「ハウスメーカーや工務店との打ち合わせって何を決めるの?」
「事前準備が必要なのはわかるけど、具体的に知りたい」
「打ち合わせ回数を重ねてもなかなか進まないのはどうして?」
希望どおりの家をつくるためには、ハウスメーカーや工務店といった施工業者との打ち合わせ内容を充実させる必要があります。
打ち合わせ内容が抽象的になってしまうと、なかなか話が進みません。施工業者は具体的にどうしたいかがわからないと、提案しようがないからです。
場合によっては施工業者の解釈で話が進んでしまい、希望どおりにならないことも!
この記事では、打ち合わせに関する内容を以下のとおり解説します。
- タイミングと期間
- 打ち合わせのコツ
- 注意点
担当者とより具体的な話ができれば、思い描いていたイメージに近い家がつくれるでしょう。失敗しない家づくりをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
注文住宅の打ち合わせとは?タイミングや期間を解説
注文住宅の打ち合わせでは、間取りや設備、外装などを決めていきます!
家を建てるうえでは、非常に重要な工程です。そのため、注文住宅の購入を検討している方は、打ち合わせについて理解を深めましょう。
こちらでは、打ち合わせのタイミング別に、必要な期間の目安を解説します。
- 契約前
- 契約後
- 着工後
なお、注文住宅の全体の流れについては、関連記事「【まるわかり】家を建てる流れ8ステップ!かかる期間や初期費用の目安を解説」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 契約前|3~6ヶ月
契約前の打ち合わせでは、以下の4つを進められるようにします。
- 予算を決める
- 土地を決める
- 施工業者の得意不得意を確認する
- 自分のイメージに合っているか見極める
回数にすると、5~10回程度の打ち合わせが必要です。3~6ヶ月かかるため、家を建てる前にも時間がかかります。
この段階で違和感を覚えたら、別の施工業者も検討しましょう。いくつかの施工業者と話をしてから、正式に決めるのがおすすめです。
信頼できる自分にあった施工業者に出会うことが、後悔しない家づくりの秘訣ですよ!
2. 契約後|3~6ヶ月
契約後は、具体的なプランを決めていきます。
- 間取り
- 住宅設備
- 内装
- 外観
- 外装
5~12回程度の打ち合わせがあり、回数が多くなる傾向にあります。期間にすると、3~6ヶ月です。
商品やデザインを細かく決める必要があるため、想像以上に決めることが多く心が折れそうになる方も少なくありません。
施工業者との打ち合わせも大切ですが、家族間で何度も話し合うことが一番大切です。
予算や期間のことを考えすぎて、妥協しすぎないように気をつけましょう!
3. 着工後|2~4ヶ月
着工後は、打ち合わせ回数が3~5回と少なくなります。期間に直すと、2~4ヶ月かかります。
タイミングは以下のとおりです。
- 棟上げ
- 竣工検査
- 引き渡し
棟上げ(むねあげ)とは、建築における柱や梁(はり)などの基本的な構造が完成したあと、屋根を支える棟木(むなぎ)という木材を取り付けることをいいます。
ここでおこなわれる打ち合わせは、図面と現場が一致しているかどうかの確認です。
一致していない場合は、きちんと修正してもらいましょう!
竣工検査とは、建築工事が終了したあとで外溝も含めて施工状態に不具合がないかを確認する検査です。ここで施工ミスに気がついても、修正するのは難しいです。
棟上げの段階でしっかり確認したり、定期的に施工の進捗を確認しに行ったりして、状況を把握しておきましょう!
【事前準備編】注文住宅の打ち合わせのコツ7選
スムーズに打ち合わせをするためには、事前準備が必要です。
家づくりは、あなたのプランにあわせて決まります!
どんな家にしたいのかを具体的に説明できるよう、家族間で話し合ってまとめておきましょう。
ここでは、打ち合わせに必要な事前準備のコツを7つ紹介します。
- 予算を決めておく
- 希望や要望を決めておく
- 優先順位を決めておく
- 事前に考えたことを書き出してまとめておく
- 質問チェックリストを作成しておく
- 失敗した例や体験談をリサーチする
- 1回の打ち合わせで何を決めるか明確にしておく
一つひとつ確認していきましょう。
1. 予算を決めておく
地域によって土地代が、施工業者によって建設費用が異なるので注意しましょう。住みたい地域で、注文住宅の費用相場を事前に調べておくことが大切です。
土地代の相場と建設費用の相場を分けておくと、わかりやすいですよ!
何にどれくらい費用がかかるかを明確にできます。
予算を決めるのと同時に、支払いのことも決めておくと安心です。主に、以下の内容を決める必要があります。
- 頭金はいくら準備できるのか
- 収入と貯蓄額に見合った金額なのか
- 夫婦でローンを組むのか、どちらか一方なのか
住宅ローンが払えなくなるリスクを減らすために、無理のない予算を立てておくことが大切です。
2. 希望や要望を決めておく
どんな家に住みたいかを、事前にまとめておきましょう!
頭の中だけで完結させず、文字に起こしたりイラストにしたりしてまとめておくことが大切です。表現がうまくできないなら、イメージにあった写真を探しておくのもいいでしょう。
なお、以下について決めておくと、打ち合わせがスムーズにおこなえます。
- 住宅は何階建てにするか
- エレベーターを設置するか
- デザイン重視なのか、機能性重視なのか
- 間取りはどうしたいか
- 駐車場は必要か
- 庭は必要か など
要望は表やリストにまとめておくと、非常に便利です。どうしたいのかを整理できて具体化・明確化できます。
施工業者にしっかり説明できるようになるのでおすすめですよ!
3. 優先順位を決めておく
住宅に関する要望をまとめても、すべて思い通りにできるわけではありません。
設計上や予算の理由で、採用できないこともあります!
要望をまとめたら、どうしても譲れないところと妥協できるところを決めておきましょう。同時に、施工業者から建設できないと言われたときの代替案を、あらかじめ決めておくとスムーズです。
具体案を提示するためには、事前のリサーチが大切です。
注文住宅の施工例を参考にするのがおすすめです!
4. 事前に考えたことを書き出してまとめておく
リサーチした内容や住宅に関する要望を書き出してまとめておくと、スムーズに打ち合わせできます。頭の中で考えただけだと、わかりやすく説明できません。
リサーチした内容と住宅に関する要望をしっかり書き出すことで、理解が深まり考えが整理されます。
箇条書きにしたり表にしたりしておくのが理想ですが、メモとして書き留めておくだけでも大丈夫です!
余裕があれば、打ち合わせがスムーズに進められる資料づくりをしておきましょう。考えていることが可視化され、施工業者とのイメージのギャップが生まれることを防げます。
5. 質問チェックリストを作成しておく
事前準備をしていてわからないことがあれば、質問チェックリストを作成するのがおすすめです。疑問点をまとめただけでは、いつ何の質問をしたのかわからなくなってしまいます。
質問したかどうかを確認するために、チェックリストが必要です!
質問したことに対する回答は、打ち合わせ時にメモしてあとでまとめておきましょう。
打ち合わせのときはわかった気になっていても、ゆっくり考えると新たな疑問に気づくこともあります!
小さな疑問でもスルーしないことが大切です。わからないことを解消することで、納得のいく理想の家づくりができます。
6. 失敗した例や体験談をリサーチする
失敗した例や体験談を調べておくことで、家づくりで後悔する可能性が低くなります。そのため、情報収集に力を入れましょう。
なお、主な失敗例は以下のとおりです。
- 導線が悪くなってしまった
- リビングが狭くなってしまった
- バリアフリーにすればよかった
リサーチする際には、SNSやインターネットなどを活用しましょう。「注文住宅 後悔」「注文住宅 失敗」などと検索すると、失敗例や体験談を調べられます。
リサーチした内容は、スマホのメモ帳やノートなどにまとめておくと振り返りしやすいです!
なお、関連記事「【前例から学ぶ】新築でやっておけばよかった13の後悔!失敗しない対策も紹介」では、注文住宅での失敗例や体験談などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
7. 1回の打ち合わせで何を決めるか明確にしておく
注文住宅では決めることがたくさんあります。打ち合わせ回数が多くなるため、事前に決めることを明確にしておきましょう。
長時間かけて話したのに、結局何も決まっていないという事態になることも!
「今回の打ち合わせでは最低限〇〇を決める」と明確にして施工業者と共有しておくと、スムーズに話を進められます。
事前準備のイメージがわかないと感じる方は、LIFUL HOME’Sの「はじめての家づくりノート」が参考になります。はじめて家づくりをする方におすすめの1冊です。
必要な情報がまとまっているので、事前準備にぴったりです!
無料でもらえるので、ぜひ申し込んでみてください。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
【実践編】注文住宅の打ち合わせのコツ5選
ここでは、実際に打ち合わせをするときのコツを5つ紹介します。
- 初回は担当者からの話を聞く
- 部屋のイメージはわかりやすく伝える
- わかるまで質問する
- 打ち合わせ内容は録音しておく
- おまかせは控える
事前に準備した資料を元に、担当の方としっかり話し合いましょう!
1. 初回は担当者からの話を聞く
最初の打ち合わせは、自分の話をする前に担当者の話を聞きましょう。ここで聞くことは、以下のとおりです。
- 実際の施工事例はどんなつくりなのか
- こだわりポイントはどこか
- できないことは何か
まずは、施工事例を紹介してもらって、気になる家について質問しましょう。話を聞く目的は、施工業者の「得意・不得意」や「できる・できない」を知ることです。
何も聞かずに希望のイメージを話してしまうと「できない」ことでも「できる」と説明される可能性があります。
話を進めてから気づいても遅いですよね!
まずは相手の話を聞いて、自分のイメージにあった家づくりができるのか確認しましょう。
2. 部屋のイメージはわかりやすく伝える
建てたい家のイメージは、言葉だけではなかなか伝わりません!
口頭できちんと伝えたつもりでも、イメージにギャップが生まれてしまうことがあります。そのため、希望イメージは写真やイラストと一緒に伝えましょう。
外観や内装イメージは、事前にリサーチしていくつか写真を準備しておくのがおすすめです。
間取りのイメージは、図で伝えるとよりわかりやすいです!
イラストは下手でも問題ありません。伝わればいいので、わかりやすく伝える努力をしましょう。
3. わかるまで質問する
後悔しない家づくりをするためには、少しの疑問も残さないことが大切です。
わからないことは、打ち合わせで質問しましょう!
担当者からの説明でわからないことがあれば、できるだけその場で聞くようにしてください。後回しにすると、質問することを忘れてしまう可能性があります。
疑問に思ったことは何でも質問して、認識のズレや誤解をなくしましょう。また、打ち合わせをしていて違和感を覚える施工業者は、選ばないことが大切です。
4. 打ち合わせ内容は録音しておく
議事録として施工業者と共有するのもひとつですが、録音しておくことをおすすめします。「言った」「言わない」の議論になったときの証拠になるからです。
無断で録音すると信頼を失ってしまう恐れがあるため、必ず相手の許可をとりましょう!
また、録音だけでなく議事録の記録もつけて共有しておくと、お互いの理解度がわかります。議事録での不明点を担当者に質問することで、認識のズレをなくせます。
5. おまかせは控える
注文住宅は決めることが多く、時間が立ってくると「ハウスメーカーにおまかせしよう」と考える方が少なくありません。
たしかに、ハウスメーカーや工務店はさまざまな住宅の建築に携わっているため、ベストなプランを提案してくれる可能性が高いです。
しかし、家族が納得できないケースも考えられます!
「あのときもっと考えておけばよかった」と後悔する恐れもあるでしょう。そのため、間取りや設備、外装など、おまかせは控えることが大切です。
なお、打ち合わせでの立ち振る舞いがわからなくて悩んでいる方は、ぜひ一度すーさんにご相談ください!
すーさんは、大手ハウスメーカーに15年勤めた住宅販売のプロです。知識だけでなく経験豊富なため、打ち合わせの進め方がうまくいかないという悩みを解決できます。
事例を踏まえた回答も得られるので、相談しないと損ですよ!
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注文住宅の打ち合わせのコツを活かす!注意すべき3つのポイント
注文住宅が希望どおりにいくかどうかは、打ち合わせ次第です。施工業者との信頼関係を築けるかによって、理想の家がつくれるかが決まります。
ここでは、注意すべきポイントを3つ紹介します。
- 施工業者の強みや値段相場を知る
- 複数の施工業者を比較する
- 余裕を持ったスケジュールを組む
順番に見ていきましょう。
1. 施工業者の強みや価格相場を知る
ハウスメーカーや工務店などの施工業者には、それぞれ「得意・不得意」があります。
施工業者を比較検討する際には、見極めることが大切です!
要望にあった家づくりをしてもらえるかどうかに関わります。
また、建てたい家のつくりや取り入れたい設備などの価格相場を把握しておきましょう。
相場を知ることで、見積もり金額が高いのか安いのかがわかりますよ!
言われるがままに相手の提示額に応じていると、損をする可能性があります。自分で判断できるようにリサーチしておくことが大切です。
家を建てる費用の相場を知りたい方は、関連記事「【要チェック】家を建てる費用は3,500~4,500万円!価格別のマイホームのイメージや注意点を解説」で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 複数の施工業者を比較する
施工業者によって「得意・不得意」が違います。そのため、複数の業者で打ち合わせてみないとわからないことがあります。
重要視するポイントを書き出しておき、施工業者の情報を比較できるようにしておくと便利です!
後悔しない家づくりをするためには、要望をできるだけ多く叶えてもらえそうな業者を選びましょう。
また、担当者との相性を見極めることも大切です。
担当者とうまくやっていけるかも同時に判断しておくのがおすすめですよ!
施工業者の選び方は、関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」で解説しています。気になった方はぜひ参考にしてみてください!
3. 余裕を持ったスケジュールを組む
注文住宅の打ち合わせ期間は、3〜6ヶ月が一般的です。長いと1年近くかかることもあります。
とはいえ、早く家づくりを進めようと妥協してしまうと、後悔につながります!
打ち合わせでは、納得のいくまでしっかり話し合うのがおすすめです。コツは「〇月〇日までに完成させたい」と、期日を決めないことです。
期日が決まっているなら、1年以上前から打ち合わせを始めましょう。打ち合わせが思うように進まなくても焦らなくて済みます。
失敗しない家づくりに必要なのは、丁寧に何度も打ち合わせをすることです。
焦りは禁物ですよ!
注文住宅の打ち合わせに関するよくある質問
こちらでは、マイホームの打ち合わせに関するよくある3つの質問にお答えします。
- 注文住宅の打ち合わせが進まないときの解決策は?
- 注文住宅の1回目の打ち合わせでは何を決めるの?
- 注文住宅の打ち合わせに回数制限はあるのか?
疑問をなくして、打ち合わせに臨みましょう。
1. 注文住宅の打ち合わせが進まないときの解決策は?
打ち合わせが進まない原因は、主に以下のとおりです。
- こだわりが強すぎ
- 決めることが多すぎる
- 家族やハウスメーカーと日程があわない
こだわりが強かったり、決めることが多すぎて選択しきれなかったりするときは、優先順位をつける必要があります。家族と話し合う時間を設けて、ニーズをまとめていきましょう。
日程の確保が難しい場合は、家族の代表者だけが出席するのがおすすめです。
代表者の方が行く場合は、話し合った内容をまとめたものを持参しましょう!
また、オンラインでの打ち合わせを打診するのも方法のひとつです。ハウスメーカーや工務店によっては、自宅にいながら打ち合わせができる場合があるので、確認してみてください。
2. 注文住宅の1回目の打ち合わせでは何を決めるの?
1回目の打ち合わせで決めることは、ハウスメーカーや工務店によって異なります。
一般的には、土地や資金に関する内容を決めていきます。注文住宅の土台となるところを決めるイメージです。
打ち合わせに入る前に、初回だけでなく各回の内容を確認しておくのがおすすめです!
3. 注文住宅の打ち合わせに回数制限はあるのか?
注文住宅の打ち合わせには、回数制限は設けられていないことがほとんどです。そのため、納得がいくまで何度も打ち合わせられます。
「マイホームには徹底的にこだわりたい」と考えている方にはうれしいですね!
ただし、ハウスメーカーや工務店によっては「10回以上になると、1回あたり〇円かかる」という決まりを設けている場合があります。回数によって追加料金がかからないかを確認しておきましょう。
注文住宅は打ち合わせが命!コツを押さえてスムーズに進めよう
注文住宅は、打ち合わせですべてが決まると言っても過言ではありません。
そのため、理想の家をつくるためには、納得のいく打ち合わせをする必要があります!
予算や優先順位を決めるなどの事前準備を徹底しましょう。
また、打ち合わせで話した内容を見返したときにわかるようまとめておくことも大切です。
とはいえ、注文住宅の打ち合わせに不安を抱えている方もいるかもしれません。そのような方は、すーさんに相談するのがおすすめです。
すーさんは、大手ハウスメーカーに15年勤めた住宅のプロです。5,000人の住宅相談に乗ってきた実績があるため、どのようなことでもアドバイスできます。
打ち合わせに関するご相談も解決まで導きますよ!
注文住宅の打ち合わせのコツを知って失敗しない家づくりをしたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。