「スケルトン階段にするとどうして後悔するの?」
「後悔しないためにできる対策が知りたい」
「スケルトン階段の魅力は何?」
スケルトン階段とは、骨組みと段板のみで構成された階段のことであり、解放感やデザイン性が高いので多くの住宅で採用されています。
ただし、通常の階段と異なり階段下スペースを活用できなかったり、安全面で不安があったりなどの懸念点があります。魅力ばかりに気を取られ、注意点を把握できていないと後悔してしまう事態になりかねません。
スケルトン階段で後悔する理由と対策を把握しておく必要がありますね!
この記事では、住宅づくりのプロが以下の内容について解説します。
- スケルトン階段とは何か
- スケルトン階段で後悔する理由
- 後悔しないための対策
- スケルトン階段の魅力
大手ハウスメーカーに15年勤務した経験のある私が解説するので、最後まで読んで参考にしてください。
スケルトン階段とは?サクッと解説
スケルトン階段とは、骨組みと段板のみでつくられている階段のことです。業界では、ストリップ階段、シースルー階段、オープン階段と呼ばれることもあります。
一般的な階段は以下の3つで構成されています。
- ささら桁(階段の段板を受け支える、両側の登り桁)
- 足を置くための段板
- 段板と段板の間をつなぐ蹴込み板
スケルトン階段には蹴込み板がなく、段板と段板の間に空間が生まれ、開放的に感じられるのが魅力です。
スケルトン階段があるだけで、スタイリッシュな印象になり、デザインのアクセントになりますね!
リビング階段にスケルトン階段を採用することで、開放的なリビングを演出できるため、人気の階段です。
スケルトン階段で後悔する7つの理由
スケルトン階段で後悔する理由を口コミと一緒に紹介します。
- 階段下スペースを有効活用できない
- 設置費用が高くなりやすい
- 子どもやペットが落下する危険がある
- つまずいて転倒しやすい
- すきまからほこりやゴミが落ちる
- 音や匂いが2階に伝わりやすい
- 下からの視線が気になる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.階段下スペースを有効活用できない
スケルトン階段は、階段の下に壁を設置しないため、階段の下のスペースを有効活用できません。
通常の階段を設置する場合には、階段下にドアをつけて収納スペースにしたり、トイレを設置したりして、階段下のスペースを活用できます。
スケルトン階段でも階段下に収納棚を設置することで収納として使えますが、通常の階段ほどの収納力は期待できません。
収納スペースを増やす目的でのスケルトン階段の設置は、おすすめできません。
2.設置費用が高くなりやすい
スケルトン階段の設置費用は、30~100万円であり、通常の階段よりも設置費用が高くなりやすいと言われています。蹴込み板なしで階段として利用できるように、強固な構造にする必要があるからです。
また、デザインを重視するあまり、さらに高額になる場合もあります。
階段にかけられる予算と相談する必要がありそうですね!
3.子どもやペットが落下する危険がある
スケルトン階段は、子どもやペットが階段から落下する危険があります。階段の横の広く空いているすきまや、段差と段差の間のすきまから落下する可能性はゼロではありません。
子どもが一人で上り下りする際には、注意が必要です。
子どもやペットがスケルトン階段から落下してケガをしないようにしっかりと対策をしましょう。
4.つまずいて転倒しやすい
スケルトン階段は構造的に段と段の間にすきまができるので、すきまに足がはさまったり、つまずいて転んでしまったりする可能性があります。
通常の上り下りで手すりを使用している場合に問題はなくても、口コミにあるように何か物を持っての上り下りをする際には転倒する可能性が増えるでしょう。
上り下りで転ばないように気をつける必要がありますね!
5.すきまからほこりやゴミが落ちる
スケルトン階段の段板にはほこりがすぐに溜まってしまい、すきまからほこりやゴミが落ちやすいでしょう。
通常の階段では、ほこりがたまっても下に落ちることはありませんが、スケルトン階段はすきまがあるので、階段下に落ちてしまいます。階段下は、ほこりやゴミが落ちても気にならない間取りにする必要があります。
6.音や匂いが2階に伝わりやすい
スケルトン階段は、リビング階段として設置する場合が多いです。リビング階段では、リビングの音や匂いが2階に伝わり、気になる場合があります。
リビングのスケルトン階段は開放的な空間を演出できますが、音や匂いが気になる可能性も把握しておきましょう!
7.下からの視線が気になる
女性や子どもがスカートを履いてスケルトン階段の上り下りをすると、下の階にいる人に下着が見えてしまう可能性があります。
来客の際に、スカートを履いていると2階に上がりにくいですね。
ここまで、スケルトン階段で後悔する理由を紹介してきましたが、自分が建てる家にスケルトン階段が合っているかどうかわからない方も多いでしょう。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーに勤務した経験からスケルトン階段の成功例から失敗例まで紹介してくれます。
相談は無料なので、以下のボタンからお気軽にお問い合わせください。
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スケルトン階段で後悔しないための7つの対策
ここでは、スケルトン階段で後悔しないための対策を紹介します。
- 階段下の活用方法を決めておく
- シンプルなデザインにする
- 転落防止ネットを取りつける
- 段差を小さくする
- こまめに掃除すると
- 2階の個室前は廊下や建具を設置する
- 来客スペースと階段を離す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.階段下の活用方法を決めておく
スケルトン階段の下の活用方法を決めておくのがおすすめです!
階段下を収納スペースやトイレにはできませんが、ワークスペースとして利用したり、テレビを設置してテレビルームとして利用したりできます。
事前に活用方法を決めておけば、階段下のスペースを持て余すことはないでしょう。
2.シンプルなデザインにする
スケルトン階段は通常の階段よりも高額になりやすいので、直階段などのシンプルなデザインにすることで費用を抑えられます。
かね折れ階段や回り階段だと価格が高くなりやすいため、費用を抑えたい場合にはおすすめできません。階段の種類別の設置に必要な寸法、費用は以下の表を参考にしてください。
階段の形状 | 一般的な寸法 | 費用 | 踊り場の形状 |
---|---|---|---|
直階段 | 1.5~2.0畳分 | 15〜25万円 | なし |
かね折れ階段 | 1.75~2.0畳分 | 25~35万円 | L字型 |
折り返し階段 | 2.0~2.5畳分 | 30〜40万円 | コの字型 |
回り階段 | 1.5~2.0畳分 | 30〜40万円 | なし |
らせん階段 | 2.0~2.5畳分 | 30~40万円 | なし |
また、設置場所やデザインが合えば、既製品を利用するのもおすすめです。
直階段は、シンプルなデザインなのでどんなリビングにも合いますよ!
なお、かね折れ階段については、関連記事「【要検討】かね折れ階段のある間取りの4つの魅力を解説!おすすめの設置場所や注意点も紹介」にて詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
3.転落防止ネットを取りつける
スケルトン階段に転落防止ネットを取りつけることで、子どもやペットの転落を防げます。
転落防止ネットは安いものなら5,000円程度で購入できますよ!
また、一人で上り下りができないように簡易のゲートを設置するのもよいでしょう。子どもが成長した際には落下する危険性は減るため、取り外しできるものを設置しておくのがおすすめです。
4.段差を小さくする
スケルトン階段で転倒しにくくするためには「階段の段差を小さくすること」や「踏み板を大きくする」ことがおすすめです。
蹴上げ(階段の高さ)を15cmにするなど、階段の勾配をなるべく緩やかにすることで、転倒を防げます。
階段の段差が高いと、階段の上り下りが大変です!
小さいお子さんがいる方や老後の転倒が不安な方は、設計者に転倒を防ぐ階段の設定を依頼しましょう。
5.こまめに掃除する
ほこりやゴミが落ちるのは避けられないので、こまめに掃除するようにしましょう!
また、ほこりやゴミが落ちたときのことを考え、階段下にキッチンを設置するのは避けることをおすすめします。
こまめに掃除をすることで、ほこりが落ちるのは気にならなくなります。
6.2階の個室前は廊下や建具を設置する
2階の個室前には、廊下、ドア・引き戸を設置して、リビングの音・匂いが伝わることを防ぎましょう。
廊下とウォークインクローゼットを設けて、スケルトン階段との間に2つの建具を設置するのもおすすめです!
スケルトン階段を導入して、後悔しないように2階の間取りにも工夫をしましょう。
7.来客スペースと階段を離す
スケルトン階段の上り下り時に下からの視線が気になる場合には、来客スペースと階段の距離を離すのが効果的です。
間取りでの調整が難しい場合は、手すり下のサイドパネルを透けない仕様にするのがおすすめです。スカートをはいていたとしても、見えづらくなります。
ただ、開放感や採光性が損なわれる場合もあるため、サイドパネルの導入は慎重に行いましょう。
スケルトン階段の魅力3選
スケルトン階段には、すきまから落下する危険性などがあるものの、以下のような魅力もあります。
- 採光がよい開放的な空間を演出できる
- インテリアのアクセントになる
- 風通しがよい空間にできる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.採光がよい開放的な空間を演出できる
リビングが広くない場合でも、スケルトン階段があれば採光がよい開放感な空間を演出できるのが魅力の1つです。
リビングに解放感があると、家族が集まりやすくなりそうですね!
吹き抜けにすると、より開放感が高まるのでおすすめです。
なお、リビング階段の魅力については、関連記事「【狭小地でもOK】広い家に住みたいを実現する方法10選!アイデアと注意点をプロが解説」にて詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
2.インテリアのアクセントになる
リビングにあるスケルトン階段はインテリアのアクセントになります!
スケルトン階段にデザイン性が高いものを採用すれば、リビング全体もスタイリッシュな空間を演出しやすくなるでしょう。
家の雰囲気に合ったスケルトン階段をつくるのがおすすめです。
3.風通しがよい空間にできる
1階のリビングから2階にスケルトン階段を設置した場合、1階のリビングだけではなく、2階の風通しがよくなります。
風通しがよいと1年中快適に過ごせますね!
開放的でスタイリッシュ、快適な空間で過ごしたい方に、スケルトン階段はおすすめです。
スケルトン階段で後悔しないためにはすーさんに相談しよう
スケルトン階段を採用することで、採光がよい開放的な空間を演出できるだけではなく、インテリアのアクセントになり、風通しのよい家にできます。しかし、階段下のスペースを収納スペースとして利用できなかったり、安全面への不安があったりして後悔する場合も少なくありません。
後悔する理由を把握して、事前に対策をしっかりと立てる必要がありますね!
スケルトン階段で後悔しないか不安な方は、住宅販売のプロであるすーさんに相談してみましょう。スケルトン階段で後悔しないための対策などについて、詳しく教えてくれます。
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