「頭金なしで住宅ローンを組むと後悔する?」
「頭金なしでも組める住宅ローンが増えているなら問題はない?」
「用意できないかもしれない…」
住宅ローンを組む際の頭金に関して、悩む方は多いのではないでしょうか。頭金なしと頭金ありの違いは、借り入れ額だけではありません。
金利が高い、審査が通りにくいと聞きますよね!
頭金なしで住宅ローンを組んだことによって、問題に直面し後悔したくはないでしょう。
この記事では、プロの視点から頭金なしで住宅ローンを組むことについて、以下の内容を解説します。
- メリット・デメリット
- 後悔する理由
- 年齢と借り入れ期間の影響
理想の住宅を手に入れても返済時に後悔したくない方は、ぜひ最後までお読みください!
頭金なしでも住宅ローンを借りることは可能
頭金なしで住宅ローンを組むということは、住宅購入費用を全額借りるということになります。
昔は返済能力の証明として、物件価格の20%を頭金として用意することが当たり前でした!
現在は金融機関の競争や低迷している不動産市場の活性化のため、頭金が必須という金融機関は少なくなっています!
しかし、頭金の意味がなくなったわけではないため、有無や金額を自分たちで選ぶ必要がある状況です。
頭金の目安は物件価格の10〜20%
頭金の目安としては、物件価格の10〜20%がよいとされています。
最近は自己資金の余裕に関わらず、多く借り入れるということはないそうですね!
理由は、頭金の割合で金利の割引幅が変わる金利のタイプがあるからです。
また、頭金を多く入れると借り入れ額が少なくなるため、審査は通りやすくなる傾向があります!
しかし、借り入れ額が減ると住宅ローン控除の恩恵が減ってしまうため、必ずしも多く入れることが得というわけではありません。
頭金の詳細は関連記事「【貯金0はNG】マイホームの頭金は住宅価格の1〜2割が目安!支払うメリット・デメリットや注意点を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
頭金なしでも住宅ローンを組めるかは金融機関次第
現在、大半の金融機関は頭金なしでも住宅ローンを組めます。
昔は、物件価格の80%までしかローンを組めない金融機関が多かった名残で、頭金を用意するのが当たり前という人はいますね!
しかし、頭金なしだと借り入れ額が多くなって審査が厳しくなる傾向があるため、誰でも住宅ローンを組めるわけではありません。
金融機関によっては一定の頭金を用意しなければローンを組めないこともあるので、事前に確認しておきましょう。
頭金なしで住宅ローンを組んで後悔する3つの理由
頭金なしで住宅ローンを組んで後悔する理由は、主に以下の3つです。
- 予想外の出来事が発生する
- 家のことにしかお金が使えなくなる
- 多く借りすぎてしまう
それぞれ詳しく解説します。
1. 予想外の出来事が発生する
頭金なしで住宅ローンを組む理由が、自己資金はないが持ち家が欲しいという計画性のない選択だと、予想外の出来事によって後悔します。
計画性のない人は、予定外の出費も何とかなると考えてしまう傾向がありますからね!
しかし、急に以下の出来事が発生するリスクがあり、いざというときに貯金が底をつくかもしれません。
- ケガや病気による収入低下
- リストラや会社倒産による失業
- 家族や環境の変化(離婚)
住宅ローンの借り入れ期間は長期になるため、自己資金の余裕や計画性もなくその場しのぎでやろうとすると後悔につながります。
2. 家のことにしかお金が使えなくなる
頭金を貯めるまで家賃を支払うのは無駄だと考えて、頭金なしで住宅ローンを組んで購入するのはよくある話です。
しかし、自己資金を貯める余裕がない状況で家賃分をローンへ充てる返済計画を立てると、お金の使い道が家のことのみになり後悔につながります。
なぜなら、住宅ローンで借りるのは住宅購入費であり、入居後の管理費や維持費は含まれていないからです。
住宅ローンの返済だけでは、快適に住み続けられないということですね!
収入に見合ってない返済計画だと、お金のほとんどを家に関することだけに使うような生活になってしまいます。
家電や車の買い替えをしたくても余裕がないため難しくなり、頭金なしにしてまで住宅ローンを組むのではなかったと後悔することになるでしょう!
3. 多く借りすぎてしまう
自己資金がなくても高額の住宅ローンが組めることで気持ちが大きくなり、借り入れ限度額ギリギリまで住宅ローンを組んでしまい後悔するケースがあります。
クレジットカードでも、返済する必要があることを軽視して、利用限度額まで使い込み後悔する人がいますからね!
返済できるかの審査は行われますが、借り入れ限度額内であれば毎月の返済が楽というわけではないため、気を付けなければなりません。
借りすぎで後悔しないための方法は関連記事「【要チェック】住宅ローンの借りすぎで後悔しない7つのポイント!借り入れ額の目安や対処方法を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
頭金なしで住宅ローンを組む4つのメリット
頭金なしで住宅ローンを組むメリットは、主に以下の4つです。
- 住宅の購入時期を早められる
- 返済を早くから開始できる
- 自己資金を残せる
- 多くの住宅ローン控除を活用できる
それぞれ見ていきましょう。
1. 住宅の購入時期を早められる
十分な自己資金のない人が住宅購入費の10〜20%を貯めるとなると、数年かかる場合があります。
住宅の購入を決めてから実際に購入するのが数年後になれば、十分な下調べや準備はできますが、途中で好条件の土地や家が見つかっても購入できません。
その点、頭金を用意する必要がなければすぐに購入に踏み切ることが可能です。
家族の意見が一致することで住宅の購入を決める場合もあるので、すぐに購入できるかは重要ですね!
2. 返済を早くから開始できる
住宅ローンを借りる際には借り入れ期間も決めるため、頭金なしで借り入れを早くできれば、それだけ返済も早く開始できます。
頭金を用意するために借り入れ時の年齢が高くなれば、高齢になってからも返済をすることになり、定年時の退職金や年金を返済に充てる返済計画になってきます。
そうなると、退職金や年金を老後の自己資金に充てられません…。
早めに返済を開始して老後の金銭的負担を軽減したい方は、頭金なしで住宅ローンを組むのも選択肢のひとつでしょう。
3. 自己資金を残せる
一般的な住宅ローンの借り入れ期間は30年以上となるため、返済期間中に災害や事故、病気などにかかる可能性があり、一定以上の自己資金を持っておきたいですね!
一時的な修繕費や治療費の経済的な負担よりも、収入が減少することによる精神的な負担のほうが大きいです。先行きが見えないため、自己資金が少ないとつらくなります。
精神的に余裕がないときに毎月返済をすることになればより不安になるため、自己資金が手元に残っているのは重要ですね!
4. 多くの住宅ローン控除を活用できる
住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、借り入れ残高に対して計算されます。
つまり借り入れ額が大きくなれば、住宅ローン控除の恩恵も大きくなるということですね!
適用条件があるため、すべての人が対象になるわけではないですが、控除額によっては頭金を入れる以上にメリットがあります。
頭金なしで住宅ローンを組む3つのデメリット
頭金なしで住宅ローンを組むデメリットは、主に以下の3つです。
- 金利が高くなる場合がある
- 借り入れ額が大きくなる
- 担保割れを起こす可能性がある
それぞれ見ていきましょう。
1. 金利が高くなる場合がある
住宅ローンを組む際に変動金利を選んでいる場合、金利の影響を受けます。
頭金なしで住宅ローンを組む場合は、借り入れ額が多くなるため、途中で金利が高くなると返済額への影響も大きいです。
固定金利を選んでいても、頭金なしの場合は頭金を入れている場合と比べて金利が高くなることもありますね!
2. 借り入れ額が大きくなる
当然ですが、頭金なしで住宅ローンを組めば借り入れ額は大きくなります。
借り入れ額が大きくなれば、審査が厳しくなりますね!
厳しい審査を通るには、完済時の年齢を下げるために、月々の返済額を増やす必要が出てくることもあります。
頭金に充てる自己資産がなくても住宅ローンが組めるだけで、自由に借り入れ期間や月々の返済額を決められるわけではないため注意しましょう!
3. 担保割れを起こす可能性がある
何かしらの事情で家を売却して残りのローン返済に充てることがありますが、頭金なしで住宅ローンを組んでいると担保割れを起こす可能性があります。
なぜなら、頭金なしで大きくなった借り入れ額の返済より、築年数の経過により下がる家の価値が上回る可能性があるからです。
離婚をすると、財産分与や慰謝料の関係で家を売却するということはよく聞きますね!
初めて住宅を購入する人が多いため、頭金なしのメリットやデメリットだけ確認しても判断は難しいでしょう。
そんなときは、プロである私に相談してください!
すーさんの相談窓口では、住宅ローンに関わることだけでなく、間取りの決め方や優秀な営業担当者の紹介など、家づくりに関するさまざまな相談を無料で受け付けています。
一人ひとりの家庭にあわせて、頭金を入れたほうがいいのか詳しくシミュレーションしますので、ぜひお問い合わせください!
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頭金なしで住宅ローンを借りて後悔しないための3つのポイント
頭金なしで住宅ローンを組んで後悔しないためのポイントは、以下の3つです。
- 自身の年齢を考慮する
- 返済計画をしっかりと練る
- 借り入れ可能額が上限の予算とは考えない
それぞれ解説します。
1. 自身の年齢を考慮する
住宅ローンの返済額には、借り入れ額だけではなく借り入れ期間の長さも影響します。借り入れ期間が長ければ月々の負担は少ないですが、長期間にわたって出費が発生するのはデメリットです。
そのため、年齢を考慮して頭金を用意したほうがいいのか判断する必要があります!
年齢を考慮する際は、
- 退職金を含めた給与をどれくらい充てるのか
- 子どもの教育費がどれくらい必要になるのか
- 老後に年金を充てることになるのか
を検討しましょう。
区切りの年齢ごとに考えると、下表のようになります。
年齢 | 給与 | 教育費 | 老後 |
---|---|---|---|
〜35歳 | 定年までの完済・退職金を充てない返済計画も可能 | 子どもが幼い場合はこれから負担が重くなる可能性があるため多めに考えておく必要がある | 定年までに完済できる可能性がある |
〜45歳 | 退職金を返済に充てることを前提の返済計画になることが多いが割と余裕がある | 進学状況によってはすでに負担が重い | 借り入れ期間によっては年金も返済に充てる必要がある |
46歳〜 | 高齢になるほど借り入れ期間を長期することが難しく、短期間で返済できる収入が必要 | 独立している子どもがいれば親子リレーローンの検討ができる | 年金を返済に充てることを前提にしていることが多い |
家を購入する年齢に関しては関連記事「【事前に知りたい】家を買ってはいけない年齢とは?避けるべき3つのタイミングやおすすめな時期を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 返済計画をしっかりと練る
同じ頭金なしの住宅ローンでも、自己資金の有無や子どもの年齢によって、返済計画は大きく変わってきます。
返済期間が長くなれば、予想外の出費が発生する確率は高くなりますから、余裕を持てるようにしないといけないですね!
根拠のない予想を前提とした返済計画は、破綻しやすいため気を付けましょう。
たとえば「自分は若いからこれから年収が上がっていくはず」「子どもは勉強が好きではないから大学進学はしないはず」などです!
また「いざとなったら、売却すればローンが完済できる」という確証もないため、楽観視せずに現実的な返済計画を練る必要があります。
3. 借り入れ可能額が上限の予算とは考えない
頭金なしで住宅ローンを組む理由が自己資金がないためだと、手元にお金がなくても家が購入できると思い込んでしまうことがあります。
しかし、金融機関は住宅ローンの返済が滞れば、家を売却できる権利を持っている状況です。
借り入れ可能額ではなく、月々の返済額をもとに住宅ローンで借りる額を決めましょう。
家があるだけでは余裕のある生活はできませんから、気を付けないといけないですね!
頭金なしで住宅ローンを組んで後悔しないためにはモゲチェックを使おう
頭金なしで住宅ローンを組んで後悔しないためには、計画的に行動する必要があります。そして、計画的な行動には金融機関選びも重要です。
金利が数%違うだけでも、月々の返済額に数万円の差が出ることも珍しくないためです!
頭金なしで住宅ローンが組めるかではなく、自身の返済計画に合っているかを調べることが欠かせません。
金融機関選びに失敗したくないなら、モゲチェックの活用がおすすめです。
複数の金融機関を比較検討できるため、自分にマッチしたローンを組めますよ!
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
頭金なしで住宅ローンを組んで後悔したくないならプロに相談しよう
頭金なしでも住宅ローンは組めますが、計画性がなければ後悔することになります。
しっかりと事前に頭金なしの住宅ローンについて知り、自身の状況と照らし合わせて問題なく返済をしていけるかを調べることが重要です。
自分だけで判断しようとせずに、プロに相談することをおすすめします!
なぜなら、住宅購入は一生に一度の高額な買い物になることが多く、冷静な判断が難しいからです。
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