「持ち家の固定資産税はいくら?」
「持ち家を買いたいけど、税金が高いならマンションにしたほうがお得?」
「できるだけ安く持ち家を購入したい!」
持ち家の固定資産税は、年間で10〜15万円が平均です。持ち家の固定資産税を減らして、生活費や趣味にお金を使いたいという方もいるのではないでしょうか。
固定資産税を減らすためには、分筆登記したり、クレジットカードで支払いしたりすることが重要です。
この記事では、持ち家の固定資産税を節税する方法について、家づくりのプロである筆者が以下の内容を紹介します。
- 固定資産税の計算方法
- 軽減措置が適用される場合
- マンションと税金が異なる理由

お得に生活できるように、ぜひ最後までご覧ください!


持ち家の固定資産税の年間平均は10~15万円


持ち家の固定資産税は年間10〜15万円が平均ですが、以下の条件によっても変動します。
- 住宅の種類・構造
- 築年数
- 立地エリア
一戸建てかマンションかで固定資産税が大きく異なるため、事前に調べておくことが大切です。都心部は固定資産税も上がりやすく、新築であるほど高いお金を払わなければなりません。



年間平均が10〜15万円なので、多くの家庭は月1万円以上支払う必要があります!
固定資産税以外にも毎月かかる費用については、関連記事「【事前に確認】マイホームに毎月かかる5つのお金!総額の目安や節約する方法を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


持ち家の固定資産税はいくら?計算方法をシミュレーションで解説


持ち家は課税証明書から固定資産の評価額を確認してから求めましょう。新築の場合、建築費の60%が評価額と言われており、土地と建物の比率は6:4が目安です。



たとえば、2,000万円の新築住宅の場合、その60%の1,200万円が建物の固定資産評価額ということがわかります!
1,200万円に1.4%の税率がかかるため、建物の固定資産税は年間16.8万円を納める必要があります。
土地の固定資産評価額は40%の800万円で、税率をかけると11.2万円です。
以上では、土地・建物の計算方法を詳しく解説します。
1. 土地の計算方法
土地の固定資産の評価額は標準税率の1.4%をかけて求めます。土地の固定資産の評価額は、国が定める地価公示価格の70%が目安なので、おおよそを知りたい方は標準地・基準地検索システムから調べてみましょう。



地価公示価格は都心と郊外で大きく異なりますね!
土地の固定資産の評価額を求めるためには、土地の価格を確認してみてください。
2. 建物の計算方法
建物の評価額は、課税台帳に登録されている価格に税率の1.4%をかけて求めます。
課税台帳には所在や所有者、評価額などが記載されています。お住まいの市町村の担当部署で確認可能です。



固定資産税をシミュレーションするためには、しっかり確認しておきましょう!
土地と建物の2つを合計すると、固定資産税の納税額が求められます。
年数が経つと固定資産税は減額する


持ち家は劣化で価値が下がるため、年数が経てば固定資産税は減額します。ただし、0にはならないため注意しましょう。
木造一戸建てなら22年程度で価値が下がり、鉄筋コンクリート製だと50年程度で固定資産税は減額します。
マンションは耐用年数が47年なので、木造一戸建てよりも固定資産税が下がりにくい傾向にあります。



長期的な目で見ると、木造一戸建てがお得ですね!
固定資産税を節税するためには、将来のライフプランをある程度固めておくのも大切です。
なお、より詳しい固定資産税のシミュレーションや将来のライフプランを決めたい方は、すーさんの相談窓口の活用がおすすめです。元ハウスメーカーで15年間営業をしていた家づくりのプロに、なんでも質問できます。



一人ひとりに適したアドバイスをいたしますので、お気軽にご相談ください!
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固定資産税の軽減措置が適用される4つの対象物


固定資産税の軽減措置が適用される対象物は、以下の4つです。
- 土地
- 新築住宅
- 改修工事をした住宅
- 認定長期優良住宅
固定資産税を節税するためには、ひとつずつポイントを押さえておきましょう。
1. 土地
住宅の面積が200㎡以下の場合は小規模住宅用地として分類されるため、課税標準額の1/6に軽減されます。課税標準額とは、固定資産を課税する対象の金額のことです。
固定資産税は、原則課税標準額の1.4%とされているため、金額が下がると税金も減額されます。一方で、住宅の面積が200㎡より広い場合は、課税標準額の1/3になります。



平均より大きかったり小さかったりする場合は、固定資産税が減額されますよ!
持ち家の土地面積を考えるときは、固定資産税が減額される範囲を覚えておきましょう。
2. 新築住宅
新築住宅で以下の要件を満たしている物件は、引き渡しから3年間、固定資産税の金額が半分に減額されます。また、マンションの場合は5年間減税されます。
- 2024年3月31日(令和6年)までに新築された住宅
- 住宅の居住部分の床面積が50㎡以上280㎡以下
- 併用住宅の場合は居住部分の割合が1/2以上
- 一戸建て以外の貸家住宅は、一戸につき40㎡以上280㎡以下
長期的な目で見れば木造一戸建て住宅のほうが安い固定資産税になりますが、最初はマンションのほうが減額される期間が長いのが特徴です。



どちらがいいのかしっかり考えなければなりませんね!
3. 改修工事をした住宅
バリアフリーや耐震工事などの改修工事をした住宅は、固定資産税が減額されます。税金が減額されるのは工事を行った翌年のみなので、長期的な効果はありません。
継続的に固定資産税を減額させたいなら、木造一戸建て住宅を購入して、定期的にリフォームするのがおすすめです。



固定資産税減額のために改修工事をするなら、あらかじめ条件を確認しておきましょう!
4. 認定長期優良住宅
長期優良住宅とは、長期間・良好な状態で暮らせるように設計された住宅のことです。省エネ住宅やZEH住宅を新築すると、認定を受けられます。
長期優良住宅に認定されると、固定資産税だけではなく、所得税や登録免許税も減税されます。長期優良住宅を新築した場合は、5年間物件の固定資産税が半分になるので、引き渡してからしばらくはお得に感じられるでしょう。



環境に配慮した住宅を建てると、軽減措置が適用されます!
認定を受けられる住宅については、関連記事「【迷いを払拭】マイホーム購入のメリット・デメリット12選!賃貸との比較や向いている人の特徴も紹介」で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!


持ち家とマンションの固定資産税が異なる3つの理由


持ち家とマンションの固定資産税が異なる理由は以下の3つです。
- 建物の評価額
- 建物の耐用年数
- 軽減措置の種類の違い
持ち家とマンションで迷っている方は、違いを理解しておきましょう。
1. 建物の評価額
マンションは住んでいる部屋の広さが評価額のベースになりますが、持ち家は土地の評価額のほうが高くなります。
全体の土地を戸数で割った面積が所有分とみなされるため、マンションは建物の評価額のほうが高くなるのが特徴です。



将来売る予定があるなら持ち家がおすすめですね!
土地の評価額が高いと、不動産の価値が高くなるので売るときに有利になります。しかし、その分固定資産税も上がるので、慎重に比較しましょう。
2. 建物の耐用年数
木造の新築注文住宅の耐用年数は22年ですが、マンションは47年と長い傾向にあります。耐用年数を過ぎると、建物の価値が下がっていくので固定資産税も減額されることがほとんどです。



マンションより木造新築住宅のほうが建物の価値が下がりやすいので、固定資産税は安く済みます!
マンションか持ち家かを迷っている場合は、耐用年数をふまえて考えてみましょう。
3. 軽減措置の種類の違い
持ち家の軽減措置は改修工事をしたり、長期優良住宅に認定されたりすると適用されます。



マンションは新築住宅の場合、軽減措置が適用されますが、自分で改修したりリフォームしたりはできません!
軽減措置の種類が持ち家より少ないため、固定資産税が下がりにくいことがあります。



入居前から条件に合った物件を探す必要がありますね!
持ち家とマンションの違いについては、関連記事「【徹底比較】持ち家を買うならマンションと一戸建てどっち?価格・住みやすさ・選び方を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


持ち家の固定資産税を節税する3つの方法


持ち家の固定資産税を節税する方法は以下の3つです。
- 分筆登記する
- 支払いにクレジットカードを使用する
- 非課税の土地があれば申告する
しっかりチェックしておきましょう。
1. 分筆登記する
分筆登記とは、1枚の登記簿から土地を分けることを指します。一筆から土地を分けるため、分筆と表記します。
分筆すると、利便性の低い土地の評価額を下げられますが、登記や測量に費用がかかってしまうことも。



土地の評価額を下げられるのはメリットですが、分筆することで住宅を建てられなくなったり、リフォームできなくなったりする場合があります!
2. 支払いにクレジットカードを使用する
支払いにクレジットカードを使用すると、ポイントを貯められるためお得です。
固定資産税の支払いは数万円にもなるため、クレジットカードのポイントを一気に貯められるでしょう。



利用できるならクレジットカードを使うのがいいですね!
ただし、クレジットカードを使用できる自治体は限定されているため、事前に確認しておくことが大切です。
3. 非課税の土地があれば申告する
私有地でも、公益性の高い土地は非課税となるため、確認して申告するのがおすすめです。道路や公園を保有している場合は、忘れず申告してください。



保有している土地があれば、申告すると節税できます!
所有している土地が道路に面していたり、公共の森林を保有していたりする場合は、非課税になる場合がほとんどです。
持ち家の固定資産税が増加する3つの原因


持ち家の固定資産税が増加するのは、以下の3つが原因です。
- 年末に住宅を取り壊す
- 空き家を放置している
- 家屋調査を拒否している
固定資産税を増加させないためにも、原因を押さえておきましょう。
1. 年末に住宅を取り壊す
固定資産税を減額させるためには、1月1日の時点で住宅が建っていなければなりません。そのため、年末に住宅を取り壊すと1月1日に建てるのは間に合わないでしょう。
年末に住宅を取り壊すと住宅用地とみなされなくなるため、固定資産税が増加してしまいます。



住宅を取り壊すと3倍以上の固定資産税がかかることもあるため、取り壊す予定がある方は注意してください!
2. 空き家を放置している
市町村から空き家に認定されると、住宅用地とみなされず固定資産税が上がってしまうため注意しましょう。
空き家対策特別措置法により、以下の条件を満たすと空き家に認定されてしまいます。
- 倒壊の危険がある
- 衛生的に問題がある
- 景観を損なっている
- 周辺の生活環境に問題がある



空き家認定されないように、しっかり管理しましょう!
別荘や実家を放置しておくと、管理がおろそかになり空き家の認定を受けてしまうかもしれません。
3. 家屋調査を拒否している



家屋調査を拒否すると正確に評価ができないため、固定資産税が高くなる恐れがあります!
家屋調査とは、固定資産税の算出をするために行われる調査のことで、実際に家に入って資産価値を評価します。



立ち入りを拒否したい場合は書類でも行えますが、実際の調査が行えず固定資産税が上がる場合も少なくありません!
固定資産税を節税したい場合は、調査に協力しましょう。
また、正当な理由なく拒否した場合は、罰則を受ける場合もあるため注意してください。
持ち家の固定資産税を減らして余裕を持って生活しよう


持ち家の固定資産税を減らすためには、分筆登記したりクレジットカードで支払ったりすることが大切です。固定資産税の軽減措置が適用される条件は、持ち家とマンションで異なるため、生活に合うほうを選びましょう。



持ち家とマンションはどちらもメリットがありますね!
持ち家の固定資産税は年間10〜15万円が平均なので、それよりも減らせるように工夫してみてください。



持ち家の固定資産税を減らすと、趣味や生活費に回せますね!
すーさんの相談窓口では、固定資産税の減らし方やマンションと持ち家のメリットなどを紹介しています。持ち家の購入に不安がある方や、できるだけ安く買う方法を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください!

