の条件、手数料など、金融機関によって提供されるサービスには大きな違いがあります!
ローンの返済が家計に与える影響は長期にわたるので、慎重に比較検討しましょう。
自身のライフスタイルや収入にあわせて、複数の機関を比較検討することが賢明です!
とはいえ、どのような住宅ローンが合っているのかわからず、迷うのではないでしょうか。
そのようなときは、モゲチェックがおすすめです。希望の条件からあなたに最適な住宅ローンを無料で見つけられます。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
8. 住宅ローンの事前審査を受ける
事前審査を受けることで、後のローン審査や契約がスムーズに進み、融資の可否もある程度予測できます。
事前審査では、住宅ローンが組めるか、いくら借り入れられるのかの目安を知れます。そのため、後の計画も立てやすくなるでしょう!
9. 土地の購入を進める
仮押さえしていた土地の購入を進めていきます。事前審査に通ったら「不動産売買契約」を行います。
手付金の支払いの準備も行いましょう!およそ売買価格の5〜10%と言われています。
土地購入については、関連記事「【これだけは見て】土地購入でよくある10個の後悔!対策方法や探し方を紹介」で紹介しています。参考にしてみてください!
10. 住宅ローンの本審査を受ける
事前審査を経ての本審査は、最終的な承認のステップです。収入や雇用状況から返済の可否が判断されたり、借り入れといった情報提供に不備がないかをチェックされたりします。
正確な書類提出と誠実な申告が成功の鍵です。
住宅ローンの本審査は1ヶ月ほどかかるので、計画的に実施しましょう!
11. 土地が引き渡される
土地の正式な引き渡しを無事に終えることで、建設に移れます。
住宅ローンの本審査に通り融資が行われた後に、手付金を引いた残金を支払います!
入金が確認でき次第、土地の引き渡しを行うという手順です。
振り込みが確認できたら、土地の所有権移転登記も行っていきます!
12. 近隣へあいさつをする
工事で発生する騒音によるトラブルを回避するために、事前のコミュニケーションが必要です。
一般的に工事監督が近隣へあいさつをするので、一緒にいくのがおすすめです!
また、新生活の良し悪しは、近隣住民との関係にも大きく影響されます。事前のあいさつを通じて互いの理解を深め、トラブルの予防や良好なコミュニケーションの基盤を築きましょう。
13. 着工する
住宅の建築がスタートする瞬間であり、今までの計画や調整が形となって現れる段階です。
また、着工直前には、地鎮祭や上棟式をする場合もあります。
工事が無事終わるように祈願する儀式です。詳細を事前にハウスメーカーの担当者に聞いておくとスムーズです!
14. 工事の進行を確認する
工事現場に足を運ぶことで、計画通りに建設できているか、品質はどのようなものかを確認できます。
建築工事は複雑で、多くの人々が関わるプロセスです。
関係者とコミュニケーションを取って進行を確認すると、品質の維持やトラブルの予防につながりますよ!
15. 家電・家具の選定をする
新しい家での生活を快適にするためには、家電・家具を選ぶのも重要です。
新しい家の間取りやデザインにあわなくなってしまった家電・家具を洗い出し、取捨選択します!
必要なものを新居にあわせて選定し、スムーズに引っ越せるように準備を進めます。
16. アフターサポートを確認する
購入した住宅とは、数十年もの間、長く付き合っていくことになります!
アフターサポートがしっかりしていると、初期の不具合や経年劣化に迅速に対応できるため、住宅の価値や快適さを維持できるでしょう。
アフターサポートの内容や対応体制の確認を、入居前にすることをおすすめします。
質問や疑問があれば、ハウスメーカーと話し合い、明確にしておきましょう!
17. 完成して家が引き渡される
家の引き渡しまでには14~15か月かかります。1年以上かかりますが、家が完成し、引き渡される瞬間は最もうれしい瞬間です。
労力をねぎらい、喜びを十分に感じながら、新生活のスタートを切りましょう!
注文住宅に必要な3つの費用の内訳
注文住宅に必要な費用は主に以下の3つです。
- 本体工事費
- その他工事費
- 諸費用
はじめて家を建てるときは、何に費用がかかるかわからず目途がつかない場合もあるでしょう。不安をなくすためには、注文住宅に必要な費用をチェックしてみてください。
1. 本体工事費
本体工事費は1,500~3,500万円必要です。注文住宅にかかる費用の大部分を占め、仮設や基礎、内装などが含まれます。総費用の75~80%を占めるため、本体工事費をいかに抑えるかが費用を節約する重要なポイントです。
本体価格が予算内でも、ほかの費用を含めるとオーバーする可能性があります!
ハウスメーカーに依頼するときは、同じ条件で本体工事費を比較しましょう。内装や住宅設備のレベルを同じにした状態で相見積もりを取ると比較しやすいため、安いハウスメーカーを見つけられます。
2. その他工事費
その他工事費には外構工事や屋外給排水工事などが含まれます。総費用の15~20%が目安ですが、物件によって費用が大きく異なるため、あくまで目安と考えておきましょう。
もともと建っていた物件を取り壊して新しく建てる場合や、建築地の地盤が弱い場合は別途費用が必要です。
場所によってはその他工事費でお金がかかる場合もありますね!
照明やカーテンなどの設置費用もその他工事費に含まれていますが、後付けすると安く抑えられるパターンもあります。その他工事費はカットできるものもあるため、予算と相談しながら調整しましょう。
3. 諸費用
諸費用は税金や登記費用などが含まれており、100~150万円が目安です。全体の5~7%が目安ですが、プランによっては10%近くかかることがあるため、余裕を持って予算を組んでおくのがおすすめです。
全体の予算がギリギリにならないようにしましょう!
注文住宅の相場については、関連記事「【プランを明確に】注文住宅の相場は3,000〜4,000万円!予算別の特徴や費用を抑えるコツを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
注文住宅を進めるうえでの3つの注意点
注文住宅を進めるうえでの注意点は、以下の3つです。
- 予算を曖昧にしない
- ハウスメーカーを適当に決めない
- 住宅ローンは計画的に組む
家づくりに後悔しないためにも、詳しく見ていきましょう!
1. 予算を曖昧にしない
曖昧な予算設定だと、途中で資金不足に陥るリスクが高まります。
適切な計画ができていないために、資金が足りなかった場合には計画が白紙になってしまったり、品質やデザインの完成度が下がったりする可能性もあるでしょう。
初めの段階できちんと金額を設定し、予算を守って家づくりをする姿勢が大切です!
2. ハウスメーカーを適当に決めない
ハウスメーカーは、平均して1年ほども家づくりを一緒に行っていくパートナーです。適当に決めてしまったり営業マンと気があわなかったりすると、家づくりが思わぬ方向へ転ぶ可能性もあります。
ハウスメーカーの技術力・サービス・価格などは、住宅の完成度や長期的な住み心地に大きく影響します。そのため、適当な選択は後悔の原因となる可能性が高いです!
ハウスメーカー選びは、十分な情報収集と検討が必要です。自身の家づくりの希望や、ライフスタイルにあったメーカーを選びましょう。
3. 住宅ローンは計画的に組む
ローンの組み方や返済計画が不適切だと、将来的な生活や経済状況に大きな影響を及ぼします。
住宅ローンは、長期にわたり支払いが必要です。自身の収入や支出をしっかりと把握し、リスクを最小限に抑えた返済計画の設計が大切です。
子どもの学費といったライフイベントが起こっても支払えるかどうかという観点からも考えましょう!
住宅ローンの相談については関連記事「【絶対見て】住宅ローンはどこに相談する?4つの窓口やタイミング・選ぶポイントを解説」で紹介しています。ぜひお読みください!
注文住宅の進め方で後悔しない!ハウスメーカーを選ぶときのチェックポイント5選
注文住宅の建築を進める際に後悔しないためには、以下5点のようなハウスメーカーの選び方をチェックしておく必要があります。
- 価格
- 住宅性能
- デザイン
- アフターサービス
- 担当者の対応
何をチェックしてハウスメーカーを選べばいいのかわからない方は、5つのポイントを押さえておきましょう。
1. 価格
まずは、予算内で建てられるハウスメーカーなのか確認しましょう!
坪単価が予算ギリギリだと最終的に予算オーバーする可能性が高いため、余裕を持った金額に設定するのがおすすめです。
注文住宅を建てる際は、本体工事費だけではなく、その他工事費や諸費用が必要です。金額を確認する際は、すべての費用が含まれているか確認してください。
また、ハウスメーカーを比較するときは、同条件にして相見積もりを取りましょう。ハウスメーカーによって設備や性能の費用に差があるため、同条件にすると簡単に比較できます。
2. 住宅性能
住宅性能の中でも、特に断熱性と気密性をチェックしましょう。この2点の性能がよければ、夏は涼しく冬は暖かく過ごせる家を建てられます。さらに、断熱性と気密性の高い住宅なら、冷暖房費を抑えられるため光熱費の節約ができるのが魅力です。
初期費用を節約しすぎると、ランニングコストが上がる可能性がありますね…
断熱性はUA値(外皮平均熱貫流率)とQ値(熱損失係数)によって表され、両数値とも低いほうが断熱性が優れていることを示します。気密性はC値(隙間相当面積)によって表され、数値が低いほどすき間が少ないことがわかります。
ハウスメーカーを比較する際は、上記の3つの数値をチェックしてみてください。
3. デザイン
自分の理想の家を建てるためには、ハウスメーカーがどのようなデザインに対応できるのか確認しましょう。ハウスメーカーが対応できるデザインは、ホームページや実際の施工例からチェックできます。
好みのデザインの施工実績が豊富なハウスメーカーを選ぶと、イメージを共有しやすいためおすすめです。
後悔しないためには、事前に対応できるデザインを確認しておきましょう!
4. アフターサービス
ハウスメーカーを比較する際は、どのようなアフターサービスがあるかをチェックしておきましょう。アフターサービスは10年保証が義務付けられているため、明記してあるか必ず確認してください。
ハウスメーカーによっては、30年保証のような長期保証や365日対応のサポート体制などがあります。
アフターサービスがないと、多額のメンテナンス費用がかかります。そのため、種類や年数をチェックしておけば万が一修理しなければならない箇所があっても出費を抑えられるでしょう。
どのような種類のアフターサービスが必要なのか、考えておくのがよいですね!
5. 担当者の対応
注文住宅が完成するまでには1年以上かかり、引き渡し後もパートナーとなるのが担当者です。ハウスメーカーを比較する際は、費用や住宅性能だけではなく、相談しやすく対応が素早い担当者を選びましょう。
家を建てた後も担当者とは関わる機会があるため、信頼できる人物かどうかを見極めることが大切です。
親身になってくれる対応者かどうかを見極めるのが後悔しないポイントです!
注文住宅の進め方は計画的に行うのが大切
注文住宅の進め方は理想のイメージを固めることから始まり、家の引き渡しまで多くのステップが必要です。やることが多く複雑ですが、計画し着実に進めることで理想の住まいを手に入れられます。
注文住宅の購入を進めるにあたって、数多くの選択や判断が求められます!
初めての家づくりが不安な方は、家づくりのプロであるすーさんにご相談ください。
私は大手ハウスメーカーで15年間営業を務めていました。あらゆる経験と知識を活かし、理想の家づくりをサポートいたします!
土地探しから住宅ローンまで、どんな些細な内容でも問題ありません。少しでも不安に感じたことがあれば、お気軽にご連絡ください!