「家が建つまで何ヶ月かかる?」
「引き渡しまでに住む家を何ヶ月で契約すればいいのかわからない」
「着工からの手順を知りたい!」
家を建てたいけれど、引き渡しまでのスケジュールが組めずに不安な方もいるのではないでしょうか。
おおまかなスケジュールだけでも知りたいですよね!
引き渡しまでに時間がかかると、その間の住まいを探すことが必要です。さらに、賃貸住宅に住む場合にはお金がかかるので、できるだけ早く引き渡しまで終わらせたい場合もあるでしょう。
この記事では、家づくりのプロである筆者が以下の内容を紹介します。
- 家が建つまでにかかる時間
- 時間がかかるケース
- 長引かせないためのポイント
- よくある質問
マイホームづくりに時間がかからないように、手順やポイントを押さえておきましょう!
家が建つまで何ヶ月かかる?平均は8~15ヶ月
家が建つまでにかかる期間は、注文住宅の場合、平均で8〜15ヶ月です。間取りや外観などを自由に決められますが、デザインや打ち合わせが長引くと着工までに時間がかかります。
人によっては2年以上かけてこだわりの家をつくるケースもあるほどです。そのため、事前にスケジュールを組んでおくと、予想以上に長引く事態を減らせるでしょう。
引き渡しまでが長引くと、その間の生活が大変ですよね!
不動産屋やハウスメーカーに相談に行く前に、家族で引き渡しの期限について目標を決めておくのが大切です!
【期間別】家が建つまでの流れ7ステップ
家が建つまでの流れを、下記の期間に分けて解説します。
- 【1ヶ月目】家のイメージを決める
- 【2~4ヶ月目】建築業者を決める
- 【5~7ヶ月目】土地を探す
- 【8~10ヶ月目】間取りを決める
- 【11ヶ月目】住宅ローンを申し込む
- 【12~14ヶ月目】家を建てる
- 【15ヶ月目】引き渡しを行う
手順どおりに進めれば、長引く可能性を減らせます。
できるだけスムーズに家を建てられるように、スケジュールをチェックしておいてくださいね!
1. 【1ヶ月目】家のイメージを決める
1ヶ月目は、理想のイメージを家族や同居人と共有しましょう。事前に家の理想を話し合っておかないと、ハウスメーカーに行ったときに意見がまとまらず、打ち合わせの段階から時間がかかります。
今の生活を考えて、不便なところや改善したいポイントを書き出してみるのもおすすめです!
現在のことだけではなく、将来ライフスタイルが変化することもふまえて、しっかり話し合ってみてください。
ローンや予算の目安を決めておくと、余計な費用を使わずに済みます!
価格別のマイホームのイメージは、関連記事「【まるわかり】家を建てる費用相場を解説!安くするコツや価格別イメージを住宅のプロが解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 【2~4ヶ月目】建築業者を決める
家を建てる際に依頼する建築業者は、以下の3つから選びます。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ハウスメーカー | 対応エリアが広い | 細かい要望には応えられない |
工務店 | 施主の要望に柔軟に対応できる | 工期が長くなりやすい |
設計事務所 | オーダーメイドに対応できる | 知名度が低い場合がある |
ハウスメーカーは全国どこでも対応できる場合がほとんどですが、マニュアルが確立しているので細かい要望には応えられないことがあります。
知名度で選ぶならハウスメーカーがおすすめですが、具体的な理想がある方は工務店や設計事務所を選びましょう!
家の理想にあわせて選ぶのが大切ですね!
3. 【5~7ヶ月目】土地を探す
土地探しのポイントは以下の3つです。
- 土地の形
- 大きさ
- 周辺の環境
これらをしっかり確認しておくと、家を建ててからの後悔を減らせます。その土地に足を運んで、自分たちの目で確認するのがおすすめです。
周辺の環境は時間帯によって変わる場合があるので、複数回見に行くとよいでしょう!
ただし、検討に時間がかかりすぎると、人気の土地は売れてしまう場合があります。しっかり考えるのも大切ですが、堂々巡りにならないように注意してください。
土地探しのコツについては、関連記事「【まるわかり】土地探しのコツ7選!家づくりのプロが失敗例や基礎知識もあわせて紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4. 【8~10ヶ月目】間取りを決める
間取りは、家族の人数やライフスタイルをふまえて決めましょう。
間取りを考えるときには、動線をイメージすると後悔を減らせます。食事や洗濯など、ライフスタイルの動線が複雑にならないように注意してください。
とはいえ、自分たちだけで間取りを決めるのは難しくありませんか?
そのような方は、多くの会社から間取り提案をしてもらえるタウンライフのサービスを活用してみてください。複数の業者に間取りの作成を依頼すると、希望に合った間取りと出会えるかもしれません。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
5. 【11ヶ月目】住宅ローンを申し込む
住宅ローンを申し込む際は、無理のない計画を立てることが重要です。
返済額を増やすと返す期間は短くなりますが、月々の負担が重くなります!
転職したり家族が増えたりする場合を考えて、余裕のある計画を立てましょう。
また、金利タイプについても事前に考えておくと、話がスムーズに進むのでおすすめです。住宅金融支援機構が行った「住宅ローン利用者の実態調査結果(2024年4月)」によると、76.9%の人が変動金利を選んでいます。
変動金利とは、借り入れ期間中に適用される金利が変わるタイプのことです。半年ごとに金利が見直されるため、返済額が減る場合もあれば、逆に増えてしまう場合もあるので注意してください。
反対に固定金利では、借り入れ当初に決めた一定期間中は金利が変わりません。金利の上昇による返済額の増加というリスクを負いたくない方は、固定金利を選ぶのがおすすめです。
それぞれのメリットとデメリットを把握して、金利タイプを選びましょう!
6. 【12~14ヶ月目】家を建てる
住宅ローンの申し込みが終わったら、いよいよマイホームの着工です。着工から引き渡しまでには3ヶ月以上かかることが多いので、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。
完成までに短いプランを提案されることがあります。しかし、工期が短くなるほど、作りが雑になるなどのリスクが生じます!
引き渡しまで短期間で終わらせたいですが、住んでから後悔するのは避けたいところです。
完成までは急がないほうがいいですね!
建築業者にどれくらいの日数が必要なのかを事前に確認しておけば「完成はまだかな?」と不安にならずにすみます。
7. 【15ヶ月目】引き渡しを行う
家が完成したら引き渡しを行います。注文どおりに完成しているかを、以下のチェックポイントを参考に確認してみてください。
- 窓や扉の開閉に問題はないか
- 壁や床に汚れや傷はないか
- コンセントの数や位置は適切か
何か不安な点があれば、残さず確認しておきましょう!
とくに問題がなければ、家の鍵や保証書を受け取って完了です。
より詳細なスケジュールを知りたい方は「すーさんの相談窓口」を活用してみてください。ハウスメーカーで営業マンをしていた経験のある住宅のプロが、一人ひとりにあったスケジュールを提案します。
着工までの期間をスムーズに進める方法やポイントをお伝えするので、不安がある方はお気軽にご相談ください。
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家が建つまでに時間がかかる3つのケース
家が建つまでに時間がかかるのは、以下3つの場合です。
- 家族の意見がまとまらない
- 希望する土地が見つからない
- デザインを決められない
時間がかかると仮住まいの家賃も必要になり、負担が増えてしまいます。なるべく早く引き渡しまで行えるように、ひとつずつチェックしておいてください。
1. 家族の意見がまとまらない
待望のマイホーム、あれもこれもと考えてしまうのは、あなただけではなく家族も同じです。毎日一緒に暮らす家族でも意見が同じとは限らず、希望する内容も数も異なるでしょう。
しかし、意見がまとまっていなかったり、希望する内容が抽象的であったりする状態で建築業者に相談してはいけません。建築業者との話し合いが進まず、家の着工までに時間がかかり、最終的な引き渡しも遅くなるからです。
たくさんの意見があるのは良いことですが、家族内で意見や希望をまとめておきましょう!
注文住宅はオーダーメイドのため、意見や希望がまとまらないと家づくりは進みません。
どうしても意見がまとまらない時には、建売住宅を検討するのもおすすめです。デザインや機能が決まっている建売住宅であれば、実際の生活を想像しやすく、家族内で意見をまとめやすくなります。
注文住宅でも建売住宅でも、それぞれにメリットがあります!
2. 希望する土地が見つからない
「通勤に便利な駅近で、買い物にも便利なスーパーの近くがいい」など複数の条件を、同時に満たす土地を見つけることは困難です。家を建てたいエリアの条件が厳しかったり複数あったりすると、希望する土地はなかなか見つかりません。
条件や希望で選ぶのは大切ですが、欲張りすぎると土地探しに時間がかかります!
また、せっかく見つけた土地を「もっといい土地があるはず」と、すぐに見送ってはいけません。いい土地を見つけたらすぐに購入しないと、売り切れる場合があるからです。
「この条件だけは譲れない!」と最低限の希望条件を決めることで、土地探しはスムーズになります。気になった土地を見つけた際は、売り切れて後悔しないように素早く決めましょう。
土地の探し方については、Instagramでも紹介しているのであわせてチェックしてみてください!
3. デザインを決められない
夢のマイホーム、外装から内装の細部までデザインにこだわりたいはずです。
しかし、複雑なデザインを希望していたり、こだわりが強すぎたりすると家づくりは進みません。あなたと建築業者でデザインがまとまらない限り、注文住宅は完成しないからです。
また、こだわりが強すぎればデザインを実現できるのか、追加費用が必要になるかなど、複数の問題が生じます。家づくりの着工が遅れて、結果的にマイホームの完成も遅れます。
デザインにこだわりたい人は、家づくりのスケジュールを長く設定するか、妥協するラインを決めるのがポイントです!
デザインに妥協するラインを設けることで、スムーズに家を建てられます。
家づくりを長引かせず最短にする3つのポイント
家づくりを長引かせず最短にするポイントは以下の3つです。
- 事前にスケジュールを確認する
- 土地探しや打ち合わせに期限を設ける
- 機能やデザインに優先順位をつける
ひとつずつポイントを押さえて、スムーズな家づくりをしましょう。
1. 事前にスケジュールを確認する
希望する入居日を決めてからスケジュールを逆算すると、家づくりを最短で計画しやすくなります。事前にスケジュールを確認しておくことで、予定より遅れていることに気づけば、修正したいという気持ちが働くからです。
例えば、打ち合わせが長引いているならば「前日までに相談する内容を決めておこう」など、具体的かつ効果的な対策を行えます。
「この日に入居したい!」と依頼されると、建築業者側は具体的かつ最短のスケジュールを提案しやすくなります。
家づくりを最短で計画しやすくなるので、入居日からスケジュールを逆算しましょう。
2. 土地探しや打ち合わせに期限を設ける
期限を設けずに土地を探し始めると、なかなか決められなくなります。「もっといい土地があるはず…」と思い、より良い土地を追い求めてしまうからです。
そのため、土地探しを始める前に「この日までに決める!」と、必ず期限を設けましょう。
また、土地探しと同様に長引きやすい打ち合わせについても、回数と最終決定日を決めるのがおすすめです。期限を設けずに打ち合わせを行うと、時間も回数も増え続けます。
何事も期限を決めるのがポイントですね!
家づくりを長引かせず最短にするため、土地探しや打ち合わせには必ず期限を設けましょう。
3. 機能やデザインに優先順位をつける
どうしても譲れない条件をピックアップして、デザインや機能をまとめておくと、家づくりはスムーズに進みます。決めた優先順位については家族内だけでなく、建築業者とも共有する必要があるので、打ち合わせで意見をすり合わせましょう。
少なくとも家族内で、事前に優先順位を決めておくのが大切です!
家族の方向性が決まれば、建築業者との打ち合わせもスムーズに進みます。家づくりを最短にするために、事前に家族内で優先順位を決めて、建築業者と意見を共有しましょう。
家が建つまで時間をかけたくないなら建売住宅がおすすめ
どうしてもマイホームに早く住みたいのであれば、建売住宅を選ぶのがおすすめです。注文住宅では住めるまでに15ヶ月程度かかりますが、建売住宅では早ければ契約から約1ヶ月で住めます。
契約前後に必要となる主なステップは以下のとおり少なく、サクッと話を進めたい方にはぴったりです。
契約前:物件探し・見学
契約後:ローン審査・登記・立会および引渡し
また、建売住宅であれば、実際の生活をイメージしやすいというメリットがあります。注文住宅だと図面や3D CADなどから家の完成をイメージして、さらに生活シーンを想像する必要があるからです。
建売住宅であれば、雰囲気や設備を実際に体感できますよ!
なお、建売住宅を選ぶ際には壁や床の傷を確認しましょう。見学客が多く訪れるモデルハウスだと、壁や床に傷がついているかもしれません。
デザインの打ち合わせや土地探しに手間が必要なく、最短で家に住めるのが建売住宅のポイントです!
注文住宅と比較検討したい方は、関連記事「【比較しよう】注文住宅と建売住宅はどっちがいい?メリット・デメリットや向いている人の特徴を解説」がおすすめです。ぜひ参考にしてみてください!
家が建つまで何ヶ月かかるかに関するよくある質問3つ
家を建てる際によくある質問を、以下のとおり3つピックアップします。
- 土地がある場合にかかる費用はどれくらい?
- 家が完成してから引き渡しまでどれくらい?
- 家が建つまでの仮住まいは何ヶ月?
それぞれ詳しく解説するので、家を建てる際の参考にしてください。
1. 土地がある場合にかかる費用はどれくらい?
一般的な注文住宅の場合、目安となる費用は4,000万円前後と言われています。
ただし、家を建てる費用はエリア以外に、工法や原材料費などが影響するので建築業者に確認しましょう。また、土地があっても基礎工事や地盤調査の費用や、家があれば解体工事費が別途必要になるので注意してください。
土地があっても、土地に関係する費用がゼロにはならないんですね…
最短で家を建てたいのであれば、建築業者との話を進めながら、気になった土地の契約を進めるのがおすすめです。打ち合わせをしながら、地盤調査や整地作業などを並行すると家づくりの期間を短くできます。
2. 家が完成してから引き渡しまでどれくらい?
引き渡しまでには約1ヶ月かかります。
家が完成しても、すぐには住めません。仮住まいを予定している方にとっては、契約期間を左右する内容なので、実際に住めるまでの日程を建築業者に必ず確認しましょう。
完成から引き渡しまでには施主検査、あなたが壁や床などに傷がないかをチェックする工程があります。施主検査時には、定期的に必要なメンテナンスについて確認するのがおすすめです。
建築業者から各種説明を受けて必要書類をもらい、マイホームの鍵を受け取ってようやく引き渡しが完了します。
3. 家が建つまでの仮住まいは何ヶ月?
着工してから引き渡しが完了するまで、約3〜4ヶ月を想定すると良いでしょう。ただし、新築か建替かだけでなく、工法によっても家づくりに必要な期間は大きく異なります。
新築であれば地盤調査が終わっていたり、地盤改良工事が必要でなかったりすれば、家づくりの期間は短くなります。一方で建替であれば、地盤調査などの必要はなくても、解体工事が必要になることを忘れてはいけません。
解体工事後は、建物を解体するだけではありません!整地作業なども必要になるため、意外に時間がかかります!
とはいえ、家づくりの工法によっては、あなたが予想しているより早く家が建ちます。例えばセキスイハイムのユニット工法は、最短1日で据付工事を完了できるのが特徴です。
家が建つまでのスケジュールを詳細に立てたい方は、建築業者に家づくりの工程を必ず確認しましょう。
家が建つまで何ヶ月かかるかを把握し理想のマイホームを手に入れよう
家が建つまでの期間を短くするためには、引き渡しまでのスケジュールを把握しておくことが大切です。引き渡しの目安を決めておいて、そこから逆算すればスムーズに進められます。
注文住宅はオーダーメイドでつくれるのがメリットですが、おおまかな希望しかなければなかなか進みません。
家族で話し合い、方向性を決めておくのがおすすめです!
とはいえ、実際に後悔のない家づくりができるか不安な方がいるかもしれません。そのような方は、住宅のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
「すーさんの相談窓口」では、一人ひとりにあわせたスケジュールや土地探しをサポートします。家づくりについて不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。
家づくりを徹底的にサポートするので、一緒に理想のマイホームをつくりましょう!