「旗竿地を買うなと言われている理由を知りたい」
「買って後悔しないか不安」
「住みたい地域に旗竿地があり気になっている」
旗竿地は買うなと言われていることを知り、土地探しの選択肢から外したほうがいいのか悩んでいる方はいないでしょうか。
長く住む土地なので、後悔だけはしたくないですよね…。
この記事では、大手ハウスメーカーで15年間勤務し、現在は家づくりをサポートしている筆者が、旗竿地について以下の内容を解説します。
- 買うなと言われる理由
- 買うメリット
- 購入に向いている人の特徴
- 買う前のチェックポイント
旗竿地を買うなと言われている理由がわかり、自身にあった土地かを見極められるようになります。ぜひ最後までお読みください!
旗竿地は買うなと言われる4つの理由
旗竿地は買うなと言われるのには、以下の4つの理由があります。
- 日当たりや風通しが悪い
- 隣家との距離が近い
- 駐車スペースの確保がしにくい
- 建築コストが高くなるケースが多い
ひとつずつ確認していきましょう。
1. 日当たりや風通しが悪い
旗竿地は、道路から奥にある土地を有効活用し、家を建てる広さを確保できるところが特徴です。そのため、周囲がほかの住宅に囲まれているケースがほとんどです。
建設当初は周辺に家が建っていない場合でも、将来的には住宅ができると思った方がいいかもしれません!
四方を家で囲まれる旗竿地は、日当たりや風通しが悪くなり、快適性に問題が出るケースがあるでしょう。旗竿地を建てる際は、少しでも日が当たる箇所に大きな窓を付けるといった工夫が必要です。
風通しの悪さに関しても、窓の位置を計算すれば改善できるケースがあるため、住宅会社からアドバイスを受けることをおすすめします!
日当たりが悪い家のデメリットは関連記事「【脱失敗】日当たりの悪い家で後悔する5つの理由!プロが5つの改善方法を伝授」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 隣家との距離が近い
旗竿地は、密集している家の中心に建設されるケースが多い土地です。そのため、隣家との距離が一般的な住宅に比べて近い傾向があります。
家同士の距離が近いと、プライバシーへの配慮が必要になるほか、騒音にも気を付けて生活をする必要が出てきます。
プライバシーを保つ対策としては、隣家と窓の配置をずらし、お互い目線をあわせる機会を減らす方法がありますね!
周りに住宅が建っている状態の場合は、隣家となるべく距離を取れる家の配置を考えるだけでも、騒音を気にするストレスが減るでしょう。
3. 駐車スペースの確保がしにくい
旗竿地には、駐車スペースが竿部分しか確保できません…。
旗竿地の竿部分がどの程度の広さなのかは、土地によりそれぞれ異なります。なかには、所有している車のサイズだと、駐車ができない旗竿地もあるでしょう。
さらに、2台以上を並列に並べて停めておけるケースがほとんどありません。
2台以上の場合は、縦に駐車をしなければならない点には注意が必要です。
気になる旗竿地があるなら、事前に車が停められるのかどうか確認しておくことをおすすめします。
4. 建築コストが高くなるケースが多い
工事車両の駐車スペースがかぎられてしまう旗竿地は、建築コストが一般の住宅より高くなる傾向があります。
旗竿地の場合、現場まで建築資材を人の手で運ばなければならないケースが考えられますね…。
また、柱といった大きなものを運ぶクレーン車も、道のせまい旗竿地であれば活躍の場がありません。代わりに人が時間をかけて作業をする必要があるため、建築コストが上がります。
旗竿地を建てる際は、建築が少しでもしやすい土地なのかどうかを、住宅会社の目線でたしかめてもらう必要があるでしょう。
旗竿地を買う4つのメリット
旗竿地を買うメリットは以下の4つです。
- 土地価格が相場より安い
- 道路からの騒音を抑えられる
- 固定資産税が抑えられる
- 大きな家を建てられるケースがある
一般の住宅にはない利点ばかりのため、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1. 土地価格が相場より安い
変形の土地である旗竿地は、価格が相場より2~3割安くなる傾向があります。
正方形や長方形のような、住宅を建てやすい土地である整形地より、安く手に入れられます!
住宅にかかるコストは家づくりをするなかで調整できますが、土地の値段はあとから変えられません。少しでも安く買える旗竿地を購入すれば、ローン返済の負担も減るでしょう。
土地探しのコツについては関連記事「【失敗しない】土地探しのコツ7選!基礎知識や探し方を家づくりのプロ解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
2. 道路からの騒音を抑えられる
道路から離れたところに家を建てる旗竿地であれば、自動車から聞こえる騒音を抑えられます。人通りの多い地域であっても、話し声が建物まで届きにくく、比較的静かな環境で暮らせるでしょう。
また、公道から離れていることで、通行人からの視線が気にならない点も魅力と言えますね!
騒音を抑えつつ、プライバシーを大切にしたい場合は、旗竿地を選択肢に入れてみてください。
3. 固定資産税が抑えられる
固定資産税とは、土地や住宅など、固定された資産の所有者に課される税金のことです!
旗竿地のような土地の形が整えられていない不整形地は、固定資産税が通常より安くなる措置が取られています。
固定資産税は、土地を所有しているかぎり毎年支払い義務が発生する税金です。旗竿地であれば、最終的なコストを抑えられると言えるでしょう。
持ち家の固定資産税については関連記事「【相場を紹介】持ち家の固定資産税はいくら?シミュレーションを使った計算方法や節税のコツを解説」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください!
4. 大きな家を建てられるケースがある
住宅は、購入した土地の面積に比例して、建てられる住宅の大きさが定められています。
家が必要以上に密集してしまうのを避けるため、土地をすべて使った住宅の建設は禁止されていますよ!
旗竿地は、竿部分の土地をふくんだ敷地面積で、建てられる家の大きさを計算します。そのため、一般的な住宅よりも大きな家を建てられるケースがあるでしょう。
また、車の置き場所が竿部分に限定されるため、住宅スペースを広く取りやすいところもポイントです。
自身の状況の場合、旗竿地を選んでも後悔しないかと不安な方は、まずはプロに相談してアドバイスをもらうことをおすすめします。
私は、営業担当者への講師を担当している家づくりのプロです!土地探しについての相談も、広く受け付けていますよ!
「すーさんの相談窓口」では、丁寧なヒアリングをもとにして、あなたにぴったりの最適なアドバイスを実施しています。はやく納得のいく土地を見つけて、家づくりに力を注ぎたいと思っている方は、ぜひ一度ご相談ください!
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旗竿地の購入に向いている人の3つの特徴
旗竿地の購入に向いている人には、以下3つのような特徴があります。
- 竿部分を有効活用できる
- 外観より内装にお金をかけたい
- 2階以上にリビングを設置したい
旗竿地が自身にあっているか確認するためにも、ひとつずつチェックしてみてください。
1. 竿部分を有効活用できる
人間や車が通るスペースしかない竿部分も、外構として扱えば有効に活用できます。たとえば、インターホンや宅配ボックスを竿部分に設置すれば、その分住宅スペースを広く取ることにもつながるでしょう。
また、竿部分をガーデニングするスペースにすれば、家までの動線を魅力的にできます!
竿部分を無駄にせず、有効活用するプランを持っている場合は、旗竿地の購入が向いているかもしれません。
2. 外観より内装にお金をかけたい
道路から離れたところに家を建てる旗竿地は、通行人から住宅が見えにくいところが特徴です。道路沿いの住宅と比べて、外観を気にする必要がありません。
外観をシンプルにしてコストを減らした分、内装にお金をかけられると考えられますね!
かぎられた予算のなかで、外観よりも内装に投資したい場合は、旗竿地を選択肢に入れてみてください。
3. 2階以上にリビングを設置したい
2階以上にリビングを設置すれば、高く設置した窓から光を取り込みやすくなります。四方を住宅に囲まれる旗竿地の日当たりが悪くなる問題の解消が可能です。
2階リビング以外でも、吹き抜けにして大きな窓を設置すれば、光を取り込みやすくなりますよ!
2階以上にリビングを設置する予定であれば、旗竿地でも問題なく住める可能性があるでしょう。
まだ自身の理想的な家づくりのイメージが付いていない場合は、無料で多くの提案がもらえるタウンライフがおすすめです。実際の間取りの成功事例を参考にできるため、マイホームを建てるビジョンがより明確になります。
タウンライフの詳細は、関連記事「【希望が叶う】理想の家を実現する間取りの決め方を徹底解説!無料でプロに依頼する方法を紹介」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
旗竿地を買う前の3つのチェックポイント
旗竿地を買う前のチェックポイントは以下の3つです。
- 竿部分の幅は2m以上あるか
- 工事車両が入るスペースはあるか
- 電気と水道の引き込みはされているか
旗竿地の失敗を減らすためにも、ひとつずつの確認をおすすめします。
1. 竿部分の幅は2m以上あるか
現在の建築基準法では、道路と敷地が2m以上接していなければ、住宅を建てられないと定められています。竿部分の幅が2m以下の土地を購入しても、マイホームの建設ができません。
参照:建築基準法 第四十三条 敷地等と道路との関係
同時に、所有している車を停められる幅があるかの確認もしておきましょう!
検討している旗竿地が建築基準法をクリアしているか不安な場合は、ハウスメーカーのようなプロの目で確認をしてもらうことをおすすめします。
2. 工事車両が入るスペースはあるか
住宅までの通路がせまい旗竿地は、工事車両が現場まで入れないケースがあります。その場合、職人が建築資材を直接持っていく必要があるため、工事代金に人件費がプラスされるケースがあるでしょう。
また、工事にクレーン車が必要な建築プランの場合、クレーンが届かなければ建設自体ができません。
旗竿地を購入する前に、自身が建てたい家を叶えられる工事スペースがあるかの確認が大切ですね!
3. 電気と水道の引き込みはされているか
電気と水道の引き込みがされていない土地の場合は、自身で整備をしなければなりません。旗竿地は一般的な土地と比べ、インフラ導入のコストが高くなるケースがあるため注意が必要です。
道路の奥に家を建てるので、その分電気と水道を引き込む線や配管を長くしなければなりません…。
また、周りの家の建築状況によっては、専用の電柱を建てなければ電気を引き込めないケースも考えられます。余計なコストの発生を防ぐためにも、事前に電気と水道の引き込みがされているかの確認が大切です。
旗竿地は買うなと言われる理由を把握し自分にあっているか確認しよう
旗竿地を買うなと言われる理由は、主に四方を家で囲まれていることによる日当たりの悪さです。日当たりの問題は、2階にリビングを設置したり、吹き抜けにしたりすれば解決できるケースが多いでしょう。
旗竿地を買うなと言われる理由を把握したうえで、自身の場合であれば問題ないと判断できれば、相場よりも安く土地を手に入れられます。
土地の購入前には、電気や水道が引き込まれているかなど、余計なコストがかからないためのチェックも大切ですね!
自身の建てたい家の場合、旗竿地を買って後悔しないか不安な場合は、無料でできる相談窓口の利用をおすすめします。
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