「木造住宅のメーカーはどうやって選べば良い?」
「おすすめの木造住宅メーカーをランキング形式で知りたい」
「木造住宅の坪単価はメーカーによって違う?」
木造住宅は、メーカーによって工法や機能が異なります。木造住宅を建てる際には、それぞれの特徴を理解して、自身にあったメーカーを選ぶことが大切です。
しかし、多くのメーカーがあるため、どのように選んだら良いかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、木造住宅のメーカーについて以下の内容を解説します。
- 比較ポイント
- 坪単価順のランキング
- メリット・デメリット

メーカーのランキングでは目安となる坪単価も紹介します。ぜひ参考にしてみてください!


木造の住宅メーカーを選ぶ際の5つの比較ポイント


木造の住宅メーカーを選ぶ際には、以下の比較ポイントを抑えておくことが大切です。
- 坪単価
- 工法
- 耐震性能
- 気密性・断熱性
- アフターフォロー
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 坪単価
坪単価は住宅の大きさや構造だけでなく、メーカーによって水準が異なります。



たとえば、近年は坪単価の安いローコスト住宅メーカーが数多くあります!
坪単価が安いからといって、住宅の質が悪いとは一概には言えません。多くのローコスト住宅メーカーは、仕入れや施工を効率化することで、坪単価を安く抑えているためです。



坪単価はひとつの比較指標として、他のポイントもしっかり抑えておくことが大切です!
2. 工法
木造住宅には、基本的な工法として以下の2つがあります。
特徴 | |
---|---|
木造軸組工法 | ・日本の伝統的な工法 ・柱や梁を組み合わせて骨組みで建物を支える |
木造壁式工法 | ・壁4面、天井、床の6面体で建物を支える工法 ・「2×4」や「モノコック構造」などさまざまな種類がある |
木造軸組工法は柱と梁で建物を支える構造であるため、大きな開口部を空けることや間取りの変更がしやすいです。
木造壁式工法は、耐力壁を使うことで地震に強い構造となっています。高気密・高断熱の家を作りやすいことも特徴です。



木造軸組工法と木造壁組工法を組み合わせて、それぞれの特徴を活かした工法もあります!
3. 耐震性能
耐震性能は、国土交通省の「新築住宅の住宅性能表示制度ガイド」の等級で評価可能です。耐震性能は3等級に分かれており、1~3の数値が高いほど性能が高くなります。



地震に関しては「構造躯体の倒壊等防止」と「構造躯体の損傷防止」の2つの項目で評価されています!
各メーカーでは、公式サイトやカタログなどで等級を公表しているので確認してみてください。
4. 気密性・断熱性
断熱性は、国土交通省が「断熱等性能等級」という指標を定めています。1~7等級まであり、数字が大きいほど性能が高くなります。



等級7では、冷暖房にかかる一次エネルギー消費量を概ね40%削減可能です!
断熱性を表すUA値や熱損失を表すQ値、相当すき間面積を表すC値などによって等級が決まります。多くのメーカーでは、Q値やC値も公表しているので確認してみてください。
5. アフターフォロー



アフターフォローは、無料の定期点検・保証の期間を比較しましょう!
新築住宅は「住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保法)」によって、基礎部分や雨漏りに関して10年間の無料初期保証が義務付けられています。
各メーカーでは義務付けられた期間だけでなく、30~60年程度の無料の定期点検や保証を提供しています。保証の条件はメーカーによって定められているため、細かく確認しておく必要があるでしょう。
木造住宅のメーカーの比較の際には、すーさんの相談窓口をご利用ください。



公式サイトではよく理解できない点の相談や、おすすめのメーカーの提案も無料でいたします!
初めてだとわからないことだらけだと思うので、ぜひご活用いただき微塵の不安も残さないまま家づくりを進めましょう。
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【坪単価順】木造住宅メーカーランキング10


こちらでは、特に評価の高い木造住宅メーカーを、坪単価の安い順に紹介します。各メーカーの坪単価や特徴の一覧は、以下の表で確認してみてください。
坪単価 | 特徴 | |
---|---|---|
タマホーム | 30~80万 | ・木の家にこだわった木造軸組在来工法 ・耐震性の高い構造用耐力面材の活用 ・地盤保証10年、最長60年の保証・点検 |
一条工務店 | 50~90万 | ・耐震性の高いツインモノコック構造 ・断熱性と省エネ性の高い外内ダブル断熱構法 ・専用アプリを用いたアフターフォロー |
ユニバーサルホーム | 50~100万 | ・高級路線のローコスト住宅 ・地熱床システムにより1階全面床暖房標準装備 ・30年間の点検・保証 |
住友不動産 | 50~150万 | ・マンション仕様のデザインや住宅設備 ・エネルギー収支ゼロ「ZEH」標準仕様 ・10年後の定期点検、最大60年間保証 |
住友林業 | 60~100万 | ・上質な木を使ったデザイン ・ビッグフレーム工法による大空間の間取り ・最長60年間保証 |
ミサワホーム | 60~150万 | ・耐震性の高い木質パネル接着工法 ・省エネルギー基準に対応 ・5年毎の定期点検が30年目まで無料 |
セキスイハイム | 65~120万 | ・ユニット生産技術を活かした2×6工法 ・耐震性の高いアルティメイトモノコック構造 ・5年毎の定期診断を60年間無料 |
ダイワハウス | 70~150万 | ・独自の解析技術を活かした耐震確認 ・シームレス基礎、遮熱断熱技術 ・30年目まで無料の点検・保証 |
スウェーデンハウス | 80~100万 | ・耐久性・断熱性の高い北欧住宅仕様 ・地震に強い木造枠組壁工法 ・50年間無料定期検診 |
三井ホーム | 80~130万 | ・耐震性の高いプレミアムモノコック構造 ・全館空調システムなど断熱、快適温度をキースする設備 ・60年間の点検・保証システム |
各メーカーの詳細を順に解説します。
1. タマホーム


工法 | 木造軸組工法 |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5以上 |
アフターフォロー | 地盤保証、最長60年点検・保証 |
タマホームは、ローコスト住宅メーカーです。資材の仕入れや施工のコストカットにより低価格を実現しています。
木の家にこだわった木造軸組工法を採用しています。また、壁に構造用耐力面材を用いることで、地震や暴風に対する強度を高めていることが特徴です。



低価格が売りのメーカーですが、耐震等級は最高の3を認定されています!
また、高性能ガラス等を活用した断熱性の高さも特徴で、断熱等性能等級も5以上が保証されています。
2. 一条工務店


工法 | 木造軸組+枠組壁工法 |
耐震等級 | 等級3+自社基準 |
断熱等性能等級 | 等級6~7 |
アフターフォロー | 最長30年点検・保証 |
一条工務店の家は、木造軸組工法の外側を木質パネルで囲う「ツインモノコック構造」です。壁・床・天井が強固に結合された構造になっており、高い耐震性を実現しています。
また「外内ダブル断熱構法」による高い断熱性と省エネ性を実現、最高等級7に対応した住宅の建設が可能です。



設備の多くが標準仕様であるため、モデルハウスと実際の家に差がないことも特徴です!
アフターフォローは、専用のアプリを用いて行います。メンテナンスマニュアルの確認や修繕依頼などがアプリから簡単にできますよ。
3. ユニバーサルホーム


工法 | 木造軸組工法(ハイパーフレーム工法) |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5 |
アフターフォロー | 最長30年の定期点検・保証 |
ユニバーサルホームは、フランチャイズ展開をしているローコスト住宅メーカーです。工法は木造軸組工法に、独自の金物工法を組み合わせて耐震性を上げています。
また厚さ37mmの高性能外壁材によって耐震性、耐火性を上げる工夫もされています!



天然の冷暖房「地熱床システム」により、1階全面床暖房が標準搭載されており、冬場でも室温が15℃に保たれる独自技術があるのも特徴です!
4. 住友不動産


工法 | 木造軸組工法、木造壁式工法 |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5 |
アフターフォロー | 最長60年点検・保証 |
住友不動産は、デザイン性が優れていることが特徴です。住宅設備も、高級マンション仕様になっています。



「グッドデザイン賞」を多数受賞した実績があります!
工法は、木造軸組工法と木造壁式工法(2×4工法、2×6工法)のどちらの選択も可能です。エネルギー収支ゼロの「ZEH」が標準仕様になっていることも大きな特徴と言えます。
5. 住友林業


工法 | 木造軸組工法 |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5~6 |
アフターフォロー | 最長60年点検・保証 |



住友林業は、上質な木をふんだんに使った家が特徴のメーカーです!
ビッグフレーム工法により、大開口や大空間の間取りが可能なうえ、耐力壁により耐震性の高い強靭な構造を実現しています。断熱性能も高く、木材や高性能断熱材により床・壁・天井すべてを断熱したつくりです。
構造躯体、防水を最長で60年間保証し、60年目まで無料点検も実施しています。
6. ミサワホーム


工法 | 木造壁式工法 |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5~6 |
アフターフォロー | 30年間の無料点検・最長60年の保証 |
ミサワホームは、独自の木質パネル接着工法によって強度の高い壁式構造を実現しています。



高分子接着剤やスクリュー釘、接合金物を用いた強固な面結合が特徴です!
耐震性能は、独自の構造チェックですべての家の耐力壁のバランスをチェックしています。
また、壁式工法の気密性に加え、独自の9層構造の断熱壁による高い気密性や断熱性が大きな特徴です。



住宅性能は5年毎の無料の定期点検によって確認されます!
7. セキスイハイム


工法 | 木造壁式工法(2×6) |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5 |
アフターフォロー | 60年間の無償点検・30年保証 |



セキスイハイムは、日本初のプレハブ工法によるユニット住宅の住宅メーカーです!
木造住宅では、鉄骨系住宅のユニット生産技術を活かした「2×6」による工法を用いています。
木材と壁・床を強固に結合したアルティメイトモノコック構造による、鉄骨に負けない耐震性が特徴です。また、ほとんどの工程を工場で行うことによって、高品質で安価な住宅を実現しています。
8. ダイワハウス


工法 | 木造軸組工法 |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 記載なし |
アフターフォロー | 30年間の無料点検・最長60年保証 |
ダイワハウスは鉄骨住宅で有名なメーカーですが、木造住宅として「GranWood」というブランドがあります。



国産ヒノキを使い、大開口や高い天井など開放的な空間が特徴の住宅です!
耐震性能として耐力壁グランデバイスの搭載、断熱性能としては独自の外張り断熱を用いるなど、さまざまな独自技術が活用されています。
また、基礎は底部と立ち上がり部をコンクリートで一体化させたシームレス構造になっており、雨水やシロアリの侵入を防げることが特徴です。
9. スウェーデンハウス


工法 | 木造壁式工法(木質パネル工法) |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5~6 |
アフターフォロー | 50年間の無料点検・10年保証 |
スウェーデンハウスは、北欧からの輸入住宅です。



日本のメーカーに先駆けて独自に断熱性能を計算・公表し、厳重な気密施工・断熱構造が特徴です!
壁パネル同士の接合部にも断熱材を挟み込むといった気密施工がされており、樹脂製やアルミサッシよりも断熱性のある木の窓枠を採用しています。
気密性が高い一方で、24時間熱交換型換気システムによって住宅全体の空気が2時間程度で入れ替わる仕組みが取られています。
10. 三井ホーム


工法 | 木造壁式工法 |
耐震等級 | 等級3 |
断熱等性能等級 | 等級5~6 |
アフターフォロー | 最長60年点検・保証 |



三井ホームは、日本での「2×4」工法の先駆けとなったメーカーです!
現在2×4工法を進化させた、耐震性能に優れている「プレミアムモノコック構造」を採用しています。柱や梁がないため大空間の間取りが可能です。
三井ホームの家は、高性能グラスウールや全館空調システムなど、断熱性や快適温度をキープできます。また、独自の基礎構造や低含水率木材を使用することによる耐久性の高さも特徴です。



各木造住宅メーカーの比較の際には、住宅カタログを活用すると良いでしょう!
なかでも、複数メーカーのカタログを一括で取り寄せられる、LIFULL HOME’Sの活用がおすすめです。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


木造住宅を建てる3つのメリット


住宅には、木造住宅の他に鉄骨や鉄筋コンクリートなどの構造があります。
こちらでは、他の構造と比較した木造住宅のメリットを解説します。
- 建築費が安い
- 断熱・調湿効果がある
- 間取りの自由度が高い
一つひとつ見ていきましょう。
1. 建築費が安い
木造住宅は、鉄骨や鉄筋コンクリート住宅に比べて建築費が安いことがメリットです。また木造住宅はリフォームやリノベーションをする際のコストも抑えられます。



たとえば、木造住宅のローコスト住宅の30~50万円の坪単価は、鉄骨や鉄筋コンクリート住宅では困難です!
2. 断熱・調湿効果がある
木材は、鉄骨や鉄筋コンクリートに比べて熱伝導率が低いため、断熱性が高い特徴があります。また、木材は断熱性だけでなく、湿気を外に逃がす調湿効果も優れています。



鉄骨や鉄筋コンクリートの住宅は、湿気がたまりやすくてカビが発生する原因にもなるんですよね!
3. 間取りの自由度が高い
木造軸組工法の場合、壁を減らして部屋を広げるといったように設計の自由度が高くなります。



壁を減らしたとしても、耐力壁や構造部の接合技術などが優れていれば耐震性も十分確保できます!
広い間口といった開放的な空間を作りたいと考えている方には、木造住宅がおすすめです。
木造住宅の特徴については、関連記事の「【完全網羅】木造建築のメリット・デメリット8選!鉄骨とどっちがいいかも比較」でも詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください!


木造住宅を建てる3つのデメリット


木造住宅はメリットばかりではありません。こちらでは、木造住宅を建てる際に理解しておくべきデメリットを解説します。
- シロアリが発生する
- 湿度・気温によって気が変化する
- 比較的耐久性が短い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. シロアリが発生する



木造住宅の場合、シロアリのリスクは多くの方が思い浮かびますよね!
土台部分の木材がシロアリ被害を受けると、家の耐久性が著しく低下します。
ただし設計・施工技術の向上に伴い、シロアリの侵入は防げるようになってきています。また、メーカーによっては、シロアリ被害へのアフターフォローも設けられていますよ。
2. 湿度・気温によって木が変化する
木材は調湿効果のメリットがある一方で、湿度や気温によって水分を含んで反りや狂いが生じる可能性があります。



ただし、反りや狂いが起きにくい集成材の利用や乾燥技術によって、リスクは減っています!
各木造住宅メーカーが扱っている木材の特徴を確認してみると良いでしょう。
3. 比較的耐久性が短い
木造住宅の法定耐用年数は22年となっており、鉄筋や鉄筋コンクリートに比べて短くなっています。鉄骨19~34年、鉄筋コンクリートは47年が法定耐用年数です。
ただし、住宅メーカーによって保証制度が最長60年に設定されており、木造住宅の耐用年数は伸びています。耐用年数は、住宅構造や性能によって大きく変わるためです。



耐久性の高い住宅を建てるメーカーであれば、木造だから耐用年数が短いとは一概に言えなくなっています!
木造住宅メーカーランキングは比較ポイントを確認しよう


木造住宅メーカーを比較する際には、坪単価だけでなく耐震性や断熱性などの性能を比較しましょう。比較ポイントを確認することで、それぞれのメーカーの特徴がわかります。
木造住宅メーカー選びに迷ったら、すーさんの相談窓口をご利用ください。



住宅メーカーの営業マンとしての15年の経験から、希望に合ったメーカーをご紹介します!
また、住宅メーカーの紹介だけでなく間取りの提案や土地探しなど、家づくりに関する不安をまるっと解消可能です。些細な疑問でもお答えしますので、お気軽にご連絡ください!

