「プレハブ住宅にはどのようなデメリットがあるの?」
「プレハブ住宅の価格を理解したい」
「最適な住宅選びのための情報を集めたい」
プレハブ住宅は、工期が短くトータルコストが安いため人気があります。
コスパを求める方から人気を集めている印象です!
とはいえ、プレハブ住宅ならではのデメリットも存在します。
そこで、この記事では大手ハウスメーカーで15年営業マンとして家づくりに関わってきたプロが、以下の内容について解説します。
- プレハブ住宅の概要
- デメリットとメリット
- プレハブ住宅を建てる際のポイント
プレハブ住宅を検討している方はもちろん、住宅選びで悩んでいる方にとっても、新たな視点を得られる内容となっています。
あなたの理想の住まいづくりに、ぜひお役立てください。
プレハブ住宅の概要を解説
プレハブ住宅は効率的な建築方法として注目を集めています。プレハブ住宅完工戸数実績調査報告によれば、実際に2023年度に完工されたプレハブ住宅の総数は114,729戸です。
国土交通省が発表している「住宅着工統計」を確認すると、2023年の新設住宅着工戸数の総数は819,623戸であるため、およそ7分の1がプレハブ住宅であることがわかります。
ここでは、プレハブ住宅の基本的な概要を紹介します。
- プレハブ住宅とは
- プレハブ住宅の種類
- プレハブ住宅の坪単価
詳しく見ていきましょう。
1. プレハブ住宅とは
プレハブ住宅は、建材や部材を工場で事前に加工・製造し、現場では主に組み立て作業を行う工法を指します。
英語では「prefabrication」と言い「pre=事前に」、「fabrication=製造」を意味し、文字通り「事前に製造する」という概念を表しています。
事前に製造するため、建築期間の短縮や品質の均一化が可能です!
2. プレハブ住宅の種類
プレハブ住宅の種類は鉄骨系、ユニット系、木質系、コンクリート系の4つです。それぞれに特徴があり、ライフスタイルや好みに合わせて選択できます。
なお、種類ごとの特徴は以下の表のとおりです。
種類 | 特徴 |
---|---|
鉄骨系 | 鉄骨の柱・梁に壁パネルを用いる |
ユニット系 | 鉄骨のフレームや木材のパネルを用いる |
木質系 | 木材によるパネルを用いる |
コンクリート系 | 工場生産されたプレキャストコンクリート(PC)の壁や床・屋根パネルを用いる |
種類に応じて対応するハウスメーカーが異なる点に注意しましょう!
3. プレハブ住宅の坪単価
住宅の建築費用は、採用される工法やハウスメーカーの選択により大きく変動します。
プレハブ住宅の場合、一般的な価格帯は1坪あたり50万~150万円程度です!
なお「坪」という単位は建築・不動産業界でよく使用され、約3.3平方メートルに相当します。この坪単価をもとに計算すると、30坪のプレハブ住宅の場合にはおよそ1,950~2,700万円の範囲が相場と言えるでしょう。
プレハブ住宅の4つのデメリット
プレハブ住宅は効率的な建築方法として人気がありますが、全てが長所というわけではありません。
ここでは、プレハブ住宅を検討する際に知っておくべき4つのデメリットを紹介します。
- 設計の自由度が低い
- リフォームが難しい
- 仕様を変更しにくい
- 材質によっては経年劣化しやすい
詳しく見ていきましょう。
1. 設計の自由度が低い
プレハブ住宅は構造を規格化することで耐震性能の向上やコストダウンを図っていますが、その結果、設計の自由度が低くなります。
選べる住宅タイプの選択肢が限られており、カスタマイズ性もほとんどありません。
特殊な形状の部屋や大きな吹き抜けなど、独創的なデザインを実現するのが難しい印象です!
また、外観デザインも規格化されているため、個性を出しにくいでしょう。
2. リフォームが難しい
プレハブ住宅では、間取りやインテリアを大きく変更することが難しくなります。壁を取り払って大きな空間を作ったり、窓の位置や大きさを変更したりするには、在来工法の住宅と比べて制限されます。
特に以下のようなライフステージの変化に伴ってリフォームを検討する際に、大きな課題となるかもしれません。
- 子どもの成長に伴う個室の増加
- 在宅ワークスペースの確保
- 高齢化に伴うバリアフリー化
- 趣味や生活様式の変化に応じた専用スペースの創出
将来的にリフォームや間取りの変更を検討している場合、プレハブ住宅の選択には慎重な判断が求められます。
3. 仕様を変更しにくい
プレハブ住宅は設計段階で組み立て用の資材が加工されるため、施工開始後の設計プランやデザインの変更がしにくいです。
たとえば、工事中に窓の位置を変えたり、壁紙のデザインを変更したりすることが、ほぼ不可能になります。
また、最新の設備や材料が登場しても、すでに製造された部材との互換性の問題から採用が難しいケースもあります。
慎重な計画と決断が求められるため、住宅購入の際はよく検討しましょう!
4. 材質によっては経年劣化しやすい
プレハブ住宅の耐久性は、使用される材質によって大きく左右されます。
木質系プレハブ住宅では、湿気による木材の腐朽が問題となりやすいです!
また、鉄骨系住宅では赤サビの発生、コンクリート系ではコンクリートの中性化による鉄筋のサビやヒビ割れが懸念されます。
適切なメンテナンスをすれば軽減できますが、長期的な維持費用の増加につながる可能性があります。耐久性と維持管理の観点から、材質の選択は慎重に行いましょう。
ここまでプレハブ住宅のデメリットを紹介しましたが「建てないほうがいいのかな…」と不安に思っている方がいるかもしれません。そのような方は、ご自身にどのような住宅が適しているかを、専門家に判断してもらうのがおすすめです。
「すーさんの相談窓口」なら、大手ハウスメーカーに15年勤務した経験のある住宅のプロすーさんが、どのようなお悩みにも親身になってアドバイスしてくれます!
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プレハブ住宅はデメリットばかりではない!4つの魅力を紹介
プレハブ住宅にはデメリットもありますが、同時に多くの魅力的な特徴も備えています。
ここでは、プレハブ住宅の持つ利点について解説します。
- 工期を大幅に短縮できる
- 施工の品質が均一になる
- 高い性能の家を実現できる
- 建築価格を抑えられる
詳しく見ていきましょう。
1. 工期を大幅に短縮できる
プレハブ住宅は通常の住宅建築と比べて、大幅に早く完成させられます。というのも、現場での作業がほとんどなく、規格化されたパーツを組み合わせるだけで住宅が完成するためです。
短い工期は、建築中の仮住まい期間の短縮や、早期の新生活スタートにつながり、大きなメリットとなりますね!
ただし、プレハブ住宅でも、基礎工事や内装工事、外構工事などの期間は必要となります。
また、カスタマイズの程度や規模によって工期が変動する可能性があるため、具体的な日程は建築会社との綿密な打ち合わせをしておきましょう。
2. 施工の品質が均一になる
プレハブ住宅の材料の大部分は、工場で徹底した品質管理のもとに生産されます。また、現場での組み立て時には、厳しいチェック項目による管理制度が設けられています。
加工のほとんどを機械が行うため、人為的ミスが少なく、品質のばらつきが最小限に抑えられるのです!
結果として、プレハブ住宅は従来の建築手法では難しかった建設品質の安定化を実現しています。住宅の性能や耐久性においても高い水準を維持しているのが魅力です。
3. 高い性能の家を実現できる
プレハブ住宅の魅力の一つは、高度な性能を備えた住まいを実現できる点です。
現代の住宅に求められるさまざまな性能を付けられますよ!
たとえば耐震性能や省エネにおいて優れた特性を示します。また、室内の温熱環境にも細心の注意が払われています。
季節を問わず快適な室内空間を維持できるよう、換気システムや断熱設計が最適化されているのです!
プレハブ住宅は顧客の多様なニーズに応える高性能な住まいを提供しています。
4. 建築価格を抑えられる
プレハブ住宅は、部材が大量生産されているため、そもそもの部材原価を抑えられます。また、機械による生産が主体となるため、人件費を大幅に削減できるのがポイントです。
この2つの要因で建築価格を抑えられるわけです!
コスト面での優位性は、特に予算に制約のある方々にとって大きな魅力となるでしょう。
なお、プレハブ住宅を検討するなら、実際に間取りを見ることをおすすめします。
LIFULL HOME’Sであれば、間取りの実例が見られる住宅カタログを無料で手に入れられます!
プレハブ住宅を検討するなら「LIFULL HOME’S」を活用しましょう。家づくりに関して必要な知識が網羅されている「初めての家づくりノート」が無料でもらえますよ。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
デメリットを攻略!プレハブ住宅を建てる際の2つのポイント
プレハブ住宅にはいくつかのデメリットがありますが、適切な選択と準備をしておくことでマイナス面を最小限に抑えられます。
ここでは、プレハブ住宅を建てる際に押さえておくべき2つの重要なポイントを紹介します。
- 理想を叶えられる工法を選択する
- 施工が得意なハウスメーカーに依頼する
詳しく見ていきましょう。
1. 理想を叶えられる工法を選択する
満足のいくプレハブ住宅にするためには、工法を正しく選択する必要があります。木質系や鉄骨系など、独自の特徴を踏まえて選択しましょう。
最適なプレハブ住宅を選ぶ際は、住む地域の気候条件を十分に考慮してください!
また、家族一人ひとりの生活スタイルや将来のニーズも視野に入れて検討しましょう。総合的に判断し、長期的に満足できる住まいづくりを目指すことが重要です。
2. 施工が得意なハウスメーカーに依頼する
プレハブ住宅の品質は、ハウスメーカーの技術力と経験に大きく依存します。
そのため、選んだ工法に精通したハウスメーカーを選びましょう!
建物の構造と代表的なハウスメーカーは以下のとおりです。
建物の構造 | 代表的なハウスメーカー |
---|---|
ユニット系 | セキスイハイム |
木質系 | ミサワホーム 積水ハウス 住友林業 住友不動産 ヤマダホームズ |
鉄鋼系 | 旭化成ホームズ トヨタホーム パナソニックホームズ サンヨーホームズ |
コンクリート系 | 大成建設ハウジング |
木質系プレハブを選んだ場合、木材の扱いに長けたメーカーを選ぶことで、より高品質な仕上がりが期待できます。また、鉄骨系なら鉄骨構造の設計・施工経験が豊富なメーカーが適しているでしょう。
ハウスメーカー選びの際は、過去の施工実績や顧客の評判、アフターサービスの充実度なども重要な判断基準となります。
十分な情報収集と比較検討を行い、信頼できるパートナーを見つけることが、理想の住まいづくりの近道となりますよ!
プレハブ住宅のデメリットを攻略して理想の家を建てよう
プレハブ住宅には、設計の自由度の低さやリフォームの難しさなど、いくつかのデメリットがあります。しかし、適切な知識と戦略を持って家づくりをすれば、プレハブ住宅の利点を最大限に活かせるはずです。
デメリットについて対策をして、快適な住まいを実現してみてください。
とはいえ、どうすれば理想のプレハブ住宅を建てられるかわからない方もいるでしょう。そのような方は、住宅のプロに相談してみることをおすすめします。
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