「一戸建ての平均坪数は?」
「家が狭くて後悔したくない」
「何坪の家を建てればいいのかわからない」
一戸建ての平均坪数はどれくらいなのでしょうか?
平均坪数は35〜40坪ですが、世帯人数によって適した広さは異なります!
世帯人数別の平均坪数をチェックしておくことで、住み始めてからの後悔を減らせるでしょう。この記事では、一戸建ての平均坪数について以下のポイントを解説します。
- 一戸建ての坪数に関する基本情報
- 世帯人数別の平均坪数
- 実現できる間取り
- 坪数を考えるときのポイントと工夫
住み始めてから狭いと感じないためにも、一戸建てを建てる予定の方は最後までご覧ください。
一戸建ての坪数に関する基本情報を解説
一戸建ての坪数に関する基本情報を、以下の4つのポイントで解説します。
- 坪数とは日本古来から使用される計量単位
- 一戸建ての延べ床面積は35~40坪
- 延べ床面積・敷地面積・建築面積の違い
- 建ぺい率と容積率
坪数についてよくわからない方はそれぞれチェックしておきましょう。
1. 坪数とは日本古来から使用される計量単位
坪とは「尺貫法」と呼ばれる、日本古来の計量方法で使用する単位のことです。商取引では「坪」という単位は昭和34年から禁止されていますが、日本人には馴染みのあるので現在でもさまざまな場所で使われています。
ハウスメーカーや不動産屋でも「坪」の表記を見かけます!
坪数と平米、畳の関係は以下のとおりです。
1坪=3.306平方メートル=約2畳
坪と平方メートル、畳はお互いに換算できますが、割り切れない数字であるためわずかな誤差が生じます。そのため、土地の金額が高い都心部では、誤差の分だけ費用が変わることもあるため注意しましょう。
2. 一戸建ての延べ床面積は35~40坪
一戸建ての平均坪数は35〜40坪です。総務省の「令和5年年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」によると、一戸建ての平均延べ面積は126.32でした。
これを坪数に換算すると約38坪です!
一戸建てを建てたときは快適に過ごせても、家族構成が変わったり子どもが成長したりすると狭く感じることがあります。
後悔しないためにも、余裕をもった広さに設定するのがおすすめです。平均坪数をチェックして、自分たちの家族構成にあった余裕のある面積を考えましょう。
3. 延べ床面積・敷地面積・建築面積の違い
坪数がどの面積を指しているのか確認が必要です。
主に以下の3つの面積のいずかを指す場合が多いので、内容を理解しておきましょう!
- 延べ床面積:居住室のほか玄関、トイレ、台所などを含めた住宅の床面積の合計
- 敷地面積(土地面積):土地を真上から見下ろして測った面積
- 建築面積:1階と2階の広い方の面積
延べ床面積は、2階建ての家であれば上下階のフロアの合計の広さです。敷地面積は、家の大きさに関わらず土地の広さを指します。建築面積とは、多くの場合1階の広さのことです。
それぞれ混同しやすいため、しっかりと使い分けましょう!
4. 建ぺい率と容積率
土地には建ぺい率と容積率が設定されているので、坪数全面に住宅を建てられません。建ぺい率と容積率については、以下のとおりです。
- 建ぺい率:土地に対してどのくらいの規模の建物が建築できるのかを表す割合
- 容積率:土地に建築できる建物の延床面積の割合
建ぺい率や容積率は用途地域毎に指定されているため、事前に確認しておきましょう。
とはいえ、実際にどう確認すればいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。家づくりについて不安がある方は、住宅のプロに相談するのがおすすめです。
住宅用語が難しくて理解しづらいとお悩みの方は、すーさんの相談窓口までご相談ください!
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【世帯人数別】一戸建ての平均坪数
一戸建てを建てるときは何坪にすればいいのかわからない方も多いでしょう。ここでは、以下のように世帯人数別の一戸建ての平均坪数を解説します。
- 1人暮らしなら12~16坪
- 2人暮らしなら14〜21坪
- 3人暮らしなら18〜28坪
- 4人暮らしなら22〜35坪
- 5人暮らしなら26〜42坪
住み始めてから後悔しないためにも、平均坪数をチェックしてみてください。
1. 1人暮らしなら12~16坪
概要 | 坪数 |
---|---|
平均 | 12~16坪 |
最低居住面積 | 約7坪 |
余裕のある面積 | 約16坪 |
1人暮らしの平均坪数は12〜16坪ですが、親や友人が来ることが多い方は、リビングや寝室を広めにするのがおすすめです。急な来客に対応できるよう、余裕のあるスペースを用意しておきましょう。
1人しか生活できない坪数だと、来客があったときに不便に感じますね!
ライフスタイルにあわせて必要な広さを設定していくと、ストレスなく生活できます。来客の頻度や趣味で使うスペースなど、具体的な使用方法を明らかにしていけば坪数を決めやすいです。
2. 2人暮らしなら14〜21坪
概要 | 坪数 |
---|---|
平均 | 14〜21坪 |
最低居住面積 | 9坪 |
余裕のある面積 | 22坪 |
2人暮らしの平均坪数は14〜21坪です。ただし、夫婦2人のプライベートを重視したいなら、21坪より広くするのがおすすめです。それぞれの部屋を作る場合、20坪以下だと狭く感じるかもしれません。
2人で話し合って、どのような目的で部屋を使いたいのか考えてみましょう!
将来家族が増えることが想定される場合には、部屋数を変えられるように広めに坪数を確保してみてください。
3. 3人暮らしなら18〜28坪
概要 | 坪数 |
---|---|
平均 | 18〜28坪 |
最低居住面積 | 12坪 |
余裕のある面積 | 30坪 |
18〜28坪にすると3LDKを実現できます。個室を作れる余裕があるため、趣味や仕事用などのスペースとして活用できます。子ども部屋が作れるので、プライバシーを重視させたい方にもおすすめです。
坪数とあわせて間取りもおおまかに考えておくとよいですね!
4. 4人暮らしなら22〜35坪
概要 | 坪数 |
---|---|
平均 | 22〜35坪 |
最低居住面積 | 15坪 |
余裕のある面積 | 37坪 |
30坪以上の一戸建てなら、トイレを2つ設置したり収納スペースを増やしたりなど、柔軟に間取りを考えられます。家族で実現したい希望がある場合は、事前に話し合っておくとスムーズに間取りを決められるでしょう。
4人暮らしで37坪の住宅なら、広々と開放感のある間取りを実現できます!
5. 5人暮らしなら26〜42坪
概要 | 坪数 |
---|---|
平均 | 26〜42坪 |
最低居住面積 | 18坪 |
余裕のある面積 | 45坪 |
40坪以上の一戸建てなら、収納スペースに困ることなく快適に生活できます。家族5人以上や趣味で使う道具を収納したい場合は、40坪以上の住宅を建てるのがおすすめです。
実際の生活をイメージしながら部屋の間取りを検討すると、必要な坪数が明らかになります。
住んでから後悔しないように、しっかりイメージして考えなければなりませんね!
5人暮らしに適した間取りについては、関連記事の「【事例あり】5人家族に適した3つの間取り!利便性をアップするための工夫も紹介」で詳しく解説しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
一戸建ての坪数によって実現できる間取り
一戸建ては延べ床面積によって、以下のような間取りが実現できます。
- 25~30坪|広めの2LDK
- 30~35坪|3LDK~4LDK
- 35~40坪|4LDK~5LDK
- 40~45坪|大きな駐車場や二世帯住宅
- 45坪以上|複数のリビングやテラス
それぞれチェックしてみましょう。
1. 25~30坪|広めの2LDK
都心に建てるほとんどの一戸建ての延べ床面積は、25〜30坪くらいです。そのため、少し広めの2LDKやコンパクトな3LDKの間取りが一般的です。25~30坪の場合は、スキップフロアやデッドスペースを活用することで、無駄なスペースがなくなり、実際よりも広く感じられます。
工夫次第で実際の坪数よりも広々とした部屋を実現できます!
吹き抜けを取り入れれば、より開放感のある一戸建てにできるでしょう。敷地面積が限られている場合は、少しでも広く見せるためにスキップフロアや吹き抜けを取り入れてみてください。
以下の間取り図は、約25坪の家の例です。
部屋 | 広さ |
---|---|
LDK | 17.3畳 |
洋室(2部屋) | 4.5畳、6畳 |
25坪でも「ウォークインクローゼット」や「ユーティリティ」など収納に便利な部屋を設けられますね!
2. 30~35坪|3LDK~4LDK
4〜5人向けの一戸建てなら、3LDKや4LDKがおすすめです。なお、3LDKや4LDKにするなら、回遊動線を取り入れることで、部屋の行き来がしやすく利便性が高まります。回遊動線を取り入れて、移動がスムーズになるように間取りを検討しましょう。
30〜35坪にすると、広いスペースが必要なアイランドキッチンやランドリースペースが設置可能です。実現したい間取りがある場合は、少し広めの坪数を確保してみてください。
家族でどのような家にしたいのか話し合う必要がありますね!
以下は、延べ床面積30坪の間取りの例です。30坪あると、6畳程度の個室を4つ用意できることがわかります。
部屋 | 広さ |
---|---|
LDK | 15.66畳 |
洋室(4部屋) | 6畳、6畳、8畳 |
LDKはアイランドキッチンになっており、広々とした雰囲気の家になりますね!
3. 35~40坪|4LDK~5LDK
延べ床面積35〜40坪にすると、一戸建ての平均坪数とほぼ同じくらいの広さを実現できます。広々としたスペースがあるので、4LDKや5LDKにする場合がほとんどです。
35〜40坪なら子どもが複数人いても快適に過ごせます!
以下の間取りは、35坪の家の間取り例です。2階の1部屋は間仕切りできるようになっており、実質5LDKの間取りを実現しています。
部屋 | 広さ |
---|---|
LDK | 17畳 |
洋室(4部屋) | 6畳、6畳、6畳、12畳 |
平均的な坪数の家を建てられれば、4人家族でも余裕のある暮らしができますね!
4. 40~45坪|二世帯住宅
延べ床面積40〜45坪なら余裕がある一戸建てなので、さまざまな設備やスペースを取り入れやすいのが特徴です。5人家族や二世帯住宅でも問題なく過ごせるでしょう。坪数に余裕があるため、将来子どもが成長しても一緒に生活したり、二世帯住宅にしたりするなど選択肢が多いのが魅力です。
子どもたちに1人1部屋与えても、書斎や十分な収納を用意できるのは嬉しいですね!
以下の間取りは、40坪の間取り例です。
部屋 | 広さ |
---|---|
LDK | 21.5畳 |
和室(1部屋) | 4.5畳 |
洋室(4部屋) | 6畳、6畳、12.5畳、3畳 |
21.5畳の広いLDKがあり、個室も5つ用意できています。クローゼットも豊富で大家族の荷物も十分収納可能です。
5. 45坪以上|複数のリビングやテラス
45坪以上の一戸建てなら、二世帯住宅でも余裕のある間取りを設計できます。坪数が増えるほどデザインの自由度も高いので、家族の希望やこだわりを実現できるのがポイントです。たとえば、複数のリビングやテラスなどが設置可能です。
家族の希望を実現したいなら、45坪以上を目安にしましょう!
以下の間取りは、45坪以上の間取り例です。1階・2階それぞれにLDKと水回りが用意されており、独立型の二世帯住宅になっています。
部屋 | 広さ |
---|---|
LDK(2部屋) | 7畳、7畳 |
洋室(4部屋) | 4畳、5畳、6畳 |
互いに一定の距離をとった二世帯住宅を希望の方は、45坪以上の広さがあると良いですね!
間取りの考え方で悩んでいる方は、関連記事「【理想のマイホーム】間取りの考え方のコツ7選!シミュレーションやおすすめのアプリを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください!
一戸建ての坪数を考えるときのポイント3選
一戸建ての坪数を考えるときのポイントは以下の3つです。
- 家族構成にあわせる
- 必要なスペースをイメージする
- 余裕のある間取りを考える
3つのポイントをチェックしておけば、坪数に悩むことはないでしょう。
1. 家族構成にあわせる
家族構成にあわせて以下のように坪数を考えると、狭くて後悔することはないでしょう。
人数 | 平均坪数 |
---|---|
1人 | 12~16坪 |
2人 | 14~21坪 |
3人 | 18~28坪 |
4人 | 22~35坪 |
5人 | 26~42坪 |
ただし、これから子どもができたり親と同居したりする可能性がある場合には、部屋数を確保しておく必要があります。将来のことをイメージして、人数別の目安をチェックしておくのが大切です。
人数別の平均坪数を知っておけば、おおよその目安がつきますね!
2. 必要なスペースをイメージする
在宅ワークする家族がいる場合は仕事スペースを作るなど、ライフスタイルを考慮して坪数を考えることが大切です。自宅で仕事をする場合は1部屋確保する必要があるので、3人暮らしの場合は30坪以上を基準にして考えましょう。
どのような部屋がいくつ必要なのか事前に考えておくのがコツです!
部屋を作ってから使い道を考えると、余ったりうまく使えなかったりすることがあります。後悔しないためにも、収納スペースや部屋の設備など必要なものを具体的にイメージしてみてください。
3. 余裕のある間取りを考える
広めの部屋を用意しておくと、子どもが増えた際に後付けの仕切りで個室を確保できます。そのため、坪数を考えるときは、少し余裕のある広さを確保しておきましょう。
たとえば、3人暮らしなら18〜28坪が平均ですが、30坪以上にすると二世帯住宅や家族が増えたときに対応できます。将来のライフプランを考えて一戸建ての坪数を決めると、狭さで後悔することがなくなります。
ギリギリで考えるのではなく、余裕をもって考えるのが大切ですね!
一戸建ての坪数が足りない場合にできる3つの工夫
理想の間取りに対して予算が足りないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか!
こちらでは坪数が足りなくても、広い間取りを取るための工夫を3つ紹介します。
- 廊下を減らす
- 部屋を多用途に使う
- 仕切りをなくす
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 廊下を減らす
坪数が足りない場合、廊下を減らすことは有効な方法です。具体的には、リビングを廊下替わりにする方法などが挙げられます。
玄関からリビングを通らないと個室に行けない作りにすると、家族が顔を合わす機会も増えます!
廊下は意外と面積を必要とするものです。不便な動線にならない範囲で、廊下を減らす工夫を考えてみてください。
廊下のない家の間取りについては、関連記事の「【対策すればOK】廊下のない家で後悔する理由4選!間取りを成功させる方法や魅力も解説」で詳しく紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
2. 部屋を多用途に使う
十分な部屋を用意できない場合には、多用途で利用することを検討してみましょう。たとえば「リビングの一角にワークスペースを設ける」「成長に合わせて客間を子ども部屋に変える」などが考えられます。
部屋は子どもの成長などに伴って、利用方法が変わるものです。また部屋は増えた分だけ掃除の手間もかかります。
なるべく部屋を作りすぎないで、その都度柔軟に利用する方法を考えてみてください!
3. 仕切りをなくす
部屋の仕切りを少なくすると、狭い空間も広く感じられます。「リビングからつながる個室を引き戸にして普段を開放しておく」「オープンキッチンにする」などの方法があります。
古い家は何かと壁や襖で仕切られていますが、現在はなるべく仕切りを少なくして、開放的な空間にすることが多いですね!
一戸建ての平均坪数をチェックして後悔のない家づくりをしよう
一戸建ての平均坪数は35〜40坪ですが、世帯人数によって適した広さは異なります。狭くて後悔しないためには、人数別の平均坪数をチェックしておくのがおすすめです。実現したい間取りがある場合は、ハウスメーカーに相談してみてください。
平均坪数はわかったけれど、それでも自分で考えるのは不安ですよね…
家づくりは一生に一度の大きな買い物なので、失敗したくないと考えている方は多いです。後悔を防ぐために、家づくりのプロに相談してみましょう。
すーさんの相談窓口では、人数別の坪数や考え方などをアドバイスしています!
中立な立場でアドバイスをしてほしい方は、すーさんの相談窓口をご活用ください。