「間取りの考え方のコツを知りたい!」
「3人家族だったらどのような間取りがいいの?」
「部屋の配置の決め方は?」
間取りは1LDKのように数字とアルファベットで記載されますが、詳しく知らない方もいるでしょう。
間取りについて理解しておかないと、理想の家を建てるのは困難です。家を建ててから後悔しないためにも、間取りの考え方のコツを学んでおきましょう。
この記事では、間取りの考え方を知りたい方に向けて、家づくりのプロである筆者が以下の内容を紹介します。
- 押さえておきたいポイント
- 考え方のコツ
- 家族構成別のおすすめの間取り

理想のマイホームを建てるためにも、間取りのコツを確認しておきましょう!


間取りの考え方を理解する前に押さえておきたい3つのポイント


間取りの考え方を理解する前に押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
- 住宅用語を確認する
- 土地の特徴を知る
- 家族の生活スタイルを把握する
ひとつずつ解説しますので、間取りを考える前にチェックしてみてください。
1. 住宅用語を確認する
まずは、住宅用語で使われるアルファベットと数字の関係を覚えておきましょう。
- L:リビング
- D:ダイニング
- K:キッチン
物件はほとんどLDKで構成されています。ダイニングは食事をする場所で、キッチンは台所ですね。



1LDKはひとつの部屋とLDKで構成された物件のことです!
LDKの前につく数字は部屋がいくつあるかを表しており、3LDKなら3つの部屋とLDKの物件ということになります。
他にも、以下の用語は覚えておいてください。
用語 | 意味 |
---|---|
建ぺい率 | 敷地面積に占める建築物の面積の割合 |
容積率 | 敷地面積に占める建物の床面積の割合 |
北側斜線 | 北側に面した建物の高さ |
道路斜線 | 接している道路の幅員に対する建物の高さ |
物件を建てる際に住宅メーカーや不動産屋から説明される場合があるので、概要だけでもチェックしておくのがおすすめです。
2. 土地の特徴を知る
間取りを考える前に、以下のようなその土地ならではの特徴を知っておくことが大切です。
- 道路
- 環境
- 日当たり
- 風通し



道と玄関が反対側にあると不便なので、道路の状況はしっかり確認しておかなければなりません!
また、家を建てる場所の環境は人通りが多いのか、通学・通勤でよく使われる場所なのかを確認しておくと、窓の位置を工夫することが可能です。
間取りを決める際は、一般的に日当たりがよい場所をリビングにします。



すぐに土地を見て間取りを決めることは難しいので、可能なら長期的に観察して環境や日の入り方をチェックしておきましょう!
3. 家族の生活スタイルを把握する
生活スタイルを箇条書きにして、どのように行動しているのか流れを把握しておくと、建ててからの後悔をなくせます。
解決したいことや不便なことを書き出して、優先順位を決めておくのがおすすめです。



長時間家にいる人の意見を参考にすると決めやすいですよ!
間取りを決める前に押さえておきたい注意点は、関連記事「【プロが厳選】一戸建ての人気間取り7選!注意点や事前に確認したいことを解説」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!


間取りの考え方のコツ7選


間取りの考え方のコツは以下の7つです。
- 生活しやすい動線をつくる
- 必要な分だけの収納スペースを用意する
- 自然の風を取り入れる
- 日当たりを重視する
- 家具の配置をイメージする
- 外観のこだわりがあれば相談する
- ライフプランの変化を考えておく
何もない状態で間取りを考えるのは難しいですが、コツを押さえておけば決めやすくなります。間取り決めで頭を抱えないように確認しておきましょう。
1. 生活しやすい動線をつくる
間取りを考えるうえで、生活しやすい動線をつくることは最重要と言っても過言ではありません。動線を考えずに間取りを決めると生活しにくかったり、不満を感じたりすることがあります。
動線には、以下の5つの種類があります。
動線の種類 | 意味 |
---|---|
家事動線 | 炊事や洗濯で使う |
生活動線 | 食事や就寝など生活で使う |
来客動線 | ゲストが来たときに使う |
通勤動線 | 通勤のときに使う |
衛生動線 | トイレや手を洗うときに使う |



生活スタイルにあわせて考えることが重要ですね!
2. 必要な分だけの収納スペースを用意する
家を建てるときは、収納スペースを多く用意してしまいがちです。「もし足らなかったらどうしよう」という不安がある方が多いかもしれませんが、無駄な収納スペースをつくらないことは、間取りを考えるうえで重要です。
収納スペースの適切な割合は、12〜15%が目安と言われています。



物件の広さから収納スペースがどれくらい必要なのか考えてみるとよいでしょう!
家族で話し合いを重ねて、どれくらいスペースが必要なのか確認してみるのもおすすめです。



必要な分だけのスペースを用意できるように、事前にチェックしておくと快適な家づくりができます!
3. 自然の風を取り入れる
家を建てる際は、ひとつの部屋につき2方向に窓を設けるのが基本です。2方向に窓をつくることで、自然の風を取り入れやすくなります。



とくにリビングやダイニングなど、家族が長時間過ごす場所では、意識的に風を取り入れられるようにしましょう!
窓を配置する際は、吹き抜けや高さを変えて風を取り入れるのがおすすめです。低い位置の窓は冷たい空気を取り入れて、位置を高くすると温まった空気を逃がせるためです。



また、窓を配置するときは、高さもあわせて考えてみてください!
4. 日当たりを重視する
リビングやダイニングなど、家族が長時間生活する場所は、日当たりを重視した間取りにしましょう。リビングは、一日を通して気持ちのよい採光が確保できる場所に配置するのがおすすめです。
可能であれば、季節ごとにどのように日当たりが変化するのか確認できると、後悔を減らせます。



南東にリビングを設置すると、気持ちのよい光を取り入れられます!
一方で、トイレや収納スペースなどの場所は、西日がさしこむ場所や日当たりのよくないところに設置することが多いです。
日当たりのよい家に住むメリットは関連記事「【良いこと尽くめ】日当たりのいい家の5つのメリット!方角ごとの違いや悪い場合の改善策を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


5. 家具の配置をイメージする
間取りを考えるときに配置までイメージするのは難しいかもしれませんが、大きい家具だけでも想像しておくと生活しやすいでしょう。



どこにどの家具を置くか想像しておくだけでも、生活しやすくなりそうです!
たとえば、洗濯機や冷蔵庫をどこに置くか考えておくだけでも、後悔を減らせるのでおすすめです。
コンセントや部屋の角に家具・家電を置くとイメージすると、部屋を最大限に広く使えます。
実際に間取りをシミュレーションしたい方は、関連記事「【プロが厳選】間取りを無料でシミュレーションする方法10選!スマホアプリやPC別におすすめを紹介」を参考にしてみてください!


6. 外観のこだわりがあれば相談する
間取りで外観が変わるため、早めに相談しておくとスムーズに進められます。



外からどう見えるのかを考えられると、外観・間取りどちらも重視できます!
特殊な外観を希望する場合はその分時間もかかるので、初期段階で相談しておくのがおすすめです。
7. ライフプランの変化を考えておく
間取りを考える際は、現在の生活スタイルだけではなく、将来変化することも考えておくと安心です。
たとえば、子どもがいない夫婦の場合は家族が増える場合もあります。老後の両親と同居する予定があれば、バリアフリーにしておくと生活しやすいでしょう。



ライフプランが変化してもよいように、余裕を持った間取りを考えるのが大切ですね!
家を建てる前には家族としっかり話し合って、どのような間取りにするか考えてみてください。
【家族構成別】おすすめの間取り6種類


家族構成別におすすめの間取りを6種類紹介します。
- 2人暮らし
- 3人暮らし
- 4人以上
間取りの考え方はわかったものの、具体的にどれくらいの物件がよいのかわからないという方はチェックしておきましょう。あらかじめ部屋の広さを想像しておくことで、快適な生活ができます。
1. 2人暮らしなら1LDK
1LDKなら家賃を安く抑えられるので、貯金に回したい方や、家族が増える予定のない方は快適に生活できるでしょう。ひとつの部屋とLDKのみなので個人の部屋はありませんが、食事やリビングが同じでも問題ない方ならおすすめです。
都心は土地代や物件費用が高くなりがちですが、1LDKなら予算を抑えながらアクセスのよい立地に家を建てることも可能です。



相手と話し合って何を重視するか決めておくと、不満を減らせます!
2. 2人暮らしで1人部屋が欲しいなら2DK
2人暮らしの方や在宅で仕事をしている方は2DKがおすすめです。リビングはありませんが、工夫次第では途中から1LDKとしても利用できます。



同居人と生活リズムが異なる場合は個室があると、ストレスをためる心配はありません!
3. 2人暮らしで小さい子どもがいるなら2LDK
2LDKならリビングとは別に個室が2つあるので、夫婦それぞれのスペースとしても活用できます。



家族の時間を大切にしたい方や、子育てしている方は2LDKですね!
子どもが大きくなったら、ひとつを子ども部屋としても使えるので、将来家族が増える予定の方は2LDK以上あると快適に生活できます。
ただし、子どもが2人以上増える予定があれば少し窮屈に感じるかもしれません。
4. 3人暮らしなら3DK
3DKはリビングがないので共有スペースは少ないですが、ルームシェアや友だち同士で住むには最適の間取りです。



1人部屋が欲しいなら3DKにしておくと、後から2LDKにも変更できます!
自分の時間を大切にしたい方は、3DKだとストレスをためずに生活できるでしょう。
5. 3人暮らしで家族の空間をつくりたいなら3LDK
3人家族で3LDKなら1人ひとつの部屋に加えてリビングが用意されているので、余裕を持って暮らせるはずです。夫婦の部屋がいらない方は、子ども部屋として使うのもおすすめです。
ただし、2LDKや3DKより家賃は高くなるので、じっくり考えて決めると後悔を減らせます。



必要な間取りを考えておくことが大切ですね!
6. 4人以上で暮らすなら4LDK



人数が増えると、共有空間の重要性は高くなります!
4人以上の家族の場合、リビングがないと交流する時間がほとんど取れません。家族が多い方ほど、リビングのある物件を選びましょう。
なお、人気の間取りについては関連記事「【プロが厳選】一戸建ての人気間取り7選!注意点や事前に確認したいことを解説」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!


間取りの考え方をマスターして理想の家づくりをしよう


間取りを考える際は、まず家族の生活スタイルを理解することから始めましょう。生活スタイルを理解して、不便がないように間取りを考えていきます。
間取りを考える際は、5つの動線を意識してみてください。



リビングや収納スペースを考えながら、間取りを配置するのがおすすめです!
間取りを決めるときに家具の配置までイメージするのは難しいですが、大まかに考えておくと無駄なスペースを減らせて快適に生活できます。
「間取りを考えるときにアドバイスが欲しい」「家族だけではちゃんと考えられるのか不安」という方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご活用ください。
これまで4,000名以上の方の相談に乗ってきており、多くの悩みを解決してきました。



一緒に間取りを考えて、理想のマイホームを建てましょう!

