「狭小住宅の価格はどれくらい?」
「普通の住宅より安い?」
「なるべく費用を抑えたい」
狭小住宅を建てたときの価格が、普通の住宅と比べてどの程度違うのか知りたいと思っている方はいないでしょうか。

小さな土地に建てるので、費用を抑えられるのであれば嬉しいですよね!
この記事では、狭小住宅の価格について、以下のポイントに沿って解説します。
- 相場
- 内訳
- 高くなる理由
- 価格を抑える方法



狭小住宅が自身に適しているかを判断し、購入に踏み切れるようになりますので、ぜひ最後までお読みください!


狭小住宅の価格相場は1,500~2,000万円


狭小住宅に明確な定義はありませんが、一般的には15~20坪(50〜66㎡)程度の土地に建てる家と言われています。
国土交通省の「建築着工統計調査 住宅着工統計」によると、1㎡あたりの工事予定額は24万円です。そのため、20坪(66㎡)の場合は「24万円×20坪(66㎡)=1,584万円」と想定できます。



狭小住宅は3階建てにする場合が多いので、1,500~2,000万円程度が相場になると考えられます!
2022年フラット35利用調査によると、注文住宅の面積平均は約38坪(124㎡)のため、販売価格の相場は3,000万円程度です。
参考:住宅金融支援機構「2022年度フラット35利用者調査」



狭小住宅は、全国平均の半分以下で建てられる場合と、割高になるケースが考えられる物件だと言えるでしょう!
狭小住宅の価格の内訳


狭小住宅の価格は、以下のような内訳で構成されています。
- 本体工事費|7割
- 付帯工事費|2割
- 諸費用|1割
狭小住宅がどの部分で費用が発生しているのかを知るためにも、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 本体工事費|7割
本体工事費とは、家そのものを建てるために発生する費用のことです。
- 基礎
- 骨組み
- 内装・外装
- 屋根
- 設備(キッチン・トイレ・浴室など)
狭小住宅の場合は、3階建てにするケースが多いことから、本体工事費の割合が大きくなりやすいのが特徴です。そのため、価格を抑えたい場合は、本体工事費を下げる意識を持つとよいでしょう。



地下室やビルトインガレージなど、狭小住宅ならではの間取りを追加すると、価格が高くなる傾向があります!
2. 付帯工事費|2割
付帯工事費とは、家の工事以外にかかる費用です。
- 外構(庭・フェンス・門扉など)
- 屋外給排水
- 地盤改良



狭小住宅は外構を作らないケースが多く、付帯工事費の削減が可能です!
3階建ては、建物の重量が増加することから、土地の強度を上げる地盤改良が必要なケースがあります。地盤改良の必要性は土地の調査をしてみなければわからないため、見積もりの時点で予算にふくめておくことが大切です。
3. 諸費用|1割



諸費用とは、工事にかかる金額以外で必要な費用のことです!
- 契約手数料
- 印紙代
- 登記手続き
- 引越し
一般的な家と狭小住宅では、諸費用に大きな差はありません。とはいえ、想定外の出費になることを避けるためにも、事前にどの程度の諸費用がかかるのかは確認しておく必要があるでしょう。
理想としているマイホームで、実際にどのくらいの費用が必要なのか知りたい場合は、無料でできる相談窓口の利用をおすすめします。



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狭小住宅の価格が高くなる5つの理由


狭小住宅の価格が高くなる理由は、主に以下の5つです。
- 3階以上にするとコストが上がる
- 地盤改良費が発生する可能性がある
- 作業スペース確保の費用がかかる
- 防音対策が必要になる
- 間取りの工夫に費用がかかる
一般的な住宅との違いを理解するためにも、ひとつずつチェックしてみてください。
1. 3階以上にするとコストが上がる
狭小住宅は、十分な居住スペースを確保する目的で、3階以上で建設されることがほとんどです。そのため、一般的な住宅と比べ、建築コストが上昇します。



階段が増えると、そのぶん建築に時間や手間がかかってしまいますよね!
とはいえ、狭小住宅の場合はエリアが狭いため土地代が安くなる傾向があり、建築コストとのバランスを見て購入するか判断できます。
2. 地盤改良費が発生する可能性がある
一般的な住宅に比べ、狭小住宅は地盤改良費が発生する可能性が高いです。3階以上で建築するケースが多く、重量増加が考えられるためです。



地盤が弱いままだと、土地に歪みが発生して建物が倒壊する危険性があります…!
家を建てる前に、建築する住宅の重さを想定した計測をおこない、土地の補強が必要かの判断がなされます。土地の状態や家の重さなどにより状況は異なるため、調査するまで費用が発生するかは不明なケースがほとんどです。



狭小住宅で3階建てにする場合は、地盤調査費があるものと想定して予算を組むことをおすすめします!
3. 作業スペース確保の費用がかかる



狭小住宅は、狭いスペースでも工事ができるように工夫しなければなりません…!
狭小住宅の場合、隣の家との距離が近かったり、作業車を止める場所がなかったりする問題が発生します。そのため、工事のスペースを確保するためだけに、足場を組むケースも考えられるでしょう。
また、運搬のクレーン車が入れない場合は、人力で資材を運ばなくてはなりません。そのような事態を想定し、見積もり金額に費用が加算されています。
4. 防音対策が必要になる
狭小住宅の場合、隣の家との距離が近く、防音対策が必要なケースがあります。



近隣トラブルを避けるためにも、防音対策には気を遣うべきですね!
防音対策を怠ると、すぐ近くにある道路から生活音が聞こえてきて、ストレスの原因になるかもしれません。気密性の高い構造にしたり、遮音加工を施した壁を設置したりするなどの対策が必要です。
5. 間取りの工夫に費用がかかる
狭小住宅は、限られたスペースを快適に利用するため、間取りを工夫することが求められます。たとえば、実際に以下のような工夫が家づくりに採用されています。
- ビルトインガレージ
- スキップフロア
- 吹き抜け
- ロフト
- 地下室



特殊な間取りにするほど、複雑な構造になり資材費や工事費が増えそうですね…!
価格を抑えるためにも、ハウスメーカーから詳細な見積もりをもらい、予算と相談しながら間取りを決めるとよいでしょう。
なお、狭小住宅の間取りのポイントについては関連記事「【恥じる必要なし】狭小住宅がみじめと言われる5つの理由!メリットや間取りのポイントも解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


狭小住宅の価格を抑える4つの方法


狭小住宅の価格を抑えるには、以下4つの方法が有効です。
- 規格住宅にする
- シンプルな構造にする
- 防火地域を避ける
- 工事コストの低い土地を選ぶ



狭小住宅の価格を抑えたいのであれば、土地選びから気を遣う必要がありますね!
1. 規格住宅にする
規格住宅とは、ハウスメーカーが決めたプランのなかで建てる住宅のことです。



用意された規格に沿って建築されるため、安い費用で建てられるのが魅力です!
自分の理想と近いプランが見つかれば、コストを抑えてマイホーム購入ができる可能性があります。ただし、土地が特殊な形状をしている場合、建てられないケースがあるため注意が必要です。
規格住宅に興味があるけれど、どのハウスメーカーに相談すればいいのかわからない場合は、まずは無料でできる相談窓口の利用をおすすめします。



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すーさんの相談窓口では、丁寧なヒアリングであなたにぴったりのハウスメーカーを紹介します。少しでも予算を抑えて狭小住宅を建てたいと思う方は、ぜひ一度ご相談ください!
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2. シンプルな構造にする
できる限りシンプルな構造を心掛けるだけで、住宅の本体価格を抑えられます。



家の形を複雑にしたり、入り組んだ間取りにしたりすると費用が追加されてしまうでしょう!
とはいえ、坪数が少ない狭小住宅では、間取りを工夫して快適に過ごせるような対策も必要です。ハウスメーカーの提案と自身の理想をすり合わせつつ、シンプルにできるところがないかを探しましょう。
3. 防火地域を避ける
防火地域とは、火災発生時の被害を抑えるために設定された地域で、主に住宅が密集しているところが該当します。



狭小住宅は市街地に建てるケースが多く、防火地域に該当する可能性が高いです!
防火地域で3階建ての家を建てる場合、耐火建築物として設計をしなければなりません。耐火建築物とは、火に強い資材を使って建てられた家のことで、火災時でも延焼を防ぐ効果を持ちます。



耐火建築物の場合、屋根を不燃材料にしたり、柱を一定以上の太さにしたりするなどの規定をクリアしなければなりません!
本来必要のない費用の追加を防ぐため、防火地域を避けることもひとつの手段です。
4. 工事コストの低い土地を選ぶ



家を安全に建てるための工事が必要な土地や、搬入に手間のかかる土地は、コストが高いと言えるでしょう!
たとえば、土地の高低差が2m以上ある場合、自治体が定める「がけ条例」が適用されるケースがあります。がけ条例とは、土砂災害の防止のため、敷地内の壁の設置を義務付ける取り決めのことです。



壁を作るのは建築主なので、余計なお金が発生してしまいます…。
また、あまりにも道が狭い土地だと、車での資材の運搬ができません。人の手で資材を運ばなくてはいけなくなり、そのぶん見積もり金額も上がってしまいます。
土地を選ぶ際は、工事コストが発生しないかどうかも考えると、予算を少しでも減らすことにつながるでしょう。
なお、土地探しのポイントについては関連記事「【選択肢は4つ】土地探しはどこに行けばいい?失敗しないポイントをプロが伝授」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!


狭小住宅の価格を抑えるためには事前のシミュレーションが大切


狭小住宅は、土地の値段が安くなる代わりに、建物自体のコストが高くなりやすいのが特徴です。3階建てにすると資材費や工事費が増えるほか、地盤改良が必要な可能性も出てきます。
少しでも価格を抑えた家づくりをするためには、事前のシミュレーションが大切です。



家の構造や土地の形などによって価格が変わってくるため、ハウスメーカーとの入念な打ち合わせを心掛けましょう!
とはいえ、自分の理想の家がどのくらいの価格になるのかわからなければ、家づくりへの一歩は踏み出せません。その場合、プロに相談をしてアドバイスをもらってみてはいかがでしょうか。



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