「今家を買うと将来どんなリスクがあるの?」
「家を買うためのより良いタイミングを知りたい」
「将来価値の下がりにくい家の特徴は?」
家の購入を検討していると「今家を買うなんて信じられない!」と人から言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
人から「信じられない!」といわれると心配になってしまいますよね!
5年後、10年後の将来を予測することは困難ですが、家を購入するリスクは理解しておいたほうが良いでしょう。リスクを理解したうえで、今からしっかり対策を立てておくことが大切です。
この記事では、家を購入するリスクと対策について以下の内容を解説します。
- 今家を買う人が信じられない理由
- リスクを減らすコツ
- 持ち家と賃貸の将来にかかる費用の比較
- 知っておきたい2025年問題
- 家を買うタイミングを考えるポイント
これから家を建てることを検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
今家を買う人が信じられない!5年後10年後には大変なことになるといわれる7つの理由
5年後10年後の将来を考えると、今家を買うことのリスクを理解しておくことが大切です。
リスクを理解していれば、対策を検討できますよね!
こちらでは、今家を買う人が信じられないといわれる理由を7つ紹介します。
- 物価の高騰
- 将来の資産価値の低下
- 金利の上昇
- 自然災害リスクの高まり
- ライフスタイルの変化
- 周辺環境が変わる可能性
- メンテナンスの負担の大きさ
対策を考えるために、それぞれしっかり理解しておきましょう。
1. 物価の高騰
現在の日本は物価高が続いており、住宅価格が高騰しています。
物価高は、燃料価格の高騰や円安などによる影響です。木材といった住宅資材の多くが海外からの輸入に頼っているため、円安による価格高騰の影響を大きく受けています。
物価の高騰は、住宅ローンの返済にも影響します!
日用品の物価高は、生活費のやりくりを難しくしているほどで、住宅ローンを毎月返済できるのか心配になる方も多いでしょう。
経済が不安定な状況で、数千万円のローンを組むことは心配ですよね!
2. 将来の資産価値の低下
建てた家が将来不要になった場合やローンの返済が困難になった際、売却したとしても十分な金額にならないリスクがあります!
新築で家を建てたとしても、時間の経過と共に資産価値は低下するためです。
また、日本は人口減少により住宅が余ってくるという予測もあります。
住宅市場において供給が需要を大きく上回れば、価格低下は避けられません!
とくに、団塊世代が75歳を超える2025年以降、空き家や相続時の売却が増えることが予想されています。今後の日本社会において、住宅の資産価値が低下する可能性を理解しておいたほうが良いでしょう。
3. 金利の上昇
金利が上昇することで、住宅ローンの支払い総額が高くなる可能性があります。とくに、先進国は2022年ごろから、何度か利上げが実行されています。
その流れにあわせるように、日本では2024年3月に日本銀行が利上げに踏み切ることを発表しました!
変動金利で住宅ローンを組む場合は、将来の金利上昇の影響を大きく受けます。固定金利の場合は、住宅ローンを組むタイミングを慎重に検討する必要があるでしょう。
4. 自然災害リスクの高まり
南海トラフ地震をはじめ、近いうちに巨大地震の発生が予測されています。
気候変動によって、毎年のように水害が発生していますよね!
家を建てても自然災害によって全半壊してしまえば、住宅ローンの支払いだけが残るという事態も起こりかねません。
5. ライフスタイルの変化
家を建てると、仕事や家庭の事情で引っ越しが必要になった際に困ることがあります。たとえば、両親の介護で実家に戻る際に、マイホームをどうすべきか悩むでしょう。
また、離職や転勤などの仕事の都合で引っ越しが必要な場合がありますよね!
ライフスタイルに変化があることを考えると、同じ家に住み続けられる保証はありません。
6. 周辺環境が変わる可能性
周辺環境の良し悪しは、暮らしに大きく影響します!
新しい商業施設が建設されたり、学校の評判が向上したりすると、不動産価値が上昇することがあります。一方で、近隣の治安が悪化することで、地域全体の不動産価値が下がることがあります。
また、家の購入後に街の開発が進み、交通渋滞がひどくなくなったことで住みにくさを感じることがあるかもしれません。家を買う際は、数年後にどのような環境になるかを予測しながら検討してみてください。
7. メンテナンスの負担の大きさ
どんなに綺麗な家でも、数年住み続けると劣化してしまいます。良い状態をキープするために、定期的なメンテナンスが必要です。
建てた後のことも考慮する必要があるのですね!
メンテナンスの例としては、屋根の修理や配管の交換、外壁の塗り替えなどが挙げられます。怠ると不動産の資産価値が下がってしまう可能性があります。
また、劣化を放置し続けると大規模修繕により、多額の費用が必要になる可能性があることには注意しておいてください。購入した後にかかる費用があるため、大変なことになるといわれています。
今家を買う人が5年後10年後に大変なことになるリスクを減らすためのコツ7選
将来の自身の経済状況や社会情勢のはっきりとした予測は困難です。
しかし、住宅の購入を将来後悔しないように、リスクを減らすことは可能です!
こちらでは、5年後10年後のリスクを減らすためのコツを7つ紹介します。
- リスクの高い立地を避ける
- 余裕のある返済計画を立てる
- 中古住宅は築年数を重視する
- 金利上昇に備えて固定金利にする
- 引っ越す可能性があるなら資産価値を重視する
- 自然災害のリスクを考慮する
- タイミングを見極める
住宅購入時のチェックポイントとして、活用してみてください。
1. リスクの高い立地を避ける
将来の資産価値の低下リスクを下げるには、人口減少が極端に進む地域や災害の多い場所に家を建てることは避けたほうが良いでしょう。
もし将来家を売却することになった場合、資産価値が低い地域では高値での販売ができません。
人口の都市部への集中は、依然として大きな改善は見られません。今後、住宅価値のある地域、ない地域が二極化する可能性は高いでしょう!
なお、買わないほうがいい土地の特徴は関連記事「【保存版】買わない方がいい土地の10の特徴!いい土地を選ぶコツやチェックリストも紹介」で解説しています。後悔しないためにも、ぜひチェックしておいてください!
2. 余裕のある返済計画を立てる
金利の上昇や物価高によって生活費が高騰するリスクがあるため、住宅ローンは余裕のある返済計画を立てましょう。身の丈を超えた返済計画は、将来支払いに行き詰まるリスクがあります。
自身の年収や年齢に見合った返済計画を慎重に検討しましょう!
3. 中古住宅は築年数を重視する
築年数が浅い物件は、リフォーム費用が安く済みます。また、将来の売却を考えた際に、築年数が浅いほうが高く販売できる可能性があります。
家を建てることが初めての方にとっては、リスクの低い土地を探すことや資金計画を建てることは簡単ではありません!
4. 金利上昇に備えて固定金利にする
金利には、変動金利と固定金利の2種類があります。
変動金利は社会情勢によって金利が変わる可能性がある一方で、低めに設定されています。固定金利は、ローンの支払いが終わるまで金利が変わらないものの、高めに設定されているのが特徴です。
金利の種類によってローンの返済額が変わってくるので、しっかり検討しておきたいところです…!
どちらを選ぶかは現時点での資金や返済期間によって変わってきますが、金利上昇が不安なら固定金利がおすすめです。
5. 引っ越す可能性があるなら資産価値を重視する
転勤の可能性があったり、老後に住み替えを検討したりしている方は、家の売りやすさも重視すべきポイントです。
ここで言う「売りやすい家」とは、資産価値の高い家のことを指します!
家の資産価値を左右する要素はさまざまありますが、ダイレクトに影響するのは立地です。人気の高いエリアに建てておくと、数年後も資産価値の下がらない家になる可能性を高められます。
6. 自然災害のリスクを考慮する
せっかく大きなお金を出して買った家も、壊れてしまっては元も子もありません。
とはいえ、自然災害に関しては人がコントロールできるものではないので困りますよね。
だからこそ、自然災害のリスクを最大限考慮した土地選びが重要です。例えば、水災のリスクがある岸・川・河川沿いのエリアを避け、耐震性能にこだわることで、災害に負けない家が建てられます。
7. タイミングを見極める
新型コロナウイルスの感染拡大や、ロシアによるウクライナ侵攻など、不動産相場に影響を与える外部要因は少なくありません。
これらの要因も、自然災害と同様にコントロールが難しいですよね。
住宅購入に踏み切る際は、タイミングの見極めが重要です。外部要因に加えてライフスタイルや家族構成などを考慮し、ベストな時期を選んでみてください。
とはいえ、タイミングを見極めるのは難しいです…
そのような方は、すーさんに相談することをおすすめします。「すーさんの相談窓口」では、第三者の立場から家づくりの相談にのります。LINEで無料相談できるので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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持ち家と賃貸の将来にかかる費用の比較
持ち家と賃貸では、持ち家のほうが安く済むケースが多いです!
たとえば、3,000万円の家を建て、住宅ローンをボーナス返済なしの返済期間35年(金利0.5%)で組んだ場合、50年間で4,471万円が目安となります。内訳は、下表のとおりです。
費用 | 金額の目安 |
---|---|
頭金 | ・150万円 |
住宅ローン | ・3,271万円 (毎月の返済額7.8万円) |
リフォーム費用 | ・500万円 (部分リフォーム) |
固定資産税 都市計画税 | ・500万円 (年10万円、50年間) |
火災保険 | ・50万円 (年1万円、50年間) |
一方、家賃を8万円とした場合の50年間の賃貸にかかる費用は、5,604万円です。
費用 | 金額の目安 |
---|---|
敷金・礼金 | 16万円 (家賃の2か月分) |
仲介手数料 | 8万円 (家賃の1ヶ月分) |
家賃 | 4,800万円 |
管理費 | 480万円 (50年間の家賃の10%) |
更新料 | 250万円 (1回10万円、2年に1回) |
火災保険料 | 50万円 (年1万円) |
こちらの試算では、持ち家のほうが費用は抑えられました!
居住している地域や将来の金利等によって異なるため、ひとつの目安として検討する際の材料にしてみてください。
なお、賃貸と持ち家で悩んでいる方には、関連記事「【損しない】賃貸と持ち家の特徴を徹底比較!老後の住みやすさや判断基準についても解説」がおすすめです。費用面だけでなく、保険や設備などさまざまな面から徹底比較しています!
今家を買う人が知っておきたい2025年問題
家を買う上で知っておきたい知識の1つに、2025年問題があります。
2025年問題とは、1947年~1949年に生まれた約800万人の団塊世代が後期高齢者となることで、社会保障費の急増や公共サービスの縮小が想定されることを指摘した問題のことです。
2025年問題は、住宅に留まらず雇用や医療にも大きな影響を与えると予想されています!
そのため、2025年以降は、空き家・相続時の売却数の増加や立地適正化計画が進むことで、不動産価格が下がり、家が安くなると想定されています。
5年後10年後に大変なことにならないために家を買うタイミングを考える3つのポイント
家を購入するタイミングは、現在の収入や将来設計に大きく影響を受けます。こちらでは、家を買うタイミングを考える3つのポイントを紹介します。
- 年齢
- 年収
- 貯蓄
今買うタイミングなのか迷っている方は、一つひとつ確認してみてください。
1. 年齢
住宅ローンの完済が定年退職を越えない年齢で、家を建てられると安心です。住宅ローンの返済期間を30年とすると、65歳で退職する場合は35歳、70歳まで働く方は40歳が目安になります。
「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、注文住宅を購入した世帯主の年齢で最も多い年代は30代で、36.9%です。
定年退職までに完済させたいなら、30代のうちに家を建てる必要がありそうですね!
また、世帯主だけでなく子どもの年齢を考慮しておくといいでしょう。小さな子どもがいるなら、小学校入学前に家を建てることで転校する心配がなくなります。
なお、マイホーム購入時の年齢に関しては、関連記事「【まだ間に合う】マイホーム購入の平均年齢は30代!年代別メリット・デメリットや返済シミュレーションも紹介」にて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 年収
「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅購入時の世帯の平均年収は600万円台後半~700万円台後半です。毎月8~10万円(年間96~120万円)住宅ローンを返済する場合、生活費を大きく圧迫しないか検討しておくことが必要です。
年収に見合った住宅ローンを組むことが大切ですよ!
家を建てる際の年収に関しては、関連記事「【無理なく返せる?】家を建てる際の平均年収や住宅ローン借入・返済のポイントを解説」で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください!
3. 貯蓄
家を建てる際には、支払い総額の2割程度を貯蓄しておくことをおすすめします。住宅ローンを組む際の頭金は、支払い総額の2割程度であるためです。
なお、頭金を多く支払うと、住宅ローンの総額を減少させられます。しかし、生活防衛費に影響を与えてしまう可能性があるため、頭金の払い過ぎには注意が必要です。
何かあった際の生活防衛費が少なくならないように気をつける必要がありますね!
貯蓄に余裕がない場合には、頭金なしで住宅ローンを組むことが可能です。リスクを検討したうえで、ご自身にあった支払方法をシミュレーションしてみてください。
今家を買う場合は5年後10年後のリスクへの対策をしよう
住宅の購入は、予測できない5年後10年後の将来を考えて心配になる方は多いでしょう。
身近な人から「今家を買うと大変なことになるよ」と言われると、余計に不安になります。
しかし、適切な資金計画を立てれば、リスクを減らせるでしょう。さまざまなことを心配して、一歩が踏み出せないという方は、専門家への相談をおすすめします。
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