【朗報】ZEH住宅は太陽光無しでも認定される！利用できる補助金や注意点を解説

「太陽光発電を導入しないとZEH住宅として認められないの？」
「太陽光発電がなくても利用できる補助金はある？」
「ZEH住宅に対応しているハウスメーカーを知りたい！」

太陽光発電の設置には、多額の費用が必要です。そのため、建築費を抑えるために、導入を諦めている方も多いのではないでしょうか。

しかし、太陽光発電を設置しなくてもZEH住宅の認定は可能です。

この記事では、太陽光発電の設置を悩んでいる方に向けて、

• 受け取れる補助金
• 注意点
• ZEH住宅対応のハウスメーカー

などを解説します。

最後まで読むことで、マイホームに太陽光発電を導入するか判断できるようになるでしょう。ぜひご一読ください。

ZEH住宅についてサクッと解説

こちらでは、ZEH住宅についての理解を深めるために、以下の内容を解説します。

1. 概要
2. 3つの区分

1. ZEH住宅の概要

ZEH住宅のZEH（ゼッチ）は「Net Zero Energy House（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）」の略称です。省エネ性能の高い住宅を指します。

ZEH住宅は、主に以下3つの要素があわさっています。

「創エネ」は、太陽光発電や家庭用燃料電池などによって、エネルギーを作り出すことです。

2. ZEH住宅の3つの区分

それぞれの概要は、以下のとおりです。

区分	概要
ZEH	・1年間の消費エネルギーの100%をまかなえる ・3つの区分のなかで省エネ性能が最も高い
Nearly ZEH（ニアリーゼッチ）	・1年間の消費エネルギーの75%をまかなえる ・日照率が低く、寒い地域で適用されることが多い
ZEH Oriented（ゼッチオリエンティッド）	・太陽光発電や蓄電池などを設けていない ・敷地面積が狭い場所に建てる住宅が対象となる

太陽光発電を設けずにZEH住宅と認定されるためには、ZEH Orientedの条件を満たす必要があります。

太陽光無しのZEH住宅で受け取れる補助金4選

太陽光発電設備を設置しなくとも、主に以下4つの補助金を受け取れます。

1. ZEH支援事業（ZEH Oriented）
2. こどもエコすまい支援事業
3. 東京ゼロエミ住宅
4. 超高層ZEH-M実証事業/中高層ZEH-M支援事業

補助対象や補助金の額を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

なお、ZEH住宅の補助金については、関連記事「【2023年版】ZEHの補助金はいつまでにするべき？申込可能な制度や申請方法について解説」でも詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。

※補助対象や補助額は2024年3月時点ものです。

1. ZEH支援事業（ZEH Oriented）

項目	概要
補助対象	・申請者が常時居住する住宅である ・ZEH又はZEH＋の交付要件を満たす ・賃貸住宅・集合住宅ではない ・「土砂災害特別警戒区域」に掛かっていない
補助額	55万円
行政機関	経済産業省・環境省

ZEH支援事業は、経済産業省と環境省が連携しておこなっている制度です。ZEH Orientedと要件を満たせば、55万円の補助金を受け取れます。

なお、ZEH Orientedの認定を受けるためには、対象地域が定められています。以下のいずれかに該当しなければなりません。

なお、都市部狭小地に建築する際は、平屋は認められないことを注意しなければなりません。

2. こどもエコすまい支援事業

項目	概要
補助対象	注文住宅の新築および新築分譲住宅の購入する子育て世代・若者夫婦世帯
補助額	100万円
行政機関	国土交通省・経済産業省・環境省

補助対象となるのは、注文住宅の新築および新築分譲住宅の購入です。そのため、太陽光発電の有無は問われません。

3. 東京ゼロエミ住宅

項目	概要
補助対象	新築住宅の建築主
申請枠 ※戸建て住宅の場合	水準1： ・国土交通省が定める省エネ基準から窓を中心に断熱性能を強化 ・エネルギー消費量を国が定める基準より35%削減できる 水準2： ・ZEH相当の断熱性能を備えている ・エネルギー消費量を国が定める基準より35％削減できる 水準3： ・北海道相当の断熱性能を備えている ・エネルギー消費量を国が定める基準より40％削減できる
補助額 ※戸建て住宅の場合	水準1：30万円 水準2：50万円 水準3：210万円
行政機関	東京都

東京都内に家を建てようと考えている方は、東京ゼロエミ住宅の利用を検討しましょう。クリアする水準によって変わりますが、最大で210万円の補助金を受け取れます。

ただし、2024年10月1日から水準が変更され、太陽光発電といった再エネ設備の設置が原則必要となります。とはいえ、現行水準の交付申請受付は2024年12月末までとなるので、そこまで焦る必要はありません。

参考：「東京ゼロエミ住宅」とは？｜東京都環境省

4. 超高層ZEH-M実証事業/中高層ZEH-M支援事業

項目	概要
補助対象	・超高層ZEH-M実証事業：住宅用途部分が21層以上のZEH-M ・中高層ZEH-M支援事業：住宅用途部分が4層～20層のZEH-M
補助額	・超高層ZEH-M実証事業：補助対象経費の1/2以内 ・中高層ZEH-M支援事業：補助対象経費の1/3以内
行政機関	経済産業省・環境省

超高層ZEH-M実証事業/中高層ZEH-M支援事業は、マンションを新たに建てる事業者向けの補助金制度です。

太陽光無しのZEH住宅の注意点3選

太陽光発電がなくともZEH住宅の認定を受けられます。しかし、以下の注意すべきポイントがあることも事実です。

1. 受け取れる補助金が少なくなる
2. 停電した際に困りやすい
3. 電気代が高くなりやすい

「やっぱり太陽光発電を設置すればよかった」と後悔しないよう、ぜひチェックしておきましょう。

なお、関連記事「【必要ない？】ZEH住宅で後悔する9つの理由！対策や減税制度も解説」では、ZEH住宅全般の注意点に触れています。あわせてご覧ください。

1. 受け取れる補助金が少なくなる

ZEH支援事業で受け取れる補助金は、主に以下の2つに分類されます。

100万円の補助を受けるためには「ZEH+」と認定される必要があります。

一方、太陽光発電が設置が義務付けられていない「ZEH Oriented」では、補助金は55万円しか受け取れません。

2. 停電への備えが手薄くなる

地震や雨などで停電した際、電化製品を利用できません。

しかし、太陽光発電があれば、自宅で電力をまかなえます。停電したとしても、昼や夜に関わらず電気を使えます。

「災害への備えを手厚くしたい」という方は、太陽光発電の設置を検討してみましょう。

3. 電気代が高くなりやすい

太陽光発電があれば、自宅で電気を作れます。

近年は、とくに電気代の高騰が顕著です。太陽光発電の導入する場合に比べると、電気代が高くなってしまう恐れがあるでしょう。

このように、太陽光発電の設置には、注意点だけでなく魅力もあります。導入しなくともZEH住宅に認定されるとはいえ、設置するか迷っている方もいるのではないでしょうか。

「すーさんの相談窓口」では、マイホームに関するあらゆる相談を無料で受け付けています。「太陽光発電を設置するか迷っている」「家を建てる際の注意点を知りたい」などと考えている方は、気軽に相談してみてください。

太陽光無しも可！ZEH住宅対応のハウスメーカー5選

こちらではZEH住宅対応のおすすめハウスメーカーを5社紹介します。

1. 一条工務店
2. 積水ハウス
3. セキスイハイム
4. トヨタホーム
5. ダイワハウス

各社の魅力について触れるので「どこに依頼するか迷っている」方は、ぜひ判断材料にしてみてください。

1. 一条工務店

項目	概要
強み	ZEH住宅普及率99％
アフターメンテナンス	・住まいのサポートアプリ「i-サポ」 ・30年の長期保証

一条工務店は、ZEH住宅の普及率が99％と豊富です。今回紹介するハウスメーカーのなかで、最も高い数値を誇ります。

また、高気密・高断熱の住まいに力を入れています。冷暖房が効きやすいため、光熱費の削減につながるのが魅力です。

2. 積水ハウス

項目	概要
強み	高い断熱性を誇るSAJサッシ
アフターメンテナンス	・構造躯体と雨水の侵入への初期保証30年 ・建物があれば保証期間は永年

積水ハウスでは、窓に「SAJサッシ（超高断熱アルミ樹脂複合サッシ）」を採用しています。これにより、家の中で最も熱が逃げやすい窓の防寒対策が可能です。

3. セキスイハイム

項目	概要
強み	スマートハイムナビ（HEMS）を採用
アフターメンテナンス	・初期保証30年 ・60年の無料定期点検

セキスイハイムの特徴は、スマートハイムナビ（HEMS）を導入していることです。

さらに、標準で高断熱仕様となっているため、初期コストを抑えつつZEH住宅を建てられるのも魅力のひとつです。

4.トヨタホーム

項目	概要
強み	全館空調システム「スマート・エアーズ」
アフターメンテナンス	・60年長期保証 ・15年保証の太陽光パネル

トヨタホームは、独自の全館空調システム「スマート・エアーズ」を採用しています。家の中の温度差を抑えることで、ヒートショックを軽減できます。

5. ダイワハウス

項目	概要
強み	外張り断熱通気外壁
アフターメンテナンス	・シロアリ保証10年 ・基礎構造・雨漏りの初期保証30年

ダイワハウスは、住宅の外壁に「外張り断熱通気外壁」を採用しています。高い断熱性があるため、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるのが特徴です。

マイホームの劣化を防止するだけでなく、メンテナンスコストを抑えられるのがうれしいポイントです。

太陽光無しでのZEH住宅に認定される！補助金を利用して初期費用を抑えよう

太陽光発電を設置しなくとも、ZEH住宅には認定されます。ZEH支援事業（ZEH Oriented）やこどもエコすまい支援事業などの補助金制度を活用することも可能です。

とはいえ、太陽光発電を導入しなかった結果、補助金が少なくなったり停電への備えが手薄くなったりする恐れがあります。注意点を押さえて、太陽光発電を設置するか検討しましょう。

なお「すーさんの相談窓口」では、マイホームにまつわるさまざまなアドバイスを無料で受けられます。LINEを使ってサクッと相談できるため、仕事や育児で忙しい方でも簡単に情報収集できます。

LINEの友だち登録も費用は不要なので、ぜひ以下のリンクからチェックしてみてください。