「家を買いたいけれど何から初めて良いかわからない」
「どんな流れで住宅を購入するか知りたい」
「実際に家を買うまでの期間はどれくらいかかるの?」
家を買いたいと思っても、手順を知らないと営業に言われるがままになってしまいます。

手順の良し悪しが判断できず、失敗したり損をしたりすることがあります!
夢の住宅購入で、後悔したくないですよね。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年間住宅販売をおこなってきたプロが、以下について解説します。
- 家を買うときの手順9ステップ
- 気をつけたいポイント
- 契約までにかかる期間
家を買う流れを理解していれば失敗したり損をしたりするリスクが減りますので、住宅購入で後悔したくない方はぜひ参考にしてみてください。


家を買うときの手順を9ステップで紹介


何もわからないまま購入して契約をすると、本当にこれで良いのかと不安になりますよね。



住宅は価格が高いので、後悔したくないものです!
事前に家を買う手順を確認しておきましょう。
- 購入する住宅の種別をイメージする
- 物件の情報を収集する
- 物件の見学に行く
- 買い付けの申し込みをする
- 住宅ローンの事前審査をしてもらう
- 売買契約をする
- 住宅ローンの申し込みをする
- 決済して引き渡しをする
- 税金の手続きをおこなう
順番に見ていきます。
1. 購入する住宅の種別をイメージする
住宅の種別は、以下のとおり4つあります。
- 新築戸建て
- 新築マンション
- 中古戸建て
- 中古マンション
家を購入したいと思ったときに考えるのが、新築か中古かという選択と戸建てかマンションかという選択ですよね。
はじめは2つの大きなくくりで検討しましょう。
住みたい家をイメージしておくと、希望条件がスラスラ出てきて重視するものの優先順位をつけられます。



価格相場がわかるので、予算を立てやすいのもメリットです!
1. 新築にするか中古にするか
新築と中古では、価格や築年数が大きく違います。なぜ新築が良いのか、中古が良いのかを考えておけば、譲れないポイントが見えてきますよ。



経年劣化によるメンテナンスが手間に感じたり、最新設備を導入したいと感じたりする場合は新築がおすすめです!
誰も住んでいない新しい家に住めて、最新設備が導入されています。夢のマイホームを手に入れたという実感が湧きやすいです。



新築を購入するお金はないけれど、自分好みにカスタマイズしたい方には、中古がおすすめです!
築年数が経過しているため、価格が抑えられています。リフォーム代をプラスしても新築の価格より安いことが多いからです。
新築にするか中古にするか迷っている方は、別記事「【見極めよう】新築と中古どっちが得か比較する7つのポイント!おすすめな人の特徴や費用の違いを紹介」をあわせてご確認ください。


2. 戸建てにするかマンションにするか



戸建てのメリットは、プライバシーが守られることです!
建物に住む人は家族のみで、自分たちだけの空間です。第三者が入り込んでくることはありません。
また、車を所有している場合は、駐車場を敷地内に確保できれば駐車場代がかからなくて済みます。月々の支払額が少なくなるのは、嬉しいですよね。



マンションのメリットは、立地の良さです!
新築でも中古でもマンションは土地を有効活用できるため、駅の近くに建設されていることが多いです。交通の便を気にする方は、戸建てよりマンションのほうが良いでしょう。
戸建てでも駅の近くに建設できる場合があるので、自分のなかで条件の優先順位を決めておくとスムーズです。



コンシェルジュサービスや共有スペースを活用できるのは、マンションならではですよ!
戸建てとマンションはどっちのほうが良いか迷っている方は、別記事「【徹底比較】持ち家を買うならマンションと一戸建てどっち?価格・住みやすさ・選び方を解説」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。


2. 物件の情報収集をする
物件の情報収集をする際は、以下の項目を確認しましょう。
- 居住エリア
- 周辺の環境や施設
- 価格
- 間取り
- 広さ
居住エリアによっては、広さや間取りが同じでも価格が変わります。



住みたい街を優先するか価格を優先するかは、大事なポイントですよ!
公園の有無や保育園や学校は近くにあるかなど、自分のこだわり条件が満たされているかは重要なポイント。家の広さや間取りは、実際に住んで生活するイメージを持ちながら検討すると決めやすいです。
家族構成によっても異なるので、これから家族が増えることを考えて決定しましょう。
3. 物件の見学に行く
目星をつけた物件に、実際に足を運んで広さや間取りをチェックしましょう。図面では広いと思っていても、実際に見てみると狭いと感じることがあります。



クローゼットの広さは図面ではわかりにくいため、チェック必須です!
シンクや浴室、トイレなどの設備も確認しておきます。広さは物件によって異なるため、事前にチェックしておくと失敗がないです。
また、キッチンがガスコンロかIHかも確認しておきましょう。ガスかIHかによって使える調理器具が異なるからです。調理器具の買い替えが必要な場合があるので注意しましょう。
見学に行くときは、家の中だけでなく周辺の環境もチェックしておくことが重要です。
住みはじめてから不便さに気づいても遅いです。必ず周辺施設や環境を確認しておきましょう。



見学に行く前に、チェックポイントをまとめておくと確認漏れが出にくく便利ですよ!
4. 買い付けの申し込みをする
買い付けの申し込みは、家を買う意思を明確に伝えるためのものです。必ず購入できる約束ではありませんが、売主へ購入の本気度が伝わります。
交渉をスムーズに進められるので、買う意思があるなら買い付けの申し込みをしておきましょう。



ただし、法的効力はないので注意してください!
買い付けの申し込みは、申し込み書を提出することでできます。決まった書式はなく、以下の項目が記載されていれば基本的には大丈夫です。
- 名前
- 住所
- 購入希望価格
- 支払い条件
- 入居希望日



記載する項目と書式については、実際に買い付けの申し込みをする不動産会社と相談して作成しましょう!
不動産会社によっては、買い付け証拠金を求められることがあります。5〜10万円のところが多いです。
申し込みの撤回や売買に至らない場合は返金され、売買契約に至った場合は手付金の一部になるのが一般的です。
5. 住宅ローンの事前審査をしてもらう
住宅ローンを組むには、審査に通る必要があります。



住宅ローンの審査は2つあり、事前審査(仮審査)と本審査です!
事前審査は結果が出るまで、3〜7日程度かかります。
金融機関によって異なりますが、審査が通らないこともあるので注意が必要です。事前審査に必要な書類は以下のとおりです。
- 仮審査申し込み書
- 本人確認書類
- 源泉徴収票や確定申告書などの収入証明書
- 物件情報がわかる書類
個人の収入や借り入れ履歴などが審査されます。



他にもローンを組んでいると審査に影響が出ることがあるので、できるだけ返済しておきましょう!
住宅ローンの選び方については、別記事「【後悔しない】初心者に最適な住宅ローンの選び方5ステップ!失敗を防ぐポイントも紹介」で解説しています。ぜひ、参考にしてみてください!


6. 売買契約をする
売買契約に必要な書類は、以下のとおりです。
- 印鑑
- 本人確認書類
- 手付金
- 印紙代や仲介手数料



手付金は、売買価格の5〜10%が目安です!
手付金や仲介手数料は現金での支払いが必要となるケースがあるので、事前に確認しておきましょう。



売買契約は、一度結んだら解除できません!
契約書に記載されていない事項は、問題となったときにトラブルへと発展する危険性があります。契約書の内容は漏れなくチェックして、問題ないことを確認してから契約しましょう。
7. 住宅ローンの申し込みをする
売買契約を結んだら、住宅ローンを正式に申し込みます。本審査には1週間程度かかるのが一般的です。
事前審査に通っていればよっぽどではない限り落ちることはないですが、まれに落ちてしまうことがあります。



万が一のとき用に、第二候補もピックアップしておくのがおすすめです!
住宅ローンの本審査に必要な書類は、以下のとおりです。
- 住宅ローン申し込み書
- 本人確認書類
- 源泉徴収票や確定申告書などの収入証明書
- 勤務先や家族に関する書類
- 物件がわかる情報
金融機関によって書類が異なることがあるので、事前に確認しておきましょう。
8. 決済して引き渡しをする



基本的には、決済日が引き渡し日になります!
別日にしたい場合は、事前に相談しておきましょう。決済に必要なものは、以下のとおりです。
- 実印
- 印鑑登録証明書
- 住民票
- 抵当権等設定書類
- 住宅用家屋証明書
- 本人確認書類
- 購入金額の残金
- 仲介手数料
- 固定資産税等の清算金
新築住宅の場合は、引き渡しの前に内覧会があります。
不動産会社の方が立ち合いのもと、問題なく施工されているかチェックします。



どんなに細かいことでも、気になったことは全部伝えてください!
引き渡し前なら直してもらえます。引き渡し後に指摘すると、直してもらえないかもしれません。後悔しないように、細かくチェックしておきましょう。
9. 税金の手続きをおこなう
決済して完了ではなく、税金の支払いや手続きがあります。手続きの必要がある税金は、以下のとおりです。
- 固定資産税
- 都市計画税
- 不動産取得税
- 住宅ローン控除
固定資産税は、毎年1月1日時点に不動産の所有者に対して、固定資産税評価額に税率を掛けた金額が課せられます。



市街化調整区域内の場合は、都市計画税も一緒に課税されるので確認しておきましょう!
住宅ローン控除を受ける場合は、購入した翌年に確定申告が必要です。
住宅ローン控除は、10年間(条件によっては13年間)年末残高の1%分について、所得税と住民税から控除を受けられる制度です!
税金が返ってくるので、忘れずに確定申告しましょう。確定申告期間は、毎年2月16日〜3月15日の1ヶ月間です。土日で多少ズレる可能性がありますので、確定申告をする年の日程は必ず確認しておきましょう。



会社員なら、2年目以降は年末調整で申告できます。
確定申告が不要になるのですごく楽ですよ!
なお、ここまでの流れでわからないことがあったり、不安なことがあったりする場合は、ぜひ「すーさんの相談窓口」をご活用ください。大手ハウスメーカーに15年間勤めた経験をもとに、あなたが後悔しないよう徹底的にアドバイスいたします。
どんなに些細なことでも問題ありませんので、お気軽にご相談ください。
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家を買うときに気をつけたい3つのポイント


家を買う手順がわかっても、気をつけるべきところを押さえておかないと後悔する可能性があります。
よく確認しておくべきところであるにもかかわらず、そのままスルーしてしまって取り返しがつかなくなることも。気をつけるポイントを押さえて、手順を把握するのが一番です。
- 売買契約の際には内容を細かく確認する
- 住宅診断は売買契約前に済ませる
- 複数の不動産会社を比較する
一つひとつ確認していきましょう。
1. 売買契約の際には内容を細かく確認する
売買契約を済ませる前に、以下7つの項目は必ず確認しましょう。
- 物件の住所などの表示
- 売買代金
- 支払い方法
- 売買面積
- 不動産登記関係
- 固定資産税や都市計画税
- 契約解除の条件
一度結んだ契約は、簡単に解除できません。万が一「確認が漏れてしまって納得いかないから契約解除したい」と申し出ても、解除できない可能性があります。



契約解除できたとしても、買主の勝手な都合の場合は事前に支払った手付金が違約金として徴収されることも!
さらに、別途費用の支払いを求められることがあるので注意が必要です。
2. 住宅診断は売買契約前に済ませる
物件の状態を知ってから購入したい場合は、必ず契約締結前に住宅診断を実施しましょう。



物件の状態は、見た目ではわからないですよね!
施工不良はないかや断熱効果があるかなど、気になることは契約前に調べておかないと、後悔につながってしまいます。



事前に不動産会社に相談して、詳細な住宅診断を依頼するのがおすすめです!
不動産会社で手配が難しいようなら、相談したうえで自分で対応しましょう。
3. 複数の不動産会社を比較する
家の購入を決める前に、複数の不動産会社やハウスメーカーを比較してから決めるようにしましょう。



実際に足を運んで比較検討したいなら、新築のモデルルームや住宅展示場に複数見学に行くのもひとつです!
1社の住宅のみを検討するのではなく、複数の会社から話を聞いたほうが失敗や後悔が少なくて済みます。とくにアフターフォローの有無はとても大切なので、必ず確認するようにしましょう。
【住宅別】検討開始から家を買うまでにかかる期間3パターン


家の購入を検討し始めてから実際に買うまでにかかる期間は、住宅の種別によって違います。「いつまでに家を買って引っ越したい」という明確な目標があるなら、検討し始めるのは早いに越したことはありません。
- 新築戸建て
- 新築マンション
- 中古住宅
それぞれ見ていきましょう。
1. 新築戸建て
新築戸建ては、建設期間を含めて1年以上かかることが多いです。



こだわった注文住宅の場合は、2〜3年かかることも!
注文住宅は、オーダーしてすぐに建設が始まるわけではありません。綿密に話し合って良いものを作り上げていくイメージです。住宅の中では、入居までに時間がかかりますよ。
建売の場合は家の建設が終わっているかによって、契約してから購入、入居までの期間が変わります。
注文住宅を検討しているなら、LIFULL HOME’Sの「家づくりノート」がおすすめです。家づくりの流れや住宅ローンについてなど、必要な知識がたくさん詰まっています。
手順や流れがしっかり把握できるため、注文住宅への不安が解消されますよ。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!


2. 新築マンション
新築マンションの入居者募集は、建設前から始まっています。契約する時期が建設前なのか、建設中なのかによって契約してから購入と入居までの期間が変わります。



建設前から購入を決めている方は、完成して入居までに1年以上かかることもありますよ!
マンションが完成してから入居を検討する場合は、契約から購入と入居まで、そこまで期間はかかりません。マンション内のモデルルームを見学できるので、住むイメージがつきやすいです。
3. 中古住宅
中古物件は戸建てでもマンションでも、検討を始めてから購入し入居までの期間はそこまでかかりません。建設はすでに完了しているため、無事に契約できれば入居できます。



売主とスムーズに交渉できれば、比較的すぐに購入して入居できます!
一般的には、1〜2ヵ月程度で購入できると思って大丈夫でしょう。
家を買う手順を理解してスムーズに手続きしよう
家を買う前に手順をしっかり確認しておくことが大切です。わからないまま話を進めても、何をしているか理解できないため、契約までに時間がかかります。



営業の人に言われるがままになってしまい、損をしていることに気が付かないかもしれませんよね!
きちんと理解していればスムーズに契約を進められて、失敗したり損したりするリスクが下がります。とはいえ、自分で調べてもどの情報を信じたら良いかわからないことがありますよね。
そんなときは、ぜひ「すーさんの相談窓口」にご相談ください。大手ハウスメーカーに15年務めて営業研修をおこなっている住宅販売のプロが、あなたの悩みを解決します。



家の購入に不安を感じているなら、お気軽にご相談ください!

