「モデルハウス購入したいけど注意点はある?」
「購入するメリット・デメリットを知りたい!」
「モデルハウスを購入してから後悔したくない…」
モデルハウスを購入する人は多くないため、購入する際の注意点を把握しないまま選んでしまうと後悔するかもしれません。
一生に一度の大きな買い物なので、失敗を避け理想の住まいを手に入れたいですよね。注意点だけでなくメリット・デメリットを理解して、マイホーム購入に活かしましょう。
この記事では大手ハウスメーカーに15年勤務した経験のある元営業マンが、以下の内容を詳しく解説します!
- モデルハウスのタイプ
- 購入する際の注意点
- 購入するメリット
ぜひ最後まで読んで、家の購入に役立ててみてください。
モデルハウスとは宣伝用の住宅!2つのタイプを解説
モデルハウスとは、大手ハウスメーカーが建てた宣伝用の住宅のことです。家の間取りや設備を具体的に検討できるため、住宅購入の際の参考になります。
モデルハウスには、以下2つのタイプがあります。
- 住宅展示場にあるモデルハウス
- 分譲地にあるモデルハウス
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1. 住宅展示場にあるモデルハウス
住宅展示場とは、ハウスメーカーや工務店のモデルハウスが多数展示されている場所です!
住宅展示場にあるモデルハウスは一般的な住宅よりも少し広めに建築されています。
また、住宅展示場のモデルハウスは最新でなければいけないため、数年経つと新しいものに建てかえます。その際に、展示されていた住宅を解体し、別の土地で再建築して販売することもあるのです。
住宅展示場について詳しく知りたい方は、関連記事「【気をつけて】知識ゼロで住宅展示場に行ってはいけない5つの理由!後悔しないための前準備やポイントを紹介」をご覧ください!
2. 分譲地にあるモデルハウス
分譲地にある住宅を販売する際に、見学用にモデルハウスが建築されています。
分譲地の場合には、展示期間が終了すると「中古住宅」としてモデルハウスが販売されることがあります。
分譲地がどのような立地なのかチェックするようにしましょう!
モデルハウスを購入する際の注意点10選
モデルハウスを購入する際の注意点は、以下の10点です。
- 土地の購入を視野に入れる
- 性能や基礎構造を確認する
- 修繕費用は負担する必要があるかどうかを確認する
- 周辺環境を確認する
- 長期的なローン返済を考える
- 売主の保証制度やアフターサービス基準を確認する
- 物件が劣化していないか確認する
- 水回りが未使用かどうかを確認する
- 家具や家電にキズがついていないか確認する
- 人気度を確認する
注意点を把握してから購入しないと後悔するかもしれません。しっかりと確認しましょう!
なお、モデルハウス購入で失敗したくない方は、関連記事「【絶対に避けよう】モデルハウス購入のよくある失敗例7選!後悔を防ぐ3つのポイントを解説」をご覧ください!
1. 土地の購入を視野に入れる
住宅展示上のモデルハウスは解体してから再建築しますが、建物の面積がすでに決まっているため、それにあわせた土地を購入する必要があります。
分譲地のモデルハウス購入の場合には、建物本体は比較的安く購入できますが、土地代は安くなるとは限りません。モデルハウスは、立地がよい場所に建てられているため、土地代がかかることが多くなっています。
土地購入費用も考慮に入れて、モデルハウスを購入する必要があります。
周辺地域の土地の相場と比較して、土地代が高いか安いかも確認しておきましょう!
2. 性能や基礎構造を事前に見ておく
一般的な注文住宅は、建築前に希望したグレードの性能や構造で施工されます。
施工中に現場を確認できるため、どのような状態になっているのか確認可能です!
しかし、モデルハウスはすでに完成しているため、性能や基礎構造を目で見て確認しようがありません。そのため、モデルハウスを購入する場合には、販売する業者や契約書などで確認しておく必要があります。
柱や梁(はり)などの家の基礎構造をきちんと確認しておくと安心です!
3. 修繕費用は負担する必要があるかどうかを確認する
モデルハウスは、展示が終了すると修繕してから購入者に引き渡されます。その際の費用は、購入者と販売業者のどちらが負担するか確認する必要があります。
修繕費用がどれぐらいかかるのかわからないと不安ですよね!
展示している間にできたキズや汚れの修繕を購入者が負担する場合には、想定外の予算がかかるため、契約前にしっかりと確認しましょう。
担当者にどれぐらいの劣化が進んでいるか聞けるとよいですね!
4. 周辺環境をチェックする
モデルハウスの周辺が建売物件なのか、購入済み物件なのか、空き地なのかを確認しましょう。
空き地であれば今後住宅が建つ予定があるため、業者に確認する必要があります。モデルハウス周辺の土地の利用方法を確認することで、後悔することが減らせるでしょう。
営業マンは周辺の土地や建物の状況について把握しているので、遠慮せずに聞いてくださいね!
5. 長期的なローン返済を考える
モデルハウスを購入できる機会は少なく、品質が高い住宅を通常よりも安い価格で購入できるため、すぐに飛びつきたくなる人もいるかもしれません!
しかし、長期的な資金計画を立てないで購入すると、教育費や家の修繕費がかかった場合に支払いが大変になる可能性もあります。
通常の住宅を購入するときと同様に、しっかりとした返済計画を立てて購入するようにしましょう。
早い者勝ちだからと言って、焦って購入しないようにしないとですね!
6. 売主の保証制度やアフターサービス基準を確認する
建築してから1年経過すると、誰も居住していなくても新築ではなく中古物件の扱いになります。そのため、新築物件向けの「住宅瑕疵(かし)担保責任保険」に加入できません。
参考:住宅瑕疵担保履行法および住まいの安心総合支援サイト
瑕疵(かし)とは欠陥を意味し、法律上では構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の欠陥を指します!
「住宅瑕疵担保責任保険」は、10年間の瑕疵担保責任を負っていますが、中古住宅の場合は任意加入であり保険期間も1~5年と新築住宅よりも短い設定になっています。
居住してからトラブルが起きた場合の保証がどのようになっているか、購入前にしっかりと確認するようにしましょう。
モデルハウスは中古物件として扱われるため、保証についてきちんと確認することが重要です!
7. 物件が劣化していないか確認する
モデルハウスは建築から1~3年程度経過していることが多いため、劣化している場合があります。
建物の外部・内部・サッシ・扉の建具など目につく場所だけではなく、床下や屋根裏(小屋裏)の見えにくいところも購入前にきちんと確認しておきましょう。
目に見えるところだけではなくて、目に見えない場所もしっかり確認しないとですね!
8. 水回りが未使用かどうかを確認する
宿泊型のモデルハウスの場合、水回りは使用されています。また、営業担当や職人が使用していることも。
気になる人は、トイレが使用済みかどうかを確認しておくと安心です!
販売型のモデルハウスでは、基本的には水回りの使用は禁止しているところが多いです!
9. 家電や家具にキズがついていないか確認する
モデルハウスの家電や家具はそのまま引き渡されることもありますが、キズがついていないか確認しましょう。
不特定多数の人が出入りしているため、家具や家電にキズがついている可能性があります!
10. 人気度を確認する
モデルハウスは数が少なく比較的割安なため、人気がある物件はすぐに購入されてしまう可能性があります。
購入の場合、抽選になるのか早い者勝ちなのかは業者によって異なります。購入を検討している物件が、どれぐらい人気があるのかメーカーに確認してみましょう。
住宅展示場のイベントに参加して、どれぐらい人が来場しているか確かめてみてもよいですね!
ここまで、モデルハウス購入の際の注意点を解説してきましたが、より詳しい失敗談を知りたい方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご活用ください!
元ハウスメーカー営業マンであるすーさんは相談実績が多いので、生の声をたくさん聞けて、モデルハウス購入のアドバイスをもらえますよ。
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注意点だけではない!モデルハウスを購入する5つのメリット
モデルハウスを購入する際は注意点がありますが、以下5つのメリットもあります。
- 新築住宅よりも安い価格で購入できる
- 家電や家具がついてくる場合がある
- 早く入居できる
- 入居後の生活をイメージしやすい
- 立地や周辺環境がよいことが多い
それぞれ詳しく見ていきましょう!
1. 新築住宅よりも安い価格で購入できる
モデルハウスは、完成から期間が経過していますし多数の人が出入りしているため、新築住宅よりも安い価格で購入できます。
ただ、中古物件として扱われるため、他の中古物件価格との比較もきちんと行いましょう!
2. 家電や家具がついてくる場合がある
モデルハウスの家具や家電は、見た目をよくするために高品質でハイグレードなものを採用している場合があります。
購入する際に、家具や家電がついてくるかどうかを確認してみましょう。
グレードの高い家電や家具がついてくると、うれしいですね!
3. 早く入居できる
分譲地にあるモデルハウスは建設が完成しているため、展示期間が終了すればすぐに入居可能です!
注文住宅を建てる手間を省きたい、すぐに気に入った家に住みたい方におすすめです。
気に入る物件に出会えた方には、モデルハウス購入を検討してみてください!
4. 入居後の生活をイメージしやすい
モデルハウスは間取りがわかるため生活動線を想像しやすく、入居後にイメージが違ったということも少なくてすみます。
入居後に後悔したくない方におすすめです!
間取りがわかっていて、実際に動けるので生活動線をイメージしやすいのが魅力的ですよね。
5. 立地や周辺環境がよいことが多い
モデルハウスは、基本的にアクセスしやすい土地に建てられていることが多くなっています。
中規模の整備区画が行われた土地や大通りに面している土地に建てられることが多いです!
また、隣地との敷地境界が明確になっている場合が多く、周辺とのトラブルも少ないでしょう。
モデルハウスの購入がおすすめな人の特徴3選
モデルハウスの購入にはメリット・デメリットがありますが、以下に当てはまる人には向いていると言えます。
- できるだけ安く購入したい人
- 間取りや立地にこだわらない人
- 小さな傷や汚れが気にならない人
1つずつ見ていきましょう。
1. できるだけ安く購入したい人
モデルハウスの購入を検討すべき一番のポイントは、コストパフォーマンスの高さです。新築住宅と比較して、モデルハウスは一般的に価格が低めに設定されています。さらに、家具やインテリアもセットでついてくることが多いため、新たに購入する必要がありません。
以下のポストをした方は、200万円値下げされた上、ソファやダイニングテーブルなどの家具もついてきたとのことです。
去年、新築の建売を購入しました!たまたま200万値下げしたときにみつけて安く購入できました。もともとモデルハウスだったのでソファやダイニングテーブル、テレビ台、エアコンなどの家具もついてきてお得でした◎こだわりなければ建売おすすめです!
— おもちちゃん 9m (@marutokomarusan) July 22, 2023
このように、予算を抑えつつ、質の高い住宅を求める方にとって、モデルハウスは理想的な選択肢です。
予算内で最大限の満足を得られる可能性が高いため、できるだけ費用を抑えたい方にはおすすめできます!
2. 間取りや立地にこだわらない人
注文住宅の場合、土地選びや間取り、仕様などのすべてを自分で決める手間があります。一方でモデルハウスは、すでに建築されている物件をそのまま購入するため、設計や仕様を決める手間が不要です。
以下のポストをした方のように、すべて自身で決めるよりは、プロに決めてもらったほうが良いという方は少なくありません。
私も……壁紙とか全部考えてたら頭パンクするし、プロに任せた方が統一感出るに決まってる…と思ってモデルハウス購入した!間取りは全然後悔してない!
— ゴットマザーおねちゃん☺︎12/16生🎀.* (@onechan_baby) February 3, 2022
シュークローク、パントリー、浴室乾燥〜とか譲れないことだけ詰めといて探したら、大きな失敗はないと思う!🥳
譲れないポイントだけ抑えられれば、モデルハウスでも大きな問題はないかもしれませんね!
またモデルハウスは「立地を選びにくい」というデメリットがありますが、場所にこだわりのない方におすすめです。しかし、多くのモデルハウスの情報を収集すれば、以下の方のように立地の良い物件を見つけることもできます。
自宅建築TLが流れてるので
— 官兵衛🐈⬛🐈🐈 (@yukineko_226) April 14, 2023
我が家は2年ほど探して今の家買ったけどハウスメーカーのモデルハウスで棟上げ終わった時ぐらいに見つけて購入、内部の変更などができなかったし床暖房つけたかった…
しかし立地がめちゃくちゃよかったんだこれを逃すともうこの立地の家は見つからないだろうと即決したよ
このように、モデルハウスは特定の条件に固執しない方に最適です!
また、多くの情報を収集できれば、自身にあったモデルハウスを見つけられるでしょう。
3. 小さな傷や汚れが気にならない人
モデルハウスは、多くの人が訪れる展示場として使われていたため、小さな傷や汚れが残っていることがあります。以下のポストのように、付属の家具・家電の不具合や傷は避けられません。
モデルハウスなので家具つきなのだが、寝室の置き型ライトと和室の置き型ライトは付かなくて、そしたら担当さんが自腹でプレゼントしてくれるって言うの
— haru (@chacoharu) December 13, 2013
入居前に家具チェックしたらTV台、ローテーブル、ベッド、座卓に傷があるわけ。
使用上の問題にはならない小さなものが多いですが、新築の完璧な状態を期待している方にとっては気になるポイントかもしれません!
小さな傷などは日常生活の中で自然とついてしまうものであり、過度に気にすることがなければ価格が安いモデルハウスは有力な選択肢になります。逆に潔癖症の方や、新築同様の状態を求める方には向いていません。
完璧を求めるよりも、実用性やコストパフォーマンスを重視する方にとって、モデルハウスの購入は非常に合理的な選択です!
モデルハウスを購入する5つのステップ
モデルハウスに関心はあるけど、どうやって購入すれば良いのかわからないという方も多いでしょう。こちらでは、モデルハウスを購入方法を5つのステップで解説します。
- 情報収集をする
- 状態を確認する
- 見学する
- 購入申込をする
- 住宅ローンの申込み・売買契約をする
1つずつ見ていきましょう。
1. 情報収集をする
モデルハウスの購入するには、情報収集から始めましょう。モデルハウスの販売情報を集めるには、主に以下の3つの方法があります。
- 住宅展示場
- ハウスメーカーの公式サイト
- 不動産情報サイト
住宅展示場では実際のモデルハウスを見学でき、メーカーのサイトでは販売予定や抽選結果などがわかります。また、不動産情報サイトでは様々なモデルハウスの販売情報が掲載されているため、幅広い選択肢から比較検討できるでしょう。
情報収集の際は、自分のニーズに合った物件を見つけることが重要です。
家族構成やライフスタイルに合わせた間取りや設備、立地条件など、理想とするモデルハウスの条件を明確にしておくと良いでしょう!
2. 状態を確認する
販売元に対して、住宅性能や設備の状態を確認しておきましょう。モデルハウスは標準性能に加えて、様々なオプションが含まれている場合が多いです。断熱性能や耐震性など、どの程度の性能がある家なのかあらかじめ確認しておくことが大切です。
また、工事の必要性も確認しておくべきでしょう。モデルハウスは多くの場合、展示用に特別な装飾が施されているため、実際に住むための改修が必要になることもあります。
見学の際に漏れなく確認できるよう、あらかじめ家の状態を聞いておきましょう!
3. 見学する
実際に物件を見ることで、写真や図面だけではわからない細部の質感や空間の雰囲気を感じ取れます。見学の際は、事前に申し込みをしておくと、営業担当者から詳しい説明を受けられます。物件についてより深く知りたい方は予約しておくのがおすすめです。
また、見学する際には、メモやカメラを持参しましょう。見学後に家族で検討する際に、詳細な情報を参照できるため便利です。メジャーがあると部屋のサイズを測れるため、家具の配置の計画にも役立ちます。
実際に自分がその家で生活することを想像しながら、見学することが大切です!
例えば、日当たりや風通し、隣接する家との距離感など、実際にその場に立ってみないと感じられない要素にも注意を払いましょう。
4. 購入申込をする
購入したいモデルハウスが決まったら、次は申込をします。その際、申込証拠金が必要になる場合がありますが、購入が成立しなかった場合は返却されるので安心してください。
購入希望者が多い場合は、抽選になることがあるため、希望の物件を逃さないためにも早めの申込が大切です!
申込をする際は、必要書類をしっかり準備しましょう。例えば、身分証明書や収入証明書など、メーカーや不動産会社によって求められる書類は異なります。
事前に必要書類のリストを確認し、準備しておくことがスムーズな申込プロセスにつながりますね!
また申込後の流れについても、販売元に確認しておくことが大切です。例えば、抽選結果の通知方法や、契約手続きの流れなど、事前に知っておくことで不安を軽減できます。
5. 住宅ローンの申込み・売買契約をする
購入が決まったら、住宅ローンの申込みを行います。ローンの事前審査を受けておくと、購入プロセスがスムーズに進みます。各金融機関によって金利や条件が異なるため、事前に比較検討しておきましょう。
住宅ローンの契約が終われば、販売元との売買契約を結びます。その際、契約内容を十分に理解し、必要書類を準備することが大切です。契約内容には、支払いスケジュールや保証内容など、重要な条項が多数含まれています。
不明点があれば、契約前に販売元や専門家に相談しましょう!
モデルハウス購入時はまず注意点を把握しよう
モデルハウスの購入にはメリットとデメリットがあり、注意点をきちんと把握してから購入することで後悔を防げます。
注意点とメリットを比較して、モデルハウスの購入を検討してみてくださいね!
とはいえ、自分だけで判断できない場合もあるでしょう。モデルハウス購入に迷った場合には、家づくりの経験が豊富な専門家に相談するのがおすすめです。
私は、大手ハウスメーカーで営業マンとして15年間勤務した、家づくりのプロです。どんな小さな疑問や悩みに対しても、経験や実績をもとにお答えします!
実体験に基づいた根拠のある話が聞けるため、以下から無料でお気軽に相談してみてくださいね!