「傾斜地に家を建てると後悔する?」
「傾斜地に家を建てるメリットは?」
「後悔しないためのポイントを知りたい!」
傾斜地に建つ家は見晴らしが良く、場所によっては土地代を安く抑えられるメリットがあります。とはいえ、台風や大雨などでは、土砂災害のリスクが考えられるでしょう。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年にわたり住宅を販売してきたプロが、以下の内容を解説します!
- 傾斜地に家を建てると後悔する理由
- 傾斜地に家を建てるメリット
- 後悔しないためのポイント
傾斜地に家を建てるためには、デメリットを知り、後悔しないためのポイントを押さえておくことが大切です。魅力あふれる傾斜地の家で自分らしい生活を実現したい方は、ぜひ最後までお読みください!
傾斜地とは?概要をサクッと解説
傾斜地とは、傾きがあり、斜めになっている土地のことを指します。
山を造成した土地は傾斜地が多く、周辺エリア全体が坂道であるケースが少なくないでしょう。
坂道沿いの土地や高低差の大きいエリアでは、傾斜地を頻繁に見かけます!
傾斜地に家を建てると後悔する5つの理由
傾斜地に家を建てると後悔する理由は、主に以下の5つです。
- 土地購入後に費用がかかる
- 自然災害のたびに不安になる
- 水はけが悪く敷地内に水が溜まりやすい
- 駐車しにくい
- 体力的な負担が大きい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 土地購入後に費用がかかる
傾斜地に家を建てる場合、造成工事や擁壁工事が必要なケースがあります。そのため、土地を購入したのち、想定以上に高額な費用がかかるケースがあります。
傾斜地は土地を平らにするための造成工事や、最低限の地盤改良が必要です!
また、住んでいる自治体のがけ条例によっては、擁壁工事も行わなければなりません。傾斜地の土地を安く手に入れても、結果的に高額な費用が発生してしまう可能性があります。
傾斜地を購入するときは、あらかじめ工事費用がどの程度かかるのか、確認することが大切ですね!
2. 自然災害のたびに不安になる
傾斜地は、台風や集中豪雨、地震などの自然災害が起きると、土砂災害のリスクが高まります。自然災害は避けられないため、不安を感じながら生活するケースは少なくありません。
大雨によって地盤がゆるみやすいだけでなく、道路より低い土地の場合は、洪水のリスクも考えられます!
近年の施工技術は向上しており、簡単には崩れにくいとはいえ、自然災害による被害がゼロとは言い切れません。
どの程度の規模の自然災害が発生するか、予測しにくいですよね…
3. 水はけが悪く敷地内に水が溜まりやすい
傾斜地は土地が斜めになっているため、水が溜まりにくいと考える方も多いのではないでしょうか。実は、傾斜地だからといって水はけが良いわけではなく、後悔する理由のひとつとなります。
傾斜の高い部分から流れてきた雨水が、建物と土地のつなぎ目に溜まってしまうケースは少なくありません!
敷地内に水たまりができてしまうと、家の出入りが不自由になるだけでなく、建物を痛めるリスクがあります。
事前に水はけの良さを把握しておく必要がありますね!
4. 駐車しにくい
敷地内に駐車場を設置する場合、傾斜地は車を停めにくく、ストレスに感じるリスクがあります。
傾斜の大きい坂道では、駐車する際にタイヤが浮き上がることもあり、不安を感じてしまう方は少なくないでしょう!
坂の途中でアクセルやブレーキを操作しなければならず、車の運転に自信がない人はストレスにつながりやすくなります。また、通勤や家族の送迎などで頻繁に車を出し入れする場合、不便に感じるケースも考えられます。
自分の運転技術もですが、車を運転する頻度や、駐車の不便さを考慮しておく必要がありそうですね…
5. 体力的な負担が大きい
傾斜地では、通勤や通学、買い物などのたび、坂道を登ったり下ったりしなければなりません。体力のある若いうちは平気でも、歳を重ねるたびに体力的な負担が大きくなり、老後も暮らしていけるか不安を感じやすくなるでしょう。
子育て中の人は、電動自転車を使用する機会が大半です。しかし、子どもが大きくなるにつれて、アシストがあっても坂道を登るのがつらくなるケースは少なくありません!
「自転車や車があるから平気」と思っていても、歳を重ねるとバスやタクシーを利用せざるを得なくなると想定されます。
歳を重ねるのは避けられませんし、傾斜地周辺の利便性も確認しておくと安心ですね!
傾斜地に家を建てるかどうか検討している場合「LIFULL HOME’S」を活用するのもひとつの手段です。家づくりに関して、必要な知識が網羅されている「初めての家づくりノート」が無料でもらえますよ。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
傾斜地に家を建てる5つのメリット
傾斜地に家を建てるメリットは、以下の5つです。
- 見晴らしが良い
- 日当たりを確保しやすい
- 外部の視線が入りにくい
- 高低差を有効活用できる
- 土地代が安いケースがある
それぞれ詳しく解説します。
1. 見晴らしが良い
傾斜地に建てる家のメリットのひとつは、道路より高い窓からの見晴らしが良く、景観を楽しめる点です。遠くまでひらけた景観を楽しむために、大きな窓を設置するケースは少なくありません。
傾斜地の魅力である見晴らしの良さを活かすために、窓やバルコニーの設置プランを良く検討しましょう!
傾斜地は家から周囲の景色を見下ろすため、平坦な道路に比べて開放的な気分を味わえます。立地によっては、家にいながら花火大会を楽しんだり、海や山などの景色が眺められたりするケースもあるでしょう。
家にいながら、目の前の景色に癒されるのは魅力的ですね!
2. 日当たりを確保しやすい
傾斜地では、隣の家との高低差があるため、日当たりを確保しやすい特徴があります。
また、高低差によって風通しが良くなる可能性もあります。
といっても、土地によっては日陰に当たる部分が多くなるケースもあるでしょう。
日当たりの良さを重視するなら、土地選びも大切ですね!
日当たりのいい家のメリットや方角ごとの違いを知りたい方は関連記事「【良いこと尽くめ】日当たりのいい家の5つのメリット!方角ごとの違いや悪い場合の改善策を紹介」を参考にしてください。
3. 外部の視線が入りにくい
傾斜地は、隣の家と高低差ができるため、外部の視線が入りにくいのもメリットのひとつです。景観を楽しむために大きめの窓を設置しても、隣の家の目を気にせず過ごしやすくなります。
大きな掃き出し窓を設け、ウッドデッキやテラスをつなげて「アウトドアリビング」を採り入れることも可能ですよ!
ただし、アウトドアリビングをつくることで、部屋数は少なくなります。将来的に「部屋を増やせばよかった」とならないよう、よく検討する必要があります。
4. 高低差を有効活用できる
傾斜地に家を建てる際、土地の高低差を有効活用し、地下スペースを設けることが可能です。
高低差を利用して、ガレージや倉庫、防音室などを設けるといったように、活用方法はさまざま。自分の趣味を活かせる空間づくりが楽しめますよ!
傾斜地に家を建てる際、高低差を有効活用して個性的な間取りを作りやすくなります。
間取りプランの作成には「タウンライフ」の活用がおすすめです。希望に基づいた間取りだけでなく、多数の間取りを比較検討して納得のいくプランを作成してくれます。
間取りだけでなく、費用にあわせた土地探しも提案してくれますよ!
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
5. 土地代が安いケースがある
傾斜地は、同じ地域の平坦な土地に比べて価格が安いケースがあります。
地盤改良や擁壁工事などの費用がかかるケースがあるため、十分検討して購入することが大切です。
想定以上に工事費用がかかりにくい土地探しや、予算に応じた傾斜地を見つけたい方は「すーさんの相談窓口」の無料相談を活用するのも有効な手段です。
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傾斜地の家で後悔しないために押さえておきたい3つのポイント
傾斜地の家は、土地を購入後、安全に暮らせるよう土地の造成を行わなければなりません。傾斜地の家を建てるにあたって、後悔しないために押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
- 傾斜地に家を建てる場合の工事を把握しておく
- 危険区域に該当しないか確認する
- がけ条例に該当しないか確認する
詳しく見ていきましょう。
1. 傾斜地に家を建てる場合の工事を把握しておく
傾斜地に家を建てると、地面に負荷がかかり崩れやすくなります。そのため、傾斜地に家を建てる際は、造成工事や擁壁工事が必要となります。
土地購入してから後悔しないために、事前に必要な工事について把握しておくことが大切です!
それぞれ詳しく解説します。
造成工事
造成工事とは、高低差を埋めるために盛土をし、地盤を強化するための工事で、災害対策の目的でも行われます。
傾斜地を平坦にする方法は、切土(きりど)・盛土(もりど)の2つです!
切土とは、高い部分の土砂を切り取る方法で、盛土は低い部分に土を埋め立てる方法です。この2つの方法の違いにより、地盤改良にかかる費用が異なってきます。
一般的に、地盤改良は地面深くまで行ったほうが費用がかさむ傾向にあります。
地盤の弱い家では、安心して暮らせません!土地の傾斜角度や地盤の強度など、購入前に確認しておきましょう。
擁壁工事
傾斜地では、段差や斜めになっている部分の土が崩れないようにするために、擁壁工事も必要とされます。擁壁とは、敷地と道路の段差に設けるコンクリートの壁のことです。
自治体によって細かいルールは異なりますが、基本的に2メートル以上の段差・斜面の高さがある場合、擁壁が必要です!
2メートル以上の擁壁をつくる場合、建築確認申請をしなければならず、手続きのために費用がかかります。
すでに擁壁がある場合でも、老朽化していれば工事が必要な場合があります!
2. 危険区域に該当しないか確認する
傾斜地を購入するにあたって、都道府県知事の許可が必要な危険区域に該当しないか確認することが大切です。日本では、以下3つの土砂災害から国民の生活を守るため「土砂災害防止法」が定められています。
- がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)
- 土石流
- 地すべり
土砂災害防止法では、これら3つの土砂災害が発生する恐れのあるエリアにおいて、それぞれ警戒区域(イエローゾーン)・特別警戒区域(レッドゾーン)の指定があります!
特別警戒区域(レッドゾーン)では、都道府県知事の許可が降りれば家を建てられますが、土砂災害のリスクが高いため避けたほうが安心です。
命に関わる重大な内容です。気になる傾斜地がある場合、危険区域に該当しないかしっかり確認しましょう!
3. がけ条例に該当しないか確認する
がけ条例とは、都道府県の自治体が定めた条例で、崖のすぐ上や下での建築に制限をかけたものです!
各都道府県によって規制内容が異なるため、探しているエリアのがけ条例を確認しておくことが大切です。
そもそも建築が可能か、ハウスメーカーにアドバイスを求めると良いですね!
傾斜地の家で後悔しないためには土地選びが重要
傾斜地に家を建てると後悔する理由には、購入後の工事に費用がかかったり、自然災害のたびに不安になったりすることが考えられます。
傾斜地の家にはデメリットもありますが、見晴らしの良さや高低差の有効活用などのメリットもあります。実際に生活をし始めて後悔しないために、事前にポイントを押さえておくことが大切だと言えるでしょう。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーで15年住宅販売した経験を活かし、傾斜地の家を建てて後悔しないための土地探しや予算など、どんな些細なことでも丁寧にアドバイスします!
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