「4,000万円の家を検討しているけど、頭金っていくら必要?」
家づくりを考え始めたものの、資金計画に不安を抱える方も少なくありません。頭金の金額次第で、住宅ローンの返済額や家計への影響が大きく変わるため、正しい知識を持つことが重要です。
記事では、頭金の相場やメリット・デメリット、フルローンのリスク、そして年収別の目安まで、分かりやすく解説します。
4,000万円の家を買うとき、頭金は必要?

マイホーム購入を考えるタイミングでは「頭金っていくら用意すればいいの?」「ゼロでも買えるって本当?」と、資金に関する疑問を抱える方は多いでしょう。
特に4,000万円という金額になると、住宅ローンの借入額も大きくなり、頭金の捻出方法が将来の家計に大きく影響します。ここでは、そもそも頭金とは何か、いくらが目安なのか、ゼロでも買えるのか?といった基本的なポイントを分かりやすく解説します。
そもそも「頭金」って何?住宅ローンとの関係
頭金とは、住宅ローンを借りるお金とは別に、購入時に自分で支払う自己資金のことです。たとえば、4,000万円の家を購入する場合に、500万円を頭金として支払えば、残りの3,500万円を住宅ローンで借りることになります。
頭金を多く出すほどローンの借入総額を減らせる以外にも、以下のようなメリットがあります。
- 月々の返済負担を軽減できる
- 総利息の支払いが少なくて済む
- 住宅ローンの審査に通りやすくなる
とはいえ、「出せる=出すべき」ではありません。手元の貯金をすべて頭金にまわしてしまうと、家を買ったあとの生活に支障が出ることもあります。
あきさん:頭金は“安心の材料”にはなりますが、生活を圧迫してしまっては本末転倒。「いくら出すと安心か」だけでなく、「出しても暮らしにゆとりがあるか」が大事なんですよ!

私のInstagramの投稿では、住宅ローンついて紹介しています!私の実体験をもとにした、住宅ローンで後悔したポイントをチェックしてみてください!
頭金の一般的な目安は「物件価格の2〜3割」
一般的に、住宅購入時の頭金は「物件価格の2割以上あると安心」とされています。なぜなら、頭金を用意して借入額を抑えることで、住宅ローンの審査時に評価されやすいためです。
金融機関としては、「返済能力が高く、リスクの小さい借り手」と判断する可能性があります。また、金利が上昇する局面では、借入額が少ないほど返済額の増加幅も抑えられるため安心です。
金額の目安としては、4,000万円の家を購入する場合、2割で800万円、3割なら1,200万円となります。ただし、必ずしも2割の頭金がなければ家を購入できないというわけではありません。
実際には、1割(400万円)程度の頭金でも審査に通るケースも多く見られます。さらに、最近では自己資金が少ない方でもマイホームを購入できるように、「頭金1割未満OK」や「諸費用込みのフルローン」に対応した商品を取り扱う金融機関も増えています。



2割・3割は「目安」であって「条件」ではありません。大切なのは「出せる範囲で無理なく」です!
頭金ゼロでも買える?フルローンの注意点
近年は「頭金ゼロでも住宅ローンが組める」といった広告を目にする機会が増えてきました。実際、金融機関によっては、フルローン(頭金なしで住宅ローンを組む方法)での融資に対応しているケースもあります。
特に以下のような方にとっては、頭金ゼロという選択肢は魅力的かもしれません。
- 共働きで、これから教育費や子育て費用がかかる若い世帯
- 手元に現金を残しておきたいと考えている人
- 収入は安定していて、毎月の返済には十分対応できると判断している人
ただし、以下のようなデメリットがあることも注意しましょう。
- 借入額が多くなる分、毎月の返済額が増え、家計への負担が重くなる傾向がある
- 審査基準がやや厳しくなる場合があり、年収や職業、勤続年数などが重視されやすい
- 頭金を入れた場合に比べて、フルローンでは金利が高めに設定される可能性がある
- 購入後に住宅の資産価値が下がり、ローン残高を下回るリスク(オーバーローン)がある
特に将来的に売却や住み替えを検討する場合、ローン残高よりも家の価値が低くなっていると、売却金額だけではローンを完済できないといった事態も起こりえます。こういったリスクも踏まえたうえで、頭金ゼロが自分たちに適した選択肢なのか、慎重に検討することが大切です。



頭金ゼロでも家は建ちます。でも、「買った後どう暮らしていくか」を考えると、月々の支払い、売却時のリスクなども含めて、慎重に検討することが大切です!
頭金を入れるメリット・デメリットまとめ


ここまで説明したように、頭金を多く用意すれば、住宅ローンの借入額が減り、返済の負担が軽くなります。実際、頭金の額は住宅ローンの組み方・返済計画・資産形成に大きな影響を与える重要なポイントといえます。
ここでは、頭金を出すことで得られるメリットと、知っておきたいデメリットを、具体例とともに整理してみましょう。
メリット①毎月の返済額が抑えられる
頭金を多めに用意するメリットのひとつが、「毎月の住宅ローン返済が軽くなること」です。借入額が減る分、当然ながら返済の負担も少なくなります。
たとえば、借入期間35年・金利1.0%の条件で、以下のような違いが出ます。
【頭金の有無による毎月の返済額の違い(借入期間35年・金利1.0%)】
借入額 | 毎月の返済額(概算) |
4,000万円(頭金ゼロ) | 約11万2,800円 |
3,500万円(頭金500万円) | 約9万8,700円 |
同じ4,000万円の家を購入する場合でも、500万円の頭金を入れることで月々の返済額は1万4,000円以上の差が出ます。この差は、年間で約17万円、35年間で見ると600万円以上の違いになります。
「ちょっとした差」と思うかもしれませんが、毎月の固定支出が1万円下がるだけでも、家計にゆとりが生まれ、教育費・老後資金・趣味や旅行に回すお金の余裕が出てきます。



「借りられる額」より「返せる額」を意識するのが家づくりのコツ。頭金を入れて、未来の負担を軽くするのも、立派な選択です!
メリット②総返済額が少なくなる
住宅ローンは、「借りたお金+利息」を長期間かけて返していく仕組みです。そのため、頭金を多めに用意して借入額を抑えることは、単なる月々の負担軽減だけでなく、最終的な支払総額を抑える効果も大きいのです。
【借入期間35年、金利1.0%で比較】
借入額 | 総返済額(概算) |
4,000万円(頭金ゼロ) | 約4,740万円 |
3,500万円(頭金500万円) | 約4,174万円 |



差額はなんと約593万円!
月々の支払い差はもちろんですが、35年という長期で見たときに、500万円の頭金によって約600万円近くの返済差が生まれるのは大きなポイントです。
つまり、頭金を「今払うお金」としてではなく「将来的な支出を減らすための先行投資」として考えると、その意義がよく分かるのではないでしょうか。35年という長期にわたる返済期間を見据え、総合的に検討することが大切です。



「500万円も出すなんて大変…」と思うかもしれません。でも35年間の差額を見れば、今の500万円で、将来600万円の安心を買うってことなんです!
デメリット①手元資金が減ってしまう
たしかに、頭金を多く出せば住宅ローンの返済額は減りますが、同時に家計の“流動性”が低下するというデメリットも忘れてはいけません。つまり、「いざというときに使えるお金」が少なくなるということです。家を建てたばかりのタイミングは、想像以上に見えない出費が多く発生します。
仮に800万円の貯蓄があったとして、そのうちの600万円を頭金に充ててしまえば、手元に残る資金は200万円です。引っ越しや家具に100万円かかったら、実質的な「生活防衛資金」はほとんど残らない状況です。
頭金の額はローン返済の軽減だけでなく「生活の安定」や「予備費の確保」といった視点からも慎重に検討することが大切です。



「たくさん出せる=出した方がいい」とは限りません。住み始めたあとも安心して暮らすために、「残すお金」にも目を向けてくださいね!
デメリット②頭金に回すと資産運用のチャンスを逃すことも
現在の住宅ローン金利は、1%台という超低金利の時代が続いています。このような状況では、「頭金として大きな金額を使う」よりも、「手元に資金を残して、資産運用に回す」という選択肢も見直されています。
たとえば、500万円を頭金に充てる代わりに、年利3%で運用できたとしたら、複利効果によって35年後には元本が1,400万円以上になるという試算もあります。
【運用利回り:500万円を35年間運用した場合】
年利 | 元本+利益(概算) |
年利3% | 約1,410万円 |
年利4% | 約1,960万円 |
年利5% | 約2,830万円 |
もちろん、投資には価格変動リスクや元本割れの可能性もあるため、誰にでもおすすめできるわけではありません。とはいえ、金利が低い今こそ「頭金はあえて抑え、将来に備える」という選択肢も検討する価値があります。



資産形成を重視したい人は、「住宅ローンは安く借りて、手元資金は育てる」という考え方もアリなんですよ!
4,000万円の家で頭金はいくらが現実的?
頭金をいくらに設定するべきかを考える際は、「年収」と「返済比率」のバランスを意識することが大切です。
返済比率とは、年収に対して住宅ローンの年間返済額がどの程度を占めるかを示す指標で、一般的には20%~25%程度が安心ラインとされています。
ここでは、年収500万円、返済比率25%というモデルケースで、無理のない頭金の目安を計算してみましょう。
① 年収 × 返済比率25% = 年間返済可能額
→ 500万円 × 25% = 年間125万円
② 年間返済可能額 ÷ 12カ月 = 月々の返済額
→ 125万円 ÷ 12カ月 = 約10万4,000円
③ 月々の返済額に対応する借入額を試算(借入期間35年・金利1.0%)
→ 約10万4,000円の返済額に対応する借入額は、約3,600万円
④ 住宅価格 − 借入額 = 必要な頭金の目安
→ 4,000万円 − 3,600万円 = 頭金400万円
このように、自分の年収から「無理なく返せる額」を逆算していくと、適切な頭金の金額も自然と見えてきます。
「いくら出せるか」だけでなく、「いくら出したら安心か」を数字で確認できることは、資金計画を立てるうえでとても有効です。



「なんとなく頭金500万円」ではなく、「うちの年収なら400万円が妥当」と根拠を持って考えられると、家づくりがグッと安心に近づきますよ!
4,000万円の家に関しては、関連記事「4,000万円の家ってどんな家?間取り・設備・実例から理想の暮らしを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


頭金はいくら出すべき?家計に合ったバランスの見つけ方


家を買うとき、つい「頭金はできるだけ多く出したほうが安心」と考えがちですが、実はそうとも限りません。大切なのは、「今出せる金額」ではなく、「出しても生活が苦しくならない金額」です。ここでは、頭金と家計のバランスをどう考えるか、そのヒントをご紹介します。
頭金を出しすぎると生活が不安定に!「残すお金」も大切
たとえば「貯金が800万円あるから、そのうち600万円を頭金に回そう!」という判断は危険です。たしかにローンの借入額は減らせますが、手元資金が一気に減ってしまうことで、家を建てた「その後の生活」に不安が残る可能性もあります。
こんな出費が意外とすぐにやってきます!
- 家具・家電の購入
- 引っ越しや新生活の準備費用
- 教育費(入園・入学・制服代など)
- 車の買い替え・車検・税金
- 医療費や冠婚葬祭などの急な出費



「頭金に使えるお金」と「使っていいお金」は違います!手元資金を残すことで、何かあったときの安心感も育ちますよ!
住宅ローンの頭金で迷ったら、家づくりのプロに相談するのが一番早い
「頭金はいくらにするのが正解なのか、自分では判断がつかない…」
そんなふうに悩んでしまったら、住宅ローンや家計設計に詳しい専門家に相談するのが一番確実です。
特にこんな方は、第三者のアドバイスが大きな助けになります。
- 共働きだけど、今後の教育費が心配
- 頭金をどこまで出すべきか老後資金とのバランスで迷っている
- 「頭金ゼロでも買える」と聞いて不安になっている
LINEで気軽に無料相談できる家づくりのプロ「すーさん」なら、第三者目線で親身に相談に乗ってくれます。「お金のこと、誰かに相談したいけど営業されそうで心配…」という方にもぴったりですよ。



頭金のことで不安になったら、無理にひとりで決めなくても大丈夫。一緒にシミュレーションしながら、「ちょうどいい頭金」を探してみましょう!
頭金は「多ければ安心」じゃない。わが家にとっての、ちょうどいいバランスを見つけよう
4,000万円の家を買うとき、頭金は「2〜3割」がひとつの目安ですが、それが正解とは限りません。たとえ金額的に出せたとしても、出しすぎてしまうと、生活資金や将来の貯蓄に影響を与える可能性があります。
大切なのは、「無理のない範囲で出せるかどうか」。つまり、「安心して暮らし続けられるバランス」を見つけることです。
「うちの場合、いくらの頭金がいいの?」と迷ったら、「すーさん」のLINE無料相談で資金計画を一緒に考えませんか?



「出せる金額」よりも、「出しても困らない金額」を見つけるのが、後悔しない家づくりの第一歩です。わからなくなったら、遠慮なく相談してくださいね!
「家を建てたいけど、何から始めればいいかわからない…」
そんなあなたにぴったりの無料相談サービスが「すーさんの相談窓口」です。
土地探しからアフターフォローまで無料で対応!
- ✅ 家づくりの流れをわかりやすくご説明
- ✅ 希望に合ったハウスメーカーをご提案
- ✅ 土地探しや営業担当者のご紹介もサポート
- ✅ 資金計画や住宅ローンのシミュレーションもOK
- ✅ ホームインスペクション(住宅診断)の相談にも対応
家づくりを進める上での「わからない」「不安」をまるごと相談できる、心強い窓口です。
大手ハウスメーカーさんから地元の工務店まで幅広く紹介できます!
まずは気軽にLINEでお話してみませんか?


▼関連する記事
【要注意】1,000万円の家で後悔する7つの理由!快適に過ごす対策やメリットを解説
【後悔なし】ローコスト住宅を1,000万円以下で建てられる理由5つ!注意点やハウスメーカーも紹介
【要注意】1,000万円の家で後悔する7つの理由!快適に過ごす対策やメリットを解説
【住宅のプロが伝授】2,000万円の家を建てる10のコツを解説!費用内訳や注意点も紹介
【これでカンペキ】注文住宅の相場は3,000〜4,000万円!費用を抑えるコツや予算別の特徴を解説
5,000万円の家を買える人の年収は625万円以上!後悔を抑える間取りや費用のポイントを解説
1,000万円の家って本当に建てられる?間取りや広さ、注意点をわかりやすく解説
2,000万円台で叶える注文住宅の間取りのヒントをプロが解説
3,000万円ってどんな家が建つの?家族にちょうどいい間取りと工夫をご紹介