「カバードポーチを設置したい」
「カバードポーチを設置して後悔することはあるの?」
「設置前の注意点はあるのかな」
カバードポーチは、屋根付きのウッドデッキです。家族や友人とホームパーティーを楽しんだり、自転車やキャンプ道具のお手入れをしたりするなど、たくさんの活用方法があります。
しかし、カバードポーチは日当たりや居住スペースが縮小するなどのデメリットがあるのも事実です。
憧れだけでカバードポーチを設置すると、後悔するかもしれません!
この記事では、カバードポーチを設置しようか悩んでいる方に、以下の情報について解説します。
- カバードポーチを設置して後悔する理由
- カバードポーチの活用方法
- 設置する際の注意点
後悔する理由や注意点を知ることで、カバードポーチが必要なのか判断ができますので、ぜひ最後までお読みください!
カバードポーチとは屋根付きの玄関やデッキ
カバードポーチとは、玄関やデッキに屋根を付けた広いスペースです。リビングや玄関前に大きな屋根をつけることで、日差しを和らげる効果があります。このような建築スタイルは、アメリカの西海岸側にあるカリフォルニア州で、強い日差しを避けるために広まりました。
そのため、自転車や釣り具などの趣味道具の管理はもちろん、デッキチェアを置いて読書やお茶を飲むリラックス空間にもなるでしょう。また、カバードポーチはウッドデッキだけでなく、使用目的に合わせてモルタルやタイル、人工芝でつくれます。
カバードポーチを設置すれば、屋外空間を幅広い使い方ができるでしょう!
カバードポーチを設置して後悔する3つの理由
カバードポーチを設置して後悔する理由は、以下の3つです。
- 部屋の日当たりが悪かった
- 居住空間が狭くなった
- 使わなくなった
カバードポーチの設置を考えている人は、後悔する理由を知っておきましょう!
1.部屋の日当たりが悪かった
カバードポーチは強い日差しを防ぐには効果的ですが、スペースを広く取りすぎると部屋が日陰になり暗くなるでしょう。日本はカリフォルニアよりも日差しが弱いため、屋根で大きく日差しを遮ると室内まで光が入らなくなってしまいます。
部屋が暗いと、照明で電気代がかかってしまいますね!
カバードポーチの奥行きは、1.8mが目安です。使用する用途に適した広さを決めてから設置しましょう。
2.居住空間が狭くなった
敷地面積に余裕がない状態で広いカバードポーチを設置すると、1階部分の居住スペースが狭くなります。家を建てる際には、土地に対しての建ぺい率を考慮する必要があるからです。
建ぺい率とは土地に対して建てられる家の規定で「建ぺい率(%)=建築面積 ÷ 敷地面積 × 100」で計算できます。建築面積と敷地面積の特徴は、以下の通りです。
面積 | 特徴 |
---|---|
建築面積 | 建物を真上から見た時の面積(単位:㎡) |
敷地面積 | マイホームを建てる土地の面積 |
敷地面積に対して、家を建てられる割合は決まっています。購入した土地であっても、面積ギリギリまで使用した家は建てられません。
建物の大きさは防災や快適性の観点から、建築基準法によって定められていますよ!
屋根と柱があれば敷地面積としてみなされるため、カバードポーチを設置すれば1階部分のスペースを減らす必要があります。住宅地であっても地域によって上限が違うので、事前に建ぺい率を担当者に確認しましょう。
(参照:都市計画制度|国土交通省)
3.使わなくなった
カバードポーチを憧れだけで設置すると上手く活用できず、使わなくなって後悔する可能性があります。カリフォルニアではサーフボードの置き場やお手入れのスペースとして使われていますが、他にもたくさんの活用方法があります。
ホームパーティーや子どもの遊び場など、生活の質を上げるスペースとして検討してみてください!
また、道路沿いに設置すると周りの視線が気になったり、クモや蚊などの虫が気になったりして使わなくなってしまう場合があります。
こまめな掃除や虫よけ、目隠しになるフェンスなどが必要です。カバードポーチを設置するには費用が発生するため、長く使い続けられるよう活用方法を事前に決めておくと良いでしょう。
道路沿いの家については、関連記事「【意外と便利】道路沿いの家は止めた方が良いって本当?理由やメリットも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
カバードポーチの設置に後悔なし!活用方法4選
カバードポーチの活用方法は、以下の4つが挙げられます。
- リラックスできる
- 子どもと遊べる
- ホームパーティーができる
カバードポーチの活用方法を知っておくと、快適でおしゃれな空間に仕上がりますよ!
1.リラックスできる
カバードポーチでお茶や読書をすると、リラックスした時間が過ごせます。おしゃれなガーデンファニチャー(屋外家具)を設置してお昼寝すれば、仕事のストレスも和らぐでしょう。
夫婦で、お酒を飲むのもいいですよね!
もし雨が降っても屋根があるので、気にせず楽しめます。デッキや柱にマリンランプをつけると、優しい光が疲れた心と体を癒してくれるに違いありません。
2.子どもと遊べる
夏の暑い日でも屋根があるので、日陰で子どもを自由に遊ばせられます。プールを設置して水遊びする時も、親子で紫外線を気にせず楽しめるでしょう。
赤ちゃんを日光浴させたり、レジャーシートを広げてお昼ご飯を食べたりするのもいいですよね!
また、カバードポーチがあればブランコやハンモックの設置も可能です。自然の中でたくさん遊んだ経験は、一生の思い出になるでしょう。
子育てしやすい家については、関連記事「【要チェック】子育てしやすい家の特徴を7つ紹介!間取りや注意点も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3.アウトドアグッズのお手入れができる
カバードポーチがあれば、サーフボードや自転車、テントなどのアウトドアグッズのお手入れができます。サーフィンやキャンプで汚れた道具も、近くに屋外水栓があればキレイにしてから収納できるので便利です。
特にバーベキューグリルやクーラーボックスなどは、使用後すぐに洗わないと汚れや臭いが落ちなくなります。また、使ったテントや寝袋、ブランケットなども丸洗いして干せるので、清潔な状態が保てるでしょう。
ガレージや物置を隣接すれば、道具の出し入れがスムーズに行えますよ!
4.ホームパーティーができる
親戚や仲間を呼んで、バーベキューやホームパーティーが気軽にできます。自宅なので、時間や場所代を気にする必要がありません。そのため、時間を忘れて楽しいひとときが過ごせるでしょう。
子どもが遊び疲れたら、室内で横になって寝かせられますよ!
自宅であれば、子どもの様子を見ながら大人同士で会話できます。また、親以外の大人と接することは子どもにとっても社会勉強の場になるでしょう。
キッチンを隣接した間取りにすれば準備や後片付けがしやすいため、おもてなしに余裕をもてます。
カバードポーチの設置で後悔は嘘!おすすめな理由3選
カバードポーチを設置するメリットは、以下の3つが挙げられます!
- メンテナンスが簡単
- 部屋が広く見える
- 床材や家具の劣化を防ぐ
それぞれ順番に見ていきましょう。
1.メンテナンスが簡単
カバードポーチは屋根がついているため、ウッドデッキが雨水で腐食したり、直射日光で日焼けしたりする心配がありません。ただし、砂や埃が溜まるので掃き掃除や水ぶきが必要です。
樹脂木(人工木)を使ったウッドデッキであれば高圧洗浄機やデッキブラシが使えるため、簡単にキレイになります。材質にもよりますが頑固な汚れはサンドペーパーで落とせるので、洗浄方法について担当者に聞いてみましょう。
柱や手すりは紫外線を浴びるため、3~5年ごとにペンキの塗り替えが必要ですよ!
2.部屋が広く見える
カバードポーチをリビングに隣接すれば、室内が外まで続いているように見えます。デッキに人工芝を敷いたり雑貨やガーデニングを飾ったりすれば、ゲストに自慢できるスペースになるでしょう。
外からの視線が気にならないようにするには、エクステリアの設置がおすすめです。フェンスやパーテーションがあれば、周りを気にせず趣味に集中できます。
ただし、全体が隠れる高さのフェンスは、空き巣などに入られやすいので注意が必要です!
3.床材や家具の劣化を防ぐ
カバードポーチがあると、夏の強い日差しから室内の床材や家具の劣化を防ぎます。ウッドデッキも直射日光から守られるため、長持ちするでしょう。
劣化しても、無垢材を使用したウッドデッキであれば、経年変化が楽しめます。材質選びの際には、ぜひ検討してみてください。
カバードポーチの設置で後悔しないためには、
「LIFULL HOME`S」を活用するのがおすすめです!
家づくりの際に必要な知識が網羅された「はじめての家づくりノート」が無料でもらえます。自宅にいながら複数のハウスメーカーを比較できるので、カバードポーチが建築できる会社探しにぴったりです。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
カバードポーチを設置する前に知っておきたい3つの注意点
カバードポーチを設置する注意点は、以下の3つです。
- 後付けすると高額になる
- 延べ床面積に含まれる
- 隣接する間取りを考慮する
カバードポーチを検討しているなら、必ず知っておきましょう!
1.後付けすると高額になる
カバードポーチの後付けは、費用が2倍近く高くなります。設置費用の目安は、以下の通りです。
設置時期 | 費用(10㎡) |
---|---|
新築時 | 50万円前後 |
後付け | 100万円以上 |
また、後付けすると工事費のほかにも、諸経費が発生してしまいます。後付けするカバードポーチの費用が高くなる要因は、以下があげられます。
- 新たに足場を組む
- 外壁に屋根を設置する穴をあける
- 外壁の防水対策をする
- 人件費
- 諸経費など
さらに、カバードポーチの広さやデザインの選択肢が少なくなることも。外壁に穴をあけることになるので雨漏りが発生する可能性もあります。
カバードポーチの設置を検討しているなら、新築の際に設けましょう!
新築する際にやっておきたいことについては、関連記事「【前例から学ぶ】新築でやっておけばよかった13の後悔!失敗しない対策も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.延べ床面積に含まれる
建物は延べ床面積に対して固定資産税が課税されます。カバードポーチの屋根が外壁から2m以上ある場合は、延べ床面積に該当するので課税対象です。
新築物件であれば固定資産税は3年間の軽減措置が受けられるため、1/2の支払いで済みます。しかし、床面積が50㎡以上280㎡以下に抑えなければ対象とならないため注意が必要です。
打合せの際は、延べ床面積について必ず担当者に確認しましょう!
(参照:新築住宅の減税措置|国土交通省)
3.隣接する間取りを考慮する
カバードポーチを隣接する部屋の間取りは、活用する用途によって変える必要があります。バーベキューやホームパーティーを楽しむなら、リビングやキッチンとの隣接が便利です。
キャンプ用品やサーフボードなどのお手入れであれば、ガレージや物置と隣接させると効率よく使用できるでしょう。
間取り次第では使わないスペースになってしまうため、プロに相談して決めましょう!
カバードポーチの設置で後悔しないためには事前確認が重要
カバードポーチを設置して後悔する理由は、日当たりや居住空間が想像と違うことが挙げられます。活用方法を事前に考慮しなかったことが原因で、使わなくなってしまうケースが多いようです。
設置する前に具体的にイメージしておくことで隣接する部屋の間取りが決まり、使いやすい動線ができ上がるでしょう。
「使わなくなった」というデメリットは解消できますね!
カバードポーチには、使い方次第でたくさんの活用方法があります。ご自身の要望をまとめたうえで、どのような家を建てるかを検討しましょう。
設置費用や間取り、固定資産税などが知りたい時は、すーさんの相談窓口をご活用ください!
丁寧にヒアリングをしたうえで家づくりに関する総合的なアドバイスしています。相談は無料なので、以下からお気軽にご連絡ください!