「注文住宅の見積もりを出すときに注意することはある?」
「もらう前にやることってあるの?」
「見積もりを取った後の流れを知りたい」
家づくりを行う際、見積もりを行うことで自分の予算と照らし合わせます。ただし、初めて見積もりを出す場合、事前準備をしておく必要があります。

見積もりの段階で失敗すると、家づくりで後悔してしまうなんてことも!
この記事では、これから注文住宅に見積もりを出そうと考えている方向けに、以下の情報を解説します。
- 見積もり時の注意点
- 必要な事前準備
- 見積もりを出した後の流れ
- 予算オーバーしたときの対処法



家づくりで失敗しないように、見積もりをする前に知識を身に付けておきましょう!


注文住宅に見積もりを出すときの注意点8選


注文住宅に見積もりを出すときの注意点として、主に以下の8つが挙げられます。
- 相見積もりを取る
- 見積もりの種類を理解しておく
- チェックポイントに沿って確認する
- 金額の詳細を見て比較検討する
- 担当者の対応も見て判断する
- 見積もりの条件をそろえる
- 住宅の性能に見合っているか確認する
- すぐに仮契約しない



これから注文住宅に見積もりを出そうと考えている方は、必見です!
1. 相見積もりを取る
見積もりを取る際、1社に絞ると自分に合った業者を選定しにくくなってしまいます。



複数社に相見積もりを取ることで、見積もり額や特徴の比較がしやすくなりますよ!
目安としては、比較検討しやすい3社程度に出すのがおすすめです。5社以上に相見積もりを出すと情報がわかりにくくなり、手間がかかります。



相見積もりにはメリットだけではなく、手間がかかるというデメリットもあるのであわせて理解しておきましょう!
2. 見積もりの種類を理解しておく
見積もりには大きく分けて以下の2つがあります。
見積もりの種類 | 特徴 |
概算見積もり | ・おおまかな予算がわかる ・日程や建具は考慮されない ・業者ごとに内容が異なる |
詳細見積もり | ・詳細な予算が調べられる ・プランや仕様も考慮される ・基本的に1社に絞って依頼する際の見積もり |



相見積もり時は概算見積もり、相見積もり後に1社に絞る場合は詳細見積もりを行うのが一般的です!
これから見積もりをしてもらう場合は、それぞれの方法の違いについて知っておきましょう。
3. チェックポイントに沿って確認する



要望の反映、納期、坪単価など、チェックポイントごとに確認して総合的な観点で判断するのがおすすめです!
チェックポイントごとに確認することで、情報の抜け漏れを防げます。比較検討もしやすくなるので、見積もり時は細かい部分までチェックしておくのが大切です。
もし、見積もりを取って抜けている項目や価格の根拠がわからない場合は、確認する必要があります。スタッフから具体的な情報を聞き出し、検討材料を得ましょう。
4. 金額の詳細を見て比較検討する
全体の見積もりだけで決めず、一つひとつの項目を見ていくことが大切です。どの部分にお金がかかっているのかわかりやすくなるため、より検討しやすくなります。



家づくりのグレードを変更する際の判断材料にもなるので、必須テクニックとして覚えておきましょう!
担当者と打ち合わせる場合、グレードの変更ができるか聞いてみるのも重要です。



希望条件を予算内で叶えるためにも、細かい確認を怠らないようにしましょう!
5. 担当者の対応も見て判断する



現在対応してもらっているスタッフは、今後も継続的に付き合う可能性大です!
理想の家づくりをするためには見積もり額だけではなく、スタッフの人間性や対応力も見ておく必要があります。具体的に見ておくポイントとして、以下の例が挙げられます。
- 返信スピード
- 言葉遣い
- 理解力
- 説明のわかりやすさ
少しでも違和感を感じた場合は、別の業者も見て視野を広げましょう。
6. 見積もりの条件をそろえる
見積もりの条件がばらばらだと、相見積もりがしにくくなってしまいます。事前に見積もりの条件を固めておきましょう。



見積もりに入れておきたい項目について、以下のように考えておくとスムーズです!
- メーカーのキッチンも見積もりに入れてほしい
- 床暖房を付けたい
- 内装のデザインは西洋風が良い
より相見積もりの精度を高めるためにも、条件を事前に整えておきましょう。
7. 住宅の性能に見合っているか確認する
業者によって、住宅そのものの性能が異なります。住宅性能と価格を照らし合わせて、コストパフォーマンスも考慮すると納得した家づくりが可能です。
家の性能はもちろん、メンテナンスの有無や期間についても確認する必要があります。長期間住み続ける場合、メンテナンスの有無によって住み心地が大きく変わります。



最近では低価格でも性能が高い住宅もあるので、ローコストのハウスメーカーも見ておくと視野が広がるでしょう!
8. すぐに仮契約しない
業者によっては、見積もり依頼をしただけで仮契約をすぐに進めてくる場合があります。



なかには割引キャンペーンを謳って半ば強引に契約しようとしてくる業者も・・・
仮契約と言われた場合でも、建築請負契約書にサインすると本契約になるので注意が必要です。他社を見ずに軽い気持ちで仮契約をしてしまうと、家づくりで後悔するリスクが高まります。
他社も見たうえで慎重に検討し、納得のできる業者に依頼しましょう。
注文住宅で見積もりを貰う前に準備すること3選





注文住宅で見積もりを貰う前に、以下のポイントを押さえるのが大切です!
- 家のイメージを固める
- 予算を決める
- スケジュールを考える
それぞれ順番に見ていきましょう。
1. 家のイメージを固める
理想の家づくりを叶えるために、自分たちの要望を箇条書きでも良いので書き出しましょう。



要望を10個ぐらい書き出した後に、優先順位を決めるとスムーズに進みます!
優先順位までしっかりと付けておくと、予算オーバーしたときの取捨選択もしやすくなるはずです。
また、家のイメージを固める際は、気になるハウスメーカーの施工事例もいくつか見ておきましょう。デザインや設備など参考になる部分が多いので、より家づくりのイメージが膨らみます。
2. 予算を決める



要望を固めた後は、住宅ローンの借入金額もふくめて予算を考えましょう!
住宅ローンの借入金額を決める場合は、住宅保証機構のサイトがおすすめです。返済プランの比較、ローンの繰り上げ決済など細かいシミュレーションが行えます。
その後の生活も考慮したうえで算出し、正確な予算を割り出しましょう。
おすすめの住宅ローンサービスについては「【これで解決】住宅ローンはどこがいい?悩んだときの比較ポイントやおすすめサービスを解説」で解説しています。これから住宅ローンを選ぶ場合は、あわせて参考にしてみてください。


3. ケジュールを考える
家を建てる場合、条件にもよりますがおよそ8〜15か月程度かかるのが一般的です。デザインにこだわりたい場合は、さらに時間がかかる場合もあります。
家づくりの工程を事前に理解しておくと、どのぐらいのスケジュールになるか想定しやすくなります。



実際の家づくりの流れは、以下の通りです!
詳細 | 期間 |
---|---|
情報収集 | 1~2か月目 |
予算決め | 1~2か月目 |
相見積もり | 3か月目 |
住宅ローンの申請 | 3~4か月目 |
間取りや設備のプランニング | 4~6か月目 |
住宅ローンの本審査 | 6~7か月目 |
建物の着工 | 6~8か月目 |
完成 | 12~14か月目 |



自分だけで準備できるか不安な方は、ぜひ「すーさんの相談窓口」にご相談ください!
大手ハウスメーカーに15年間勤務した経験を活かし、あなたが後悔しないための家づくりを全力でサポートいたします。
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注文住宅で見積もりを出して貰った後の流れ





ハウスメーカーや工務店など、どこで見積もりを出したかによって見積もり後の流れが変わります!
- ハウスメーカーの場合
- 工務店の場合
- 建築家(設計事務所)の場合
何が違うのか、ひとつずつ詳しく確認していきましょう。
1. ハウスメーカーの場合
ハウスメーカーの場合、工務店が決まっているため相見積もりまでのステップがなく、スムーズに進みます。本見積もりをもらった後は、金額と設計内容を調整して工事請負契約を結ぶのが一般的な流れです。



流し見してはいけません!
設計内容が十分に反映されているか、不明な点がないか十分にチェックしましょう。トラブルを防ぐため自分で細かい部分まで確認し、納得できた後で契約を結ぶ必要があります。
2. 工務店の場合



工務店の場合、ハウスメーカーとほぼ変わらない流れで進められます!
ただし、商品が規格化されていないことが多く、材料を1から数える必要があるため、本見積もりが出るまでに時間がかかります。2~3週間ほどかかる場合もあるので、ある程度待たされることを想定しておきましょう。
また、本契約前にキャンセルすると、キャンセル料として設計料がかかるのが一般的です。見積もりを出そうと考えている工務店がある場合は、どのような仕様になっているのか事前に確認しましょう。
3. 建築家(設計事務所)の場合
設計事務所は仕事が細かく丁寧なので、時間がかかる傾向にあります。概算見積もりをもらった後に設計事務所との契約、基本設計、実施設計など本見積もりにいくまで多くの手順を踏むのが一般的です。



時間がかかる分、プロがしっかりとチェックしてくれるので安心ですね!
また、設計事務所はなるべく設計内容を変えず、コストダウンする方法も考えてくれます。より真剣かつ丁寧に家づくりを進めたいのであれば、設計事務所に相談してみましょう。
家を建てる流れについてより詳しく知りたい場合は「【まるわかり】家を建てる流れ8ステップ!かかる期間や初期費用の目安を解説」がおすすめです。初期費用や住宅ローンを契約する手続きも詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。


注文住宅の見積もりで予算オーバーしたときの対処法3選


注文住宅の見積もりで予算オーバーしたときの対処法として、以下の3つを理解しておきましょう。
- 優先順位に沿って見直す
- グレードを下げる
- オプションを外してみる



見積もり後に予算オーバーすることは珍しくないので、しっかりと対処法を理解しておくことが大切です!
1. 優先順位に沿って見直す



予算オーバーしてしまう理由として、優先順位が付けられていないことが挙げられます!
もう一度優先順位を見直してみましょう。自分たちが優先したいものは残し、不要な設備やオプションを外すことで予算の修正が可能です。
- デザイン
- 設備
- 間取り
- 性能
これらの項目で建築内容を見つめなおし、それぞれの項目で一番優先したいものをピックアップしてみましょう。
2. グレードを下げる
グレードを下げることで、費用が大きく下がる場合があります。



たとえば、以下のような例が挙げられます!
- 水回りの素材のランクを下げる
- 外壁の素材を安いものにする
- 階段の種類を変える
これらように設備のグレードを下げることで、さらなるコスト削減が実現できます。ただし、優先している設備のグレードを下げると暮らしの満足度が下がるので、注意が必要です。



設備のグレードを下げるのであれば、優先順位が低いものにしましょう!
3. オプションを外してみる
さらにコストを下げるために、使うことのなさそうなオプションを外しましょう。使わないオプションを導入しても、暮らしの満足度にはつながりません。



オプションがなくても標準設備が充実しているハウスメーカーを探すのもひとつの手段です!
オプションにおいても優先順位を付けると、不要なものが見えてきやすくなります。自分たちのライフスタイル、要望と照らし合わせて優先順位を付け、不要なオプションを外しましょう。
注文住宅で見積もりを取る際は注意点を把握しよう


注文住宅で見積もりを取る際、気を付けなければいけない点がいくつかあります。



準備不足のまま見積もりを取って家づくりを進めてしまうと、後悔してしまうことも・・・
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