「屋上の家に憧れるけど実際どうなの?」
「メリットやデメリットは?」
「他の人が屋上をつくったことによる後悔談を知りたい!」
屋上があると家庭菜園やバーベキューができたり、開放感のあるプライベート空間になったりと、家を建てる際には憧れる方は多いかもしれません。
しかし、検索すると実際に屋上のある家をつくった人が後悔しているという声は結構あるんですよね!
具体的に屋上で何をするかは決まってないけれど、あれば何かに使うだろうという考えでつくってしまい、時間が経ってから後悔することが多いようです。
屋上をつくることが目的となり、時間が経ち冷静になると後悔するようですね!
この記事では、家づくりのプロである筆者が以下の情報について紹介します。
- 屋上に憧れる人が見落としがちなこと
- 屋上がある家特有のメリット・デメリット
- 屋上をつくったことで後悔したこと
一生に一度の買い物で後悔したくない方は、ぜひ最後までお読みください!
屋上のある家をつくって後悔する8つの理由
憧れや夢を優先して、デメリットを調べずに屋上をつくった結果、以下のことで後悔する方が多い傾向にあります。
- 部屋が暑くなりやすい
- プライバシーを確保しにくい
- メンテナンス費用がかかる
- 雨漏りするリスクが高い
- 使用頻度が高くない
- 子どもにとって危険な場所が増える
- 鳥のフンを掃除しなければならない
- 洗濯物を干すのが思ったよりしんどい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 部屋が暑くなりやすい
屋上のすぐ下の部屋は温度が上がりやすいため、日差しが強い時期は過ごしにくくなることがあります。
屋上の遮熱対策や断熱対策が甘いと、空調設備ではどうにもならないぐらいに室温が上昇してしまうんです!
とくにコンクリート面に直射日光が当たっていると高温になるため、対策していないと暑くなってしまうでしょう。
2. プライバシーを確保しにくい
高めの柵で囲えば周りからは見えないと考えるかもしれませんが、周りに高い建物があればプライバシーが筒抜けになってしまうことも!
また、音や煙なども、近所との距離によっては筒抜けになってしまいます。
家を建てる土地を実際に見て、周りの建物の高さや近所との距離は確認しておかないと後悔してしまいますね。
3. メンテナンス費用がかかる
屋上はつくって終わりではありません!
定期的に防水対策や柵などのメンテナンスを業者へ依頼する必要があります。一切利用しなくても、メンテナンスはしなければなりません。
屋上を封鎖してもゴミは飛んできますし、鳥が巣をつくって鳥害の原因ともなる可能性もあるので、使わないことで管理不要とはならないです。
4. 雨漏りするリスクが高い
防水対策をしていても、雨漏りになるリスクは少なからずあります。
大雨や台風がくると、屋上の排水能力を超える可能性はあるため、そういう部分でも屋根よりも雨漏りする可能性は高くなりますね!
定期的なメンテナンスを業者に依頼することは必須ですが、自分たちでも大雨が来るたびにある程度はチェックが必要になるでしょう。
たとえば、天井に雨漏りによるシミができていないか、屋上の水捌けが悪くなっていないかなどです。
5. 使用頻度が高くない
家が建ったばかりの頃は屋上を高頻度で使うかもしれませんが、時間が経てばあまり使わなくなることが多いようですね!
確かに、バーベキューの準備や後片付けの大変さを実感すると、年に数回しかやらなくなるという方は多そうです!
また、家を建てた場所が開けていて景色が良い場合は屋上からの眺望を楽しめますが、すべての家の屋上から良い景色が見られるわけではありません。
6. 子どもにとって危険な場所が増える
屋上なら車通りや周囲の視線を気にせず、安全に遊ばせられます。しかし、屋上は高さがあるため、目を離して問題がないほど安全な場所ではありません。
柵を取り付ける義務はありますが、踏み台などがあれば子どもは簡単に柵を乗り越えてしまいますからね!
外で遊ばせるよりも安全と思っていたはずが、落下の可能性があることで、安全ではない場所となってしまうかもしれません。
7. 鳥のフンを掃除しなければならない
軽視してしまう方もいますが、鳥のフンにはさまざまな菌やウイルスが含まれており、放置すると病気の原因となります。
ツバメが巣をかける家は縁起が良く、幸せになれると聞きますが、巣をつくるのはツバメだけではないですからね!
とくにハトは帰巣本能や執着心が強く、大量にフンをします。
フンが放置されているとそこが安全だと認識して巣をつくってしまい、鳥害に悩まされることにつながります。
鳥獣保護管理法があるので、ハトの捕獲や殺傷はできません!
一度巣をつくられると業者に依頼しないといけなくなることもあるので、鳥のフンは普段からしっかりと掃除するようにしましょう。
8. 洗濯物を干すのが思ったよりしんどい
よくあるのは洗濯機と干す場所が離れていることにより、洗濯が重労働になってしまうこと!
憧れや夢で屋上をつくる人は、濡れた洗濯物や布団を持って階段を上がり、取り込む際には持って降りるという大変さを想定していないことが多いです。
屋上のある家で後悔しないための5つの対策
屋上のある家で後悔しないためには、以下の5つの項目について、対策することが重要です。
- 屋上のある家を建てることが得意な業者を選ぶ
- 土地や立地を確認する
- 屋上を維持する費用や手間を想定する
- 生活動線を確保する
- 楽観視だけで決めない
順番に見ていきましょう。
1. 屋上のある家を建てることが得意な業者を選ぶ
業者によって得意な構造や工法、デザインが違うため、屋上のある家についても得意不得意があります!
屋上のある家を建てたという実績があっても、あまり得意ではない場合もあるため確認しましょう。
業者の選び方に関しては関連記事「【元住宅営業マンが力説】ハウスメーカーの選び方7選!失敗しないための5つの注意点を紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 土地や立地を確認する
周りの建物の高さや隣家との距離などは、実際に確認しないとわかりません!
いくら柵を高くしても、高層マンションやビルがあればプライバシーの確保は難しいでしょう。
土地や立地によっては周りの音や臭いがきつく、生活に支障が出る場合もあるので、実際に行ってみることは重要ですね!
なお、買わないほうが良い土地については関連記事「【保存版】買わない方がいい土地の10の特徴!いい土地を選ぶコツやチェックリストも紹介」で解説しています。ぜひチェックしてみてください!
3. 屋上を維持する費用や手間を想定する
屋上はつくって終わりではないため定期的なメンテナンスが必要ですが、実際にどれくらいの費用や手間がかかるのかも想定しなければなりません。
自分たちで定期的に掃除をすることはもちろん、安全性に影響する部分は業者にメンテナンスを依頼することになります。
憧れや夢だけではなく、しっかりと現実的なことを考慮しないといけないですね!
4. 生活動線を確認する
屋上で洗濯物を干す場合、屋上と洗濯機が離れていると、家事が大変になります。
他にもバーベキューや天体観測などの道具の収納場所と屋上が離れていると、いくつも部屋を経由する必要があり、面倒になってやらなくなりますよ!
また、道具だけ屋上に近い部屋に置いても、飲食物はキッチンから持っていくため、準備から後片付けを含めた生活動線の確認は欠かせません。
屋上があることに価値を感じるかもしれませんが、実際に使われなければ意味がないです。屋上を十分に活かすには、他の部屋との位置関係である間取りが重要です。
なお、理想の間取りの決め方に関しては関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
5. 楽観視だけで決めない
家を建てることは人によっては一生に一度あるかもわからないイベントなので、楽観視だけで決めると後悔することになります!
悲観的になったり、考え過ぎたりするとものごとが進められなくなるため、ときには楽観視も大切です。しかし、簡単に建て直しができない家においては、後悔の原因となります。
楽観視してしまう原因は、家を建てることについての知識や経験のなさかもしれません。そういった場合は、頼れるプロの意見を参考にするのがおすすめです。
「すーさんの相談窓口」では、家を建てる知識や経験がない方からのどんな相談も受け付けています。
よくある後悔談も紹介しています。よくわかっていない状態で決めてしまわずに、私に相談してください!
\ ノープランでOK /
屋上のある家を建てる5つのメリット
屋上は後悔ばかりではなく、以下のようなメリットもあります。
- 洗濯物を干しやすい
- 家庭菜園やガーデニングなどを楽しめる
- 眺望を楽しめる
- 子どもやペットが遊べる
- 知人を呼んでバーベキューができる
それぞれ見ていきましょう。
1. 洗濯物を干しやすい
ベランダでも洗濯物は干せますが、屋上のほうが日の当たる時間は長いため乾きやすいです!
庭だと気になる近所の目も、屋上なら気になりません。
また、ベランダよりも広いことで、布団といった大きなものも楽々干せるでしょう。
2. 家庭菜園やガーデニングなどを楽しめる
屋上なら家の中やベランダとは違う規模で、家庭菜園やガーデニングを楽しめます。
日当たりがよく、周りからの目を気にしないプライベートな空間で趣味を楽しめるというのは、屋上のある家だからこそのメリットですね。
3. 眺望を楽しめる
屋上は高さがあるため開けた視界で景色を見られるので、より景色を楽しめます。
景色ぐらいでと思うかもしれないですが、屋上で食事をするだけでも気持ちが晴れることもありますからね!
4. 子どもやペットが遊べる
子どもやペットが遊べる場所を屋内につくると、思っていたよりも閉鎖的な空間だと感じてしまうことがあります!
屋上なら開放的な空間となり、庭のように周りの目も気にする必要がないため、伸び伸びと遊ばせられるでしょう。
5.知人を呼んでバーベキューができる
全国にバーベキューができる施設はありますが、周りに知らない人がいる状況では楽しめない場合もあるでしょう!
また貸切にできる施設でも、料金は高かったりルールや制限が多かったりすることで、楽しめなくなる人もいますよね。
屋上があれば、家の中では難しいバーベキューができます!
臭いや煙を気にせずバーベキューができるのは、屋上のある家のメリットといえます。
屋上のある家で後悔しないためにもプロに相談しよう
屋上がある家を建てて後悔するのは、建てた家でどのような生活を送るのかという想定が不十分だからかもしれません。
憧れや夢を優先して、細かい部分まで想定できていないと、業者に出す要望が不十分になってしまいますからね!
しかし、家を建てたことのない方にとって、建つ前の家に住む想定は難しいでしょう。そんなときは、プロに相談すると適切なアドバイスがもらえます。
すーさんの相談窓口では、家を建てる前のさまざまな悩みに対して、無料で相談を受け付けています!ぜひ以下のリンクより、お気軽にご連絡ください!