「ペニンシュラキッチンで後悔するポイントは?」
「後悔しないための対策が知りたい!」
「設置する相場はどれくらい?」
料理好きなら、ゲストや家族と会話しながら調理したいですよね。ペニンシュラキッチンなら、開放的な空間で楽しく料理ができます。
しかし、キッチンの状態が見えるため、常に整理整頓が必要です。憧れだけで設置すると、後悔するかもしれません。
実際に使ったことがないから、対策を考えるのは難しいですよね!
この記事では、大手ハウスメーカーで住宅を販売してきたプロの筆者が、以下の内容を解説します。
- ペニンシュラキッチンにして後悔する理由
- 後悔しないための対策
- メリット・価格相場
ペニンシュラキッチンにして後悔したくない方は、ぜひ最後までお読みください!
ペニンシュラキッチンとは?
ペニンシュラは英語で「半島」という意味です!
どちらか一方が壁に接しているキッチンで、半島に見えることからペニンシュラキッチンと呼ばれています。
近年、見た目の美しさと実用性から新築やリフォームなどで採用されるキッチンです!
開放感のあるペニンシュラキッチンの概要を、以下3つの項目に沿って解説します。
- 種類
- 他のキッチンとの違い
- 価格相場
一つひとつ見ていきましょう。
種類
ペニンシュラキッチンのタイプは2種類です!
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
オープンタイプ | リビングとの間に遮るものがないため、開放感があり反対側からでも調理が可能 | 整理整頓が必要 |
セミオープンタイプ | 腰壁を設置して、油汚れを防いだり料理する手元を見えなくしたりできる | 多少の閉塞感がある |
セミオープンタイプは開放感を残しつつ、料理に集中できるのでおすすめです。
他のキッチンとの違い
ペニンシュラキッチン以外のキッチンには、以下のようなものがあります。
キッチンの種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
アイランドキッチン | 壁に接していないため、回遊性があり複数人で料理ができ、開放感がある | 両側に通路が必要で幅を取る |
カウンターキッチン | キッチンとダイニングが向き合っており、家族とコミュニケーションを取れる | 部屋に臭いが広がりやすい |
広い空間で料理をしたい方はアイランドキッチン、部屋全体を見渡しつつ料理したい方はカウンターキッチンがおすすめです。
価格相場
ペニンシュラキッチンの価格相場は60~150万円です。グレードや食洗器の有無などで変動します。
別途、工事費や諸費用が30~40万円発生します!
キッチン本体は、メーカーによってオープン価格より値引きされることが多いです。素材の変更や便利な機能を追加すると価格も変動するので注意しましょう。
ペニンシュラキッチンにして後悔する6つの理由
ペニンシュラキッチンの特徴は、対面式で片側が壁に接していることです。
開放感のあるオープンタイプと仕切りを設置したセミオープンタイプがあります!
ペニンシュラキッチンにして後悔する理由は、主に以下の6つです。
- キッチンの中が見えてしまう
- 水や油がはねる
- 煙や臭いが広がる
- 収納が少ない
- インテリアと調和する必要がある
- 動線に制約がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. キッチンの中が見えてしまう
ペニンシュラキッチンは、リビングとの仕切りがないため開放感があります。しかし、来客の際にキッチンの中が見えてしまうのがデメリットです。
シンクの中やカウンターに使用した皿や使いかけの食材などが置いてあると、汚いキッチンに見えてしまいます!
キッチン側では気にならない調味料やまな板、包丁なども、リビング側から見ると雑然と置いてある印象を受けるので注意が必要です。
ゲストと話しながら調理ができる反面、手元を見られて集中できない方もいるでしょう!
常にキレイにしておく必要があり、整理整頓が苦手な方はストレスになるかもしれません。
2. 水や油がはねる
対面式のペニンシュラキッチンで料理をすると、水や油がはねて汚れます。壁に接している側にコンロを設置すれば横への油汚れは防げますが、リビング側は汚れやすいでしょう。
食器や野菜を洗うときも気をつけないと、しぶきが飛んで床が濡れてしまいますね。油で足元が滑ると危険です!
気づかないうちに床の変色やカビの原因になる可能性があるため、こまめな掃除が必要になるでしょう。
3. 煙や臭いが広がる
天ぷらやハンバーグなど、油を使って料理をすると油煙がでます。油煙は目に見えないほど細かい粒子なので、気が付かない方も多いかもしれません。
油煙の粒子はリビングの壁やカーテンなどに付着するため、頻繁に掃除しないとベタベタになります!
また、生ごみを貯めてしまうと臭いが漏れて大変です。魚や肉を焼いた臭いも家全体に広がるので、換気や調理に工夫が必要です。
4. 収納が少ない
ペニンシュラキッチンは開放的な空間を作るために、ほとんどのケースで吊戸棚を設置しません!
そのため、調理器具や家電が多い場合は溢れることがあります。
家族の人数が多いと、収納が足りるのか心配になりますよね!
鍋や調味料を少ない収納にしまうか、ストックしておく食材やお菓子の調整が必要になります。
5. インテリアと調和する必要がある
対面キッチンには、リビングやダイニングとの仕切りがありません。同じ空間になるため、インテリアの調和が必要です。
外付けの食洗器は調和を乱すのでおすすめしません!
キッチンのカラーや装飾品も、全体とあわない色にすると目立つため注意が必要です。
6. 動線に制約がある
片側が壁に接しているペニンシュラキッチンは、回遊性が低く複数人で調理すると交錯してしまうデメリットがあります。
キッチン下の収納を開けると作業を中断させてしまいますね!
また、作業スペースが狭くなりがちです。
壁側にコンロを設置することが多く、その横で調理と盛り付けをするのは大変ですよね!
料理を盛った皿を置いておける場所を確保する必要があるでしょう。
なお、後悔しない間取りについては関連記事「【経験者から学ぶ】間取りで後悔しがちなポイント10選!失敗する理由や成功させるためのコツを紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
ペニンシュラキッチンで後悔しないための5つの対策
ペニンシュラキッチンを設置して後悔しないための対策として、以下の5つが挙げられます。
- キッチンに置くものを選別する
- ガラスパネルを設置する
- 腰壁を設置する
- コンセントを設置する場所を決める
- 換気効率の高いレンジフードを設置する
順番に見ていきましょう。
1. キッチンに置くものを選別する
ペニンシュラキッチンは、収納が少ない傾向にあります。キッチン背面のスペースに収納棚やパントリーを設置できますが、まずは整理整頓から始めましょう。
生活に必要なものを厳選したら、キッチンの上に置くものを決めます。オシャレな調味料入れやカトラリーを購入して「見せる収納」がおすすめです。
鍋やフライ返しなど、用途別に収納するとスッキリしますよ!
現在使っているキッチンで、実際に整理整頓を実践してみましょう。
2. ガラスパネルを設置する
ガラスパネルを設置することで、油や水はねを防げます。
ガラスパネルのタイプは3種類あり、それぞれの特徴は以下のとおりです!
種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ウォールタイプ | 油汚れをしっかり防げる | 閉塞感がある |
固定式スタンドタイプ | 開放感がある | 完全に油汚れを防げず穴を開ける必要がある |
可動式スタンドタイプ | 後から設置できる | 隙間から油汚れが飛ぶ |
各タイプにメリット・デメリットがあるので、ご自身が優先したい項目を参考に適切なガラスパネルの導入を検討してみてください。
3. 腰壁を設置する
腰壁を設置すれば、作業スペースやシンクの中が見えなくなります。
ペニンシュラキッチンのデメリットを解消できますね!
ガラスパネルを設置しなくても、油や水がはねるのを防げます。
キッチン側以外は高価な化粧板を使わないので、コストを削減できますよ!
また、腰壁の上がカウンターになるため、料理を盛った皿を置くスペースができて便利です。
4. コンセントを設置する場所を決める
炊飯器やミキサーなど、キッチンには家電が多く、コンセントの位置や数は重要です。事前に家電の配置を決めてコンセントを設置したい場所を決めましょう。
あらかじめ家電の置く場所を考慮してコンセントを設置しないと、生活しにくいです!
とくに電子レンジは電圧が高く特殊なコンセントなので、置き場を考慮する必要があります。
おすすめのコンセントの位置については関連記事「【間違いない】新築でおすすめのコンセントの位置13選!決め方のポイントや3つの注意点も解説」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!
5. 換気効率の高いレンジフードを設置する
高性能なレンジフードを設置することで、油煙や臭いを大幅にカットできます。レンジフードの種類には、以下の2つがあります。
- ブーツ型:壁面に設置
- フラット型:壁面と天井に設置
ブーツ型は壁面や造作壁でしか設置ができないため、キッチンの位置次第で取り付けられません。そのため、ペニンシュラキッチンにはフラット型のレンジフードが向いています。
選ぶなら手入れがしやすいタイプを選びましょう!
ペニンシュラキッチンにしたいと思っていても、後悔するのではないかと不安な方はすーさんの相談窓口がおすすめです。大手ハウスメーカーで15年間住宅販売を経験してきたプロが、あらゆるお悩みに回答します。
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ペニンシュラキッチンにする4つのメリット
ペニンシュラキッチンにして後悔することもありますが、それ以上に得られるメリットも多いです。
ここでは、ペニンシュラキッチンで得られるメリットを4つ紹介します!
- 開放的な空間が作れる
- 家族や友人とコミュニケーションが取れる
- 設置しやすい
- コストを安くできる
順番に確認しましょう。
1. 開放的な空間が作れる
ペニンシュラキッチンの最大の魅力である、開放的な空間が作れます。
独立型のキッチンの場合、孤独感を感じるだけでなく嫌な臭いが充満することもあります。
空間が広いと空気の入れ替えもしやすいので、臭いがこもってしまうこともないでしょう!
ただ、料理の臭いが家全体に広がらないように注意が必要です。
なお、マイホームの人気の間取りについては関連記事「【見逃せない】マイホームの人気間取り10選!失敗事例や後悔しないためのポイントも紹介」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 家族や友人とコミュニケーションが取れる
小さな子どもがいても、会話したり宿題を見たりしながら家事ができます。
調理中は子どもの様子が心配ですよね!
家族とコミュニケーションが取れれば、つまらなかった後片付けも楽しくできます。
対面側にカウンター席を設ければ、友人を招いておうち居酒屋にもなりますよ!
3. 設置しやすい
同じ対面式のアイランドキッチンは、壁に接していないのが特徴です。そのため、設置には広いスペースが必要になり、間取りを考慮する必要があります。
一方、ペニンシュラキッチンは壁に接しているので、片側のスペースがあれば設置が可能です。
アイランドキッチンは6畳の広さが必要ですが、ペニンシュラキッチンは4〜5畳で設置できます!
4. コストを安くできる
アイランドキッチンは壁に接している面がないため、全面に高価な化粧材を使用しています。しかし、ペニンシュラキッチンは壁に接している面には化粧材を使いません。
そのため、コスト削減につながります!
また、油や水はねを防ぐガードも、設置する面が減るので安くなるでしょう。
なお、理想のキッチンがわからない方は、LIFUL HOME’Sの「はじめての家づくりノート」が参考になるはずです。間取りの実例を比較しながら決められるので、後悔のない理想の家に近づきますよ。
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
ペニンシュラキッチンで後悔しないためには事前の対策が重要
ペニンシュラキッチンにして後悔する理由には、キッチンの中が見えてしまうことや汚れやすいことが挙げられます。しかし、腰壁やガラスパネルを設けることで、これらのデメリットを払拭可能です。
後悔しないためには、十分な対策を取ることが重要です!
ペニンシュラキッチンは開放感がありコストを抑えられるメリットもあるので、ご自身の要望をまとめたうえで、必要かどうか検討しましょう。
もし、自分たちだけでは決められない場合は、すーさんの相談窓口をご活用ください!
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