「間取りで後悔したくない!」
「住みやすい家にするためにはどうすればいい?」
「間取りの考え方がわからない」
間取りで後悔しないためには、失敗しがちなポイントや理由を把握しておくことが大切です。成功させるために、事前に話し合ったりシミュレーションしたりしておきましょう。
この記事では、15年以上の住宅販売の経験がある筆者が、以下の内容を紹介します。
- 間取りで後悔する理由
- 後悔しがちなポイント
- 後悔しないためのコツ
生活し始めてから後悔しないように、しっかりチェックしておきましょう!
間取りで後悔する5つの理由
株式会社南勝が調査したところ、戸建注文住宅に住む人のうち56.6%が間取りに後悔していることがわかりました。そのため、後悔する理由を事前に確認しておくと、理想のマイホームが実現できるでしょう。
ここでは、以下の5つの後悔ポイントについて解説します。
- 動線を考えない
- とりあえずスペースをつくる
- 土地の特徴を確認しない
- 設置する家具を決めていない
- 家族の希望がまとまっていない
今から家を買う予定がある方は、しっかりチェックしておきましょう!
参考:PR TIMES
1. 動線を考えない
間取りを決める際、動線をしっかり考えずに部屋を配置すると生活しにくいと感じて後悔するかもしれません。動線とは、日常生活で人が移動する経路のことです。
家の動線は、以下の5種類があります。
動線 | 主に使用する場所 |
---|---|
家事動線 | キッチン、ランドリールームなど |
生活動線 | ダイニング、寝室など |
来客動線 | リビング、トイレなど |
通勤動線 | 洗面台、ウォークインクローゼットなど |
衛生動線 | トイレ、バスルームなど |
間取りを考えるときは、動線が複雑にならないようにすると後悔を減らせますよ!
たとえば、洗濯物を干すスペースが2階で、洗濯機が1階の場合、洗濯するたびに往復しなければならず不便です。間取りを考えるときは、実際の生活を想像してみて、過ごしにくいところがないか考えてみてください。
2. とりあえずスペースをつくる
「もしかしたら使うかも」と考えて、とりあえずスペースをつくっている人は少なくありません。部屋を配置するときは、何に使うのか大まかに考えておきましょう。
不動産屋で間取りをつくってもらうと、建築士がよく見せようと不要なスペースを入れている場合があります!
部屋より狭く、物置より大きいような中途半端な大きさのスペースをつくると、使い道がないため後悔します。何に使うのかしっかり考えておくのがおすすめです。
3. 土地の特徴を確認しない
家の周囲の人通りや日当たりなどを確認せず間取りをつくると、実際に住んでから後悔するでしょう。窓の配置場所によっては、歩行者の視線が気になったり、まったく日差しが入らなかったりすることがあります。
特徴を確認しないまま間取りを決めるのは危険です!
可能なら、間取りを決める前に、家を建てる場所まで複数回足を運んでみるのがおすすめです。
なお、人気の間取りについては、関連記事「【プロが厳選】一戸建ての人気間取り7選!注意点や事前に確認したいことを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4. 設置する家具を決めていない
設置する家具を決めずに間取りを決めると、サイズがあわずに置けなかったり、部屋が狭くなったりする可能性があります。そのため、間取りを考える段階で、設置したい家具を決めておくのがおすすめです。
設置する家具が決まっていれば、家具のサイズに合った間取りを決められます。
現在の家で使っている家具を使う場合には、サイズを計測しておきましょう。
5. 家族の希望がまとまっていない
住宅や間取りについての家族の希望をまとめて優先順位をつけていないと、後悔することになるかもしれません。
家族の希望をすべて叶えられればいいですが、予算や土地の広さなどの制限がある場合には優先順位をつける必要があります。
たとえば、家族全員が使うリビング、トイレ、お風呂などについては意見をまとめておくと後悔を減らせます。間取りを検討する際には、家族でよく相談してそれぞれの意見を反映させましょう。
【場所別】間取りで後悔しがちなポイント15選
間取りで後悔しがちなポイントは以下の15点です。
- 玄関
- リビング
- ダイニング
- キッチン
- 廊下
- 収納スペース
- 寝室
- トイレ
- 洗面所
- 浴室
- 窓
- 家事動線
- 部屋の広さ
- 駐車場
- コンセント
このポイントさえ押さえておけば、住んでからの後悔を減らせるでしょう。順に解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
1. 玄関
- 道路に面している方向に玄関をつくらないと不便を感じる
- リビングがつながっていると外気が流れ込んでしまう
- シュークローズに靴の臭いがこもる
玄関の広さは家族の人数に比例します!
玄関の間取りを決める際は、家族の人数に合わせた広さにするのがポイントです。とくに、シュークローズは家族全員分の靴がしまえるだけのスペースを確保しておきましょう。
また、リビングと玄関をつなぐ場合には、外気で寒いと感じることもあります。費用が抑えられるものの、電気代がかさむ可能性がある点には、考慮しておく必要があります。
2. リビング
- 日当たりがよすぎて暑い
- 外からの光が入りにくい
- 吹き抜けにしたため寒い
日当たりや温度に不満を感じている人が多い傾向ですね!
リビングは長時間家族が過ごす場所のため、生活するうえで不便さを感じやすいところでもあります。窓を設置する方角に配慮したり、シーリングファンを設置したりして、後悔なく過ごせるようにこだわりましょう。
3. ダイニング
- キッチンカウンターとの関係性を考えていなかった
- 照明器具の位置を失敗した
- ダイニングが暗い
ダイニングは、主に食事をする場所です。そのため、間取りを考える際にはキッチンとあわせて検討することをおすすめします。
たとえば、対面キッチンを採用するなら、ダイニングテーブルの位置を近づけておくといいでしょう。配膳はもちろん、片づける際にも移動距離が短くなります。
食事の準備や片付けを家族に手伝ってもらいやすくなりますよね!
また、照明や窓について考慮しておかないと、暗さが気になるかもしれません。今の家で不満に感じていることを、洗い出してみると理想のダイニングスペースを実現できます。
4. キッチン
- キッチンが使いにくい
- 狭くて動きにくい
- リビングに調理中の臭いが充満する
キッチンは毎日使う場所なので、後悔する人は多いです。キッチンとリビングの広さをふまえて、使いやすい間取りを意識してみてください。
家族の人数が多い場合は、広めのキッチンがおすすめです!
複数人入れるようにしたり、床下にスペースをつくったりして、使いやすいキッチンを実現させましょう。
5. 廊下
- 廊下をつくらなかったので、音が漏れやすくてニオイが広がりやすい
- スペースが広くなり光熱費がかさむ
- 来客時に気を使う
廊下がないと居住空間や収納スペースは広くなるけど、デメリットもありますね!
部屋を広くしたい理由で廊下をなくす間取りも増えています。しかし、廊下をつくらなかったことにより、音やニオイが気になることがあるようです。
また、スペースが広くなる分光熱費がかかってしまうデメリットがあります。廊下をつくる間取りとつくらない間取りを比較してみて、どちらが住みやすいか検討してみるのもおすすめです。
6. 収納スペース
- 収納スペースが足りない
- 必要以上のスペースをつくってしまった
- 使いにくい
家族の人数から必要な収納スペースを考えると、過不足なく間取りを決められます。戸建住宅の場合の収納スペースは、全体の15%を目安にするとよいでしょう。
各自が必要な収納スペースを想像しておくのが大切ですね!
季節物の家電やクリスマスツリーなどの大きな物がしまえるように、高さのあるスペースを確保しておくのがおすすめです。
7. 寝室
- 直射日光でまぶしい
- 大きなベッドが置けない
- 生活リズムを考慮しなかった
寝室は、西向きや北向きの光が入りにくい方角を選ぶのが一般的です。光のせいで寝つきが悪くなると、ストレスがたまってしまうため、時間をかけて間取りを決めてみてください。
ライフプランや生活リズムを考えて、使いやすい寝室を配置するのが重要です。
8. トイレ
- 音が気になる
- 狭すぎて扉の開け閉めが大変
- 窓がなく暗い
トイレの音が気になる場合には、防音扉を使用することで軽減させられます。また、狭い空間になる場合には、スライド式の扉を設置するのがおすすめです。
なお、一般的にトイレは西や北などの日当たりが悪い方角に設置されることが多いです。
暗さが気になる際には、間接照明などで明るさを保ってもいいでしょう。
9. 洗面所
- 脱衣所内の洗面台は来客時に抵抗を感じる
- 帰宅後にすぐに手を洗えるように玄関にもつくればよかった
玄関から洗面所が遠いと、手を洗う習慣が身につきにくい傾向にあります。そのため、お子さんがいる家庭では「玄関に小さな手洗いスペースを設置すればよかった」と後悔するかもしれません。
また、洗面所は、主に洗濯や身支度をする場所として利用されます。
これから洗う予定の衣類などは、来客に見られたくないですよね。
来客時にも気を遣うことがなくなり、ウイルスや菌を家の中に入れる心配も減るでしょう。
10. 浴室
- 収納スペースが足りない
- オプションをつけたがほとんど使わない
- 窓が低く通行人の視線が気になる
お風呂のオプションは魅力的なものが多いですが、本当に必要なのかを考える必要があります。
家族みんなで同じ時間帯にお風呂に入れるなら、追い炊き機能は不要です。
また、窓を設置する際には、高さに考慮する必要があります。早い時間帯にお風呂に入った際に、通行人の視線が気になるかもしれません。窓を高くしたり目隠しのためのブラインドを設けたりする工夫が必要です。
11. 窓
- 窓からの日差しが強すぎる
- 窓が少なく外気を取り入れられない
- 日当たりが悪い
間取りを考える際、窓はどうしても後回しになってしまいます。
間取り決めのときに窓の配置も決めておくんですね!
リビングや寝室の場合、高さの異なる窓を2つ以上配置するのがおすすめです。空気が通りやすくなるので、部屋に心地よい風が流れ込み快適に過ごせるでしょう。
なお、間取りの決め方について詳しく知りたい方は、タウンライフがおすすめです。たくさんのハウスメーカーから無料で間取りを提案してもらえます。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
12. 家事動線
- 家事で使うスペースが複雑で使いにくい
- 何度も往復しなければならない
- 家事に時間がかかる
家事に使う部屋はできるだけ近くして、使いやすくしましょう。玄関とキッチンが離れていたり、洗濯機と収納スペースが遠かったりすると、行き来に時間がかかってしまいます。
家に一番長い時間いる人の意見を参考にしましょう!
13. 部屋の広さ
- 置きたい家具が入らない
- 部屋が狭い
置きたい家具がある場合は、間取りを考えるときにどこに配置するかイメージしておくことで後悔を減らせます。サイズを測っておくと、ぴったり配置できるので空間を余らせる心配がありません。
家具のイメージもしておかなければなりませんね!
14. 駐車場
- 車は駐車できるけどドアが開けづらい
- 子どもの自転車が増えて駐車スペースが狭くなった
駐車場に関しては、狭さで後悔する方が多くいます。
子どもが大きくなると自転車を置くスペースも必要になりますね!
敷地面積にもよりますが、車や自転車の将来的に必要な台数を考えたスペースを確保しておきましょう。
15. コンセント
- リビングのコンセントの数が足りない
- 家電を多く使うキッチンにコンセントが足りなかった
- ダイニングテーブルの付近にコンセントをつくればよかった
コンセントが足りないと、家電を使うたびに取り外したりする必要がありますね。
キッチンやダイニングテーブルでは、多くの家電を使うことが多いでしょう。使う家電を想定して、必要な数をつくっておくのがおすすめです。
家を建てる前のコンセント追加は1箇所数千円ですが、建築後に設置するには壁を壊す必要があるため、1箇所数万円以上かかる場合もあります。コンセントが多くても困らない場合には、多めにつけておくと安心です。
なお、間取りについて不安な方は「すーさんの相談窓口」で相談するのがおすすめです。ハウスメーカーに15年間勤務していた経験から、豊富な失敗談を教えてもらえます。
間取りだけでなくハウスメーカーや営業マンの選び方、返済シミュレーションなど家づくり全般の悩みに回答しているので、ぜひお気軽にご相談ください!
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間取りで後悔しないための5つのコツ
間取りで後悔しないためのコツは以下の5つです。
- 家族で話し合いをして意見を固めておく
- 実際の暮らしをシミュレーションする
- 建築の知識をつけておく
- 外観と間取りの妥協点を見つける
- 希望を実現できる業者を選ぶ
家を建ててから後悔しないように、しっかりチェックしておきましょう!
1. 家族で話し合いをして意見を固めておく
間取りを決める際は、家に長時間いる人の意見を参考にすると後悔を減らせます。
どんな家にしたいか具体的なイメージを持つとスムーズに進められますね!
それぞれが譲れないポイントを話しておくと、不満が少ない家づくりができます。
住み始めてから不満が出てくると、穏やかに生活できません。
しっかり話し合いをして、家族の意見をまとめておきましょう!
2. 実際の暮らしをシミュレーションする
間取りを考えるときは、何のための場所なのか明らかにしておくのがおすすめです。実際の暮らしをシミュレーションすることで、動線や部屋の配置などを決めやすくなります。
間取り図だけで決めずに、具体的に想像して配置してみてください。
3. 建築の知識をつけておく
不動産屋と間取りを決める際は、住宅についての最低限の知識が必要です。簡単な専門用語や知識は身につけておきましょう。
LDKや建ぺい率などを知っておくと、スムーズに進められます!
家づくりに必要な知識は、LIFULL HOEM’Sの「はじめての家づくりノート」に記載されています。無料の資料を請求するとダウンロードできるので、ぜひ利用してみてください!
LIFULL HOME’Sの家づくりノートの詳細は、関連記事「【めっちゃ簡単】家づくりに役立つノートをもらう方法!よくある疑問もスッキリ解決(PR)」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
4. 外観と間取りの妥協点を見つける
外観にこだわりたい場合は、間取りも意識しておかないと使いにくく後悔することもあります。
どちらも希望通りにするのは難しいかもしれませんね!
複雑なものやオリジナルの外観を希望する場合は、早めに不動産屋に相談しておくのがおすすめです。
5. 希望を実現できる業者を選ぶ
希望を実現するために、各業者をしっかり比較して選びましょう。ハウスメーカーによって得意な工法は異なるので、事前のチェックは欠かせません。
ホームページやSNSで過去の実績が確認できますよ!
間取りで後悔しないためには事前準備が大切
間取りで後悔しないためには、事前準備が大切です。不動産屋に行く前に、家族で意見をまとめて実際の暮らしをシミュレーションしてみてください。
建築についての知識をつけておくと、スムーズに進められます。
ほとんどの人は、一生に一度の家づくりです。失敗しないためにも、間取りで後悔する理由を確認しておきましょう。
「家族で間取りを考えるのは難しい」と感じている方は「すーさんの相談窓口」を利用してみてください!
長年家づくりに関わっていたため、さまざまな間取りを提案できます。
後悔しないためにも、一度ご相談ください!