「注文住宅の見積もりを出すときに注意することはある?」
「もらう前にしておくべきことは?」
「見積もりをもらった後の流れを知りたい」
家づくりを行う際、見積もりをだしてもらうことで予算と照らし合わせられます。初めて見積もりをもらう場合には、事前に準備しておくことが大切です。
見積もりの段階で失敗すると、家づくりで後悔してしまうことも!
この記事では、これから注文住宅の見積もりをもらおうと考えている方に向けて、以下の情報を解説します。
- 必要な事前準備
- 見積もり時の注意点
- 見積書の見方
- 建築会社を選ぶポイント
- 見積もりをもらった後の流れ
- 予算オーバーしたときの対処法
家づくりで失敗しないために、知識を身に付けておきましょう!
注文住宅で見積もりをもらう前に準備すること3選
見積もりをもらう前に、以下のポイントを押さえるのが大切です!
- 家のイメージを固める
- 予算を決める
- スケジュールを考える
それぞれ順番に見ていきましょう。
1. 家のイメージを固める
理想の家づくりを叶えるために、要望を書き出しておきましょう。
要望を書き出した後は、優先順位を決めるとスムーズです!
優先順位までしっかりと付けておくと、予算オーバーしたときの取捨選択がしやすくなります。
また、家のイメージを固める際は、気になるハウスメーカーの施工事例をいくつか見ておきましょう。デザインや設備など参考になる部分が多いので、より家づくりのイメージが膨らみます。
2. 予算を決める
要望を固めた後は、住宅ローンの借入金額もふくめて予算を考えましょう!
住宅ローンの借入金額を決める場合は、住宅保証機構の公式サイトを利用するのがおすすめです。返済プランの比較、ローンの繰り上げ決済など細かいシミュレーションが行えます。
その後の生活も考慮したうえで算出し、正確な予算を割り出しましょう。
おすすめの住宅ローンサービスについては、関連記事「【これで解決】住宅ローンはどこがいい?悩んだときの比較ポイントやおすすめサービスを解説」で解説しています。これから住宅ローンを選ぶ場合は、あわせて参考にしてみてください。
3. スケジュールを考える
家を建てるのにかかる期間は条件にもよりますが、およそ8〜15か月程度が一般的です。デザインにこだわりたい場合は、さらに時間がかかる場合があります。
家づくりにかかる期間の目安は、以下の通りです!
詳細 | 期間 |
---|---|
情報収集 | 1~2か月目 |
予算決め | 1~2か月目 |
相見積もり | 3か月目 |
住宅ローンの申請 | 3~4か月目 |
間取りや設備のプランニング | 4~6か月目 |
住宅ローンの本審査 | 6~7か月目 |
建物の着工 | 6~8か月目 |
完成 | 12~14か月目 |
家づくりの工程を事前に理解しておくと、どのようなスケジュールになるか想定しやすくなります。
注文住宅の見積もりを出すときの8つの注意点
注文住宅に見積もりを出すときの注意点として、主に以下の8つが挙げられます。
- 相見積もりを取る
- 見積もりの種類を理解しておく
- チェックポイントに沿って確認する
- 金額の詳細を見て比較検討する
- 担当者の対応も見て判断する
- 見積もりの条件をそろえる
- 住宅の性能に見合っているか確認する
- すぐに仮契約しない
これから注文住宅の見積もりをもらおうと考えている方は、必見です!
1. 相見積もりを取る
複数社に相見積もりを取ることで、総額や特徴の比較がしやすくなりますよ!
目安としては、比較検討しやすい3社程度からもらうのがおすすめです。5社以上から見積もりをもらうと、比較するときに手間がかかります。
相見積もりには比較時に手間がかかるというデメリットもあるので、あわせて理解しておきましょう!
2. 見積もりの種類を理解しておく
見積もりには大きく分けて以下の2つがあります。
見積もり時の注意点 | 特徴 |
---|---|
概算見積もり | ・おおまかな予算がわかる ・日程や建具は考慮されない ・業者ごとに内容が異なる |
詳細見積もり | ・詳細な予算が調べられる ・プランや仕様も考慮される ・基本的に1社に絞って依頼する際の見積もり |
相見積もり時は「概算見積もり」、1社に絞る場合は「詳細見積もり」をもらうのが一般的です。
それぞれの違いについて知っておきましょう。
3. チェックポイントに沿って確認する
要望の反映、納期、坪単価など、ポイントごとに確認して総合的な観点で判断しましょう!
ポイントごとに確認することで、情報の抜け漏れを防げます。比較検討もしやすくなるので、見積もり時は細かい部分までチェックしておくのが大切です。
見積もりをもらった際に抜けている項目や価格の根拠がわからない場合には、担当者に確認する必要があります。比較検討する際に役立つので、疑問点は残さないようにしましょう。
4. 金額の詳細を見て比較検討する
全体の見積もりだけで決めず、一つひとつの項目を見ていくことが大切です。どの項目にお金がかかっているのかわかりやすくなるため、より検討しやすくなります。
家づくりのグレードを変更する際の判断材料にもなるので、テクニックとして覚えておきましょう!
担当者と打ち合わせる場合、グレードの変更ができるか聞いてみるのも重要です。
希望条件を予算内で叶えるためにも、細かい確認を怠らないようにしましょう!
5. 担当者の対応も見て判断する
現在対応してもらっている担当者は、今後も継続的に付き合う可能性があります!
理想の家づくりをするためには見積もり額だけではなく、担当者の人間性や対応力も見ておきましょう。具体的には、以下の項目をチェックしてみてください。
- 返信スピード
- 言葉遣い
- 理解力
- 説明のわかりやすさ
違和感を覚えた場合は、担当者の変更や別のハウスメーカーなども検討してください。
6. 見積もりの条件をそろえる
見積もりの条件がばらばらだと、比較検討しづらくなってしまいます。
事前に見積もりの条件をそろえておきましょう!
たとえば、以下のようなニーズを伝えておくとスムーズです。
- メーカーのキッチンも見積もりに入れてほしい
- 床暖房を付けたい
- 内装のデザインは西洋風が良い など
相見積もりの精度を高めるためにも、条件を事前に整えておきましょう。
7. 住宅の性能に見合っているか確認する
建築会社によって、住宅そのものの性能が異なります。住宅性能と価格を照らし合わせて、コストパフォーマンスも考慮すると納得した家づくりが可能です。
家の性能はもちろん、メンテナンスの有無や期間についても確認する必要があります。長期間住み続ける場合、メンテナンスの有無によってかかる費用が大きく変わるからです。
最近では低価格でも性能が高い住宅もあるので、ローコストのハウスメーカーも見ておくと視野が広がるでしょう!
8. すぐに仮契約しない
建築会社によっては、見積もり依頼をしただけで仮契約をすぐに進めようとしてくる場合があります。
なかには割引キャンペーンを謳って、強引に契約しようとしてくる業者も…
仮契約でも、建築請負契約書にサインすると本契約になるので注意が必要です。他社と比較することなく契約すると、家づくりで後悔するリスクが高まります。
他社も見たうえで慎重に検討し、納得のできる業者に依頼しましょう。
「すーさんの相談窓口」では、見積もりを取るときの注意点やチェックポイントなどをアドバイスしています!
注文住宅の見積もりについて不安がある方は、ぜひご利用ください!
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注文住宅の見積もり書で注目すべき5つの項目
注文住宅の見積もり書で注目すべき項目は以下の5つです。
- 本体価格
- 付帯工事費
- 諸経費
- 別途工事費
- 諸費用
見積もり書のどこを見ればいいか迷うことがあるかもしれません。注目すべき項目をチェックして、見積もり書の見方をマスターしましょう。
1. 本体価格
本体価格は建物の内部や外装など、家そのものを作る工事に必要な価格のことです。主に以下のような項目に費用がかかります。
- 仮設工事
- 塗装工事
- 防水工事
概算見積もりの際は本体工事費として大まかな金額で算出されますが、本見積りでは細かな項目で記載されます。見積もり書をもらったら、本体価格の項目をチェックして、希望の設備が含まれているか確認しておきましょう。
複数の建築会社から選ぶときは、希望の設備が含まれているかチェックして費用を比較してください!
2. 付帯工事費
付帯工事費は、建物以外にかかる料金のことです。たとえば、以下のような項目が該当します。
- 仮設工事
- ガス工事
- エアコン工事
付帯工事費は見積もり書に含まれていない場合があり、しっかりチェックしないと予算オーバーするケースも少なくありません。
予想以上に高くなると、また見積もり書を取り直す必要があるかも…
予算オーバーした場合、もう一度見積もり書を発行してもらう手間がかかります。見積もり書をチェックするときは、付帯工事費がいくらなのか確認しておきましょう。
3. 諸経費
諸経費は施工会社に支払われる費用で、以下のような項目が含まれます。
- 交通費
- 人件費
- 書類作成費
工事にかかる費用の1割である場合が多いため、あらかじめ見当をつけておけば予算オーバーをなくせます。ただし、諸経費が安すぎると人件費をカットしている可能性があるので、サポートに時間がかけられないことも少なくありません。
諸経費とのバランスをチェックして、建築会社を探しましょう!
4. 別途工事費
別途工事費とは、見積もりの時点ではわからない費用のことです。たとえば、エアコン工事やカーテンの取り付けなどは、建築工事のときには必要かどうかわかりません。
業者が担当できない工事や施主が自分で手配するものが別途工事費です。
どうすれば価格を抑えられるか業者と相談してみましょう!
5. 諸費用
諸費用は家づくり全体で自分が支払う必要がある費用のことです。たとえば、土地購入やローンなどが挙げられます。
諸費用を考えておかないと、すべての金額をまとめて考えたときに予算オーバーするかもしれません。
都心部やアクセスが便利な場所は土地費用が高くなる傾向にあるので、安く抑えたい場合は郊外を選びましょう!
注文住宅の見積もり書から建築会社を選ぶときの3つのポイント
注文住宅の見積もり書から建築会社を選ぶときは、以下の3つをチェックしておきましょう。
- 同条件で比較する
- 総額が予算内かチェックする
- 担当者の対応を確認する
どの建築会社を選べばいいのかわからない方は、3つのポイントを確認してみてください。
1. 同条件で比較する
建築会社を選ぶときは、設備や性能を同じ条件にして比較しましょう。建築会社によって条件が異なると、見積もり書でしっかり比較できません。建築会社ごとの性能による金額を比較できれば、最も安価な業者と契約を結べます。
優先順位が高い設備は事前に建築会社に伝えておくのがおすすめですね!
金額をチェックする際は、以下の項目を確認しておきましょう。
- 床面積
- 建物の性能
- 設備
まずは、同条件で比較できる見積もり書を揃えることから始めてみてください。
2. 総額が予算内かチェックする
見積もり書をもらったら、総額が予算内に収まっているかチェックしておきましょう。付帯工事費や諸経費も含めた総額をチェックすることが大切です。
予算オーバーしても、耐震性能のランクを下げるのは危険です!
予算オーバーした場合には、関連記事「【計画が命】新築で予算オーバーしたときに削るところ7選!費用を抑えるテクニックを解説」を参考にしてみてください。
3. 担当者の対応を確認する
家づくりには、1年程度の期間が必要です。パートナーとなる担当者は長い付き合いとなるため「信頼できる」か確認してみてください。
真摯な対応の担当者は信頼できますね!
家族の要望を反映できる担当者は提案力が高く、親身に寄り添ってもらえるでしょう。家づくりの満足度を向上させるためには、担当者の対応チェックは欠かせません。
建築会社選びにお悩みの方は、担当者の対応にも注目してみてください。
注文住宅の見積もりを出して貰った後の流れ
ハウスメーカーや工務店など、見積もりをもらった会社によって流れが異なります!
- ハウスメーカーの場合
- 工務店の場合
- 建築家(設計事務所)の場合
何が違うのか、ひとつずつ詳しく確認していきましょう。
1. ハウスメーカーの場合
ハウスメーカーの場合、工務店が決まっているためスムーズに家づくりまで進められます。本見積もりをもらった後は、金額と設計内容を調整して工事請負契約を結ぶのが一般的な流れです。
契約が決まるので、注意深く確認する必要があります!
設計内容が十分に反映されているか、不明な点がないか十分にチェックしましょう。トラブルを防ぐためにも細かい部分まで確認し、納得したうえで契約を結ぶ必要があります。
2. 工務店の場合
工務店の場合、流れはハウスメーカーとほぼ変わりません!
ただし、商品が規格化されていないことが多く、材料を1から数える必要があります。本見積もりが出るまでに2~3週間ほどかかる場合があるので、ある程度待たされることを想定しておきましょう。
また、本契約前にキャンセルすると、キャンセル料として設計料がかかるのが一般的です。見積もりをもらう前に、キャンセル料について確認しておきましょう。
3. 建築家(設計事務所)の場合
設計事務所は仕事が細かく丁寧なので、時間がかかる傾向にあります。概算見積もりをもらった後に設計事務所との契約、基本設計、実施設計など、本見積もりをもらうまでに多くの手順を踏むのが一般的です。
時間がかかる分、プロがしっかりとチェックしてくれるので安心ですね!
また、設計事務所はコストダウンする方法も考えてくれます。丁寧に家づくりを進めたいのであれば、設計事務所に相談してみましょう。
家を建てる流れについて詳しく知りたい場合は、関連記事「【まるわかり】家を建てる流れ8ステップ!かかる期間や初期費用の目安を解説」がおすすめです。初期費用や住宅ローンを契約する手続きも詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
注文住宅の見積もりで予算オーバーしたときの対処法3選
注文住宅の見積もりで予算オーバーしたときの対処法として、以下の3つを理解しておきましょう。
- 優先順位に沿って見直す
- グレードを下げる
- オプションを外してみる
対処法を理解しておきましょう!
1. 優先順位に沿って見直す
予算オーバーしてしまう理由は、優先順位が付けられていないことが挙げられます!
もう一度優先順位を見直してみましょう。優先したいものは残し、不要な設備やオプションを外すことで予算修正が可能です。
- デザイン
- 設備
- 間取り
- 性能
それぞれの項目で一番優先したいものをピックアップしてみましょう。
2. グレードを下げる
グレードを下げることで、費用が大きく下がる場合があります。
たとえば、以下のような例が挙げられます!
- 水回りの素材のランクを下げる
- 外壁の素材を安価なものにする
- 階段の種類を変える
設備のグレードを下げることで、さらなるコスト削減が実現できます。ただし、優先している設備のグレードを下げると暮らしの満足度も比例するので、注意が必要です。
設備のグレードを下げる際には、優先順位が低いものにしましょう!
3. オプションを外してみる
さらにコストを下げるためには、不必要なオプションを外しましょう。使わないオプションを導入しても、暮らしの満足度にはつながりません。
標準設備が充実しているハウスメーカーを探すのもひとつの手段です!
オプションにおいても優先順位を付けると、不要なものが見えてきやすくなります。ライフスタイルや要望と照らし合わせて優先順位を付け、不要なオプションは外しましょう。
注文住宅の見積もりを取る際は注意点が多い!不安な方はすーさんを頼ろう
注文住宅の見積もりをもらう際には、気を付けなければいけない点がいくつかあります。複数社に依頼したり、金額の詳細を確認したりと対応すべきことが多いです。
準備不足のまま見積もりをもらって家づくりを進めてしまうと、後悔してしまうことも…
とはいえ、すべての対応を1人でこなすのは自信がないと感じている方もいるでしょう。そのような方は、すーさんに相談するのがおすすめです!
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