「スキップフロアはやめたほうがいいって本当?」
「オシャレで憧れるけど使いやすいかな?」
「どうしたら後悔のないスキップフロアをつくれる?」
スキップフロアは、デザイン性が高くオシャレな空間をつくれるため憧れている方も多いでしょう。しかし、事前に対策を考えておかないと後悔するかもしれません。
家を建ててから後悔しないためにも、スキップフロアはやめたほうがいいと言われる理由を知っておきたいです!
そこでこの記事では、住宅販売のプロが以下の内容を解説します。
- スキップフロアはやめたほうがいいと言われる理由
- 後悔しない対策方法
- おすすめな理由
- スキップフロアを活用した間取り
スキップフロアを取り入れようと考えている方は、最後までご覧ください!
スキップフロアとは?サクッと解説
スキップフロアとは、同じ1階でも数段の段差をつけることで高さに違いを出せる間取りのことです。同一空間に高さの異なるフロアが生まれるので、アクセントにも使われます。
スキップフロアを取り入れれば、狭小住宅でも収納や部屋数を増やすことが可能です!
2階建てなのに、まるで3階建てのようなつくりが実現できるので、空間を有効活用したいと考えている方にもおすすめです。また、吹き抜けとかけあわせることで開放感のある家づくりもできます。
スキップフロアはやめたほうがいいと言われる7つの理由
スキップフロアはやめたほうがいいと言われる理由は以下の7つです。
- 建築費が高い
- 固定資産税が高くなることがある
- エアコンが効きづらい
- 上り下りが大変に感じる
- 仕切りがないためプライバシーが確保しづらい
- 掃除に時間がかかる
- 匂いが広がりやすい
ひとつずつ詳しく解説します。
1. 建築費が高い
スキップフロアを取り入れると、そのぶん床面積が増えるので建築費が高くなります。階段を分けてフロアを作る必要があるからです。
スキップフロアはやめたほうがいいと言われるのは、建築費の高さが主な原因です!
また、耐震性を高めるためには、高度な技術を持つメーカーに依頼する必要があることからも建設費がかさんでしまいます。
2. 固定資産税が高くなることがある
自治体によっては、延べ床面積が増えることで固定資産税が高くなる場合があります。
固定資産税が高くなると、家計を圧迫するのでほかのことで節約しなければなりません…
ただし、天井高が1.4メートル以下のスキップフロアは延べ床面積に含まれないとしている自治体もあるので、固定資産税を抑えられる可能性があります。
すーさんの相談窓口では、自治体の基準やスキップフロアを取り入れるコツを紹介しています。理想のマイホームを実現したい方はぜひご相談ください!
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3. エアコンが効きづらい
スキップフロアは階段でフロアを区切っているため、仕切りが少なくエアコンの効率が悪くなってしまいます!
一般的な戸建て住宅なら、部屋を区切るために仕切りや壁があります。そのため、エアコンの効きが悪いと感じることは少ないでしょう。
しかし、スキップフロアには仕切りがありません。冷気や暖気が漏れてしまい、暑さや寒さを感じやすいことがあります。
特に、エアコンから遠い空間はピンポイントで温度調節するのが難しく、住んでから後悔している方もいます。
4. 上り下りが大変に感じる
段差でフロアを仕切るため、階段の上り下りに負担を感じやすくなります。特に、老後はより負担に感じ、スキップフロアにしなければよかったと思う場面もあるでしょう。
足腰が弱まった老後に、快適に暮らしていけるのか不安です!
5. 仕切りがないためプライバシーが確保しづらい
スキップフロアは大きなワンフロアとして捉えられるため、話し声や音が筒抜けになりやすいのがデメリットです。来客時やテレワーク中など、プライバシーへの配慮がしづらいことが気になるでしょう。
プライバシーが気になる場合は、後付けの仕切りを活用するのもおすすめです!
開放感のある広い空間が、時に裏目に出てしまうことがありそうです。
6. 掃除に時間がかかる
スキップフロアがあると、そのぶん部屋数が増えます。また、階段があるため、手入れが大変だと感じることがあるかもしれません。
特に階段掃除は、一段ずつ手入れしなければならないため、重たい掃除機を使用していると体力的に辛いと感じる方もいるでしょう。
軽量のコードレス掃除機を使用するのがおすすめです。
7. 匂いが広がりやすい
スキップフロアには仕切りがないため、ほかの部屋に匂い移りしてしまいます。特に、料理の匂いが広がりやすいため、気になることがあるでしょう。焼き魚や焼肉、カレーといった匂いが強い食事のときには注意が必要です。
ロールカーテンをつけ、食事中だけ閉めておくと少しは匂い移りが防げます。
壁がないぶん、空間全体に匂いが広がることを想定し、対策することが大切です。
スキップフロアで後悔しないためには、関連記事「【知らなきゃ損】スキップフロアをつくっても老後に後悔しない!4つの注意点や対策方法も紹介」をチェックしてみてください!
スキップフロアはやめたほうがいいは嘘!後悔しない対策方法3選
スキップフロアで後悔しないためには、以下の3つの対策方法をチェックしておきましょう。
- 断熱性の高い素材を取り入れる
- バリアフリーにする
- 実績のあるハウスメーカーに依頼する
対策方法をチェックしておけば、後悔をなくせます。
1. 断熱性の高い素材を取り入れる
スキップフロアは仕切りがなくエアコンの効率が悪くなりやすいため、断熱性の高い素材を取り入れるのがおすすめです。以下の素材がおすすめなので、ぜひ参考にしてください。
素材 | 特徴 |
---|---|
グラスウール | ・安価で取り入れやすい ・燃えにくく防音効果がある |
ロックウール | ・燃えにくい ・湿気対策が必要 |
セルロースファイバー | ・結露を防げる ・価格が高い |
羊毛 | ・防虫・吸湿に優れている ・断熱性が高い |
炭化コルク | ・防虫・防音効果がある ・価格が高い |
ポリエチレンフォーム | ・結露を防げる ・施工しやすいので、ほとんどのハウスメーカーで施工できる |
硬化ウレタンフォーム | ・断熱性が高い ・燃えると有毒ガスが発生する |
フェノールフォーム | ・断熱性が高い ・燃えにくく有毒ガスが発生するリスクが低い |
それぞれの特徴をチェックしておかなければなりませんね!
断熱性の高い素材を取り入れれば、エアコンに頼らず快適さを保てるでしょう。
2. バリアフリーにする
スキップフロアは階段が多いため、老後は上り下りに負担を感じる場合があります。段差を減らしたり、手すりをつけたりして、老後にも使いやすいように工夫しましょう。
リフォームで後付けもできますが、場所によっては取り入れられないケースや費用が高くなる場合もあります。
老後の生活を想定し、建築の段階から備えておきましょう。
3. 実績のあるハウスメーカーに依頼する
スキップフロアは一般的な戸建て住宅よりも施工の難易度が高いため、実績のあるハウスメーカーに依頼しましょう。部屋の用途や雰囲気にあわせて設計することが重要です。
実績のあるハウスメーカーなら、さまざまなスキップフロアの住宅を手がけているので安心して任せられます。ホームページやSNSをチェックして、実績を確認しておくのがおすすめです。
実績のあるハウスメーカーなら、快適に過ごせるように工夫してもらえますね!
スキップフロアはやめたほうがいいと言わせない!6つのおすすめ理由
スキップフロアを取り入れるメリットは以下の6つです。
- 開放感のある家になる
- 家族の様子をすぐに確認できる
- デザイン性が高い
- 空間を有効活用できる
- 収納スペースを増やせる
- 自然光で室内が明るい
ひとつずつ解説します。
1. 開放感のある家になる
スキップフロアは壁などの仕切りがないため、空間をより広く見せられます。そのため、狭小住宅などにぴったりの間取りです。
よく比較される吹き抜けは開放感を楽しめますが、上階の床面積が狭くなることがデメリットです。床面積を減らすことなく、開放感のある家をつくりたいならスキップフロアを採用するといいでしょう。
開放感のある家にしたいという方は、スキップフロアを取り入れてみてください!
2. 家族の様子をすぐに確認できる
仕切りがないため、家族の気配を身近に感じられるのがスキップフロアのメリットです。わざわざ部屋に行かなくてもお互いの様子を確認できるので、子どもがいる家庭や二世帯住宅にもおすすめです。
家族の様子をすぐに確認できて安心ですね!
3. デザイン性が高い
スキップフロアを採用するとデザイン性が高くオリジナリティのある家づくりができます。
階段で仕切れば、それぞれのフロアで部屋の雰囲気を変えることも可能です!
立体的なリビングになるため、ほかにはない家が建てられます。狭い土地でも部屋数を増やせるため、用途にあわせた家づくりをしたい方にもおすすめです。
4. 空間を有効活用できる
高さ制限があっても、スキップフロアを導入すれば部屋数を増やすことが可能です。2階建てなのに、3階建てのような家づくりができます。
理想のマイホームが建てられないとなると、再び土地探しから始めなければなりません…
階段の下や屋根裏など、通常はデッドスペースになりやすい場所にも、スキップフロアを取り入れられます。制限がある土地でも部屋数を増やせるため、空間を有効活用したい方におすすめです。
5. 収納スペースを増やせる
スキップフロアの階段の下を収納スペースとして活用すれば、空間を有効活用できます。部屋に設置しようと思っていた収納スペースを確保する必要がなくなれば、居住空間を広くできる可能性もあります。
生活感を出したくない方や、デッドスペースを作りたくない方はスキップフロアを取り入れてみましょう!
6.自然光で室内が明るい
スキップフロアは階段や各フロアの空間を利用するため、壁が少なく自由に窓を設置できます。高い位置に窓を設置すれば、家全体に自然光をたくさん取り込めるでしょう。
また、吹き抜けを利用すると上部の窓の光が部屋全体に広がります。陽射しが差し込むことで家全体を暖め、洗濯物が乾きやすいです。カビや湿気が抑えられて、より快適な生活ができます。
昼間は照明が要らないので、光熱費の節約につながりますね!
スキップフロアの活用方法5選
スキップフロアの活用には、以下の5つの方法があります。
- 収納力のある畳コーナー
- 子どもの様子がわかるキッズスペース
- 空間を活用したワークスペースと収納部屋
- 平屋でも実現できる2階リビング
- 様々な用途に対応可能なロフト
順番に解説します。
1.収納力のある畳コーナー
引用:【さいたま市/1000万円台/20坪台/間取有】長方形の土地を活かした2階建て。無垢床のリビングに家族が憩う家
畳コーナーは小上がりタイプの畳スペースで、家族が気軽に横になれる場所です。リビングの一角に設置すれば、お茶を飲んだり昼寝をしたりなど自由にくつろげます。
また、以下のような多目的スペースとしても活用が可能です。
- 赤ちゃんのお世話スペース
- 子どもの遊び場
- 洗濯物を畳む家事室
- 来客の寝室
小上がりの段差を、収納スペースとしても有効活用できますよ!
座布団や子どものおもちゃ・オムツなどたくさんの物が収納できるので、急な来客にも対応できます。また、家事をする際も腰掛けながら作業ができて、腰への負担が和らぐでしょう。
2.子どもの様子がわかるキッズスペース
引用:【夫婦+子ども2人/5LDK+プレイルーム】大きな吹き抜けとロフトの4層空間が魅力的、楽しいスキップフロア!
階段の踊り場にキッズスペースを設置すると、いつでも様子を見ながら家事ができます。下の収納部屋も自由に遊べる秘密基地として、子どもの成長に役立つでしょう。
成長に応じて学習スペースに活用すれば、わからないことがあった時にすぐに質問できます。親が近くにいることで安心感が生まれ、リラックスした環境での学習が可能です。
子どもの学習サポートがしやすいですね!
ただし、小さな子どもがいる場合には安全性の配慮が必要です。滑りにくい素材の階段やクッションフロアがあると、転倒した際の大きなケガを防げます。
3.空間を活用したワークスペースと収納部屋
引用:スキップフロアの空間デザインと、こだわりの動線。憧れのキッチンを中心に暮らしがまわる住まい
限られた空間を有効活用すれば、家族が見えるワークスペースにできます。書斎やテレワーク、趣味の物作りなど自由な活用が可能です。
自宅にワークスペースを設置するメリットは、以下の通りです。
- 自宅で作業できる
- 作業に集中できる
- 隙間時間を利用できる
- 子育てや介護を両立できる
- 自分好みの環境にカスタムできる
家族や来客に見られないのが魅力ですね!
専用スペースなので途中で作業を中断する時も、片づける必要がありません。再開がスムーズになり、作業効率が高まるでしょう。一方、ワークスペースの下は収納部屋として利用できます。
注文住宅の収納については、関連記事「【もう悩まない】注文住宅の収納で失敗しない間取りアイディアを紹介!対策も解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4.平屋でも実現できる2階リビング
引用:2つのリビングから空と山が広がるスキップフロアの暮らし
平屋でも、屋根の勾配や敷地の傾斜を利用すれば2階リビングが実現します。2階リビングは、日当たりや風通しが良いので洗濯物が乾きやすいです。湿気やカビの発生が抑えられ、部屋干しでもニオイが気になりません。
窓やカーテンを全開にして、開放感のある生活ができますね!
また、2階をリビングにすると、近隣や通行人と目線の高さを変えられるので視線が気になりません。大きな窓から見下ろす最高の眺めを体験してみてください。
5.様々な用途に対応可能なロフト
引用:ロフト・スキップフロア|設計力をフルに活かして空間を有効活用。
屋根裏の部分にロフトを設ければ、様々な用途で使用できて便利です。建築基準法でロフトは物置に分類されていますが、アイデア次第でさまざまな用途に対応します。ロフトの利用方法は、以下の通りです。
- 収納スペース
- 子どもの秘密基地
- 来客用の寝室
- 書斎
床面積であきらめていた子ども部屋や書斎なども設置できますよ!
収納スペースにすれば、たくさんのアイテムが置けるので居室を広く使えます。また、ロフトは延べ床面積に入らないため固定資産税の対象になりません。
天井の高さや床面積の広さなどに制限があるので、施工会社に相談してみましょう。
スキップフロアがおすすめの住宅タイプ4選
スキップフロアは以下の4つの住宅タイプに適しています。
- 狭小住宅
- 平屋
- ビルトインガレージつきの住宅
- 傾斜地の住宅
それぞれスキップフロアを取り入れれば、開放感のある家づくりができるでしょう。
1. 狭小住宅
スキップフロアは広い床面積がなくても多くの部屋をつくれるため、狭小住宅にぴったりです。
狭小住宅は、部屋数の少なさや窮屈さに後悔するかもしれません…
スキップフロアを取り入れることで、部屋数を増やせて開放感が演出できます。都心部で家を建てるなら、狭い土地でも部屋数を増やせるスキップフロアの採用がおすすめです。
狭小住宅が得意なハウスメーカーについては、関連記事「【厳選】狭小住宅が得意なハウスメーカー10選!東京中心の会社や選び方も紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 平屋
平屋はシンプルで単調な雰囲気になりやすい傾向にありますが、スキップフロアを取り入れるとアクセントをつけられます。
また、平屋の開放感を損なわずに部屋数を増やすなら、スキップフロアがおすすめです。
デザイン性の高い平屋にしたい方にぴったりです。
3. ビルトインガレージつきの住宅
駐車場の真上をスキップフロアにすることで、デッドスペースを有効活用できます。1階部分を駐車スペースとして取られてしまっても、居住空間が狭くなってしまうことを防げます。
スキップフロアとビルトインガレージの組み合わせなら、余ったスペースを有効活用できそうです!
ただし、ビルトインガレージを採用するなら、排気ガスが居室に流れ込まないように工夫する必要があります。換気対策が欠かせないので、ハウスメーカーへ相談してみてください。
ビルトインガレージの建設費用については、関連記事「【憧れの設備】ビルトインガレージの建設費用の相場!安く抑える7つの方法も詳しく紹介」で詳しく解説しているのでチェックしてみてください!
4.傾斜地の住宅
傾斜地を購入するなら、スキップフロアの導入がおすすめです。傾斜を利用することで、土地購入後の費用削減に大きく貢献できるからです。
造成工事や地盤改良の費用は高額です!
傾きや斜めになっている土地を平らにするには、造成工事や地盤改良に費用がかかります。高さを利用したスキップフロアは、デザイン性が高く開放感あるので満足した家づくりが実現するでしょう。
スキップフロアをやめたほうがいい理由をチェックして後悔のない家づくりをしよう
スキップフロアは、建築費が高く空調の効率が悪くなりやすいため、やめたほうがいいと言われています。しかし、狭小住宅でも開放感のある家づくりをしたいという方にはおすすめしたい間取りです。
そのため、実績のあるハウスメーカーに依頼して、納得のいく家づくりをしてもらいましょう。
対策方法を知っているメーカーに依頼すれば、住んでからの後悔を減らせますね!
スキップフロアを取り入れたいけど、本当に後悔しないのか不安という方はすーさんの相談窓口までご活用ください。地域ごとの税金やおすすめの間取りなどを紹介しているので、後悔のない家づくりをサポートできます。
スキップフロアを取り入れるか迷っているという方は、お気軽にご相談ください!