「西日は避けたいけど、西側に窓がないと暗くなりそうで心配」
「西側に窓を付けるとカーテンを閉めっぱなしになりそう」
「設置すべきかを判断するポイントが知りたい」
窓の配置やサイズは、新築住宅を建てる際に多くの方が悩むポイントです。
窓の配置で特に悩ましいのは「西側に窓を付けるべきか」という点です!
しかし、窓の配置を誤ると「思ったより暗かった」など、後悔につながります。西日はたしかに夏は暑さの原因になるものの、冬場は反対に寒さを感じることになるかもしれません。
そこでこの記事では、大手ハウスメーカーに15年勤務していた私が、西側の窓について以下の内容を解説します。
- 西側に窓をつけないと後悔する理由
- 窓なしでよかったと感じること
- 西日のデメリットを克服できる窓
- 窓なしにすべきか判断するポイント
西側の窓のデメリットとメリットをしっかり理解して、適切な配置ができるようになりましょう!
西側を窓なしにして後悔する3つの理由
西側の窓は、強い西日が家に入ることから避けられがちです。しかし、西側に窓を取り付けなかったことで、後悔することは少なくありません。こちらでは、後悔する3つの理由を解説します。
- 午後になると日が入りにくくなる
- 風通しが悪くなる
- 冬場は冷え込む
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 午後になると日が入りにくくなる
西側に窓がない場合、午後の早い時間から室内が暗くなる可能性があります!
強い西日を避けるために西側の窓を付けなかった結果、午後早い時間から日差しが家に入らなくなり後悔する方は少なくありません。
例えば、午後に部屋で過ごす時間が長い方は、部屋に日が入らず、季節によっては日差しの強さよりも暗さが気になる可能性が高いでしょう。
午後の早い時間から室内が暗くなれば、照明をつける時間が長くなり、電気代がかさんでしまいます。
2. 風通しが悪くなる
西側に窓がない家は、風通しが悪くなりがちです。複数の方角に窓がないと、風の通り道がなくなってしまうためです。
窓が一つの方角にしかない場合、出入り口のドアを開けておかないと、入ってきた風は部屋の中に滞留します。部屋の空気の入れ替えをするには、風の入口と出口を考えておくことが必要です。
風通しが悪いと、家の中に湿気がたまりやすくなり、カビの発生や悪臭の原因となります。
家の快適性を考える上で、風通しは大切なポイントであることを理解しておきましょう!
なお、どうしても風通しが悪くなってしまう場所では、空気清浄機を活用するのがおすすめです。空気中にあるカビの胞子を取り除けるので、カビによる悪臭も防げます。
とはいえ、空気清浄機は高価で、10万円を超える商品が多いです。そのため、効果を実感したうえで購入するか検討したい方は、ナニワレンタルの「空気清浄機のレンタル」を利用してみるとよいでしょう。
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3. 冬場は冷え込む
西側に窓がないと、冬場の寒さがより厳しく感じられます。
自然な暖房としての役割を果たす日差しが入らなければ、室内が冷えやすくなりますね!
特に寒い地域においては、冬場に日差しが入らないことは大きな問題になるでしょう。
断熱性を高めるため、窓の数自体を減らす家も増えています。しかし、窓の少なさは太陽光の熱の恩恵が受けられなくなる点を理解しておく必要があります。
窓が少ない家のデメリットについては、関連記事の「【口コミあり】窓が少ない家でも後悔する3つの理由!失敗を防ぐ工夫やメリットも紹介」で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
西側の窓なしは後悔だけではない!得られる3つの効果
避けられがちな西側の窓ですが、なくしてしまうと部屋が暗くなるなどのデメリットがあります。しかし、人によっては、西側の窓をなくすことで以下のような効果を得られるでしょう。
- 西日のまぶしさを防げる
- 夏場に家の中が暑くなりにくい
- 部屋や家具が日焼けしにくい
一つひとつ確認していきましょう。
1. 西日のまぶしさを防げる
西側に窓がないことの大きなメリットは、西日のまぶしさを避けられることです。夕方に太陽が低くなると、西日が直接部屋の中に入ってきて非常に眩しくなります。
リビングでのんびりと過ごしている時など、強い太陽光は非常に気になるものですよね!
また、西側に窓がなければ、西日を避けるためにカーテンを閉める必要がありません。ささいなことではあるものの、毎日行う動作の削減につながります。
2. 夏場に家の中が暑くなりにくい
西側に窓がないことで、午後から入り込む日差しを抑えられます。そのため、部屋の温度が熱くなりすぎることを防げるのが魅力です。
一方、西側に窓があると日没までの長時間にわたって直射日光が入り続けるため、夏場は部屋が非常に暑くなります。
外出先から家に帰ってきた際に、家の中が暑くて不快に感じますよね!
小さな子どもやペットがいる家庭では、過度の暑さが健康リスクにつながります。夏の暑さを防ぎたい方には、西側は窓なしにするのがおすすめです。
3. 部屋や家具が日焼けしにくい
西側に窓を取り付けなければ、壁紙などの劣化スピードは遅くなり、長期的に家のメンテナンスコストを抑えることにつながります。
直射日光が強い場所では、壁や家具などが日焼けしてしまい、色あせや劣化が早まることがあります。特に、西日の強い直射日光による影響は小さくありません。
壁紙の色あせが早くなると、修繕コストが高くなってしまいますね!
長期的に見ても、西側に窓を設置しないことは魅力的であることがわかります。
とはいえ、西側に窓がないことに不安を感じる方はいるでしょう。そのような方は、すーさんに相談するのがおすすめです。
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西日を避けるのにおすすめの窓3選
西側に窓を取り付ける場合には、窓の種類を工夫することで、直射日光によるデメリットを減らせます。具体的には、以下の3つの窓を検討してみてください。
- スリット窓
- 地窓
- 天窓
それぞれの窓の特徴を確認していきましょう。
1. スリット窓
スリット窓は「縦長」や「横長」の、細長い形状の窓です。窓自体の大きさが小さいため、一般的な窓に比べて直射日光の影響を受けにくいことが特徴です。
スリット窓は主に光を取り入れることに特化しているため、限られたスペースでも採光を最大化できます。
高い位置に設置することで、天井近くから自然光を取り入れられ、室内全体がより明るく感じられます!
特に長い時間を過ごすリビングや、昼間の直射日光による温度の上昇を抑えたい寝室では、スリット窓は重宝されるでしょう。
2. 地窓
地窓は床近くに設置される窓であるため、強い直射日光を避けつつ、部屋の隅々まで光を届けられます。また、自然光を利用しながらも、外部からの直接的な視線を避けられるメリットもあります。
デザインのアクセントにもなるので、インテリアにこだわる方にもおすすめですね!
地窓は、玄関や廊下で活用されるケースが多いです。窓が取り付けにくく、暗くなりがちなスペースでは地窓の活用を検討してみてください。
3. 天窓
天窓は屋根に設置される窓で、効率的に室内に光を取り込めます。
太陽が沈むにつれて、直接的な太陽光ではなく、やわらかい光を室内に届けられます!
天窓は、室内のプライバシーを保ちながらも、視覚的に開放感を感じられるメリットがあります。
とはいえ、天窓は部屋が暑くなりそうで心配です。
実は、天窓は太陽熱を反射・吸収する「遮熱ガラス」を利用することが一般的であるため、暑さ対策が施されています。
また、採光が目的なら、大きな天窓を取り付ける必要はありません。採光や暑さのバランスを意識して、天窓の活用も検討してみましょう。
西側を窓なしにすべきか判断する3つのポイント
西側に窓を取り付けるべきか判断がつかずに悩んでいる方は多いでしょう。
西側に窓をつければ、日中明るくなるけど暑くなりすぎる点が気になり、どちらを優先すべきか悩みますね!
そこでこちらでは、西側に窓を取り付けるべきか判断するための、3つのポイントを紹介します。
- 西側に隣家があるか
- 午前と午後どちらのが部屋の中にいる時間が長いか
- 夏の暑さと冬の寒さどちらのほうがストレスか
状況やライフスタイルと照らし合わせて、確認してみてください。
1. 西側に隣家があるか
西側に隣家が建っている場合は、直接的な日差しが遮られるため窓の必要性は低いでしょう。隣家が非常に近い場合、窓を設けてもあまり日光を取り入れにくく、プライバシーの問題も生じます。
西側から光を取り入れる必要がある場合は、高い位置にスリット窓を設けることがおすすめです。スリット窓であれば、隣家からの視線を遮りつつ、最低限の光の取り込みができます。
西側に隣家があるかは、窓の位置や大きさを決める際の重要なポイントです!
2. 午前と午後どちらのが部屋の中にいる時間が長いか
部屋を使用する時間帯によって、窓の配置や必要性が大きく変わります。
午後の時間を部屋で過ごすことが多い方は、西側の窓から日差しを取り込めた方が快適に過ごせるでしょう。一方、主に午前中に部屋を使用する人は、西側の窓の必要性は低くなります。
部屋の用途と使用時間を考えて、窓の配置を検討してみましょう!
3. 夏の暑さと冬の寒さどちらのほうがストレスか
個人の快適温度によって、窓の設計を考えることも大切です!
暑い夏が苦手な方は、西側窓の設置は避けた方が良いでしょう。一方で、寒い冬が苦手な方は、西側にも窓を設けて夕方の日差しを取り入れることは有力な選択肢になります。
ただし、自身の快適温度だけでなく、家族についても考慮する必要があります。例えば、小さい子どもやお年寄りがいる家庭では、熱中症リスクが高くなるため、西側の窓の設置は避けた方が無難です。
お年寄りは温度に対する感覚が鈍く、子どもは発汗能力が未発達であるため、家の中でも熱中症になるリスクが高いと言われています。季節ごとの気候の変化に対する家族の特性や個人の感受性に応じて、西側に窓を配置すべきか検討してみましょう。
西側を窓なしにして後悔しないためには採光確保の工夫が必要
西側に窓を取り付けなければ、西日による直射日光を避けられます。一方で「必要な日差しを確保できない」「風通しが悪くなる」などの、デメリットがあることも理解しておく必要あります。
西側に窓を取り付けるべきかどうかは「家の中での過ごし方」や「暑さ・寒さに対する感覚や抵抗力」などによって判断することが大切です。
窓の配置は、家の快適性や安全性に直結する大切なポイントです。そのため、西側の窓の配置で悩んでいる方は、すーさんの相談窓口をご利用ください。
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