「建売住宅はやめたほうがいいって本当なの?」
「建売住宅に向いていない人ってどんな人?」
「建売住宅に住むメリットは?」
建売住宅はやめたほうがいいという意見がネットに多く存在しますが、住むメリットもあります。もちろん、デメリットもあるので、照らし合わせたうえで決めることが大切です。
建売住宅のメリット・デメリットをしっかりと把握しておくと、検討の余地が広がります!
この記事では、建売住宅に住もうと悩んでいる人向けに、以下の情報を解説します。
- 建売住宅はやめたほうがいいといわれる理由
- 建売住宅のおすすめポイント
- 建売住宅に向いていない人
- 後悔しないためのポイント
最後まで読み進めることで、建売住宅に対する疑問や不安を解消できますよ!
ぜひ参考にしてみてください!
建売住宅と注文住宅の違いをサクッと解説
建売住宅を購入する場合、注文住宅との違いを理解しておくと自分たちの暮らしに適しているか判断しやすくなります!
建売住宅と注文住宅の違いは、すでに建っている住宅を選んで購入するか、自分たちの希望に近い家を建てるかという点です。
建売住宅は、不動産会社などの売主と契約を交わし、土地付きの建物を購入します。
一方、注文住宅は建築士に設計を依頼し、施工会社と契約を交わして建物を購入します。建売住宅を購入して後悔しないためにも、注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットを押さえておきましょう。
注文住宅 | 建売住宅 | |
---|---|---|
メリット | ・好みや要望にあわせた自由度が高い ・オリジナリティの高い家を建てられる ・家を建てている過程が見られる | ・すぐに入居できる ・価格を抑えられる ・建物をすぐに確認できる |
デメリット | ・完成までに時間がかかる ・設計や建設の過程でコストが上がる場合がある ・担当者とのやり取りに時間がかかる | ・家を建てている過程が見られない ・人気の高い物件は値段も高い ・こだわりを反映できない |
注文住宅と建売住宅の違いは、関連記事「【徹底比較】注文住宅と建売どっちがいい?価格差やメリット・デメリットを解説」で詳しく解説しています。どちらにするか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください!
建売住宅はやめたほうがいいといわれる5つの理由
建売住宅はやめたほうがいいといわれる理由は、主に以下の5つです!
- オリジナリティがない
- 間取りや設備を選べない
- 建築する過程を見られない
- 立地条件が悪い場合がある
- 免震or制震に対応していない
なぜやめたほうがいいといわれるのか、具体的に解説していきます。
1. オリジナリティがない
建売住宅は量産されることがほとんどなので、他の家とデザインが似ている場合が多い傾向にあります。
オリジナリティを求める人には向いていない可能性も…
注文住宅のように要望を反映できないので、ある程度妥協しなければいけません。デザインだけではなく、間取りや設備も制限されています。
家に対するこだわりが強く、予算に余裕がある場合は注文住宅を検討しましょう。
2. 間取りや設備を選べない
建売住宅の場合、大所帯だと条件にあった家をなかなか見つけられない場合があるでしょう。
建売住宅は、3LDKや4LDKで規格されていることがほとんどです!
5LDK以上の場合は注文住宅のほうが多いので、広い家を建てたい家庭に向いています。選択肢を広げるという意味でも、注文住宅をあわせて検討することが大切です。
3. 建築する過程を見られない
建売住宅はすでに完成されているので、建築工事の様子を0から確認したい人には向いていません。建築の過程を見ておきたい人にとっては、不安に感じるでしょう。
一方で、注文住宅の場合は家を建てる際の過程を確認できますよ!
立ち合いの段階からじっくりと確認できるので、どんな家が建つのかワクワクしながら期待できます。家が完成するまでしっかりと見守りたい人は、注文住宅という選択肢も検討しましょう。
4. 立地条件が悪い場合がある
建売住宅は土地とセットで購入するため、立地条件が悪い場合があります。
自分たちが住みたいと思うエリアに建売住宅があるとは限りません。
治安がよくない、学校までの距離が長い、近くにスーパーがない、など希望する条件を満たせないことも考えられます。事前に「これだけは譲れない」という立地条件を決めておくようにしましょう。
5. 免震or制震に対応していない
建売住宅のほとんどは耐震設計です!
免震・制震に対応している物件は少ない傾向にあるので、地震に強い家に住みたい場合には向いていません。免震・制震に対応させたい場合は、注文住宅で建築するのがおすすめです。
免震・制震であれば、地震による揺れを抑えられるため、構造体へのダメージを軽減できます。地震による被害を抑えるだけではなく、家の寿命を延ばすことにもつながるでしょう。
万が一の場合を想定したいのであれば、免震・制震に対応しているハウスメーカーを選ぶと安心です。とはいえ、どのハウスメーカーなら安全な家づくりができるかお悩みの方も多いでしょう。
ハウスメーカー選びに自信がないという方は、営業マンとして15年以上にわたり住宅を販売してきたプロの私にご相談ください!
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建売住宅はやめたほうがいいは嘘!おすすめポイント5選
建売住宅に住むメリットとして挙げられるのは、主に以下の5つです。
- 入居にかかる時間が短い
- 注文住宅に比べて費用を抑えられる
- 入居後のイメージがつきやすい
- 打ち合わせなどの手間を削減できる
- 土地も一緒に購入できる
これから建売住宅を検討したいと考えている人は、チェックしておきましょう!
1. 入居にかかる時間が短い
建売住宅は、3~6か月で住める場合が多いとされています。
すでに住宅が完成しているので、その分早く入居できますよ!
注文住宅の場合、0から家を建てるため8~12か月は最低でもかかります。家の完成まで打ち合わせも多く、時間だけではなく手間がかかるのも難点です。
土日も忙しい、なるべく早く引っ越したい人は、建売住宅のほうが向いています。自分の現状も考慮したうえで、検討しましょう。
2. 注文住宅に比べて費用を抑えられる
建売住宅は注文住宅を建築する場合と比べると、700~800万円ほど費用を抑えられます!
建売住宅が安い理由としては、以下のとおりです。
- 住宅展示場がなくコストが安い
- 規格が決まっており生産しやすい
- 外装等のレベルを落としている
建売住宅だと購入価格を抑えられますが、注文住宅と比較した場合、品質に差が出てしまいます。より高品質な家に住みたい人には、注文住宅の方ほうがおすすめです。
なお、コストを抑えて注文住宅を建てたい方は、関連記事「【知らなきゃ損】安く家を建てる13のコツ!3つの注意点や必要な3つのことも解説」をお読みください。住宅のプロが費用を抑えるコツを紹介しています。
3. 入居後のイメージがつきやすい
建売住宅はすでに家が建っているので、入居後のイメージがしやすいメリットがあります。実際に家の中を確認できるため、住んでみて後悔することは少ないといえるでしょう。
一方で、注文住宅は家を0の状態から建てるため、入居後のイメージがしにくいです。住んでから後悔したり、違和感を覚えたりする人もいるでしょう。
入居後のイメージをしたうえで家を選びたい人は、建売住宅のほうが向いています!
4. 打ち合わせなどの手間を削減できる
建売住宅はすでに家が建っているため、注文住宅のように何度も打ち合わせる必要がありません。時間を節約できるため、その分仕事や家族と過ごす時間に割けます。
家を建てるために、知識を身に付ける必要がないのもうれしいポイントです。
注文住宅の場合、完成までに何度も打ち合わせする必要があります。自分の時間を多く割けない人は、建売住宅を検討しましょう。
5. 土地も一緒に購入できる
建売住宅は、土地とすでに建築された住宅がセットになっているため、土地も一緒に購入できます。
注文住宅のように、土地と建物を別々に探す時間や労力が省けますよ!
注文住宅では土地を購入した後、建築が始まるケースが一般的です。先に土地代金を支払った後、住宅の建築費を支払う必要があります。
建売住宅では土地と建物の代金を一緒に住宅ローンで支払えるため、手続きも比較的ラクだといえるでしょう。
建売住宅の購入はやめたほうがいい?向いていない人の特徴4つ
建売住宅の購入が向いていない人の特徴をチェックしてみましょう!
建売住宅の購入が向いていない人の特徴は、以下の4つです。
- 理想の間取りやデザインがある
- 使いたい設備や建材が決まっている
- 住宅性能にこだわりたい
- 立地条件にもこだわりたい
それぞれ解説します。
1. 理想の間取りやデザインがある
理想の間取りやデザインがある場合、建売住宅では理想を叶えられない可能性が高くなるでしょう。
建売住宅は一般的な間取りや設備が決まっているケースが多いため、こだわりの強い人には向いていないかもしれません。
リビングやシューズインをもっと広くしたい、土間をつくりたい、などの希望がある方は、自由度の高い注文住宅のほうが理想をかなえやすいでしょう。
とはいえ、建売住宅は家事・生活動線を考えた間取りになっています。デザインよりも生活のしやすさを優先したい人には向いています。
2. 使いたい設備や建材が決まっている
建売住宅に使われる設備や建材は、グレードが決まっています。そのため、使いたい設備や建材が決まっている人にはあまり向いていません。
「フローリングの木材は杉がいい」「キッチンは使いたいブランドが決まっている」といった希望は、建売住宅では反映しにくいでしょう。
使いたい設備や建材が決まっている場合、建売住宅を購入後にリフォームを検討するのも1つの方法です。
3. 住宅性能にこだわりたい
耐震性や断熱性など住宅性能にこだわりたい人は、注文住宅のほうが快適さを手に入れやすいでしょう。
建売住宅では使用する資材のグレードを下げてコストを抑えているため、注文住宅より耐震・断熱、機密性が低くなるケースが考えられます。
建売住宅を購入し、住み始めてから住宅性能を変更しようとすると、大がかりな工事が必要です。
購入後に後悔しないよう、事前にチェックしておきましょう。
4. 立地条件にこだわりたい
広めの土地を何区画かに分譲して販売される建売住宅は、価格を抑えるために郊外に建てられるケースがあります。
学校や病院、スーパーなど、生活に便利な立地がいい、といったこだわりがあると、予算によっては理想の物件が見つからない可能性があるでしょう。
似たような分譲住宅が並ぶため「日当たりが良くない」「駅から遠い」と後悔することがあるかもしれません。建売住宅の物件選びは慎重に行いましょう。
建売住宅で後悔しないための5つのポイント
建売住宅で後悔しないためのポイントとして、以下の5つをピックアップしました。
- 実際に生活することを想像して設備や間取りを確認する
- 住環境や立地も確認する
- 外観や間取りの変更は可能か確認する
- 住宅構造に問題はないか確認する
- アフターサービスの内容をチェックする
建売住宅を検討する際に重要なポイントなので、ひとつずつチェックしていきましょう!
1. 実際に生活することを想像して設備や間取りを確認する
建売住宅はあらかじめ間取りや設備が決まっているので、事前にチェックしておかないと後悔します!
設備や間取り、デザインを事前に確認しておくとイメージがしやすくなるだけではなく、今後の家族の暮らしにあっているのか確かめられます。現在の暮らしだけではなく、将来も見据えたうえで自分たちにあった家を選びましょう。
2. 住環境や立地も確認する
物件だけではなく住環境や立地を確認しておくと、生活する際のイメージがしやすくなります!
エリアによって騒音がしたり、治安が悪かったりするので細かいチェックが大切です。ネットの口コミ、業者の意見を参考にして情報を得ましょう。
リサーチせずに住み始めてしまうと、後悔する可能性があります。入念なリサーチを行い、本当に自分たちが住める環境なのかチェックしておきましょう。
3. 外観や間取りの変更は可能か確認する
やっぱりデザインや間取りが気に入らなかった、と後悔しないために、事前に外観などを変更できないか確認してみましょう!
建売住宅は規格が決まっているため、間取りの変更はできないのが一般的です。しかし、建売住宅でも完成前なら外観や間取りの一部を変更できるケースがあります。
建物全体を大きく変更することは困難でも、玄関扉の変更や外壁の色などを変更できる場合があります。また、壁紙をカスタマイズできることもあるでしょう。
取り扱う会社によって外壁や間取り変更が可能かどうかは異なるため、購入前に確認しておきましょう。
4. 住宅構造に問題はないか確認する
建売住宅を購入する際、耐震性や強度も確認しておきたいポイントです。
強度があるかどうかを見極めるには、建築広報を確認すると良いでしょう。
主に、2×4(ツーバイフォー)と呼ばれる工法やプレハブ工法は、どちらも木造軸組工法に比べると地震に強いといわれています。
また、地盤の固さや地盤改良工事を行なっているかも重要です。建売住宅の契約前に、地盤調査報告書や地盤改良施工報告書の内容を確認してみましょう。
建売住宅の内覧に行く際は、家全体が歪んでいないか確認することが大切です。建て付けの悪い箇所はないか、注意して見ておきましょう!
5. アフターサービスの内容をチェックする
10年間の瑕疵担保責任以外にどのようなサービスがあるのか確認しましょう。保証期間、有料になるタイミングなども調べると、将来的に支払うメンテナンス費用の算出も可能です。
アフターサービスの内容は、業者によって大きく異なる場合があります。サービスが充実していない業者を選ぶと、住みづらさを感じてしまうので入念な確認が大切です。
長期にわたって住み続ける予定なのであれば、必ずアフターサービスを確認してから、入居を検討しましょう。
建売住宅をやめたほうがいいか迷う方はプロに相談しよう
注文住宅、建売住宅は、どちらにもメリット・デメリットがあります。
それぞれの特徴を見極めたうえで、自分たちにあった方法を選ぶ必要があります。ただし、なかには自分たちだけでは、決められない方もいるでしょう。
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