「3,500万円のローンを組んで後悔しない?」
「後悔する理由にはどのようなものがある?」
「実際には月々どのくらい払うのか知りたい!」
3,500万の住宅ローンを組んで後悔しないか不安で、マイホーム購入に踏み切れない方はいないでしょうか。
実際に生活がどのように変わるのか、ローンの金額だけでは想像できませんよね。
この記事では、3,500万円のローンで後悔しないかについて、住宅販売のプロが以下のポイントに沿って解説します。
- 3,500万のローンを組んで後悔する原因
- 年収別の返済額シミュレーション
- 後悔しないための対策
自身の状況で3,500万円のローンを組んで後悔しないかがわかり、マイホーム購入に踏み出せる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください!
3,500万のローンは年収530万以下だと後悔する可能性がある
年収530万円以下の場合は、返済が苦しくなる恐れがあることから、3,500万円のローンを組むと後悔する可能性があります。
ローン支払い計画の基準となる「返済負担率」の数値が、一般的に返済可能とされる25%を下回るケースがあるためです。
返済負担率は、年間の返済額を年収で割った値に100をかけて計算します!
たとえば、年間の返済額が100万円で年収が500万円の場合「100÷500×100=20%」が返済負担率です!
とはいえ、たとえ年収が530万円以下で3,500万円のローンを組んだとしても、かならず後悔するわけではありません。生活状況により異なるため、あくまで判断基準のひとつとして捉えましょう。
これから解説をする3,500万のローンで後悔する具体的な原因を聞き、自身の状況と照らし合わせてみることが大切です!
3,500万のローンを組んで後悔する4つの原因
3,500万円のローンを組んで後悔するのには、主に以下の4つの原因が考えられます。
- 発生する初期費用を把握していない
- 住宅にかかる維持費を把握していない
- ライフプランの変化を考慮していない
- 定年までの返済をシミュレーションできていない
当てはまるものがないかを知るためにも、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 発生する初期費用を把握していない
マイホーム購入にかかる金額は、月々のローンだけではありません。初期費用が発生するため、支払い計画に入れておく必要があります。
以下の表は、主な初期費用の一覧です!
費用 | 内容 |
---|---|
登記費用 | 家や土地の所有権を証明する登記手続きにかかる費用 |
仲介手数料 | 不動産会社から仲介を受けた場合に発生する手数料 |
家具・家電 | マイホームへ新規に導入する家具・家電の費用 |
引っ越し代金 | 現在の住まいからマイホームへ引っ越しするための費用 |
印紙代 | 契約書類の取り交わし時に貼り付けをする印紙代金 |
初期費用がどの程度かかるのかを把握しておかなければ、予想を上回る出費で生活に負担がかかってしまう可能性があります。
初期費用をふまえたうえで、ローン支払いができるかの判断をおこないましょう!
なお、マイホーム購入時に発生する初期費用については関連記事「【メモ必須】マイホーム購入時にかかる初期費用の目安と内訳を解説!予算を抑える4つの方法も紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 住宅にかかる維持費を把握していない
月々のローン以外にも、住宅を取得しているだけで以下の維持費が発生します。
費用 | 内容 |
---|---|
固定資産税 | 土地・建物に対して毎年発生する税金 |
都市計画税 | 優先的に土地が整備される市街化区域に家を建てた場合に発生する税金 |
火災保険 | 住宅が火災の被害を受けたときに保証をもらうための保険費用 |
メンテナンス費 | 住宅を維持するためのメンテナンス費用 |
余裕のない状態でローンの支払いを計画すると、維持費の支払いまで手が回らなくなる可能性があります。
3,500万円のローンで後悔しないためにも、維持費がどの程度発生するのか契約前に確認しておくと良いでしょう!
3. ライフプランの変化を考慮していない
ライフプランとは、人生のなかで将来起こるイベントをふまえて、資金の計画を立てていくことです。ライフプランが変化するタイミングには、以下のような項目が挙げられます。
- 結婚する
- 子どもが増える
- 共働きでなくなる
- 親と同居する
まだライフプランが定まっていない状態であれば、現状は問題ないと判断できていても、将来的に厳しくなる可能性があります。
ライフプランが定まっている場合は、3,500万円のローンで後悔しないかの判断がつきやすいでしょう!
4. 定年までの返済をシミュレーションできていない
定年までに返済できるシミュレーションができてない場合、ローン支払いができなくなる可能性が考えられます。年金だけでローンの返済をしていくのは、貯蓄額によっては厳しいかもしれません。
2023年9月現在のローン返済期間は、最長で35年です。定年を65歳とした場合は、30歳でローン契約を始めれば在職中に完済できます。
とはいえ、30歳を越えた年齢でも、定年までに住宅ローンを返す計画は立てられます。毎月の返済額を上乗せして、完済期間を早める「繰り上げ返済」の制度があるためです。
収入のアップや、子どもの教育にお金がかからなくなったタイミングで繰り上げ返済を使えば、老後の心配が減りますね!
自身の状況でどのようにローンを返済していけるのかわからない場合は、プロに相談をしてアドバイスをもらうことをおすすめします。
私は、住宅の営業担当員に対し講師をしている家づくりのプロです!ローンに関するお悩みを、ぜひお聞かせください!
すーさんの相談窓口では、予算やローン返済計画のアドバイスなど、すべて無料でおこなっています。将来的にローン返済をしていけるか不安な方は、ぜひ一度ご相談ください。
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【年収別】3,500万円のローン返済額シミュレーション
3,500万円のローンと聞いて、実際はどの程度の支払いが必要なのかを予測できる人は少ないでしょう。ここでは、以下の年収に分けて返済シミュレーションを用意しました。
- 450万
- 530万
- 600万
また、今回は以下のような条件を想定し計算をおこないます。
- 住宅ローン返済額は月々約11万3,000円 ※1
- 手取り額は年収の75%
- 毎月の生活費は16万5,000円 ※2
※1 住宅ローン3,500万円・自己資金0円・返済期間35年・金利1.8%を想定
※2 総務省「2022年家計調査報告」の2人以上世帯の支出平均約29万円から住宅関連で発生する想定金額を引いた額
1. 450万
収支内容 | ・毎月の手取り:約28万円 (年間手取り337万円÷12ヶ月) ・生活費:16万5,000円 ・月々の返済額:11万3,000円 |
毎月の貯金額 | 2,000円 |
年収450万円の場合、節約を考えて生活しなければ家計にマイナスが出てしまう可能性があります。
ローンの支払いで精一杯の生活になるかもしれませんね……。
携帯電話代やインターネット代金など、固定費を細かく計算して家計の見直しをする必要が出てくる年収といえるでしょう。
2. 530万
収支内容 | ・毎月の手取り:約33万円 (年間手取り397万円÷12ヶ月) ・生活費:16万5,000円 ・月々の返済額:11万3,000円円 |
毎月の貯金額 | 5万2,000円 |
ローンを支払いつつ将来の資金を貯めていける年収ですが、不測の事態に対応できない可能性を考慮する必要があります。
不測の事態には、ケガや病気で働けなくなることが挙げられます。
住宅にかかる初期費用や維持費もふまえたうえで、マイホームを購入する必要があるでしょう。
3. 600万
収支内容 | ・毎月の手取り:約37万円 (年間手取り450万円÷12ヶ月) ・生活費:16万5,000円 ・月々の返済額:11万3,000円 |
毎月の貯金額 | 9万2,000円 |
毎月の貯金額に余裕が出て、将来的にも安心できる金額といえますね!
返済に余裕があるため、子どもが増えるといったライフプランの変化にも対応しやすいのがメリットです。
マイホームの希望によっては、ローン金額を引き上げる検討も可能な年収といえるでしょう。
3,500万円のローンで後悔しないための5つの対策
3,500万円のローンで後悔しないために、以下の5つの対策を実践することをおすすめします。
- 低い金利の住宅ローンを選択する
- 頭金を用意する
- 返済期間を長く設定する
- 国からの補助金を活用する
- 住宅ローン控除を活用する
どれもローン返済が楽になるものばかりのため、ひとつずつ確認してみてください。
1. 低い金利の住宅ローンを選択する
金融機関により、設定している金利は異なります。そのため、少しでも安い金利で契約をすれば、ローンの支払金額を減らすことが可能です。
たとえば、金利1.8%と0.5%の場合は、月々の返済額に以下のような違いが出てきます。
金利 | 借り入れ条件 | 月々の返済額 |
---|---|---|
1.8% | ・借り入れ金額:3,500万円 ・頭金:0円 ・返済期間:35年 | 11万2,381円 |
0.5% | ・借り入れ金額:3,500万円 ・頭金:0円 ・返済期間:35年 | 9万854円 |
3,500万円の住宅ローンだと支払いが厳しいと感じている場合でも、低金利の金融機関を選べば、問題を解決できるかもしれません。
金利の低い金融機関と契約したい場合、まずはモゲチェックの利用をおすすめします!
モゲチェックであれば、希望条件からあなたに最適な住宅ローンの提案をしてもらえます。
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
2. 頭金を用意する
頭金とは、ローン契約段階で住宅購入費の一部を支払う現金のことです。
多く支払えば、ローン審査の優遇対象になる金融機関もありますよ!
頭金で支払ったぶんはローン金額にふくまないため、月々の利息が減り、支払金額が少なくなります。
家具・家電の購入や引っ越し費用などの初期費用を考慮したうえで、できるだけ頭金を多く用意しましょう!
なお、頭金の詳しい内容については関連記事「【貯金0はNG】マイホームの頭金は住宅価格の1〜2割が目安!支払うメリット・デメリットや注意点を解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
3. 返済期間を長く設定する
返済期間を長く設定すれば、月々の支払い額が減るため、安定した生活を送りやすくなります。2023年9月現在、返済期間の最長は35年です。
以下の表を見ると、返済期間によって支払金額が変わっていることがわかります!
返済期間 | 借り入れ条件 | 月々の返済額 |
---|---|---|
35年 | ・借り入れ金額:3,500万円 ・頭金:0円 ・金利:1.8% | 11万2,381円 |
30年 | ・借り入れ金額:3,500万円 ・頭金:0円 ・金利:1.8% | 12万5,894円 |
もちろん、返済期間の短いほうが、将来的には生活が楽になるでしょう。しかし、あまりに切り詰めた生活をしていると、ケガや病気などの不測の事態に対応できないかもしれません。
収入のアップで生活に余裕が出ることを計算に入れて、長い期間でのローン契約を結びましょう!
4. 国からの補助金を活用する
マイホーム購入を促進する目的で国が補助金を出しているときがあるため、積極的な利用をおすすめします。
たとえば、2023年9月現在に出ている補助金のひとつに「こどもエコすまい支援事業」が挙げられます。子育て世帯や若者夫婦の世帯で、省エネ性能のある住宅購入者を対象としており、最大で100万円の補助を受けることが可能です。
補助金には期間が設けられているため、利用できるものがあればタイミングを逃さないようにしましょう!
5. 住宅ローン控除を活用する
住宅ローン控除とは、ローンの支払い額に応じて、所得税の控除を受けられる制度です。2023年9月現在では、一般的な新築住宅であれば、13年間にわたり借入残高の0.7%が控除されます。
所得税の控除を受けると、支払う税金が減るため生活が楽になりますよ!
マイホームに入居する時期や省エネ性能のレベルによって、住宅ローン控除の対象にできる金額が変わります。
3,500万のローンで後悔しないかは年収とライフプランで判断しよう
状況を把握せずに3,500万円のローンを組むと、生活が苦しくなり後悔することになるかもしれません。後悔しないためにも、まずは現在の年収で支払いをしていけるかのシミュレーションが大切です。
初期費用や維持費にも気を配り、支払い計画を立ててみてくださいね!
また、家族の誕生や子どもの成長などのライフプランも考慮すれば、いまマイホームを買うべきかの判断が可能です。
年収とライフプランを照らし合わせ、3,500万円のローンで後悔しないかを確認したうえで、マイホーム購入に踏み出しましょう!
自分の状況でローンを組んで失敗しないか判断できない場合は、無料でできる相談窓口の利用をおすすめします。
すーさんの相談窓口では、適切な予算や住宅ローン額についてなど、丁寧なヒアリングをしたうえでアドバイスをしています。ローンを組んで後悔しないか不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。