「シングルマザーは家を買うべきかどうか知りたい」
「家を買うべき理由は何?」
「後悔しないための注意点を知りたい」
家を買うべきか、賃貸で暮らして行くべきかについて悩んでいるシングルマザーの方が多いかもしれません。実際にシングルマザーでもマイホームを持っている方がいます。
とはいえ、マイホームを手に入れてから将来的に後悔したくないですよね!
そこで、この記事では長年ハウスメーカーに勤務した家づくりのプロが以下について解説します。
- シングルマザーの持ち家の現状
- 家を買うべき理由
- 注意点
- 住宅ローンを組む際のポイント
- 活用できる補助金制度
住宅ローンを組む際のポイントや補助金についても解説するので、最後まで読んで参考にしてください。
シングルマザーは家を買うべきか?現状を解説
厚生労働省の2021年度の全国ひとり親世帯等調査の結果によると、シングルマザーの住宅事情は次の通りです。
母子世帯の住居所有状況 | 割合 | |
---|---|---|
賃貸住宅に居住している世帯 | 36.7% | |
持ち家に居住している世帯 | 持ち家 | 34.4% |
持ち家に居住している世帯のうち | 母本人の名義 | 15.9% |
他人名義 | 18.5% |
調査によると、持ち家に居住している世帯よりも賃貸住宅に居住している世帯の割合の方が多くなっています。ただ、シングルマザー名義の住宅に住んでいる世帯も約16%程度存在しています。
シングルマザーでも家を持つことはできそうですね!
シングルマザーが家を買うべき5つの理由
シングルマザーが家を持つべき理由について解説します。
- 万が一の際に子どもに家を残せる
- 家賃より支払いが安くなる可能性がある
- 住宅ローンの完済後は住宅費用負担が軽くなる
- 間取りや内装の自由度が高い
- 将来的に資産になる
マイホームを手に入れるべきか悩んでいる方は参考にしてください。
1.万が一の際に子どもに家を残せる
お母さんに万が一のことがあった場合には、子どもに家を残せます。住宅を購入する際には、住宅ローン契約に伴い「団体信用生命保険(団信)」に加入が求められることがほとんどだからです。
「団体信用生命保険」では、ローン契約者が亡くなったり、重度の障害を負ったりした際には、残っている住宅ローンの支払いが免除され、子どもに家を残せます。
賃貸住宅に住んでいる場合には、万が一の場合にも家賃を払い続ける必要があります。
予期しない状態になった場合に子どもが安心して暮らせる家を残したい方は、持ち家がおすすめです。
2.家賃より支払いが安くなる可能性がある
賃貸の家賃よりも住宅ローン返済金の方が安くなる可能性があることは、シングルマザーが家を持つべき理由の1つです。
家を建てたいエリアの家賃と住宅ローンを比較するのがおすすめです!
ただし、土地が高いエリアや、建築費用が高額になった場合には住宅ローンの方が高くなることもあります。家賃調査と住宅ローンを試算して、ローンの支払いの方が安くなる場合には、持ち家がおすすめです。
3.住宅ローンの完済後は住宅費用負担が軽くなる
住宅ローンを完済すれば、住宅費用の負担は軽くなります!
持ち家に住み続ける限り以下のような住宅費用がかかりますが、ローン完済後には大幅に住宅費用を減らせるでしょう。
- 一戸建て:固定資産税、都市計画税、メンテナンス費用
- マンション:固定資産税、都市計画税、管理費、修繕積立金
一方、賃貸住宅の場合には家賃を払い続ける必要があり、場合によっては家賃が上昇する可能性もあります。住宅にかかる費用は長期的に増えるかもしれません。
長期的な住宅費用を減らしたい方は、持ち家を手に入れるのがおすすめです。
4.間取りや内装の自由度が高い
持ち家は、間取りや内装の自由度が高いので、ライフスタイルの変化や子どもの成長に合わせて、設計したり、リフォームしたりしやすいのが魅力です。
家事効率がよくなる家事動線を取り入れたり、片付けしやすい収納をつくれたりしますね!
賃貸住宅では、住宅の間取りや内装を変更することはできません。希望通りに間取りや内装を変更したい方には、持ち家がおすすめです。
5.将来的に資産になる
家を購入して将来的にローンを完済すると、買った家は資産になります。
また、マイホームがあると、お金にまつわる「資産価値」を残せる場合もあります。子どもが大きくなって教育費が必要になった場合に、不動産などの固有資産を所有していることで、一般的に教育ローンを組みやすくなると言われているのがポイントです。
子どもに資産を残すことにもなるので、持ち家はおすすめです!
ここまで、シングルマザーの持ち家の現状、シングルマザーが家を持つべき理由について解説してきました。ただ、本当に家を建てて後悔しないのかと不安な方も多いでしょう。
不安な方は、長年ハウスメーカーで営業マンとして勤務した「すーさん」に相談するのがおすすめです。さまざまな家づくりの悩みを5,000件以上解決してきたので、あなたにぴったりの答えを見つけてくれるでしょう。
無料で相談できるので、お気軽に利用してみてください。
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シングルマザーが家を買って後悔しないための5つの注意点
シングルマザーが家を買って後悔しないために、以下の点に注意しましょう。
- ライフスタイルの変化に対応できるか
- 初期費用が高い点を把握しておく
- 税金や修繕費用を計算する
- 生活しやすいエリアか下見しておく
- 物件価値が下がらないかを確認する
それぞれ詳しく解説します。
1.ライフスタイルの変化に対応できるか
住宅を購入すると子どもの独立や職場の変更などのライフスタイルの変化に対応しにくくなるため、事前にシミュレーションしておくことが大切です。
例えば、一軒家にお母さんと子ども2人の3人暮らしだった場合、それぞれに居室を用意する場合には2LDKや3LDKが視野に入るでしょう。すると、子どもが独立したときに、使用しない部屋がでてきます。
家を建てると引越しをするのは大変ですよね!
将来どのような変化が起こるか不明な部分もありますが、家を建てる際には慎重に計画するようにしましょう。
2.初期費用が高い点を把握しておく
家を買う際には、初期費用が高い点を把握しておく必要があります。住宅ローンを利用したとしても、まとまったお金が必要です。
「諸費用」として、新築物件の場合は物件価格の3〜7%、中古物件の場合は6〜13%程度かかります。
例えば、新築物件で3,000万円の家を買う場合には、90~210万円の諸費用がかかります。諸費用は、住宅ローンに組みこめますが、現金で払うこともあります。
家を購入する際の頭金として一般的に物件価格の10~20%を支払うことを考えると、頭金と諸経費で390~810万円が必要です。賃貸住宅に住む場合よりも初期費用がかかる点を把握して、家を購入するかどうかを検討しましょう。
3.税金や修繕費用を計算する
持ち家には、税金や修繕費用がかかるため、ランニングコストを計算しておく必要があります。
- 一戸建て:固定資産税、都市計画税、メンテナンス費用(外壁や水回りなどの修繕費用)
- マンション:固定資産税、都市計画税、管理費、修繕積立金
一戸建てもマンションも修繕にかかる費用を試算しておく必要がありますね!
家を買ってから後悔しないために、住宅ローン以外にかかる費用を試算して、毎月支払うべき金額を計算しておくようにしましょう。
持ち家の固定資産税については、関連記事「【相場を紹介】持ち家の固定資産税はいくら?シミュレーションを使った計算方法や節税のコツを解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
4.生活しやすいエリアか下見しておく
シングルマザーが家を買う際には、生活しやすいエリアかどうかを下見しておくのがおすすめです。例えば、学校や保育園・幼稚園、医療機関、公園など子どもに関わる施設が近くにあるかどうかを確認しておきましょう。
また、スーパーなどの生活用品を購入できる場所が近くにあるかどうかもチェックポイントです。
子育てしやすい環境かを必ずチェックしましょう!
5.物件価値が下がらないかを確認する
シングルマザーが家を買う場合には、物件価値が下がらないかを確認しておくことが重要です。子どもの独立後に家が不要になった場合、高値で売れる可能性があります。
一軒家の場合には、立地によっては資産価値を持てないかもしれません。物件価値を見極めるために、以下の点をチェックしておきましょう。
- 似たような物件の過去の取引履歴
- 物件の価格推移
- 災害リスク(ハザードマップの確認)
- 都市開発の情報
自分で調べられない場合には、ハウスメーカーや不動産屋の担当者に確認することをおすすめします。
シングルマザーが住宅ローンを組む際の3つのポイント
ここでは、シングルマザーが住宅ローンを組む際のポイントを紹介します。
- 住宅ローン審査への影響は心配いらない
- 借入金額は年収の5~6倍を目安にする
- 返済シミュレーションをしておく
それぞれ詳しく解説します。
1.住宅ローン審査への影響は心配いらない
シングルマザーだからといって、住宅ローン審査に影響が及ぶことはありません。
国土交通省が行った「令和5年度民間住宅ローンの実態に関する調査」によると、住宅ローン融資をする際には90%以上の金融機関が以下の項目を考慮しています。
- 完済時年齢:98.5%
- 健康状態:96.6%
- 借入時年齢:96.0%
- 年収:94.0%
- 勤続年数:93.6%
- 返済負担率:92.0%
- 担保評価:91.8%
家族構成を考慮する割合は34.9%、性別は24.4%であり、考慮する金融機関は多くないことがわかります。
シングルマザーであることが住宅ローン審査でマイナスになることはないでしょう。
なお、住宅ローンの返済額については、関連記事「【年収別】住宅ローンの収入に占める返済額の割合は20%以下が目安!返済比率を抑える3つの方法を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2.借入金額は年収の5~6倍を目安にする
シングルマザーが住宅ローンを組む際の借入金額は、年収の5〜6倍を目安にしましょう。例えば、年収400万円の場合には、2,000~2,400万円までの借入金額が目安です。
金融機関の中には、年収8倍までの借入を可能としている場合もありますが、返済に大変な思いをする可能性があります。
住宅ローン以外の税金や修繕費もかかるので、返済に無理がないように組む必要がありますね!
借入金額は、無理のない範囲で返済できる目安となる、年収の6倍以下にしましょう。
住宅ローンの借入額については、関連記事「【借り過ぎない】手取りの25%の住宅ローンは負担が大きい!無理のない返済比率や計算方法を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.返済シミュレーションをしておく
シングルマザーが住宅ローンを組む際には、ローンのシミュレーションをしておきましょう。以下の条件下での、年収別の住宅ローンのシミュレーションを表にまとめました。
- 返済方法:元利均等
- 返済期間:35年間
- 金利:1.95%(全期間固定金利)
年収 | 借入額目安 | 毎月の返済額(初回) |
---|---|---|
200万円 | 1,000~1,200万円 | 32,870~39,444円 |
250万円 | 1,250~1,500万円 | 41,087~49,305円 |
300万円 | 1,500~1,800万円 | 49,305~59,166円 |
400万円 | 2,000~2,400万円 | 65,740~78,888円 |
500万円 | 2,500~3,000万円 | 82,175~98,610円 |
600万円 | 3,000~3,600万円 | 98,610~118,332円 |
700万円 | 3,500~4,200万円 | 115,045~138,055円 |
800万円 | 4,000~4,800万円 | 131,481~157,777円 |
900万円 | 4,500~5,400万円 | 147,916~177,499円 |
1,000万円 | 5,000~6.000万円 | 164,351~197,221円 |
ご自身の年収から、毎月の返済額を参考にしてみてください。
なお、ニーズにあった住宅ローンを知りたい方は「モゲチェック」を利用するのがおすすめです。金利比較ができるので、住宅ローン負担を抑えたい方は必見のツールです。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
シングルマザーが家を買う際に活用できる補助金制度
シングルマザーが家を購入する際に利用できる補助金制度には、国が提供する「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」があります。この制度では、20歳未満の児童を扶養している配偶者のいない母親、父親、寡婦などに住宅資金の貸し付けを行っています。
条件は以下の表の通りです。
項目 | 一般条件 | 特別条件 |
---|---|---|
限度額 | 1,500,000円 | 2,000,000円 |
据置期間 | 6ヶ月 | 6ヶ月 |
償還期間 | 6年以内 | 7年以内 |
利率 | 年1.0%(保証人無) | 無利子(保証人有) |
貸付金は6〜7年以内に返済する必要がありますが、保証人がいれば無利子で借りることも可能なので、検討してみてください。
無利子で借りられるのはうれしいポイントですね!
シングルマザーが家を買うべきか悩んだら専門家に相談しよう
シングルマザーが家を買うべき理由には、子どもに家を残せたり、家賃よりも負担が少なくなったりするなどがあります。将来的には住宅ローンを返済すれば住宅費用を抑えられ、資産になる点も買うべき理由です。
ただし、購入して後悔する可能性もあるため、しっかりと注意点を把握しておく必要があります。
将来的に柔軟に対応できるかどうかや、費用についてしっかりとシミュレーションする必要がありますね!
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