「初心者でもわかる住宅ローンの選び方を知りたい」
「お得に住宅ローンを借りる方法を知りたい」
「住宅ローン選びで失敗したくない」
マイホームを購入する際に重要な住宅ローン。借り入れ額が大きくなるため、金利がわずか数%変わるだけでもトータルの返済額が大きく異なります。
とはいえ、どのように選んだらいいのか悩んでいる方もいるでしょう。
住宅ローンの選び方を間違えると、総支払額が数百万円単位で変わることがあります!
この記事では、15年以上にわたり住宅販売をおこなってきた家づくりのプロが、以下の内容について解説します。
- 初心者におすすめの住宅ローンの選び方
- 住宅ローンの金利タイプや種類
- 失敗しないために知っておきたいポイント
住宅ローンの選び方や失敗しないためのポイントを理解できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。
【必見】住宅ローンの選び方で支払額は大きく変わる
住宅ローンの金利が与える影響は大きく、わずか数%の違いでも毎月の返済額や総返済額が変わります!
住宅ローンの金利は1年あたりの利率で表示され、数値が低いほうが支払利息は安くなります。
以下の条件で、固定金利1%の場合と、固定金利1.5%の場合を比較してみました。
- 借り入れ金額は5,000万円
- 返済方法は元利均等返済
- 借り入れ期間は35年のローン
固定金利1%の場合 | 固定金利1.5%の場合 | |
---|---|---|
毎月返済金額 | 141,142円 | 153,092円 |
合計返済金額 | 59,279,814円 | 64,298,491円 |
金利がわずか0.5%変わるだけで、毎月11,950円、総返済額だと5,018,677円も変わります。
お得に住宅ローンを利用したい方は、金利が重要であることを認識しましょう!
住宅ローンに迷ったら?初心者向けの5ステップ
ここからは、初心者におすすめの住宅ローンの選び方を5ステップで解説します。
- 金利タイプを選択する
- 返済方法を決める
- 借り入れする金融機関を比較する
- 団体信用生命保険(団信)の内容を決める
- そのほか諸費用を比較する
順番に見ていきましょう。
1. 金利タイプを選択する
金利とは、借りたお金に対して支払う利子のことを指します。
住宅ローンにおける金利は、主に「全期間固定金利」「当初固定金利」「変動金利」の3種類に分けられます。それぞれの特徴は以下の表のとおりです。
金利タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
全期間固定金利 | 金利が上がっても返済額が一定で、家計の収支計画を立てやすい | ほかの金利タイプと比べて金利が高い |
当初固定金利 | 固定期間が短いと適用される金利が低くなる | 期間終了後の毎月返済額がわからない |
変動金利 | ほかの金利タイプと比べて金利が低い | 金利が上昇すると返済額が増える |
一般的に資金に余裕がある方は変動金利を、余裕がない方は固定金利を選ぶ傾向にあります。
メリット・デメリットを把握し、ご自身にあった金利タイプを選択してみてください!
2. 返済方法を決める
住宅ローンの返済方法は、主に以下の2つです。
返済方法の種類 | 概要 |
---|---|
元利均等返済 | 返済額は固定で、当初は返済額が少ない |
元金均等返済 | 元金は固定で、年数が増えると返済額も減少する |
元利均等返済は毎月の支払額を抑えたい方に向いています。一方、元金均等返済は返済する総額を減らしたい方向きです。
また、ボーナス払いを選択すると月々の返済額を抑えられますが、業績不振によりカットされると支払が困難になる可能性もあるでしょう。
毎月の給料のみで支払える金額を借り入れ、ボーナスに頼らなくていいようにしましょう。
とはいえ、どのように返済すればいいか悩んでしまいますよね。
「すーさんの相談窓口」では、大手ハウスメーカーに15年間勤めた経験から、中立の立場であなたの家づくりに関するアドバイスをおこないます。
どんな些細なことでも問題ありませんので、住宅ローンや家づくりで少しでも迷ったことがあれば、お気軽にご相談ください!
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3. 借り入れ先を比較する
住宅ローンの借り入れ先は、以下の3種類があります。
- フラット35
- 民間ローン
- 公的ローン
フラット35は、住宅支援機構と金融機関が提携して扱っている住宅ローンです。
借り入れ先選びは、重視するポイントによって異なります!
- 今後のライフプランに合わせて返済プランを明確に立てておきたい
- できるだけ低金利で済ませたい
- 銀行の窓口できちんと説明を受けたうえでローンを組みたい
- 自治体融資や財形住宅融資を利用したい
ご自身のニーズを先に明確にしておくことで、どこを選べば良いかが見えてきます。
借り入れ先選びは、金利タイプと合わせて検討するのがおすすめです!
金利タイプや審査基準などは、金融機関によって異なります。複数の住宅ローンを比較し、ご自身に合ったものを選択しましょう。
4. 団体信用生命保険(団信)の内容を決める
団信は住宅ローン契約者が死亡または高度障害となった場合に、債務残高の弁済に充てられる保険です。
加入しておくと、万が一のことが発生したときに、残された家族は住宅ローンの支払いをせずにそのまま家に住み続けられます。
団信には、がん保障や八大疾病保障など手厚い保障が付くものもあり、保険料は住宅ローンの金利に含まれるものが一般的です!
保障を手厚くすると比例して金利が高くなるケースもあるため、支払いできるか見極めましょう。
5. そのほか諸費用を比較する
住宅ローンには金利や団信以外にも費用が発生します。たとえば、以下のようなものが挙げられます。
諸費用 | 内容 |
---|---|
融資手数料(事務手数料) | 融資を受ける金融機関に支払う手数料、また保証会社に支払う事務手数料 |
住宅ローン保証料 | 金融機関を通じて保証会社に支払う保証料 |
火災保険料 | 火災はもちろん、豪雨による浸水や土砂崩れなどの自然災害ときに補償を受けられる |
地震保険料 | 地震で受ける被害に対応する |
印紙税 | 印紙税法で定められた課税対象となる文書を作成した場合にかかる税金 |
登記費用 | 不動産の物理的状況(住所や面積、建物の構造など)や権利関係(所有権や抵当権など)を明らかにするために司法書士へ支払う費用 |
必要になる費用を把握して、足りないことがないように前もって準備しておきましょう!
必要な費用の把握に困ったら、専門家に相談するのがおすすめです。詳しくは、関連記事「【絶対見て】住宅ローンはどこに相談する?4つの窓口やタイミング・選ぶポイントを解説」をあわせてご覧ください。
住宅ローン選びで初心者が知っておきたい3つの金利タイプ
住宅ローンを選ぶ際は、固定金利か変動金利かを選ぶ必要があります。ここでは、住宅ローン選びで初心者が知っておきたい金利タイプを3つ紹介します。
- 全期間固定金利
- 当初固定金利
- 変動金利
ぜひ、参考にしてみてください。
1. 全期間固定金利
全期間固定金利は、借入期間中の金利がずっと変わらないタイプです。
融資を受けるときに期間中の金利が確定するため、今後の返済額が明確に決まります。金利上昇リスクを避けられるメリットがある一方で、他の住宅ローンと比較すると金利が高いのが特徴です。
代表的なものに、フラット35があります!
- 借入期間が長く、借入額が多い方
- 完済まで月々の返済額を一定に保ちたい方
- 金利の変動によるストレスを抱えたくない方
2. 当初固定金利
当初固定金利は、借入時からある一定期間までは金利が変わりません。ただし、一定期間を過ぎると、その後は変動金利または固定金利のどちらかを選ぶ必要があります。
金利が固定される期間は3年、5年、10年、20年などとさまざまです!
最初の固定金利期間が終わると、金利を再設定することになります。再設定時の金利は、その時の市場金利を元に決められる仕組みです。
金利が上昇していた場合は、今後返済する適応金利が今までよりも上がってしまいます。逆に金利が下がっていた場合は、低金利で再設定できるのがメリットです。
- 返済途中で金利を見直したい方
- 固定金利期間が終了するタイミングで、金融機関の借り換えを考えている方
- 固定金利期間終了に合わせて、住宅の売却を考えている方
3. 変動金利
変動金利は、借入期間中に適用金利が変わるタイプです。
一定期間で金利の見直しがありますが、必ず適用されるとは限りません。金利が急激に上昇し返済額が大幅に増えてしまうリスクを回避するため、125%ルールが設けられています。
- 見直し後の返済額はこれまでの返済額の125%(1.25倍)が上限
- ただし、返済額が免除される仕組みではない
- 借入期間終盤に予想以上の返済額を要求される可能性がある
今後の金利がどう変化していくのかを、ある程度予想しておくのが良いでしょう!
- 借入期間が短く、借入金額が少ない方
- 多少のリスクがあっても低金利の恩恵を受けたい方
- 今後、金利上昇の可能性が低いと予想できる状況で住宅ローンを組む方
住宅ローンの支払いが心配に感じている方は、関連記事「【不安解消】住宅ローンを心配しすぎてしまう人必見!5つの対策や組み方のコツを紹介」をあわせてご覧ください。
初心者が知っておきたい住宅ローン3種類
ここでは、初心者が知っておきたい住宅ローンを大きく分けて3種類紹介します。
- フラット35
- 民間ローン
- 公的ローン
一つひとつ確認していきましょう。
1. フラット35
フラット35は、住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して扱う全期間固定金利型住宅ローンです。
返済期間中はずっと金利が一定のため、返済プランを立てやすいのが特徴です。保証人も繰上げ返済手数料も不要のため、手続きの負担が軽くなります。
最大35年間、固定金利で借りられるのがポイントです!
親子2世帯に渡って返済ができるプランがあるので、将来的に家を引き継ぐ予定でローンを組みたい方にもおすすめです。
2. 民間ローン
民間ローンは、銀行や信用金庫などの民間の金融機関が独自で提供する住宅ローンです。不動産会社やハウスメーカーが金融機関と提携している「提携ローン」と呼ばれるものもあります。
民間ローンが組めるのは、以下のような金融機関です。
- 都市銀行
- 地方銀行
- ネット銀行
- 信用金庫
- 農協
- 生命保険会社
低金利の金融機関を探している方は、都市銀行よりネット銀行がおすすめです!
窓口にかかる物件費用や人件費を抑えているため、都市銀行や地方銀行より金利を下げられます。
3. 公的ローン
公的ローンは、住宅金融支援機構や自治体が融資する住宅ローンです。
住宅金融支援機構は独立行政法人で、国土交通省住宅局と財務省大臣官房政策金融課が管轄しています。
財形住宅融資を提供しており、利用条件に当てはまる方のみが受けられます!
自治体融資には、住宅ローンの利息分を補給してもらえる「利子補給制度」があります。誰でも応募できるわけではなく、申込資格のある方が対象です。
東京都の場合は利子補給制度を設けています。詳しくは、各自治体のホームページを確認してみてください。
家を建てる費用を知って住宅ローンを計画的に組みたいと考えている方は、関連記事「【要チェック】家を建てる費用は3,500~4,500万円!価格別のマイホームのイメージや注意点を解説」をあわせてご覧ください。
初心者が住宅ローン選びに失敗しないための3つのポイント
ここからは初心者が住宅ローンを選ぶ際に、失敗しないためのポイントを3つ紹介します。
- 金利上昇しても返済できるか確かめる
- 家を建てたあとにかかるお金を理解する
- 第三者の意見を取り入れる
以下で詳しく解説するので、チェックしておきましょう。
1. 金利上昇しても返済できるか確かめる
変動金利を選ぶと、金利上昇で返済額が増えるリスクがあります。
日本で実施されている大規模な金融緩和が終了し、利上げが実施され金利が上昇した際に、毎月の返済額が想定よりも高くなることもあるでしょう。
実際、2022年12月に日銀は従来0.25%程度としていた長期金利の変動幅を0.5%に拡大し、事実上の利上げを実施しました。
長期金利と住宅ローンの金利は連動するため、今後住宅ローンの金利が上昇する可能性が高まっています。
とはいえ、返済期間が短かったり、収入に余裕があったりすれば、万が一金利が上がっても支払いに困る可能性は低いです!
毎月の返済額だけで決めるのではなく、金利上昇しても支払えるのかといったリスクを考慮してどの金利タイプにするか検討してみてください。
2. 家を建てたあとにかかるお金を理解する
住宅ローンを選ぶ際は、家を建てたあとのお金のことも考える必要があります!
家を建てたあとには、主に以下の費用が発生することが考えられます。
- 教育費
- 介護費用
- 家の購入後にかかる税金
- 修繕・メンテナンス費用
どの費用もまとまった金額が必要です。予想外の事態に備え、余裕を持った支払額を設定しておくことが大切です。
3. 信頼のおける第三者の意見を取り入れる
不動産会社や金融機関は、自社の利益を優先していることがあります。
たとえば、不動産会社ならできるだけ価格の高い物件を購入できるよう、借り入れ額を大きく設定する可能性もあるでしょう。
金融機関は自社の住宅ローンを進めるのが一般的です。
会社は利益を追求するので、自分で判断する能力がないと結果的に損をしてしまう可能性があります。
とはいえ、住宅ローン初心者の方がいきなり完全に理解するのは難しいでしょう。
そのため、第三者機関を利用するのがおすすめです!
初心者が住宅ローンを組む金融機関を選ぶならモゲチェックがおすすめ
初心者が住宅ローンを組む金融機関を選ぶ際は、モゲチェックを利用すべきです。
ここからは、モゲチェックのおすすめポイントを3つ紹介します。
- 簡単に金利を比較できる
- 適した金融機関がわかる
- プロに相談できる
以下で詳しく解説します。
1. 簡単に金利を比較できる
金融機関によって適用される金利は異なるため、少しでもお得に住宅ローンを組みたいなら、多くの金融機関を比較検討するのがおすすめです。
ただし、比較すべき金融機関の数が多く、手間も時間もかかるため、すべての金融機関を比較するのは現実的ではありません!
モゲチェックを利用すると、多数の金融機関から住宅ローンの金利を簡単に比較できます。
金利だけでなく、返済期間や返済方法など、条件を変えて比較することも可能。
これにより、最適な条件の金融機関を選べます!
2. 適した金融機関がわかる
たとえば、現在の収入や貯蓄額に合わせた返済方法を提供している金融機関を選べます。また、金利データをもとに、住宅ローンの審査基準が厳しい金融機関を選べることが特徴です。
さらに、融資承認確率を上げるためのアドバイスをしてくれます。利用者の情報をAIが分析し、個人の信用力向上に有効な方法を表示します。
アドバイスに対応することで、住宅ローンの審査に通る確率を高め、よりよい条件を選択できるのです!
3. プロに相談できる
モゲチェックには、住宅ローンに詳しいプロが多数在籍しています。そのため、ご自身に適した金融機関を見つけるためのアドバイスを受けられます。
住宅ローンの知識に自信がなくても、安心して選べるでしょう!
モゲチェックの詳細は、関連記事「【金利0.1%の差が命取り】住宅ローンの負担を下げるにはモゲチェックがおすすめ!使い方をわかりやすく解説」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
住宅ローンの選び方を理解して初心者も計画的に家づくりをしよう
わずか数%の違いでも、大きな金額を借り入れる住宅ローンだと損をしてしまうことがあります。
住宅ローンを組む際は、金利タイプや返済方法、そのほか諸費用を比較してトータルの返済額が少なくなるようにしましょう。複数のサービスを比較し、自分にあった住宅ローンを選ぶことが成功の鍵です。
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