「こだわって建てるのに後悔したくない!」
「失敗したと感じることは?」
「せっかくの注文住宅なので快適に過ごしたい!」
時間をかけてこだわって建てた注文住宅。もっとこうしておけばよかったと、後悔はしたくないですよね。
建てる前はよいと思っていても、住んでみて初めてわかることも。できるだけ後悔しないために、生活のイメージを膨らませてから家を建てるのがおすすめです。

しかし、実際に注文住宅に住んだことのない方が、後悔しないための対策を考えるのは難しいですよね!
この記事では、家づくりの専門家である筆者が以下の内容を解説します。
- 新築を建てるときにやっておけばよかった後悔事例
- 新築に住んでからやっておけばよかったと思わないための対策
実際に後悔した事例を学び、対策しておきましょう。専門家に相談できる機会もあるので、ぜひ参考にしてみてください!


新築を建てるときにやっておけばよかった13の後悔


実際に新築を建ててやっておけばよかったと後悔しがちなことを13個紹介します。
- 動線が悪い
- 部屋の数と広さがあわない
- 収納場所が少ない
- リビングが狭い
- コンセントの位置と数が悪い
- キッチンが使いにくい
- 食洗機をつけておけばよかった
- バリアフリーにすればよかった
- ランドリールームがない
- トイレを2個つくればよかった
- 床暖房がない
- 玄関が狭い
- シューズクロークがない
順番に見ていきましょう。
1. 動線が悪い
間取りを決めるときは、事前に生活や家事の動線を考えておくのがポイントです。
- 寝室とトイレは近いか
- トイレと洗面所は近いか
- ランドリー室はどこにあると使いやすいか
- リビングと浴室、トイレは近いか
- 料理をするときに別の家事を一緒にやっているか
など、できるだけ具体的にしておきましょう。



料理をするときに一緒に洗濯機を回していることが多いなら、キッチンとランドリー室は近くにあったほうがよいです!
朝起きてすぐにトイレに行くなら、寝室とトイレは近いほうがよいでしょう。



生活スタイルや家事の方法はさまざま。できるだけ効率よく動くためには、あっちこっち行かないように部屋を配置する必要があります!
2. 部屋の数と広さがあわない
部屋を設置するときは、目的を明確にしておくことが大切です。



広さを決めるのも数を決めるのも、どんな目的で部屋を使うかによって変わってきますよ!
たとえば、3LDKの間取りを想定しているとしましょう。3つの部屋の目的を、それぞれ以下のように分けます。
- 寝室
- 子ども部屋
- 仕事部屋
寝室の広さを考えるときは、ベッドの大きさや子どもが一緒に寝ることを考慮する必要があります。
赤ちゃんがいる家庭であれば、ベビーベッドを設置するスペースがあるかも考えられると、後悔しにくいです。他の部屋に関しても、具体的に使用する様子が想定できると、理想の部屋に近づきやすくなります。
部屋が広くて数が少ないのも、部屋が狭くて数が多いのも、それぞれメリット・デメリットがあります。



設計の段階で住むイメージをどれだけ具体的に持っているかが鍵です!
3. 収納場所が少ない
収納場所は、今ある荷物がすべて片付けられるように考えるのがおすすめです。



どの部屋にどれだけの収納スペースが必要かどうかを、事前にきちんと把握しておきましょう!
各部屋やキッチンだけでなく、廊下に収納スペースをつくったり納戸をつくったりするのもひとつの手です。生活動線を考えて、使い勝手がよくスムーズに片付けができるよう収納スペースを確保すると生活しやすくなります。



キッチンにスペースがあるなら、パントリーを設けると便利です!
常備食や普段使わないホットプレートなどを、収納しておくのに活用できます。
4. リビングが狭い
リビングは生活の中心になることが多いスペースです。



家族みんなが集まるので、できるだけ広いほうが快適に過ごせます!
最大何人がリビングで過ごすことになるのか、しっかりイメージしておくことが大切です。
また、間取りを考えたときは十分な広さを確保できたと思っても、いざ家具を置くと狭く感じることも。部屋の広さそのもので考えるより、家具を配置した後の広さを考えたほうが実用的です。



狭い空間を広く感じさせたい場合は、天井を高くしたり吹き抜けにしたりすると開放感を演出できます!
いかに狭さを感じさせないかを工夫するのもおすすめです。
リビングの広さや動線などに迷ったら、タウンライフの活用がおすすめです。希望に基づいた間取りを一括で複数提案。理想の間取りのイメージがつきます。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


5. コンセントの位置と数が悪い
設計時には足りると思ったコンセント。実際に使ってみると、あっという間になくなってしまいます。
できるだけタコ足配線にならないようにするには、コンセントの数を増やしておくのがおすすめです。



とくにエアコンやテレビを設置する場所の近くには、専用のコンセントをつくっておくと便利です!
エアコンもテレビも基本的には場所を変えませんし、コンセントを抜くこともありませんよね。専用で設置しておくと、ひとつのコンセントが占領しっぱなしという現象がなくなります。



また、電子レンジや炊飯器を置く台にコンセントの数が少ないと使いにくいです!
ある程度はどこで何を設置するか想定しながら、コンセントの位置と数を決めておきましょう。
今住んでいる家で、どこにコンセントがあって、どこにあると便利でという具体的な要望を出しておくとイメージしやすいです。
新築のコンセントの位置で迷った場合は関連記事「【間違いない】新築でおすすめのコンセントの位置13選!決め方のポイントや3つの注意点も解説」をご覧ください!


6. キッチンが使いにくい
設置するキッチンは、使い勝手がよいものを優先的に選ぶようにしましょう。
キッチンには、対面キッチンやL字キッチン、アイランドキッチンなど、さまざまな種類があります。ある程度は、部屋の広さや雰囲気にあわせてデザインで選ぶことも大切です。
しかし、キッチンは毎日頻度高く使うもの。



使いにくければ、不便に感じてしまいますよね!
一番使いやすい形のキッチンを選んだうえで、大きさやデザインを選択していきましょう。
使い勝手は実際に使うまでわからないと感じる方は、どのように使いたいかを具体的にイメージしておくのがおすすめです。どのように使いたいのかがわかれば、選ぶものが決まってきます。



展示会で実物を見ておき、高さや大きさ、収納場所などを確認しておくと安心です!
新築のキッチンについては関連記事「【生活力アップ】新築のキッチンで後悔しない5つのコツ!人気の種類や選ぶときのポイントを解説」でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。


7. 食洗機をつけておけばよかった
ビルトイン食洗機は、今まで使っていなかった人にとってはなくても大丈夫だと思いがち。当初はいらないと思っていても、家事や仕事が忙しくなってくると洗い物するのも手間に感じてしまいます。



「こんなときに食洗機があったら……」と思うかもしれません!
食洗機の導入に迷ったら、実際に使っている人の意見を聞くのがおすすめです。
最初はなくてもよいと思っていても、実際に導入すると時短になって便利に感じる方が多いです。



食洗機があれば、出かける前にセットしておき、帰ってきたら洗い物が終わっています!
後悔しないためには、事前にリサーチしておくことが大切です。
8. バリアフリーにすればよかった
玄関に段差があったり、階段に手すりがなかったりすると、不便に感じることもありますよね。



なかには、ロフトや屋根裏をつくったが、使うのが大変という声も!
できるだけ快適に過ごしたいなら、バリアフリーにしておくのがおすすめです。家の中に段差が少なければ、お掃除ロボットが使いやすくなります。何かの拍子につまずく恐れもないので、比較的快適に過ごせるでしょう。
ロフトや屋根裏は使い勝手がよく便利な一方で、使いにくい場面もあります。



何のためにつくるのかをしっかり明確にしておくことが、後悔なく過ごすコツですよ!
9. ランドリールームがない
ランドリールームとは、洗濯に関わる家事をこなす場所で家事室とも呼ばれる場所です。つくらない人もいますが、あると便利です。



部屋やリビングが洗濯物で散らかりにくくなります!
アイロン台を設置しておけば、アイロンをかけることはもちろんのこと、洗濯物を畳むのにも便利です。家事に関するすべての作業をできるようにしておけば、使い勝手がよくなります。



部屋干しスペースができるのも、メリットのひとつです!
家族が多くなると、浴室だけでは部屋干しスペースが足りないことが多くなりますよね。ランドリールームがあれば、干す場所がなくて困ることが減るので楽です。
10. トイレを2個つくればよかった
2階建てや3階建てでは、各階にトイレを設置することが多いですよね。しかし、平家では1個しか設置しないケースもあります。



すると、2個つくっておけばよかったとなりかねません!
家族が多かったり家が広かったりすると、トイレは複数あったほうが便利です。とくに使いたいタイミングが被りやすい朝は、トイレが複数あると出勤や通学前に焦らなくて済みます。
生活スタイルにもよりますが、リビングの近くと寝室の近くなど、少し離れたところに複数設置しておくと便利です。
11. 床暖房がない
床暖房は予算を削るためにつけない方もいます。しかし、友人の家で床暖房を体験すると、設置しておけばよかったと後悔することも。



部屋が寒くても足元を温めるだけで、体感温度が結構違います!
床暖房の導入に迷ったら、話を聞くだけでなく体験してから決めるのもひとつです。
また、リビングの狭い範囲だけでなく、キッチンやダイニングにも取り入れればよかったとの声も。床暖房の使い勝手や設置範囲は、実際に使ったことのある方の意見を聞いて判断するのがよいでしょう。
12. 玄関が狭い



広い土地が確保できないと、どうしても玄関が狭くなりやすいです!
ある程度広くないと、靴の収納ができなかったり、ベビーカーの収納場所がなかったりと使いにくく後悔することにつながります。



玄関が狭いと収納が少なくなりやすいので、本来なら収納しておきたいものが外に出たままに!
玄関が余計に狭くなる原因となってしまいます。
玄関の広さは必要最低限というよりも、やや広めに確保しておくと生活しやすいです。すごく広い玄関にする必要はありませんが、少し広めにとっておき収納場所を十分に確保しておくようにしましょう。
13. シューズクロークがない
シューズクロークは、あると便利に使えます。靴以外に、上着やアウトドア用品、ベビーカーや三輪車なども収納できる場所であるためです。



外で使うものを家の中に運ばなくて済みます!
玄関にものが溢れることなくスッキリ見えるため、いつもキレイな玄関で気持ちよいです。



コートやレインコートを部屋に持ち込まなくてよいので、床が濡れなくて済みます!
外出時の動線が短くなるのもメリットのひとつです。玄関を広く確保できるなら、シューズクロークを設置しておくと便利ですよ。
新築に住んでからやっておけばよかったと思わないための3つの対策


建築が終わったときは満足していても、実際に住み始めてしばらくすると、使いにくかったと思うケースがあります。そうならないためにも、事前に準備できることはしておきましょう。
ここでは、新築に住んでからやっておけばよかったと思わないための対策を3つ紹介します。
- 生活の中心になる場所を把握する
- 担当者とのコミュニケーションをしっかりとる
- 事前準備を強化しておく
ぜひ参考にしてみてください。
1. 生活の中心になる場所を把握する
住みやすい間取りにするには、生活の動線をきちんと確認する必要があります。



生活拠点はどこなのか、どのように動いているのかなどを具体的に把握しておきましょう!
実際に住んで行動するシミュレーションができると、よりイメージが湧きます。
- 朝起きてから家を出るまで
- 帰宅してから家事に取り掛かるまで
- 同時にこなす家事は何か
など、一つひとつ具体的にイメージすることが大切です。
2. 担当者とのコミュニケーションをしっかりとる
わからないことがあったら、注文住宅の担当者に遠慮なく質問しましょう。
小さいことだからと目をつぶってしまうと、後悔することに。どんなに小さなことでも疑問に感じたら質問して解決するのがおすすめです。
ハウスメーカーの担当者には、設計から建築まで幅広くお世話になります。



きちんと信頼関係を築いておくことが大切です!
しっかりコミュニケーションをとって、後悔しない家づくりを目指しましょう。
3. 事前準備を強化しておく
ハウスメーカーと契約する前に、たくさんの情報を集めておくと話がスムーズに進みます。
いろいろなハウスメーカーに見学に行き、自分とあうところを探すのはもちろんのこと、実際に家を建てた方の意見を聞くと参考になります。
- いつから準備するのがいいのか
- 何が必要なのか
- 後悔しないためにはどんな対策が必要なのか
など、事前にしっかり情報取集しておくことが大切です。



家づくりの流れを知って、できるだけ後悔しないために、たくさん調べておきましょう!
何から始めたらよいか悩んでいるなら、LIFULL HOME’Sの「はじめての家づくりノート」が参考になります。



家づくりのスケジュールや土地チェックシートなど、後悔しないための情報が満載!
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


新築でやっておけばよかったと後悔しないよう専門家に相談しよう


デザインや好みも大切ですが、住みやすさや使いやすさなどの機能性を重視した考え方も大切です。やっておけばよかったと後悔しないために、時間がかかっても事前準備をしっかりするよう心がけてみてください。
しかし、自分や家族だけで対策を考えようとしても、なかなかうまくいきません。別角度から見た意見を聞かないと、後悔する可能性のある原因を潰していくことは困難です。



初めて家を建てるときは、経験豊富な住宅のプロに相談して進めていきましょう。すーさんの相談窓口がおすすめですよ!
すーさんは、大手ハウスメーカーに15年勤めた経験を持つ住宅に関するプロです。



さまざまな人に販売し相談に乗ってきたため、後悔が多い事例も理解しています!
やっておけばよかったと思わない家づくりをするために、どんな質問でも大丈夫です。
「こだわりたいポイントがあるけど、実用性があるかわからない」といったお悩みも解決します。ぜひお気軽にご相談ください!

