「結婚前に家を買うとどのようなメリットがあるのか知りたい」
「家を買うときの注意点は?」
「結婚前後ではいつ家を買うのがおすすめ?」
結婚前に家を買うと、ローンの借り入れ期間を35年にしても定年前に完済できる場合があります。老後の負担を減らしたいと考えている方は、結婚前に家を買うのがおすすめです。
結婚前に家を買うと、余裕を持って住宅ローンを組めそうです!
この記事では、結婚前に家を買おうか考えている方に向けて、住宅販売のプロが以下のポイントを解説します。
- おすすめな理由と注意点
- 押さえておきたいポイント
- 住宅ローンを組む方法と注意点
- 結婚後に家を買うのにおすすめのタイミング
結婚前に家を買おうか悩んでいる方は、最後までご覧ください!
家を買う平均年齢についてサクッと解説
令和4年度の国土交通省「住宅市場動向調査」によると、どの住宅タイプでも購入年齢は30代が多い傾向にあります。たとえば、30歳で借り入れ期間35年(最長)のローンを組んだ場合、完済は65歳です。
厚生労働省によると、定年を60歳と設定している企業が91.1%とほとんどでした。30代で家を購入するのは、返済期間を短くしたり、繰り上げ返済を利用したりして定年までに完済しようと計画している人が多いのでしょう。
住宅ローンの借り入れは70歳未満までとしている金融機関が多く、完済時の年齢を80歳と設定していることがほとんどです!
ただし、80歳までローンを支払う必要があると定年後の負担が増えます。繰り上げ返済などをうまく利用し、早めの完済を目指すことが大切です。
結婚前に家を買うのがおすすめな理由4選
結婚前に家を買うのがおすすめな理由は以下の4つです。
- 老後に住宅ローンの負担を減らせる
- マイホームで新生活を始められる
- 時間に余裕がある
- 早くから資産形成ができる
結婚前に家を買おうか悩んでいる方は、おすすめの理由をチェックしておきましょう。
1. 老後に住宅ローンの負担を減らせる
結婚前に家を購入するとローン返済が早く始まるため、定年までに完済できる可能性が高まります。収入が少なくなる老後に返済をするのが不安な方は、結婚前に契約するといいでしょう。
老後の負担を少しでも減らしたいです!
ローンの借り入れ期間は最長35年で、30歳で結婚するなら65歳までにローンを返済できます。多くの企業で定年は60〜65歳で設定されているので、老後の負担を減らすには早めに家を買うのがおすすめです。
2. マイホームで新生活を始められる
新築で新生活を始められるため、結婚前に家を買っておくと新しい門出にぴったりです。また、結婚について現実的に考えられるようになるので、スムーズに話を進められるでしょう。
マイホームは賃貸よりも自由度が高く、特に注文住宅なら自分たちの好きなように設計できます。こだわりのある部屋や用途に合わせたスペースなどは、新生活がより楽しく感じられるポイントです。
結婚前に家を買うと、生活スタイルやお金の使い方などをすり合わせられます!
3. 時間に余裕がある
結婚前は特別な手続きが不要なため、家づくりに時間をかけられるのも魅力です。
後悔のない家づくりをするためには、しっかり時間をかけたいです!
結婚後は以下のような手続きをしなければならないため、時間に余裕がない場合も少なくありません。
- 転出・転入届の提出
- 新しい住民票の取得
- 免許証の記載事項の変更
休日は手続きで手間がかかり、家づくりにあてる時間が足りなくなることもあるでしょう。こだわって家づくりしたい方にとって、結婚後は時間に余裕がないことから思い通りの家にならないことがあります。結婚前はゆとりを持って間取りを考えられるため、家づくりに最適の時期です。
4. 早くから資産形成ができる
結婚前に家を買うと、早くから資産形成ができる点もおすすめな理由です。住宅は資産になるため、結婚前に購入すればで若い内に夫婦の資産を持てます。
結婚した後には賃貸住宅に住むケースが多いですが、家賃を払い続けても自分の資産にはなりません!
住宅ローンを完済すればローンの返済がなく家に住めて、現金化することや賃貸経営も選択肢の1つとなります。結婚前に家を購入することで、若いうちから資産形成ができるためおすすめです。
結婚前に家を買う4つの注意点
結婚前に家を買うときは、以下の4つに注意してください。
- 結婚が破談になるリスクがある
- 新生活の前に多額のお金を用意しなければならない
- 万が一離婚した場合「財産分与」の対象とならない
- ライフプランが想像しにくい
結婚前に家を買って後悔しないために、注意点をしっかり確認しておきましょう。
1. 結婚が破談になるリスクがある
家を買っても結婚が破談になるリスクは0ではありません。破談したときにローンだけが残るため、購入時には2人でしっかり考えましょう。
新築物件は買った時点で10%から20%ほど市場価値が下がるため、すぐに売却しても満額は返ってこない場合がほとんどです!
婚約を解消してもローンだけが残るため、結婚前に家を買うかどうかは慎重に考える必要があります。
2. 新生活の前に多額のお金を用意しなければならない
家を買うには頭金や手続きにかかる費用が必要なため、金銭的な負担が大きくなります。そのため、新婚生活を満喫できずストレスを感じることも少なくありません。
新生活の前にお金が必要だと、2人で出かける機会が減ってしまいそうです!
また、結婚前はお互いの貯蓄額を把握していないことがあるため、多額のお金を用意できないことがあります。お互いの貯蓄額や返済できる金額についてしっかり話し合っておきましょう。
3. 万が一離婚した場合「財産分与」の対象とならない
結婚前の財産は「特有財産」に該当するため、結婚後に残念ながら離婚した場合には財産分与の対象になりません。
財産分与は、夫婦が婚姻中に協力して築き上げた「共有財産」が対象となるためです。結婚前に購入したマンションは、住宅ローンを支払っていた方は離婚後も住み続けられます。
ただし、結婚後に住宅ローンの支払いを共同で行った場合には、財産分与の対象になる点には注意しましょう。
4. ライフプランが想像しにくい
将来のライフプランが想像しにくいため、結婚前に家を買うと住み始めてから不満を感じることがあります。後悔しないためには、転勤の有無や子育てなど将来のことを具体的に想像して計画しておきましょう。
転勤の有無を確認しておかないと、単身赴任先とマイホームのどちらにも支払いが生じます。その分負担が増えるため、家を買う前には確認が必須です。
とはいえ、どのようなことを具体的にイメージすればいいかわからない方もいるでしょう。
そのような方は、住宅のプロである「すーさん」に相談してみてください!
「すーさんの相談窓口」では、ライフプランを計画して今家を買うべきなのかをアドバイスします。これまで家づくりに関するお悩みを5,000件以上解決してきたので、事例をもとにした最適なタイミングをお伝えできます。
結婚前に家を買うときの不安や心配ごとがあれば、お気軽にご相談ください!
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結婚前に家を買うときに押さえておきたい5つのポイント
結婚前に家を買うときは、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
- 住宅のタイプを決める
- 必要な維持費をシミュレーションする
- 部屋の使い道を具体的に考える
- 近隣住民との関係性を確認する
- 事前に周囲の環境をチェックする
ポイントを確認しておけば、結婚前に家を買っても後悔しないでしょう。
1. 住宅のタイプを決める
まずは新築または中古の住宅タイプを決めましょう。新築なら費用はかかりますが、自分たちの好みにあわせて設計できるのが魅力です。一方で、中古はもともとある物件のため、間取りは決められませんが費用は抑えられます。
どちらもおすすめのポイントがあるので悩みます…
令和4年度の国土交通省「住宅市場動向調査」によると、新築の注文住宅にかかる費用は平均で5,436万円、中古の戸建住宅は3,340万円でした。少しでも費用を抑えたいなら、中古がおすすめです。
2. 必要な維持費をシミュレーションする
家を買うときは初期費用だけではなく維持費も必要です!
ローンの返済とあわせて光熱費や生活費、メンテナンス費用を含めた維持費をシミュレーションしておくと、住み始めてからの負担を減らせます。
家はメンテナンスしないと劣化が進み修理代が高くなるため、定期的に点検しなければなりません。ハウスメーカーによっては定期点検にお金がかかる場合があります。そのため、月々のローン支払い額は余裕を持っておくことが大切です。
維持費については、関連記事「【対策が重要】マイホームの維持費で後悔する5つの理由!費用を抑える方法と目安も解説」で詳しく解説しています。具体的なイメージがわかない場合はぜひ参考にしてみてください!
3. 部屋の使い道を具体的に考える
使い方を考えずに設計すると、部屋が余ってもったいなく感じてしまいます。家を買って後悔しないためには、部屋の用途をあらかじめ考えておくことが大切です。
間取りを考えるときに、ついつい部屋を大きくしたり余分なスペースを作ったりしてしまいがちです…
家族の人数以上の部屋や、多過ぎる収納スペースは使わない場合があるので、必要な分だけの間取りを考えましょう。部屋や収納スペースは多いほうがよいと思っていても、使い道がないと無駄に感じる原因になります。
すべての部屋の使い道を決めてから間取りを考えるようにしましょう。
4. 近隣住民との関係性を確認する
近隣住民との関係性をチェックしておき、トラブルが起きにくい場所かを確認しておきましょう。トラブルが多いと快適に過ごせないため、家を建てる市町村の治安についてあらかじめ調べてみてください。
たとえば、ごみや不用品が庭まで積まれている家があると、悪臭や異臭で近隣住民から苦情が入っている場合があります。近隣住民とのトラブルは自治体や不動産会社に聞くと教えてもらえるので、相談してみましょう。
実際にその土地に行ってみて、騒音や共有スペースのトラブルがないかチェックするのがおすすめです!
5. 事前に周囲の環境をチェックする
結婚前に家を買う場合は、アクセスや周囲の施設などを事前にチェックしておきましょう。特に、アクセスが悪いと、生活を始めてから不便に感じることがあります。
周囲の環境をチェックする際は、以下の施設が近くにあるか確認しておきましょう。
- 駅
- 病院
- 学校
- スーパーマーケット
どれも家から遠いと不便に感じます!
今まで住んでいた場所の交通の便がよかった場合は、同程度かそれ以上のアクセスがよい場所を選ばないと生活しづらいと感じることがあります。一度現地に行ってみて、周囲の環境をチェックしてみてください。
結婚前に家を買う!2人で住宅ローンを組む際に知っておきたい2つの方法
2人で住宅ローンを組む際は、以下の2パターンのいずれかを利用できる場合があります。
- ペアローン
- 収入合算
それぞれの特徴やおすすめのポイントをチェックして、ローンの種類を考えましょう。
1. ペアローン
ペアローンとは、同一の金融機関でそれぞれが住宅ローンを契約する方法です!
2人が互いに連帯保証人となり、それぞれの収入に合わせてローンを借りられます。
単独でローンを組むよりも借り入れ金額を増やせるので、理想の家づくりをしやすいのが魅力です。また、両者がそれぞれローンを組むため、単独よりも節税効果が期待できることもポイントです。
ただし、2人分のローンを組む際の手続き費用がかかることや、返済中に万が一どちらかが死亡してもローンが残るなどの注意点があります。節税対策をしながら借り入れ金額を増やしたい方におすすめです。
2. 収入合算
収入合算とは、2人の給与を合わせてローンを申し込む方法です。ペアローンは2つ申し込まなければならないため諸費用がかかりますが、収入合算ならその分を節約できます。
手続きにかかる費用を節約したいなら収入合算ですね!
収入合算の方法には、以下の2つがあります。
- 連帯債務型
- 連帯保証型
連帯債務型では、どちらか1人を「主債務者」、もう1人を「従たる債務者」としてローンを組む方法です。どちらも債務者であるため、双方安定的で継続的な収入が条件となります。
連帯債務型のメリットは、両方が住宅ローン控除を受けられて節税効果がある点、両方が団体信用生命保険に加入できる点です。
連帯保証型では、どちらか1人が「主債務者」で、もう1人は「連帯保証人」としてローンを組む方法であり、連帯保証人は主債務者の返済が困難になった場合には、肩代わりをして返済する必要があります。
連帯保証型の場合は、連帯保証人は住宅ローン控除を受けられず、団体信用生命保険に加入することはできません。
「手続き費用は節約したいけど借入金額は増やしたい」という方に収入合算はおすすめです。
住宅ローンについては、関連記事「【年収別】住宅ローンの収入に占める返済額の割合は20%以下が目安!返済比率を抑える3つの方法を解説」で詳しく解説しています。ローンの返済に不安がある方は、ぜひチェックしてみてください!
住宅ローンを結婚前に組む際の3つの注意点
住宅ローンを結婚前に組む際の注意点を3つ紹介します。
- 入籍予定を証明する必要がある
- どちらかが連帯保証人になる必要がある
- 合算できる収入額は金融機関ごとに異なる
住宅ローンを組む方はチェックしておきましょう。
1. 入籍予定を証明する必要がある
住宅ローンの審査では入籍が条件であるため、籍を入れる予定があることを証明できれば組めます!
入籍前は、法的には関係のない他人同士です。そのため、金融機関からすると入籍前のカップルが婚約を解消することは大きなリスクです。
また、収入合算で住宅ローンを組む際には、婚約解消後にもローンの返済義務があるため、トラブルが起こる可能性があります。
そのため、金融機関の中には「婚約証明書」や「婚姻に関する同意書」などの提出を求める場合もあります。「婚約証明書」とは、両親に署名捺印を行ってもらい、両親を保証人という形で住宅ローンを組む書類のことです。
両親に保証人になってもらえない場合には、入籍前の住宅ローンを組むことは難しい場合もあります。入籍予定を証明する書類を提出する必要がある点を把握しておきましょう。
2. どちらかが連帯保証人になる必要がある
収入合算の「連帯保証型」で住宅ローンを組む際には、どちらかが連帯保証人になる必要があります。連帯保証型で住宅ローンを組んだ場合には、どちらか1人が主債務者で、もう1人は連帯保証人としてローンを組みます。
主債務者が住宅ローンの支払いが困難になった場合には、連帯保証人が残りのローンを返済する必要がある点に注意が必要です。
なお^、万が一連帯保証人が亡くなった場合には、団体信用生命保険に加入していないことから債務は減りません。さらに、連帯保証人から外れるためには、住宅ローンを完済しなければならない点についても把握しておきましょう。
3. 合算できる収入額は金融機関ごとに異なる
収入合算できる収入額は、金融機関ごとに異なる点にも注意が必要です。金融機関によって収入合算の上限額を設けており、上限金額の例は以下の通りです。
- 合算者の収入の全額まで
- 本人の収入の2分の1まで
- 合算者の収入の2分の1まで
2人の収入を合算できても、満額借りられるわけではない点に注意しましょう!
収入合算を利用して住宅ローンを組む場合には、金融機関が条件にあっているかを事前に確認する必要があります。
時期をずらすなら?結婚後に家を買うのにおすすめのタイミング2選
結婚前に家を買わないなら、以下の2つのタイミングがおすすめです。
- 結婚してすぐ
- 子どもが生まれた後
それぞれのおすすめの理由や注意点をチェックしておきましょう。
1. 結婚してすぐ
結婚してすぐ家を買うのにおすすめの理由は以下の4つです。
- 住宅ローンを利用しやすい
- お互いの両親から資金を援助してもらえる場合がある
- 結婚後の方が将来のライフプランを立てやすい
- 理想に近い住まいを選びやすい
結婚してすぐ家を建てると、戸籍上で「夫婦」と認められているので住宅ローンの審査が通りやすいのが魅力です。結婚前は戸籍上の理由で、手続きに時間がかかったり金融機関によってはローンを借りられなかったりすることがあります。
また、結婚後のほうが将来のライフプランを立てやすく、理想に近い住まいを選びやすいでしょう。
ただし、結婚してすぐ家を買うなら以下のことについて注意が必要です。
- 将来の計画を立てやすいが新婚時では見通せない可能性もある
- 将来的に部屋数が足りなくなるかもしれない
- 子どもができたときに不便に感じる可能性がある
- 子どもが通学しやすい地域を選ぶ必要がある
将来的な計画は結婚前よりも立てやすいですが、新婚時には将来を見通せない可能性もあるでしょう。また、家族が増えることが想定されていないと、部屋数が不足したり間取りに不便さを感じたりすることがあります。
注意点をチェックしてから家を買う時期を決めましょう!
2. 子どもが生まれた後
子どもが生まれた後は、子育てしやすい間取りを具体的に考えられるため生活しやすい家づくりができます。ただし、子どもが生まれた後に家を買うなら以下の点に注意が必要です。
- 高校や大学に入学するタイミングで建てると数年で使わなくなる可能性もある
- 親の年齢が高くなると住宅ローンを組みにくくなる
具体的にライフプランを考えておくのが大切ですね!
家を買うタイミングは、家族構成に大きな変化がないタイミングがおすすめです。
マイホームを購入するタイミングについては、関連記事「【早まらないで】結婚と同時に住宅を買うのが絶対NGな理由5選!マイホーム購入を考えるタイミングを解説」で詳しく解説しています。ローンの返済に不安がある方は、ぜひチェックしてみてください!
結婚前に家を買うのはおすすめ!後悔しないためにしっかり話し合おう
結婚前に家を買うと、住宅ローンを早く完済できるので老後の負担を減らせます。定年後に余裕を持って生活したい場合は、結婚前に家を買うのがおすすめです。ただし、結婚が破談になるリスクも0ではないため、2人でしっかり話し合っておきましょう。
おすすめの理由や注意点を把握しておくのが大切ですね!
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結婚前に家を買おうか悩んでいる方は、お気軽にご相談ください!