「3階建てを建てたいけど老後も快適に生活できるの?」
「3階建てで後悔することを知りたい」
「快適に過ごすための工夫はある?」
マイホームを建てる際、3階建ては部屋が多くさまざまな用途で使えるため、憧れることもあるでしょう。しかし、ずっと同じ家に住み続けると考えると、老後に毎回階段を昇り降りするのは大変ですよね。
3階建てで老後に後悔しないためにも、マイホームの間取りを考える時点で将来の生活をイメージしておく必要があります。老後も快適に生活できるように、家づくりのポイントを押さえておきましょう。
この記事では、15年以上の住宅販売の経験がある筆者が、以下の内容を解説します。
- 3階建てで老後に後悔する理由
- 快適な老後を過ごすためのポイント
- 3階建てのメリット・デメリット
3階建ての住宅を建てたいと考えている方は、最後までご覧ください!
3階建てで老後に後悔する4つの理由
3階建ての家を建てて老後に後悔する理由は、主に以下の4つです。
- 階段が多い
- 部屋ごとの温度差がある
- 狭くてバリアフリー化できない
- リフォーム費用がかかる
3階建てを建てるか迷っている方はぜひチェックしてみてくださいね。
1. 階段が多い
3階建ては2階建てより階段が多いため移動に時間がかかったり、体力的につらいと感じたりすることがあります。今は何も感じなくても、老後は移動するだけで息が切れることもあるでしょう。
そのため、1階がリビング、2階が浴室、3階が寝室のように分かれている場合は、毎回移動しなければならず大変です!
階段が多いと、転倒したり滑ったりするような事故も増えやすいので、不安も増加します。
老後に快適な生活を送るためには、危険な箇所をなくしておきたいですよね!
2. 部屋ごとの温度差がある
3階建ては2階建てに比べて部屋ごとに温度差があり、老後はヒートショックを起こす可能性もあります。とくに3階は暑くなりやすいため、後悔する人も多い傾向です。
部屋ごとの温度差は体調にも直結するため、注意が必要です!
とくに、老後の夫婦だけで住んでいる場合は、ヒートショックを起こしても助ける人が少ないため、できるだけ危険性を減らしたいですよね。
部屋の温度差があると、暑い場所を使わなくなることもあるので無駄に感じてしまうかもしれません!
3. 狭くてバリアフリー化できない
3階建ては土地代節約のために建てる人もいますが、広くしなかったために老後バリアフリーにできない場合もあります。
土地代をできるだけ節約したい方には3階建てはおすすめですが、最低限の敷地しかないと工事ができないことも!
老後に車いすを使う場合もあるので、廊下や部屋は広めに取るのがおすすめです。3階建てを建てる際は、バリアフリーのことも考えて広めのスペースを確保しましょう。
あらかじめバリアフリー仕様にしておくのもおすすめです!
4. リフォーム費用がかかる
3階建てを建てるときに老後のことを考えておかないと、リフォームする必要があるため高齢になってから費用がかさむことがあります。
後から手すりをつけたり段差を減らしたりするリフォームは、300万円前後かかることもあるので、老後には痛い出費ですよね。
老後の出費はできるだけ減らしたいところです!
部屋ごとに温度差があるので、解消するために空調システムを取り付けるのにも費用がかかります。リフォーム費用が想像以上にかかってしまい、なかなか定年退職できないこともあるかもしれません。
老後の生活が不安な方は、すーさんの相談窓口をご活用ください。
住宅販売経験が豊富な私が、3階建てで後悔すること、老後のためにやっておいたほうが良いことをまるっと解説します!
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3階建てでも快適な老後を過ごすための9つのポイント
3階建てでも快適に老後を過ごすためのポイントは、以下の9つです。
- 生活動線を単純にする
- 各階にトイレを設置する
- 階段に手すりをつける
- 電子錠や遠隔ドアホンを利用する
- 段差を減らす
- バリアフリー化できる広さを確保する
- ホームエレベーターを設置する
- 全館空調システムを取り入れる
- 高気密・高断熱の素材を選ぶ
満足のいくマイホームを建てるためにも、しっかりチェックしてみてください。
1. 生活動線を単純にする
マイホームを建てるときに、将来移動が少なくて済むような間取りを考えておきましょう。
各階に生活するための場所が散らばっていると、毎回移動しなければならず大変です!
とくに老後は少しの移動でも負担を感じやすいので、生活動線をシンプルにしておくのがおすすめです。
無理に全部屋使おうと思うと散らばりそうですね!
洗濯機や収納スペースは1階にまとめたり、寝室とリビングは2階に配置したりすると、生活動線を単純にできます。3階建ての家でも、生活に必要な場所はまとめておきましょう。
間取りの考え方については、関連記事「【家づくりに必須】間取りの考え方のコツ7選!家族構成別に適した部屋の配置を解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 各階にトイレを設置する
トイレのために移動するのは大変なので、各階に設置しておくのがおすすめです。老後は階段の昇り降りを負担に感じる場合が多いため、移動を減らすと快適に生活できます。
1階にリビング、2階に寝室、3階に趣味の部屋がある場合は、トイレを各階に設置すると思わぬ怪我を減らせます!
怪我や転倒のリスクはできるだけ減らしておきましょう。
3. 階段に手すりをつける
マイホームを建てる際に階段に手すりをつけておくと、将来リフォームする手間を省けます。
リフォームで手すりをつけると空間が狭くなってしまう場合が多く、バリアフリーの家にならないこともあります!
3階建ては2階建てより階段を使う機会が増えるので、手すりをつけておくと安心です。
4. 電子錠や遠隔ドアホンを設置する
電子錠や遠隔ドアホンを設置すると、リビングや自室にいながらでも来客の対応が可能です。老後は移動が大変になるので、できるだけ同じ空間にいたいですよね。
くつろいでいるときに来客があると、ストレスも溜まってしまうかもしれません!
階段を昇り降りするリスクを減らせるので、怪我する確率も下げられます。
電子錠にすれば、鍵を持たなくても家に入れますよ!
5. 段差を減らす
段差が多い家だと、老後に転倒したりつらく感じたりする場合があります!
そのため、家の中の段差は初めからできるだけ取り除いておくのがおすすめです。老後は小さな段差や出っ張りにもつまずく機会が多くなります。
家の中での怪我をできるだけ防ぎたいですよね!
床はなるべくフラットにして、あまり足を上げなくても快適に生活できるような間取りを考えてみてください。
6. バリアフリー化できる広さを確保する
リフォームしたいと考えたときに、最低限の広さしかないと無理やりバリアフリーにしても快適に生活できなくなることも。マイホームを建てる際は、将来バリアフリーにすることも考えて、少し広めのスペースを確保しておくのがおすすめです。
目安がわからなければ、初めからバリアフリーにしておきましょう!
初めからバリアフリーにしておくと、老後にリフォーム費用を捻出しなくても快適に過ごせます。
7. ホームエレベーターを設置する
ホームエレベーターは、3階建てで生活する方の老後の負担を軽減可能です!
階段を昇り降りする必要がないので、怪我のリスクを減らせます。エレベーターの費用相場は、300〜500万円となっています。
住宅の外側に取り付ける場合は、課題をクリアしなければならないため新築時につけておくのがおすすめです。
8. 全館空調システムを取り入れる
全館空調システムとは、1台の空調機で家中の冷暖房をコントロールできる装置です。全部屋にひとつずつエアコンを設置すると費用が高くなるため、全館空調システムを取り入れると節約にもなります。
老後は部屋の温度差でヒートショックを起こすことも少なくありません!
全館空調システムは、屋内の温度差をなくすために最適なので検討してみてください。
初期費用はかかりますが、各部屋に空調を設置するよりお得です!
9. 高気密・高断熱の素材を選ぶ
3階建ては上に行くほど熱がこもり、下の階では底冷えするという特徴があります。老後に快適に生活するためには、高気密で高断熱の素材を使用したマイホームにしましょう。
高気密なら外部からの空気が侵入しにくいため、冬は暖かく過ごせます。また、高断熱にすると熱気をシャットアウトできるので、涼しく快適に過ごせます。
光熱費の削減にもなりますね!
暖かい家を建てるなら関連記事「【快適な暮らし】暖かい家を建てられるおすすめハウスメーカー10選!選ぶポイントや注意点も解説」を参考にハウスメーカーを選んでみましょう!
【老後まで住みたい人必見】3階建てのメリット・デメリット
3階建てのメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
・土地を有効活用できる ・プライバシーを確保できる ・水害対策にもなる | ・冷暖房の効率が悪い ・建築費が高くなりやすい ・地震で揺れやすい |
それぞれ詳しく解説します。
3階建てのメリット
3階建てのメリットは以下の3つです。
- 土地を有効活用できる
- プライバシーを確保できる
- 水害対策にもなる
3階建ては土地が狭くても階層が高いので、広く感じるのが大きな魅力です。
都心に家を建てたい方も土地代をあまり気にすることなくマイホームを作れます!
各フロアに分かれているため、2階建てよりもプライバシーを確保しやすいでしょう。2階建てより物件の高さがあるので、水害対策にもなります。
3階建てのデメリット
3階建てのデメリットは以下の3つです。
- 冷暖房の効率が悪い
- 建築費が高くなりやすい
- 地震で揺れやすい
各部屋に冷暖房を設置している場合は、効率が悪く電気代が高くなりやすいので注意しましょう。
光熱費を削減するためには、家の素材を工夫したり全館空調システムを導入したりするのがおすすめです!
2階建てよりも建築費が高くなるため、土地代をふまえて考える必要があります。土地代が安くても建築費用が高ければプラスマイナスゼロになってしまいます。
また、物件の高さが高いので、地震で揺れやすいのも懸念点です!
3階建てで快適な老後を過ごしたいならポイントを押さえよう
3階建てを建てる際に、老後の生活を考えておかないと将来後悔することがあります。体力や便利さで後悔しないように、マイホームを建てるときから将来をイメージしておきましょう。
3階建てで快適に過ごすためには、工夫が必要ですね!
できるだけ移動を減らしたり、室内の温度を一緒にしたりすると老後も住み続けられます。
「老後に後悔したくない」「将来を考えた間取りにしたい」とお考えの方は、すーさんの相談窓口をご活用ください。
家を建てようと思っても、知識が乏しいと行き詰まることもあるでしょう。
私は大手ハウスメーカーに15年間勤めた経験があるので、その知識を活かしていろいろなアドバイスが可能です!
相談は無料で、些細な質問でもOKです。後悔してからでは遅いので、ぜひお気軽にご連絡ください!